思い立って遠出したら、すっごい山を見た! 〜伯耆大山〜
- GPS
- 06:30
- 距離
- 7.4km
- 登り
- 978m
- 下り
- 971m
コースタイム
天候 | 登山中はガスに包まれていましたが、山頂手前から幕が上がるように青空が広がり、それからはほとんど快晴の空でした。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
夏山コースは険しいけれどずっと尾根を辿るわかり易い道です。 アイゼンが必要なところは数ヶ所でしたが、歩行スピードを考えるとつけていた方が良さそうです。 六合目の分岐から元谷小屋経由で大山寺に至る行者コースは道の不明瞭なところが数ヶ所あります。 雪が消えれば明瞭になるかと思いますが、元谷の堰堤横の小屋を目印にすればいいでしょう。 麓近くの木道はぬるぬるに滑る上に融けかけの雪が乗っていて、どれだけ気をつけて歩いても足を置いたとたんに滑ってしまいます。 5〜6回は転倒しました。 木道の保護もわかりますが、私の技術レベルだとアイゼンをつけたかったところです。 |
写真
感想
昔二十歳の頃だったか、年末に思い立って山陰を1週間ほど旅行したことがありました。
中の一日、松江から島根半島の北の海岸線を辿り中海に沿って戻る60kmほどの周回ルートを歩いたのですが、夕刻に中海を隔てて黒くそびえる大山の大きさに度肝を抜かれた記憶がずっと残っていました。
中国山地の山々を足元に従えて、独立峰のような桁違いの存在感を見せるこの山を歩きたい気持ちはずっと持っていました。
突然の休日となったこの日、ふと思いついて行ってみた大山。
雪がどれだけ残っているのか、山の様子は全くわかりませんが、行けばわかるだろうと無鉄砲な行動はいつものことです。
「残雪」の言葉のイメージで所々に雪が残るような想像をしていた私は、先週の地元のハイキングくらいの準備しかしていません。
アイゼンと防水の手袋、あとはフリースの防寒着くらいです。
前日までの雨も山では雪かもしれないなんて当然の予想もないままに現地に着いて、山の白さに驚いている私は今回どうかしてます(汗)
気温が氷点下ではない分まだ余裕がありますが、山シャツの上にフリースの薄手のセーターだけは着込みます。
防水の手袋を忘れなくて良かった・・・
ルート自体は短いので標高差を考えるとかなり険しい道ではありますが、思いがけなく登山口から雪を被った白い景色の中を登り出します。
見上げると空は晴れていますが山頂部は雲に覆われています。
陽が高くなると晴れてくれそうな気もしますが、それは空に任せましょう。
この時間私の前を歩く人は一人のようで、その足跡だけが点々と山に向かっています。
いくつもの小動物の足跡が散らばっているのも目を引きます。
雪面を見ると朝方まで降っていたような雪がきめの細かい布のようです。
気温が高いので、枝の雪が融けて落ちた雫の跡が雪面に点々と模様を作っています。
雪、足跡、雫・・・昨夜から今朝にかけての様子を時間を追って頭に再現してみながら歩いていました。
自分が歩いているのも自然の風景の中の1シーンになるように、この風景に溶け込むように意識しながら歩きます。
大山は土壌の性質がもろいのか崩壊がかなりの速さで進んでいるようです。
登山道を木で階段状に整備しているのは土砂を留めるのが目的ですが、雪のおかげで段差を気にせずに登れるのはありがたいことですね。
六合目の避難小屋を過ぎたあたりからガスに包まれました。
かなり濃いガスで、ホワイトアウトしそうな状況です。
白い光の中、足元の傾斜が判別しづらくていちいち確認しながら歩を進めます。
この辺りが傾斜の一番急なところのようで、歩幅を小さくしながらキックステップを使って少しずつ登ります。
足元を確かめながら一歩一歩体を持ち上げていく、この作業自体が楽しいので急登は苦ではありません。
汗をかくので体が冷えないように一定ペースで動き続けます。
案内にも表示があった山頂部の木道に入り、しばらくガスの中を進んでいた時、風が強くなったかと思うとあっという間にガスが飛び、上空に青空が広がりました!
魔法のような早業(?)で風景が一変したあとは四方の景色が朝日を浴びて白く輝く中を歩いていました。
天空のハイキングです!
山頂の大きな避難小屋で食事を終えると山頂部を一回りしている木道を辿ってみます。
傷つけないようにアイゼンをはずして景色を堪能しながら一周し、元の道を下り始めます。
(ちなみに山頂の木道は雪が全く融けていないので滑ることはありませんでした)
木道が終わるとまたアイゼンをはめて楽しみの駆け足下山です♪
多少傾斜があっても気にせずに一気に駆け下りる爽快感は最高です!
私はシリセードよりこちらがお気に入りです!
6合目の分岐で登ってきた夏山登山道と分かれ、元谷に下ります。
ノートレースの下りを谷に向かって歩くのは緊張しますが、何度か立ち止まってルートを見つけては進みました。
(前夜に計画したので地形図を買えてなくて、山と高原地図しか持っていません)
元谷小屋に着いてやっと緊張が解け、あとは大山寺に向けて谷沿いの道を下ります。
振り返って下りてきた稜線や北壁の全貌を見上げると、なんて格好いい山なんだとあらためて感動します!
ある程度天候回復の情報はありましたが、ここまで劇的に演出して迎えてくれた山に脱帽です。
関西からはどうしても東に東に目が向いてしまいがちですが、こんな素晴らしい山がありましたよ!
花の季節にも来たい山です。
突然の準備や私の見当違いな思い込みがありながら重大なミスがなく帰れたのは良かったことでした。
ソロだからこんなお気楽な山行になってしまうのかと甘さを感じるのも確かですが、少しずつ経験を積むことにしましょう・・・
嫁の友人が鳥取にいて、今度行くときは登ろうかと計画
していた山です。やっぱ、遠いですな。
片道300km近いんじゃないですか?
ご苦労様でした
でわでわ
大山、綺麗ですね・・・
去年は三佛寺の投入堂に行って、今年は大山は絶対に登ろうと思っている山の中の一つです。
こんな綺麗な写真を見るとますます行きたくなりました
あちらこちら行きたくなってしまいます
近所の山でも同じだけ楽しめるのに、チャンスとなれば張り切って遠出してしまう、これはもう病気です。
白山も行ってみなきゃ
hironeeさん、こんにちは
投入堂は行きたくてたまらないところです
今年こそと狙っています
滋賀の湖南アルプス、太神山の山頂にある不動寺も舞台造の岩に張り付いたような本堂が見られます。
山門を守る2体の仏様の癒やし系の顔も一見の価値ありです!
機会があれば見てくださいな
突然のお休みに、急遽、遠征でしたか〜
なんと、きれいな雪景色〜!!
降ったばかりなのは、雨ではなく雪だったとは
関西より向こう側、
私にはなかなか足を延ばせない地域ですが、
良い山があるのですね〜
大山ですか!
移動距離のことを考えると東に目が向いてしまいますが
いいところですね
これならぼくの装備でも行けそうです
桜も終わろうかというこの時期に雪が、それもくたびれて汚れた雪ではなくて真っ白の新雪が迎えてくれたことに驚きましたよ
タイヤをノーマルに履き替えていなくて助かりました
山から見下ろす弓ヶ浜のカーブが見たかったのですが、肉眼でうっすら見えただけでした。
花の頃にまた歩いてみることにしましょう。
本文にも書きましたが、この山は伊吹山によく似ています。
関西から西を見たときにまずこの山に目を惹かれます。
宍道湖の隣、中海の湖岸に立って眺めたこの山のオーラは30年を越えてもまだ記憶に刻まれています
四国の山や九州にも足を伸ばせばいくらでも登りたい山がありますね。
楽しみは尽きません
やっぱり素晴らしい!!
二年連続で残雪期に登りましたが、共に物凄い強風に見舞われ…
日本海に面した独立峰ってやはり厳しい環境だな…と思い知った山であります
麓から見る大山も素敵ですが、登ってるときに見える北壁の素晴らしさ…
ホントにアルプス以外でこんな場所があるんだ〜って思えますね
いや〜距離の遠さを差し引いても、また登りたい山です
utaotoさん、おはようございます!
大山、19歳のときに一度登ってはいるんです。
高校の部活のOB会で蒜山にテニス旅行に行っていて、よく晴れた朝に突然「大山に登ろう!」って話になったんです
当時みんな体力だけはあったんで、何の装備もなく手ぶらで靴もそのまま、部活のランニングの延長のようなノリで山頂まで駆け上がったことでした
確か大山寺から登ったと思いますが、当時のマネをしたら死んでしまうので今できることを・・・
あの時に見た弓ヶ浜の景色は未だに頭に残っています。
monsieurさん、こんばんは〜
大山に行かれていたのですね〜
霧氷も青空の景色もとっても素敵です(≧▽≦)
避難小屋前にあった足跡の動物さんも雪で避難されていたんですかね〜
いいですね〜
私も今年度は大山にも行けたらなぁ〜と思っています
大山、行ってきましたよ
春山の気配どころか全くの冬山に驚いていた私はまだまだ初心者です・・・
動物の足跡、10枚目の写真はタヌキかなと思いながらみていましたが、どうでしょう??
遠征大当たりでしたね。
こんな景色を楽しめたのなら、遠征の値打ちもUPです。
ほんと美しい山ですね。
某番組でも、ありましたが、
monsieurさんのレコのほうが魅力的でした
ずいぶん気を使ったお言葉をいただいてすみません・・・
写真なんかで見ると方向によって形や印象が変わるのは当然ですが、あのでかさは強烈に頭に焼き付いていました。
登っている間、気持ちが下がらずに一気に歩けたのは、この山の魅力のおかげだと思っています。
次回以降、南からや東からのルートを歩いてみますよ
いい山です
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する