(大分)秋の祖母山〜傾山縦走(1983)
![情報量の目安: B](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_B2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- 49:40
- 距離
- 33.1km
- 登り
- 2,634m
- 下り
- 2,651m
コースタイム
9/24;5:30祖母山九合目小屋−5:50-6:10祖母山頂−8:10-30障子岳−9:20-30古祖母山−11:20-40(旧)尾払峠−13:20三国岩−13:50-14:10本谷山−15:20-40笠松山−16:20九折小屋(泊)
9/25;6:10九折小屋発−7:30-9:00傾山山頂−10:00-40九折小屋−11:10林道出合−11:40カンカケ谷−13:10九折−14:10 傾山登山口
天候 | 9/23 晴れのち霧、にわか雨 9/24 晴れ、朝のうち霧 9/25 晴れのち雨 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
【帰り】傾山登山口(九折)−緒方駅−(JR)−福岡 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山、下山道も、縦走路も道形ははっきりしていた。 |
写真
感想
【山行No48】
※ 祖母山には以前登ってはいるが、以前から行きたかった、九州では屈指の縦走ルートである、
祖母ー傾縦走コースに、連休を利用してチャレンジすることにした。
※この山行、途中よりカメラが不調となり、残念ながら後半の写真がありません。悪しからず。
9月23日(金)
・夜中の3時に起き、夜明け前の暗い街並みを抜け、博多駅へと向かう。
行きは、交通費を節約するため、5:05発の鹿児島本線の鈍行列車に乗る。
熊本で豊肥本線に乗り換え。ここからは鈍行では竹田までは行けないため、急行「火の国1号」に乗る。
11時ころ 竹田着
・駅前のスーパーで食糧などを調達する。
その後、神原まで行くバスを待っていたところ、待合室で、オバサンから「車に乗せていってあげようか?」
と誘いがかかり、これ幸いと車に同乗させてもらった。オバサンは神原の民宿の人。
12:30 神原(こうばる)登山口
・車に同乗させてもらったので予定より早く着けた。
この調子なら今日中に九合目の小屋まで行けそうだ。でも急ぎたいので、さっそく出発する。
今日は天気も秋晴れの上天気だが、祖母山の山頂部付近は雲に覆われている。
13:20-30 一合目の滝
14:10-20 五合目避難小屋
・昨年、初めて祖母山に来たときは、初日に、この避難小屋に一人きりで泊まり、
少し怖い思いもしたが、日中の明るい陽射しのなかで見ると、特にどうということはない避難小屋だ。
15:10 7合目
・この付近より周辺は霧に覆われてきた。
単調な急登が続くのと、朝早く起きてきたため、寝不足で疲れもでてきて、
このあたりは我慢のしどころといった感じ。
連休中にしては、登山者の姿も少なく、5合目の小屋付近より上は登山者にも出会わなかった。
16:30-40 国観峠
・ようやく長い急登が終わり、稜線の一角に到着。
しかし、天気はあいにくの濃い霧で、パラッと小雨も降り出した。
ここら頂上の小屋までも以外と道は良くなく、えぐれたような赤土の道を進む。
17:30 祖母山9合目小屋着
・夕暮れ時に、ようやく頂上の小屋に到着でき、ほっとした。
着いてすぐ、夕食の準備にかかるが、なんと、今回、箸を忘れてきていた!
なんとかドライカレーを食べる。
・今日の宿泊客は15名ほど。小屋番のおじいさんも機嫌がよく、焼酎などを飲みだし、
賑やかな山小屋の夜だった。
9月24日(土)
・朝4時過ぎに起床。まだ小屋の中は暗い。ほかの人もパラパラと起きだしてきた。
5:30 祖母山9合目小屋 発(気温=16℃)
・起きたころには空には月もでていたのに、出発するころになると、周辺は霧に覆われてしまった。
まだ夜明け前なので道も薄暗くて見えにくい。
5:50-6:10 祖母山山頂(標高=1756m)
・朝いちばんに山頂に着けたかと思っていたが、すでに他のパーティがいた。
ご来光を拝もうと待っていたが結局山頂部の霧は晴れなかった。
今日は行程も長いので、山頂にあまり長くいることもできず、縦走に移った。
7:00-10 崩ピーク(仮称)
・山頂からの急な道を下り、小ピーク(仮称;崩ピーク)に着くと、
急に周辺の霧が切れ、祖母山の山頂が見えだした。上空は青空が広がっている。
・ちょうどカメラのフィルムが終わったので、フィルムを入れ替えたが、その後、
なぜかカメラの調子が悪くなり、シャッターが降りなくなった。
あれこれいじるも調子は回復せず、結局このあとは写真なし。
・このピークからは、眺めが素晴らしく、眼前の祖母山はもとより、天狗岩、障子尾根、
それから縦走路にそびえる古祖母山、本谷山、最終目的地の傾山まで、全貌できる。
カメラが不調なのは残念だが、その分、景色を目に焼き付ける。
8:10-30 障子岳
・このピークからも青空のもと、四周の眺めが良い。
この後も、足のペースは良く、縦走者の先頭を切って、気持ちよく進める。
9:20-30 古祖母山
・少し雲が出てきた。でも天気が悪くなる感じではないので、先へと進む。
11:00 尾払越
11:20-40 旧尾払越のコル
・前回はここから麓に下ったが、今回は縦走なので、この先は初めての道となる。
・後から来ていた縦走者が、水場を求めてここから下って行ったが、
水が枯れていた、とのことで戻ってきた。水を切らして困った様子だった。
・ここから、本谷山への長い登りとなる。
途中で、先ほどの人がやってきた。自分も水はそれほどたっぷりは持っていないが、
気の毒なので、水を少し分けてあげた。
13:20-30 三国岩
・久々に展望のある場所に出た。振り返ると祖母山からたどってきた縦走路が一望のもとに見える。
13:50-14:10 本谷山
・ようやく縦走路の最大の山を登り切ったが、山頂部は展望もなく、
山体の大きさに比べると貧相な山頂だ。
・山頂から200mほど東に行ったところに小さな水場があった。
今朝もってきた2Lの水は、暑いせいですでに飲みつくしていたので助かった。
15:20-40 笠松山
・5万図上の笠松山には標識はなく、その次のピークに、笠松山の標識あり。
ここも本谷山と同じく、山頂部からの展望はほとんどなく、静かな山頂だ。
・ここからは九折越の峠まで緩やかに下ってゆくが、だいぶ疲れが出てきて足取りは重い。
16:20 九折小屋 着
・ほぼ予定していた時刻に到着。今日は縦走者の中では先頭集団だったので、
小屋も空いているかと思っていたが、下から上がってきたのか、
大学生の10名ほどのパーティが良い場所を先に占拠している。
・ガイドブックの記載では、だいぶ荒れている古い小屋、とのことだったが、
たしかに1Fの床は一部腐りかけてブヨブヨになっている。
2Fも床が抜けている場所があったが、2Fの隅に陣取った。
・この小屋の難点は、水場が遠いこと。宮崎側にだいぶ降りてゆく。
夕食後、夕ぐれどきには、東の正面に傾山の岩場が夕日に映えて美しかった。
9月25日(日)
・昨晩の寝がけには、シュラフに入っていると寝苦しいほど暑い感じだったが、
さすがに夜半からは冷えてきた。
6:10 九折小屋発
・今日はまず、傾山をピストンしてから下山する予定なので、
必要な荷物のみ持って出発する。
・傾山への登りの道は、まずまず良好。しかし昨日の縦走の疲れか? 朝から足が重い。
だが登るごとに展望がだんだんと開けてきていい感じだ。
7:30-9:00 傾山山頂(標高=1605m)
・ようやく念願の、傾山に登ることができた。
今日も良い天気で視界も良く、四周の山々が一望のもとに見えて、なんとも素晴らしい朝だ。
近くの祖母山からの山なみはもちろんのこと、北には九重連山、由布岳が見え、
南には、谷を隔てて大崩山塊がずっしりと構えている。南西の方は九州の主稜山地の山山、遠くに市房山が見える。
西には、祖母山の稜線の向こうに、阿蘇の連山も見え、遠くは熊本の八方が岳あたりがみえた。
東にも山なみがうっすらと見えるが、どうやら四国の山なみのようだ。
本当に、カメラが不良なのが残念の一言。
代わりに、目の中に景色を焼き付けようと、結局、1時間半も山頂でのんびり過ごした。
10:00-40 九折小屋
・小屋に戻ると、すでに小屋の中は空っぽで、がらんとしている。
荷物をまとめて、最後に傾山の雄姿を目に焼き付けてから、下山にかかる。
・朝方の快晴の上天気はどこへやら、ずいぶん上空は雲が増えてきた。
時折小雨がぱらついてきた。
・ここからの下りは結構、急な道が続く。やはり昨日の長い縦走の疲れがあるせいか、
足に力がなく、何回か尻もちをつきながら下る。
11:10 林道出合
13:00 九折集落
・この付近で、上空が暗くなってきたな、と思っていたら、
とうとう雨が本降りとなってしまった。道は林道なので、傘を差して行く。
・九折集落から登山口までは、川の対岸へと最後の登りとなっている。
最後はなかなか足が重かった。
14:10 傾山登山口着
・バスの時刻は14:50 ちょうど良い時刻に降りれた。
小屋に泊っていたほかのパーティも相前後して降りてきた。
バス停前の小さい店で、サイダーを買って飲み、一息ついた。
・あとは、バスで緒方の町まで出て、JRに乗る。
熊本経由、福岡に着いたのは、22時を過ぎていた。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する