【雲取山〜飛龍山〜和名倉山】 ちょっと渋めのテント山行

- GPS
- 22:57
- 距離
- 41.7km
- 登り
- 3,112m
- 下り
- 3,637m
コースタイム
駐車場出発08:04→09:33霧藻ヶ峰09:45→11:20白岩小屋11:25→11:50白岩山12:05→大ダワ13:05→13:30雲取山荘(幕営)
4月28日(日) 雲取山荘から将監小屋
雲取山荘06:10→06:40雲取山〜避難小屋06:55→三条ダルミ07:20→狼平08:15→北天ノタル10:00→飛龍権現10:46→飛龍山11:05→飛龍権現11:21→11:28ハゲ岩(昼食)12:10→14:20将監小屋(幕営)
4月29日(月) 将監小屋から和名倉山を経て秩父湖
将監小屋05:31→06:01山ノ神06:08→06:28リンノ峰手前展望地06:38→07:11西仙波07:20→途中素晴らしい展望→東仙波07:39→吹上ノ頭08:00→八百平08:45→川又分岐08:56→二瀬分岐09:12→09:28和名倉山頂09:34→二瀬分岐09:50→「スズタケ」注意書き10:33→11:25造林小屋跡(昼食)11:48→大岩乗越12:20→登尾沢ノ頭12:36→吊り橋13:39→13:50埼玉大秩父山寮そばバイクデポ地
| 天候 | 4月27日 晴れ時々曇り 4月28日 終日快晴。朝はやや風が強く、かなり寒かったです。 4月29日 晴れのち薄曇り。 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
クルマは三峯神社の有料駐車場に駐車しました。乗用車は利用1回当たり500円。 (何日置いても500円です。) 200台以上が駐車できる広い駐車場です。水洗トイレも完備。 ○バイクのデポについて 埼玉大の秩父山寮の先20辰曚匹留βΔ法⊂萢兌4台程度の駐車スペースがあります。ここにクルマに積んできたバイクをデポ。下山時にこのバイクで登山口の三峯神社駐車場まで移動しました。距離は約9辧 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
【今回の登山ルートについて】 ・ 雲取山の北西にたおやかな山容を見せる和名倉山は,200名山にも選定され,以前から登ってみたいと考えていました。 ・ ヤマレコで記録を検索すると,一般的なルートとされる「将監小屋からのピストン」のほかに,秩父側へ抜けるルートなども紹介されています。 ・ 特に,昨年5月のoreshioさんの記録 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-194517.html は,和名倉山から秩父湖までのルートが大変詳細に紹介されており,とても参考になりました。 ・ この記録を頼りに今回,雲取山〜飛龍山〜和名倉山の周回ルートで,今シーズン最初のテント山行を実行することができました。oreshioさん,ありがとうございました。 【ルートの状況など】 ◆ 三峯神社〜雲取山荘 ・ 神社から地蔵峠までは,散歩コースのように整備された緩い登りが続きます。地蔵峠手前から登山道らしくなってきますが,それでも,とても良く整備されたルートです。 ・ 霧藻ヶ峰には休憩所とベンチがあり,良い休憩ポイントです。ここでオニギリ休憩を取りました。 ・ お清平からは,ようやく本格的な登りとなり,前白岩の肩,前白岩山,白岩小屋を経て標高1,921辰稜魎篁海泙如ど弦盧467辰鯏个蠅泙后 ・ 芋ノ木ドッケ分岐から大ダワにかけてのトラバースルートは,斜面右手の傾斜が急なので,凍結していると注意が必要ですが,幸いほとんど雪は消えていて,アイゼンを装着せずに通過できました。 ・ 大ダワに到着すれば,雲取山荘まではほんのわずか。人気の山なので,早めの到着を心がけましょう。今回は,13:30に到着したので,余裕でテントを張れましたが,夕方到着された方の中には,傾斜のある斜面に張っている方もいました。 ・ また,山荘宿泊組も大賑わいでした。朝,トイレをすまそうとしたら,小屋前のトイレは長蛇の列で,大変でした。 ◆ 雲取山荘〜雲取山〜飛龍山〜将監小屋 ・ 2日目の朝は外気温が氷点下5度まで冷え込みました。風も強く,体感的にはかなり寒かったです。インナーグローブのみで雲取山北側登山道を登りましたが,指先が凍えて痛いほどでした。寒さ対策をしっかりとしておきましょう。 ・ 雲取山北側登山道は,ほとんどの場所が凍結していて滑りやすくなっています。私は登りでしたので,軽アイゼンを装着しなくとも,ストックのみで登れましたが,下りの場合は,アイゼンを装着すべきだと思います。陽があたらない場所なので,まだ当分は溶けないと思います。 ・ 雲取山頂は多くの登山者で一杯でした。山頂標識のところで写真を撮る際は,順番待ちになり時間がかかります。 ・ 雲取山から飛龍山を経て将監小屋までは,延々と同じような景色が続く,稜線南斜面の日当たりの良い登山道歩きとなります。そのため,ほとんど雪はありません。ただし,写真にありますように,北天ノタルの200胆茲療犒覯媾蠅蓮こ衢遒里それがありますので注意が必要です。 ・ 飛龍山は展望のない地味な山です。縦走ルートから直接山頂を目指せますが,荷物を置いてピストンしたほうが楽だろうと思い,飛龍権現からピストンしました。でも,どうも,ピストンよりも縦走ルートから直接山頂を目指したほうが,短時間で歩けるようです。 ・ 飛龍権現のすぐ先にある「ハゲ岩」はこの区間で最高の大展望地です。快晴の下,富士山や奥秩父の稜線,南アルプスなど素晴らしい展望でした。オススメです。 ・ なお,地図でみるとこの区間はほとんど水平のように見えますが,実際は結構アップダウンがあり疲れます。同じような景色が続くので,精神的にも疲れますね。 ・ 将監小屋のテン場はとても日当たりが良く,フラットで快適です。水場も小屋のすぐ脇。周囲を山に囲まれているので風も弱いです。何度でも利用したいテン場ですね。 ◆ 将監小屋〜東仙波〜和名倉山〜造林小屋跡〜秩父湖 ・ 3日目の朝も気温はテント前で氷点下4度。でもこの日はほぼ無風だったので,前日のような寒さは感じませんでした。 ・ 午前5時半には荷物を整え,テン場をあとに,この山行の目標である,和名倉山登頂に向けて歩き出しました。 ・ 30分ほどで山ノ神に到着。暑いのでここでセーターとフリースを脱ぎ,身軽になり,ここを右へと進みます。 ・ しばらくは樹林帯の中の登りですが,リンノ峰の手前に来ると展望の良いササの斜面となっており,大菩薩嶺を前景に富士山の眺めが見事でした。 ・ また,西仙波〜東仙波の中間にある岩場のところも,奥秩父の山並みから和名倉山まで素晴らしい展望です。 ・ 東仙波の下りは北斜面で陽が当たらないため雪が凍結しており,滑りやすく,通行注意です。木に掴まりながら下降したので写真を取り忘れました。 ・ 東仙波を下りきってからの尾根の登りも見晴らしが良く,快適な歩きが楽しめます。以前,山火事により山頂付近の森林が焼失したらしく,笹原やダケカンバの若い林となっています。 ・ 吹上ノ頭の岩場は転落に注意が必要ですが,登降は容易です。ここも展望が良いところです。 ・ 吹上ノ頭を過ぎると,八百平まで樹林帯の中の下りとなります。地図には,「南アルプスの眺めがよい」とありましたが,そのようなポイントは気がつきませんでした。 ・ 八百平は以前,埼玉国体の時にキャンプサイトとして使用されたこともあるらしく,平坦でビバークに向いています。 ・ 川又分岐では,左手に明瞭な道がありました。oreshioさんのレポでは川又集落からこの道を歩いて和名倉山に登っています。いつか私も歩いてみようと思います。 ・ 二瀬分岐から和名倉山の山頂までは,地図では25分と書いてありますが,空身での私の足で16分ほど。山頂は樹木に囲まれ,展望は全くありません。 ・ 二瀬分岐から先,秩父湖までは地図では点線となっており,今回のルートの中で最も時間が読めず,道迷いが心配な区間ですが,oreshioさんの詳細なレポをプリントして持参しましたので,迷うことは一切ありませんでした。 ・ ルートには,奥秩父山岳会製の指導標や,数多くの目印のテープがあり,踏み跡も明瞭です。秩父湖に下山するまでに,3名の登山者(下山2名,登山1名)と出会いました。結構歩かれていますね。 ・ 注意すべき箇所については,orehioさんのレポを読んでいただくとして,当該レポに書いていない注意点について追記しますと,森林軌道上を歩く途中で,大岩を乗り越えなければならないところがあります。この岩に倒木が寄りかかっていて,私の場合,ザックを背負ったままでは乗り越えられませんでした。仕方なく,ザックを降ろして先に岩の向こう側に置いてから,体を乗り上げて通過しました。このとき,ザックの置き場所が悪いと,斜面を転がってしまうおそれがありますので,ご注意を。 ・ また,登尾沢ノ頭から吊り橋までは,標高差約800辰魄豕い鵬爾蠅泙垢里如そ轍戮任鷲┐良蘆瓦大きいです。転倒しないように気をつけましょう。 |
写真
感想
ハゲ岩からの展望 (HD画質で視聴できます)
・ 和名倉山へのアプローチは,南側の将監峠からのピストン山行が一般的ですが,天の邪鬼の私としては,ピストンはしたくない。とすると,将監峠から和名倉山を経て秩父側へ縦走するか,またはその逆ルートで歩くしかありません。
・ さらに,マイカー利用の山行となると,出発地点に戻る必要がありますので,周回ルートとなります。南から北からか。自宅が茨城県なので,これは北側,秩父湖を起点とするルート設定のほうが便利。ということで,シーズン最初のテント山行ということもあり,1日の歩行時間を短くできるよう,2泊3日で三峯神社〜雲取山〜飛龍山〜将監小屋〜和名倉山〜秩父湖を歩くルート設定としました。
・ その場合,問題となるのが,秩父側の点線ルートです。荒れていて道迷いしやすいらしく,歩けるものなのか,大いに不安でした。
・ でも,oreshioさんの記録を読んで,不安が払拭できました。ヤマレコは本当にありがたいですね。私のヤマレコ利用の第一の目的は,自分用の備忘録ですが,他の方の登山記録を参考にさせて頂くことも大きな目的です。検討しているルートについて,注意すべき箇所や水場の状況など,他の方の実際の体験した記録を読むことができるのは,本当にありがたいです。登山に出かける直前に,最新のコースの状況を知るうえでも貴重な情報源です。ヤマレコを開設して頂いた管理人の的場さんには感謝の言葉もありません。
・ さて,実際に歩いてみた感想ですが,3日間とも本当によい天気に恵まれ,快適な登山ができました。初日の三峯神社〜雲取山は2007年6月にも歩いたことがあり,イメージどおりに歩けました。2日目の雲取山〜将監小屋は,意外にアップダウンがあり時間がかかりましたが,ハゲ岩からの大展望に驚きました。目の前に大菩薩嶺を従えた富士山がそびえ立ち,その西奥には残雪を抱いた真っ白な南アルプスの峰々。さらには金峰山へと続く奥秩父の山並みやこれから向かう和名倉山まで,ぐるっと見渡せる素晴らしいビューポイントでした。
・ 3日目の将監小屋〜和名倉山〜秩父湖は,この縦走の核心部。二瀬分岐から先の点線ルートばかり気にしていたのですが,前半部分のリンノ峰や東仙波手前の展望が素晴らしいのにビックリ。ここはオススメです。今回のルートの中では,唯一の展望の良い稜線縦走コースであり,ちょっぴりアルプス的景観も味わえます。和名倉山は樹林に囲まれた展望のない地味な山で,山頂標識の前に立っても感動はイマイチですが,この山頂に至るプロセスや不安にかられながら歩いた点線ルートなど,その前後を含めた登山全体を振り返ってみれば,まさに名山にふさわしいと実感しました。
・ 幸い,秩父湖への点線ルートも,oreshioさんのレコのプリントを持参していたので,迷うことなく,歩き通すことができました。
・ これまで,奥秩父の山域は,金峰山や甲武信岳など深田百名山しか登ったことがありませんでしたが,今回の山行で,この山域の奥深い魅力の一端を味わうことができました。これを機会に,今後はさらに足を伸ばしてみたいと思います。
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りきまる
















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