白山連峰 別山〜三ノ峰〜二ノ峰〜銚子ヶ峰〜願教寺山 とても多い雪 素晴らしい景色
- GPS
- --:--
- 距離
- 22.7km
- 登り
- 2,257m
- 下り
- 2,257m
コースタイム
5:20 石徹白登山口
5:30 石徹白大杉
7:35 神鳩ノ宮避難小屋
8:35 銚子ヶ峰山頂
8:55 願教寺山への稜線分岐
9:40 一ノ峰山頂
10:30 二ノ峰山頂
11:30 三ノ峰避難小屋
12:05 三ノ峰山頂
13:00 別山平
14:00 別山山頂
14:30 別山平
15:25 三ノ峰
15:35 三ノ峰避難小屋泊
4月29日
6:20 三ノ峰避難小屋出発
6:45 二ノ峰山頂
7:10 一ノ峰山頂
7:35 願教寺山への稜線分岐
9:05 願教寺山山頂
9:55 沢の渡渉
10:15 沢の渡渉
10:50 石徹白登山口
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
石徹白登山口までの林道は、開通したばかりで落石が多い。場合によってはどけなくてはいけない。 最近積った新雪が登山早々からある。急登が銚子ヶ峰の手前、二ノ峰手前、三ノ峰手前とあるためアイゼンとピッケルは必携。雪が腐っている場合はカンジキまたはスノーシューが必要。 別山への稜線は驚くほど雪が多く、最近降ったばかりの雪の上のまったくトレースのないところをラッセルして登った。毎年この時期に別山を登っているがこれほど雪が多いのは初めてだった。山頂手前で夏道は稜線の西側を登るが、稜線をまともに山頂へ向かって登る。斜度がきつい稜線の上を歩くので高度感がある。 願教寺山へのルートはバリエーションルートなので夏道はない。雪がなくなると猛烈な薮漕ぎがある。今日は多少薮が出ていたが難なく登っていけた。沢を2回渡渉しなくてはいけない。 |
写真
感想
今日は毎年この時期に登っている白山連峰の別山に行く。
行く前から、ここ最近寒気の影響で積雪があると思っていた。
下手をすると一人ラッセルで三ノ峰の避難小屋まで行けないかもしれないと思っていた。
4月28日
深夜2:30 自宅出発
夜空には星が輝いている。
天気は良さそうだ。
156号線を北上。石徹白方面へ左折。白山中居神社から林道を石徹白登山口まで行く。
この林道は4月27日に開通したばかりなので落石が多い。注意して通る。
車の気温は0度。かなり冷え込んでいる。この分だと雪が締まっているのではないかと思った。
登山準備をして5:20登山開始。
石徹白大杉。樹齢1800年という大きな杉。立派だ。
少し上部へ向かって稜線を進んでいくと新しい雪がある。
積雪の量は、このルートを登り始めてから一番多い。
トレースがあったのでこれを忠実に使わせてもらう。トレースを外すと埋まる。
見晴しの良い所から振り返ると野伏ヶ岳が白銀に輝いている。
なにこれ?4月終わりなのにこんなに白い?驚いた。
稜線を進んでいくと薙刀山と願教寺山が見えてくる。本当に白い。この分だと願教寺山は薮漕ぎしなくても登れそうな気がした。実際駐車場で一緒にいた人たちは皆願教寺山へ向かって行った。
神鳩避難小屋を過ぎて上の稜線に立つと別山が見える。
驚くほど白い!かなり雪が多そうだ。あんなに白銀になっている所へ登れるのか?
そう思った。
とにかく行けるところまで行こう。そう思い足を進める。
ここから銚子ヶ峰へ向かう稜線はメッチャ多下が強く新雪が舞い上がり顔に当たる。やっとの思いで山頂に立つ。風はあまり強くなくなった。銚子ヶ峰への急登はアイゼンなしで何とかクリア。このあたりから樹氷がある。
別山は本当に白い。神々しいほどだ。
願教寺への分岐。ここから皆のトレースは願教寺へ向かっている。ここからラッセルかと思ったらラッキー!
トレースが三ノ峰方面にあった。今日のトレースだ。
このトレースのおかげで本当に助かった。
しかし、新雪がアイゼンにくっ付いて雪だるま状態になる。仕方がないのでノーアイゼンで行けるところまで行く。
一ノ峰への急登もアイゼンなしでクリア。
ここから見る別山の姿も神々しい。
二ノ峰根の急登もアイゼンなしでクリア。
二ノ峰では凍りついた樹木の間から別山が見える。
まるで厳冬期の雪山に居る感じだ。
ここでアイゼンとピッケルを装着。
三ノ峰への急登は半端じゃない。
三ノ峰への急登を見ると3人パーティが登攀している。
そのトレースの跡を登っていく。
標高が高くなったからか雪だるま状態にはならなくなった。
やっとの思いで三ノ峰避難小屋へ行く。
ここで3人と遭遇。
ラッセルのお礼を言う。この3人は神鳩避難小屋に泊。次は別山手前か過ぎたあたりでテン泊。翌日は室堂まで行き泊。そして下山すると言っていた。
荷物が重くて仕方ないので三ノ峰避難小屋にデポしようと思ったら積雪で入口が1/3くらい埋まっている。
テントを張ろうかと思ったがそれより雪を除けたほうが早いと思いピッケルで雪かき。
何とか入れるようにして必要最低限の荷物にして出発。
今までよりは早く行ける。
三ノ峰に到達。
別山が神々しい。本当に雪が多い。
一旦下り登り始めたあたりで3人パーティが居た。ここから先はトレースがないです。と言った。三ノ峰避難小屋までトレースしてくれたので、今度は先頭に立ちラッセルしながら登っていく。
本当に雪が多い。そして樹木に凍りついた雪。まるで厳冬期の雪山。
果たして山頂まで到達できるのか?
本当にそう思った。
一歩一歩足を進めていく。
ルートを慎重に選ぶ。
別山平に着く。
ここから見る別山はとても好きな景色だ。
ここからの稜線は切り立っているところもあり高度感がある。
夏道は山頂の左側を巻いて登るのだか雪が多いときは稜線を直登する。
やっとの思いで別山の山頂に立つ。今回は雪が半端じゃなく多く本当に苦労した。
やったぁ!!! 今回の別山登頂は本当に嬉しかった!
白山方面からの登山者も無し。今日登ったのはただ一人だけだった。
ここからの景色はとても素晴らしく、白山本峰が白銀に輝いている。相当雪がある感じだ。
御嶽山・乗鞍岳・北アルプスがとても綺麗に見える。これ以上は無いというほどの快晴!
寒いのと三ノ峰避難小屋へ戻らないといけないので早々に下山開始。
切り立った稜線を下っていく。
本当に高度感がある。
別山平を過ぎ少し下ったあたりで3人組のテントがあった。
少し話をして早々に三ノ峰へ向かう。
三ノ峰への登り返しが本当にしんどかった。
なかなか足が進まない。やっとの思いで山頂!
やったぁ!あとは避難小屋まで下るだけだ。
三ノ峰山頂から別山を見る。とても苦労して登った山。本当に感慨無量の気持ちだった。
三ノ峰避難小屋に入り早々に食事を始める。
17:00位に単独の男性が来る。同じ岐阜市の人だった。10時から登ったらしい。
色々山談義をする。
明日の朝なら雪が締まっているのとトレースがあるので結構楽に別山に登れると思うとアドバイス。
18:10頃から夕日を見るために小屋の外に行く。
澄んだ空に太陽が沈み始める。
本当にきれいだ。
凍りついた雪に太陽の光が反射して幻想的。感動!
夕日で薄赤くなった別山・御嶽山・乗鞍岳。本当にきれいだ。
日が沈んだので早々に寝る。
夜中は風がメッチャ強く吹いていた。
この場所は風当たりの強い場所だ。
朝。窓から外を見ると東の方向には雲があり日の出は望めそうになかった。
朝食を済まして6:20登山開始。
予想通り雪が締まっていてアイゼンが良く利く。
三ノ峰からの急降下も難なくクリア。
二ノ峰山頂から朝日を浴びる別山。とても綺麗だ。
一ノ峰を過ぎ銚子ヶ峰への登り返しの途中にあるピークから願教寺山を目指す。
昨日のトレースがある。
願教寺山は昨年猛烈な薮漕ぎで敗退した山。
今日は雪がかなりあるので登れそうな感じだ。
広い雪原を下っていく。とても気持ちいい。
アップダウンを繰り返し手前のピークの側面をトラバースする。
願教寺山手前はほんの少し笹が出ていた。難なくクリア。
しかし、この先の稜線は尖っている。
両側の急斜面。
雪はあまり締まっていなくピッケルがズコズコで豆腐にくぎを刺す感じだ。
何とか山頂に到達!
やったぁ!この周辺の山域で難易度の高い願教寺山に登ることができた!
山頂からの見晴しはとても素晴らしい。
三ノ峰〜銚子ヶ峰への稜線。後方に別山・白山本峰・反対方向には赤兎山・大長山などが白銀に輝く。
南の方向には薙刀山・野伏ヶ岳が白銀に輝く。
とても4月終わりの景色とは思えない。各山とも雪が多そうだ。
ここから昨年同様尾根を下る。トレースは無かったが尾根を忠実に降りていく。途中で尾根を左の方向に進んだため、できるだけ右方向尾根の末端に近づくように下りて行った。沢を渡渉する手前でトレースがある。
沢を渡渉し一旦上部へ上がる。沢沿いは雪がなくなっているのかもしれない。
上部から急降下し沢を渡渉。
橋を渡り林道に出る。
無事登山終了。
今回の登山は、本当に厳しい登山だった。半端じゃなく多い雪。別山平のだいぶ手前からトレースのない雪の中をラッセルしながら登った。
厳冬期並みの景色。やっとの思いで山頂に立った。本当に嬉しかった。
凄い達成感だった。
白山連峰の別山は大好きな山の一つでkureaの写真も別山です。
昨年猛烈な薮漕ぎで敗退した未踏の願教寺山も立つことができ本当に良い山行だった。
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