ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 283221
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
大山・蒜山

思い立って遠出したら、すっごい山を見た! 〜伯耆大山〜

2013年04月08日(月) [日帰り]
 - 拍手
GPS
06:30
距離
7.4km
登り
978m
下り
971m

コースタイム

大山寺バス停前駐車場6:50 - 8:24六合目分岐 - 10:00弥山山頂(昼食)11:00 - 12:06分岐 - (行者コース) - 12:46元谷小屋 - 13:41駐車場
天候 登山中はガスに包まれていましたが、山頂手前から幕が上がるように青空が広がり、それからはほとんど快晴の空でした。
過去天気図(気象庁) 2013年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
多くの駐車場があり、停めたところは4月〜12月中旬は平日無料でした。
コース状況/
危険箇所等
夏山コースは険しいけれどずっと尾根を辿るわかり易い道です。
アイゼンが必要なところは数ヶ所でしたが、歩行スピードを考えるとつけていた方が良さそうです。
六合目の分岐から元谷小屋経由で大山寺に至る行者コースは道の不明瞭なところが数ヶ所あります。
雪が消えれば明瞭になるかと思いますが、元谷の堰堤横の小屋を目印にすればいいでしょう。
麓近くの木道はぬるぬるに滑る上に融けかけの雪が乗っていて、どれだけ気をつけて歩いても足を置いたとたんに滑ってしまいます。
5〜6回は転倒しました。
木道の保護もわかりますが、私の技術レベルだとアイゼンをつけたかったところです。

昨日までの雨・・・ではなくて雪だったんですね。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/8 19:57
昨日までの雨・・・ではなくて雪だったんですね。
駐車場にも雪が残っています。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/8 19:57
駐車場にも雪が残っています。
慌ててストックを雪山仕様に変えましたが、
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
4/8 19:57
慌ててストックを雪山仕様に変えましたが、
冬靴は乗せていません。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
4/8 19:57
冬靴は乗せていません。
いい天気ですが、大山は雲を被っています。
伊吹山によく似ています。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
4/8 19:57
いい天気ですが、大山は雲を被っています。
伊吹山によく似ています。
大仙情報館
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/8 19:57
大仙情報館
温度表示は+2℃。
そう寒くはありません。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/8 19:57
温度表示は+2℃。
そう寒くはありません。
登山ポストもありました。
もちろん届は提出しましたよ!
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/8 19:57
登山ポストもありました。
もちろん届は提出しましたよ!
夏山登山道を歩きます。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/8 19:57
夏山登山道を歩きます。
これは何の足跡?
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
4/8 19:57
これは何の足跡?
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/8 19:57
木の枝から落ちた雫の跡。
ついさっきから落ち出したみたいです。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/8 19:57
木の枝から落ちた雫の跡。
ついさっきから落ち出したみたいです。
一合目ごとに表示があり、いい目標になります。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
4/8 19:57
一合目ごとに表示があり、いい目標になります。
霧氷が見られるなんて!
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7
4/8 19:57
霧氷が見られるなんて!
数日前なら付いてなかったんだろうな。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
4/8 19:57
数日前なら付いてなかったんだろうな。
北側の斜面は真っ白です。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
4/8 19:57
北側の斜面は真っ白です。
標高の表示も1000mごとに。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/8 19:57
標高の表示も1000mごとに。
フリースが暑くなって脱ぎました。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/8 19:57
フリースが暑くなって脱ぎました。
標高が上がると霧氷の迫力が増します。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7
4/8 19:57
標高が上がると霧氷の迫力が増します。
えびの尻尾も見栄えがするようになってきました。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
4/8 19:57
えびの尻尾も見栄えがするようになってきました。
朝の行動食はカロリーメイト(チーズ味)。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/8 19:57
朝の行動食はカロリーメイト(チーズ味)。
山岳信仰の参拝途中、ここからご来光を拝んだとのことです。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
4/8 19:57
山岳信仰の参拝途中、ここからご来光を拝んだとのことです。
山の神の祠がひっそりと。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/8 19:57
山の神の祠がひっそりと。
登ってきた夏山登山道と行者谷ルートの合流点。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/8 19:57
登ってきた夏山登山道と行者谷ルートの合流点。
ウサギか何かかな・・・?
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
4/8 19:57
ウサギか何かかな・・・?
北の方向、弓ヶ浜の海岸線を眺めますが、ガスに邪魔されて・・・
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/8 19:57
北の方向、弓ヶ浜の海岸線を眺めますが、ガスに邪魔されて・・・
相当な厚みの根雪が残ってますね。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/8 19:57
相当な厚みの根雪が残ってますね。
六合目避難小屋。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/8 19:57
六合目避難小屋。
頂上部の緑化運動を伝える表示。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/8 19:57
頂上部の緑化運動を伝える表示。
動物が入った足跡があります。
何しに来たんだろう?
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
4/8 19:57
動物が入った足跡があります。
何しに来たんだろう?
そっと覗いてみましたが、もちろん何もいません。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/8 19:57
そっと覗いてみましたが、もちろん何もいません。
いよいよ濃いガスに包まれました。
足元の傾斜が不明瞭になり、一歩一歩に集中が必要になります。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
4/8 19:57
いよいよ濃いガスに包まれました。
足元の傾斜が不明瞭になり、一歩一歩に集中が必要になります。
埋もれていますが1500mの表示です。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/8 19:57
埋もれていますが1500mの表示です。
ここでアイゼンをつけました。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/8 19:57
ここでアイゼンをつけました。
トイレ事情?
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
4/8 19:57
トイレ事情?
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
4/8 19:57
なかなか愛嬌のある霧氷たちです。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
4/8 19:57
なかなか愛嬌のある霧氷たちです。
白珊瑚・・・
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/8 19:57
白珊瑚・・・
山頂部の植生保全のための木道。
どこに続いているのやら、ガスに吸い込まれそうです。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/8 19:57
山頂部の植生保全のための木道。
どこに続いているのやら、ガスに吸い込まれそうです。
・・・かと思いきや!
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
4/8 19:57
・・・かと思いきや!
あっという間にガスが消えました!
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
17
4/8 19:57
あっという間にガスが消えました!
いきなりの青空と日光!
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11
4/8 19:57
いきなりの青空と日光!
弥山山頂がくっきりと!
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6
4/8 19:57
弥山山頂がくっきりと!
ガスは下がって雲海に。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8
4/8 19:57
ガスは下がって雲海に。
山頂台地
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
4/8 19:57
山頂台地
青っ!
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
4/8 19:57
青っ!
山頂から東に向いて、像ヶ鼻かな
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
4/8 19:57
山頂から東に向いて、像ヶ鼻かな
誰もいない山頂で自分撮り。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
28
4/8 19:57
誰もいない山頂で自分撮り。
大山の本当の山頂、剣が峰への稜線。
立ち入り禁止です。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
24
4/8 19:57
大山の本当の山頂、剣が峰への稜線。
立ち入り禁止です。
南壁を挟んで槍ヶ峰が見えています。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
4/8 19:57
南壁を挟んで槍ヶ峰が見えています。
山頂避難小屋
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
4/8 19:57
山頂避難小屋
大山の砂糖菓子です。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12
4/8 19:57
大山の砂糖菓子です。
中は随分広くてびっくり。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
4/8 19:57
中は随分広くてびっくり。
早いですが昼食に。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
4/8 19:57
早いですが昼食に。
かなりの下り傾斜です。
周回している木道を廻って下山を始めます。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
4/8 19:57
かなりの下り傾斜です。
周回している木道を廻って下山を始めます。
木道でアイゼンをはずしていますが、掴まるものがないのでかなり怖いです。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
4/8 19:57
木道でアイゼンをはずしていますが、掴まるものがないのでかなり怖いです。
鉄柱にはたてがみのようなえびの尻尾。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8
4/8 19:57
鉄柱にはたてがみのようなえびの尻尾。
このロープが・・・
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/8 19:57
このロープが・・・
こんなえらいことになってました!!
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7
4/8 19:57
こんなえらいことになってました!!
特別天然記念物のダイセンキャラボク
その隙間に潜るように木道が続いています。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11
4/8 19:57
特別天然記念物のダイセンキャラボク
その隙間に潜るように木道が続いています。
岩室
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/8 19:57
岩室
南西方面
陸上自衛隊の演習場があるようです。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/8 19:57
南西方面
陸上自衛隊の演習場があるようです。
この狭い稜線の木道で滑りたくない・・・
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
4/8 19:57
この狭い稜線の木道で滑りたくない・・・
鳥取砂丘の白い海岸線が見えます。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
4/8 19:57
鳥取砂丘の白い海岸線が見えます。
この尾根をまた下りていきます。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/8 19:57
この尾根をまた下りていきます。
ここを登る人がいるんですね。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
16
4/8 19:57
ここを登る人がいるんですね。
膝を心配しながら歩いていますが、こんなところを見るとガマンできずに走って下ります!
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/8 19:57
膝を心配しながら歩いていますが、こんなところを見るとガマンできずに走って下ります!
こんな山の景色が西にもありました。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6
4/8 19:57
こんな山の景色が西にもありました。
分岐を行者谷へ下ります。
少し不安・・・
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/8 19:57
分岐を行者谷へ下ります。
少し不安・・・
ちょっとバリルートっぽい緊張感です。
一人の足跡がありましたが、ここで引き返していました。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/8 19:57
ちょっとバリルートっぽい緊張感です。
一人の足跡がありましたが、ここで引き返していました。
何ヶ所かでルーファイの必要がありましたが、間違えずに歩けました。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/8 19:57
何ヶ所かでルーファイの必要がありましたが、間違えずに歩けました。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/8 19:57
この案内を見つけると正直ホッとします。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/8 19:57
この案内を見つけると正直ホッとします。
北壁の全貌
大した迫力です!
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
15
4/8 19:57
北壁の全貌
大した迫力です!
元谷小屋
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/8 19:57
元谷小屋
大神山神社奥宮が見えて、登山道はここまで。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/8 19:57
大神山神社奥宮が見えて、登山道はここまで。
権現造りの本殿。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
4/8 19:57
権現造りの本殿。
参拝道を下ります。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/8 19:57
参拝道を下ります。
大山寺山門
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/8 19:57
大山寺山門
駐車場前の橋から振り返りました。
2013年04月08日 19:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
4/8 19:57
駐車場前の橋から振り返りました。

感想

昔二十歳の頃だったか、年末に思い立って山陰を1週間ほど旅行したことがありました。
中の一日、松江から島根半島の北の海岸線を辿り中海に沿って戻る60kmほどの周回ルートを歩いたのですが、夕刻に中海を隔てて黒くそびえる大山の大きさに度肝を抜かれた記憶がずっと残っていました。

中国山地の山々を足元に従えて、独立峰のような桁違いの存在感を見せるこの山を歩きたい気持ちはずっと持っていました。

突然の休日となったこの日、ふと思いついて行ってみた大山。
雪がどれだけ残っているのか、山の様子は全くわかりませんが、行けばわかるだろうと無鉄砲な行動はいつものことです。

「残雪」の言葉のイメージで所々に雪が残るような想像をしていた私は、先週の地元のハイキングくらいの準備しかしていません。
アイゼンと防水の手袋、あとはフリースの防寒着くらいです。

前日までの雨も山では雪かもしれないなんて当然の予想もないままに現地に着いて、山の白さに驚いている私は今回どうかしてます(汗)

気温が氷点下ではない分まだ余裕がありますが、山シャツの上にフリースの薄手のセーターだけは着込みます。
防水の手袋を忘れなくて良かった・・・

ルート自体は短いので標高差を考えるとかなり険しい道ではありますが、思いがけなく登山口から雪を被った白い景色の中を登り出します。
見上げると空は晴れていますが山頂部は雲に覆われています。
陽が高くなると晴れてくれそうな気もしますが、それは空に任せましょう。

この時間私の前を歩く人は一人のようで、その足跡だけが点々と山に向かっています。
いくつもの小動物の足跡が散らばっているのも目を引きます。
雪面を見ると朝方まで降っていたような雪がきめの細かい布のようです。
気温が高いので、枝の雪が融けて落ちた雫の跡が雪面に点々と模様を作っています。
雪、足跡、雫・・・昨夜から今朝にかけての様子を時間を追って頭に再現してみながら歩いていました。
自分が歩いているのも自然の風景の中の1シーンになるように、この風景に溶け込むように意識しながら歩きます。

大山は土壌の性質がもろいのか崩壊がかなりの速さで進んでいるようです。
登山道を木で階段状に整備しているのは土砂を留めるのが目的ですが、雪のおかげで段差を気にせずに登れるのはありがたいことですね。

六合目の避難小屋を過ぎたあたりからガスに包まれました。
かなり濃いガスで、ホワイトアウトしそうな状況です。
白い光の中、足元の傾斜が判別しづらくていちいち確認しながら歩を進めます。
この辺りが傾斜の一番急なところのようで、歩幅を小さくしながらキックステップを使って少しずつ登ります。

足元を確かめながら一歩一歩体を持ち上げていく、この作業自体が楽しいので急登は苦ではありません。
汗をかくので体が冷えないように一定ペースで動き続けます。
案内にも表示があった山頂部の木道に入り、しばらくガスの中を進んでいた時、風が強くなったかと思うとあっという間にガスが飛び、上空に青空が広がりました!
魔法のような早業(?)で風景が一変したあとは四方の景色が朝日を浴びて白く輝く中を歩いていました。
天空のハイキングです!

山頂の大きな避難小屋で食事を終えると山頂部を一回りしている木道を辿ってみます。
傷つけないようにアイゼンをはずして景色を堪能しながら一周し、元の道を下り始めます。
(ちなみに山頂の木道は雪が全く融けていないので滑ることはありませんでした)

木道が終わるとまたアイゼンをはめて楽しみの駆け足下山です♪
多少傾斜があっても気にせずに一気に駆け下りる爽快感は最高です!
私はシリセードよりこちらがお気に入りです!

6合目の分岐で登ってきた夏山登山道と分かれ、元谷に下ります。
ノートレースの下りを谷に向かって歩くのは緊張しますが、何度か立ち止まってルートを見つけては進みました。
(前夜に計画したので地形図を買えてなくて、山と高原地図しか持っていません)
元谷小屋に着いてやっと緊張が解け、あとは大山寺に向けて谷沿いの道を下ります。

振り返って下りてきた稜線や北壁の全貌を見上げると、なんて格好いい山なんだとあらためて感動します!
ある程度天候回復の情報はありましたが、ここまで劇的に演出して迎えてくれた山に脱帽です。

関西からはどうしても東に東に目が向いてしまいがちですが、こんな素晴らしい山がありましたよ!
花の季節にも来たい山です。

突然の準備や私の見当違いな思い込みがありながら重大なミスがなく帰れたのは良かったことでした。
ソロだからこんなお気楽な山行になってしまうのかと甘さを感じるのも確かですが、少しずつ経験を積むことにしましょう・・・

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:3063人

コメント

まだまだ春は遠いですな
嫁の友人が鳥取にいて、今度行くときは登ろうかと計画

していた山です。やっぱ、遠いですな。

片道300km近いんじゃないですか?

ご苦労様でした

             でわでわ
2013/4/9 9:48
こんにちは〜
大山、綺麗ですね・・・

去年は三佛寺の投入堂に行って、今年は大山は絶対に登ろうと思っている山の中の一つです。

こんな綺麗な写真を見るとますます行きたくなりました
2013/4/9 14:34
残雪期の山・・・
あちらこちら行きたくなってしまいます

近所の山でも同じだけ楽しめるのに、チャンスとなれば張り切って遠出してしまう、これはもう病気です。

白山も行ってみなきゃ
2013/4/9 15:41
投入堂!
hironeeさん、こんにちは

投入堂は行きたくてたまらないところです
今年こそと狙っています

滋賀の湖南アルプス、太神山の山頂にある不動寺も舞台造の岩に張り付いたような本堂が見られます。
山門を守る2体の仏様の癒やし系の顔も一見の価値ありです!

機会があれば見てくださいな
2013/4/9 15:50
monsieur さん、こんばんは!
突然のお休みに、急遽、遠征でしたか〜

なんと、きれいな雪景色〜!!
降ったばかりなのは、雨ではなく雪だったとは

関西より向こう側、
私にはなかなか足を延ばせない地域ですが、
良い山があるのですね〜
2013/4/9 23:25
いいですね!
大山ですか!

移動距離のことを考えると東に目が向いてしまいますが
いいところですね
これならぼくの装備でも行けそうです
2013/4/10 7:44
slowlifeさん、ありがとうございます!
桜も終わろうかというこの時期に雪が、それもくたびれて汚れた雪ではなくて真っ白の新雪が迎えてくれたことに驚きましたよ

タイヤをノーマルに履き替えていなくて助かりました

山から見下ろす弓ヶ浜のカーブが見たかったのですが、肉眼でうっすら見えただけでした。
花の頃にまた歩いてみることにしましょう。
2013/4/10 15:10
senrakuyaさん、こんにちは!
本文にも書きましたが、この山は伊吹山によく似ています。

関西から西を見たときにまずこの山に目を惹かれます。
宍道湖の隣、中海の湖岸に立って眺めたこの山のオーラは30年を越えてもまだ記憶に刻まれています

四国の山や九州にも足を伸ばせばいくらでも登りたい山がありますね。

楽しみは尽きません
2013/4/10 15:26
大山!!
やっぱり素晴らしい!!

二年連続で残雪期に登りましたが、共に物凄い強風に見舞われ…
日本海に面した独立峰ってやはり厳しい環境だな…と思い知った山であります

麓から見る大山も素敵ですが、登ってるときに見える北壁の素晴らしさ…
ホントにアルプス以外でこんな場所があるんだ〜って思えますね

いや〜距離の遠さを差し引いても、また登りたい山です
2013/4/10 21:55
実は・・・
utaotoさん、おはようございます!

大山、19歳のときに一度登ってはいるんです。

高校の部活のOB会で蒜山にテニス旅行に行っていて、よく晴れた朝に突然「大山に登ろう!」って話になったんです

当時みんな体力だけはあったんで、何の装備もなく手ぶらで靴もそのまま、部活のランニングの延長のようなノリで山頂まで駆け上がったことでした

確か大山寺から登ったと思いますが、当時のマネをしたら死んでしまうので今できることを・・・

あの時に見た弓ヶ浜の景色は未だに頭に残っています。
2013/4/11 8:18
遠征されていたのですね!!
monsieurさん、こんばんは〜

大山に行かれていたのですね〜

霧氷も青空の景色もとっても素敵です(≧▽≦)

避難小屋前にあった足跡の動物さんも雪で避難されていたんですかね〜

いいですね〜
私も今年度は大山にも行けたらなぁ〜と思っています
2013/4/13 23:22
bebebeさん、おはようございます!
大山、行ってきましたよ

春山の気配どころか全くの冬山に驚いていた私はまだまだ初心者です・・・

動物の足跡、10枚目の写真はタヌキかなと思いながらみていましたが、どうでしょう??
2013/4/15 5:05
ドンピシャ!
遠征大当たりでしたね。
こんな景色を楽しめたのなら、遠征の値打ちもUPです。
ほんと美しい山ですね。
某番組でも、ありましたが、
monsieurさんのレコのほうが魅力的でした
2013/4/15 22:45
churaさん、ありがとうございます!
ずいぶん気を使ったお言葉をいただいてすみません・・・

写真なんかで見ると方向によって形や印象が変わるのは当然ですが、あのでかさは強烈に頭に焼き付いていました。

登っている間、気持ちが下がらずに一気に歩けたのは、この山の魅力のおかげだと思っています。

次回以降、南からや東からのルートを歩いてみますよ

いい山です
2013/4/16 8:22
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 大山・蒜山 [日帰り]
大山・夏山登山道
利用交通機関:
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5
無雪期ピークハント/縦走 大山・蒜山 [日帰り]
大山夏山登山道
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
1/5
体力レベル
2/5
積雪期ピークハント/縦走 大山・蒜山 [日帰り]
大山 BC
利用交通機関:
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら