横浜さんぽ（西横浜アルプス偵察：久保山〜野毛山〜尻こすり坂〜芝生追分）

2021年01月29日(金) [日帰り]

• GPS: 03:15
• 距離: 8.6km
• 登り: 61m
• 下り: 109m

コースタイム

日帰り

• 山行: 3:00
• 休憩: 0:12
• 合計: 3:12

11:52 聖隷横浜病院
12:10 12:12 久保山
12:30 12:35 霞橋
12:53 12:53 尻こすり坂
13:06 13:11 野毛山
13:20 13:20 尻こすり坂
13:36 13:36 藤棚
13:58 13:58 洪福寺
14:53 14:53 芝生追分
15:04 15:04 袖摺山
15:04 よこはま道起点

横浜市西区が設定する「暮らしの温故知新のみち」「新旧東海道の温故知新のみち」を利用しています。

天候

快晴

アクセス

（定期検査のための通院した後、病院前からスタートしています）
起点：聖隷横浜病院
（横浜市保土ケ谷区岩井町、最寄りバス停あり）
終点：よこはま道起点標識
（横浜市西区浅間下交差点：横浜駅西口から徒歩10分）

コース状況／危険箇所等

今回のルートは一部で横浜市西区が設定する歴史街道「温故知新のみち」を利用していますが、基本的には気ままな町歩きです。

写真

1/29 11:52

今日は定期検査で聖隷横浜病院へ。検査＆診断終了後、買い物ついでの「横浜さんぽ」に出かけました。

1/29 11:54

病院の前を抜けるバス通りは久保山と呼ばれる丘陵の尾根道で、寺院がたくさん並んでいます。こちらは高野山真言宗の大聖院さん。

1/29 11:55

大聖院の駐車場からは横浜みなとみらい方面が一望できました。今日の横浜は快晴ですね、散歩日和です。

1/29 11:55

駐車場の縁に沿って狭い通路がありました。地理院地図にも記載があります。興味津々、ちょっと覗いてみます。

1/29 11:55

ほ〜眼下に久保山霊園が広がりました。

1/29 11:58

久保山霊園のある丘陵「久保山」は、ウサトレで勝手に名付けた「西横浜アルプス」の1座としています（笑）。このピークからも、ほんのり雪化粧した丹沢が良く見えます。

1/29 11:59

霊園内にお邪魔して、静かに散策。この霊園には結構大きな松が何本もありますね。霊園としては珍しいかも。

1/29 12:03

こんな古い石段も味があります。

1/29 12:07

いったん下って登り返し。石段の上が「かるべ茶屋」ですね。霊園内や周辺の「茶屋」は、いわゆる茶屋ではなく、墓石や墓所工事を請け負う業者さんのようです。

1/29 12:10

地理院地図で見ると「かるべ茶屋」周辺が一番標高が高いようなので、ウサトレではこの碑があるポイントを久保山の「山頂」としています。素晴らしい展望です。

1/29 12:15

こちらは「からす茶屋」。軒先にとまったキョエちゃん（最近の我が家では「黒い鳥」はすべからくこう呼ばれる）は、実は置き物です。よくできてるな〜

1/29 12:17

前回久保山を散歩したときは、そのまま霊園から境之谷を通って藤棚地区へのですが、今回は「鈴木茶屋」のところから、さっきのバス通りへ戻りました。

1/29 12:18

バスの通る尾根道沿いに並ぶ寺院の門前をお参りして歩きます。こちらは鎌倉光明寺教会所として明治11年創建されたという光明寺さん。浄土宗の寺院です。

1/29 12:18

山門前にあるお堂が今日は開いていますね。中には大きな地蔵菩薩像が鎮座していました。横浜市内最大だそうです。合掌。

1/29 12:19

こちらがまさに「久保山」の山号を持つ天池庵（久保山圓覺寺）です。この道沿いに多くの寺院が集まったのは横浜開港、関東大震災、横浜大空襲などが関与しているようです。

1/29 12:20

久保山坂、新坂、庚坂など複数の坂道で久保山へ上ると、新善光寺門前のこの1点に集結します。

1/29 12:25

今回は西横浜アルプス縦走の偵察として、久保山と野毛山間のつなぎを確認しますので、久保山坂を使って伏見町へ下ります。

1/29 12:27

「暮らしの温故知新のみち」にもなっている伏見町から境之谷西部町を散策すると、ここもかつてはかなりの難所だったと思われる狭い階段道が続いていて、ワクワクです。

1/29 12:29

かつて市電が走っていた「藤棚浦舟通り」まで下りました。目の前にはレトロな霞橋がドーン。1969年まで、この橋をくぐって市電が走っていました。

1/29 12:32

久しぶりに霞橋を渡ってみると、橋のたもとには「暮らしの温故知新のみち」の案内板が設置されていました。橋下を走る市電の勇姿も写真で見ることができます。

1/29 12:35

大正3年建造の市電通りから霞橋へ上る階段であった赤煉瓦の擁壁が今も遺ります。横浜市認定歴史的建造物に指定されています。

1/29 12:41

温故知新のみち沿線で、以前からウサさんがチェックしていた大学いものお店「いも屋」さん。残念ながら現在はコロナ禍の影響で一時休業中とのことでした。

1/29 12:42

ウサさんチェックのもう1軒「きんぺい堂」さんは営業中。こちらは元々和菓子屋さんでしたが平成から洋菓子も扱っているとのこと。袋がまだホカホカ蒸気で曇っている焼き立て食パンが、なんとも美味しそう♪

1/29 12:46

少し歩くと「うえかんざか」の標識。狭い急坂が下っています。坂の名前は坂の中腹にある植木業「植勘（うえかん）」の屋号にちなむとのこと。「植勘」さんは当代で、もう7代目だそうです。

1/29 12:51

霞ヶ丘とよばれるこの辺りは、昭和20年ころまでは牧場だったそうです。いまはすっかり住宅地。野毛山へ向かって坂道を登っていくと、西方面には住宅の軒先の隙間から丹沢が望めるポイントがチラチラ。

1/29 12:52

そして北方面には横浜ランドマークタワーがデデーーン！

1/29 12:53

坂道を登り切ると、「横浜水道みち」が通る横浜市内屈指の急坂「尻こすり坂（らくだ坂）」のピーク地点に出ました。今回は、まず坂道を横切って野毛山動物園の裏手に廻ってみます。

1/29 12:55

あのこんもりした丘陵の森の中に野毛山動物園があるんですね。

1/29 12:57

西戸部町一丁目を散策すると、いい感じ〜クマ好みの狭い階段道が随所に。こういうアップダウン、大好きです♪

1/29 13:01

いったん下り切って老松町へ。野毛山公園遊具広場の脇から野毛山公園内へ登ります。

1/29 13:04

3分ほど歩くと、ちょっとひらけた広場に出ました。

1/29 13:06

広場の脇のこんもりとした丘の上に「佐久間象山碑」がありました。ウサトレが勝手に決めた西横浜アルプスでは、ここを野毛山山頂としました。三角点47.3mのある野毛山貯水池脇は山頂っぽくないので（笑）

1/29 13:11

久保山と野毛山とのつなぎルートも確認できたので、横浜水道みちを使って帰路につきます。野毛山動物園のみんな〜、またの機会にゆっくりと逢いに来ますね〜

1/29 13:17

この妙にまっすぐな急坂。これが「横浜水道みち」最後の難所「尻こすり坂」で、温故知新のみちの案内板も立っています。かつて荷車が滑り落ちないように人歩が尻をついて押さえながら下ったことから名づけられたとか。

1/29 13:18

横浜市内最大級の急こう配で、事故多発ポイントでもあります（坂のピークの向こう側から上ってくる対向車が、こちらから一切見えないため）。

1/29 13:26

路傍では白梅がかなり綻び始めていました。もうすぐ立春ですね。

1/29 13:26

この坂を歩くたびに気になっている「峠の茶屋」さん。なかなか暖簾が出ている場面に出くわさないです。雰囲気はまだ営業していそうにみえるんですけど・・・興味津々。

1/29 13:31

丹沢が見えた〜あれ、大山の左側・・・うっすらと雪化粧した富士山が見えました♪ 富士山もようやくこの季節相応の姿になりましたね。

1/29 13:36

藤棚商店街に下って振り返ります。第七有隣堂（この響きがミョ〜に気に入っているクマです）が坂入口の目印。

1/29 13:36

この藤棚商店街の交差点にある交番の前には、2019年春のウサトレで歩いた「横浜水道みち」の里程標「トロッコの歴史看板」があります。ここ藤棚は、終点の野毛山貯水池の1つ手前です。

1/29 13:40

藤棚から西横浜駅までの水道みちは、今まで何度となく歩いたので、今日は一筋違う路地を使って国道1号（現東海道）へ出ました。目的は左手に見える黄色いお店。ここで買い物します。

1/29 13:50

この国道1号沿いも「新旧東海道の温故知新のみち」の一部になっています。今回はこの浜松町交差点から八王子街道（国道16号）に分岐して、旧東海道へ向かいます。

1/29 13:53

浜松町交差点の陸橋でJR線と相鉄線の線路を越えます。西横浜駅にレトロ風な電車が止まっていますが、この「レトロ風」な電車が相鉄線の「新型」車両です。

1/29 13:54

同じ陸橋で帷子川も越えます。川の上流側に、横浜水道みちの水道橋が見えていますね〜おととしの春はあの橋を歩きました。

1/29 13:58

八王子街道と横浜環状1号の交差点には、ウサクマには馴染み深い古刹「洪福寺」さんがあります。

1/29 14:01

今回の買い物第2弾はやっぱりココ「ハマのアメ横」松原町商店街。この商店街の正式名称は「横浜洪福寺松原町商店街」。洪福寺さんの門前商店街と合併してできた昭和の商店街です。

1/29 14:03

買い物の前に、ちょっと待ったーーー！ハラが・・・減った。いつもお世話になる洪福寺交差点脇の「福屋」さんが、コロナ禍の影響でこの時間、暖簾を下ろしてしまっていたので、ランチ食べ損ねてました。今日は商店街内のココ「龍鳳軒」さんで。

1/29 14:15

まだランチタイムやっていましたので、野菜タンメンと半チャーハンのセットを頂きました〜炭水化物爆弾ですが、まあ〜お散歩しているってことで（笑）

1/29 14:44

お腹も落ち着いて八百屋さんなどを物色。1山（2個）で150円のキャベツ、1山（2個）で380円のパイナップル。安いな〜ゲット！・・・重い。

1/29 14:53

松原町商店街からはいつもの帰路。旧東海道を歩くと古東海道（旧八王子道）との分岐、芝生追分。背後にはやっぱり浅間町マッターホルンの勇姿です。中腹には洪福寺さんの大きな墓地があります。

1/29 14:56

旧東海道をのんびり歩いていくと、行く手にこんもりとした丘陵と森が見えてきます。袖摺山（現、浅間台みはらし台公園）です。

1/29 14:59

この旧東海道沿いも「新旧東海道の温故知新のみち」になっています。こちらの案内柱には、袖摺山を崩して横浜岡野地区を埋め立てた際に、ここ芝生村（現、浅間町）にたくさんの職人さんが移住してきたことなどが書かれていました。

1/29 15:03

その芝生村の鎮守、浅間神社です。いつもの「横浜さんぽ」では、こちらをゴールにしているのですが、今回はもう少し先まで行ってみます。

1/29 15:05

浅間下交差点から三ツ沢公園方面をみると、先日訪れた軽井沢古墳跡が眠る丘陵が見えました。

1/29 15:08

浅間下交差点を渡ると、すぐ近くに、この「よこはま道」の起点案内板があります。横浜開港時、東海道筋から横浜への交通が不便を極めたことから、ここから横浜（関内）へ至る「よこはま道」が開かれたんだって・・・なるほど、お後がよろしいようで。今回はココをゴールとします。

撮影機器：

iPhone SE (第2世代) 128GB au Apple

装備

個人装備

長袖シャツ ズボン 靴下 防寒着 靴 ザック 飲料 地図（地形図） GPS 携帯 時計 タオル カメラ

感想

hadzuki

今日は計画休暇で定期検診。掛かりつけの病院は「久保山」と呼ばれる（同名のバス停あり）横浜の小高い丘陵にあって、丘陵のかなりの部分は横浜市営墓地となっています。

ウサトレでは横浜市の中区、西区、保土ヶ谷区周辺に連なる丘陵を「横浜アルプス」「西横浜アルプス」と勝手に名付けて、縦走計画を立てています。

昨年7月末に通院検査した際には、西横浜アルプスのうち、久保山から袖摺山までのルートを確認するための「偵察」を行いました。半年後の今回は、野毛山から久保山までのルートを確認します。今回は「偵察」なのでクマ単独行（ウサトレ番外）ですが、良い坂道も多かったので、ウサトレの仲間に入れてね〜ウサさん。

久保山は全体が横浜市営と隣接して入り混じっている寺院管理の霊園のなっていますが、自由に散歩できます。前回とは別の入口から霊園内に入ってみると、ほほ〜ここからも丹沢が望めていい展望ですね。ひょっとして久保山は「双耳峰」？（笑）

今回はウサクマの大好きな野毛山動物園のある野毛山までのルート探索。しかし、ネットでよく調べてみれば、そのルートとして利用できそうな「温故知新のみち」（横浜市西区設定の歴史散策ルート）がありましたので、これも活用しました。

野毛山は2019年春に踏破した「横浜水道みち」の終着点、野毛山貯水池のある丘陵。地理院地図をみると貯水池の脇に標高47.3mの三角点があります。でも、それはやっぱり「横浜水道みち」の終着点ですよね。ということで、西横浜アルプスの野毛山山頂は、野毛山公園の小高い丘にある「佐久間象山碑」と山頂にしちゃいます。

久保山から野毛山へ向かう途中には霞ヶ丘という丘陵地があって、かつては牧場が広がっていたそうです。いまはすっかり宅地開発されていますが、それでも歴史の香りを感じさせる霞橋や、狭く入り組んだ階段道、横浜市内屈指の急こう配を誇る急坂があって、なかなか楽しい「横浜さんぽ」でした。