冬季限定ルートでゆく常念岳(東尾根ピストン)
- GPS
- 11:36
- 距離
- 23.0km
- 登り
- 2,252m
- 下り
- 2,249m
コースタイム
天候 | 快晴無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
長野自動車道・安曇野ICより10キロ・所要時間15分ほど。 ※さいたま市自宅より250キロ・所要時間4:30ほど(自分用) 《駐車場》 須砂渡ゲート前の駐車スペース 10台ほど駐車可能。 午前5時前で既に満車状態だった。 《コンビニ》 安曇野ICからだとセブンイレブン豊科合同庁舎前店がルート上最寄りのコンビニ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
《コース状況》 【全体的に・・】 際立った危険個所はなく、雪山技術がそれなりにあれば問題ないと思われる。むしろ登山技術よりも当日の天気読みが肝かもしれない。 ただし累積標高差や距離があるので、体力に自信がなければテント泊がおすすめ。 大半はバリルートではあるが、尾根に乗っかればまるで一般道かと間違えるくらいピンクテープが豊富でわかりやすい。 ただし鉄塔から南東尾根に取りつくまでがやや分かりづらかったので、暗いうちに出発する場合は要確認。 下山の際に妙な道に迷い込んでしまったが、往路復路ともにGPSを確認して同じ道をたどった方が良い。 トレースは思いのほかしっかりついていたのでワカンの出番は全くなく、当日気温が高かったので全体的に足元はかなり緩んでいた。 登りはスタートから山頂までツボ足で歩いてしまったが、1300〜1400mあたりで装着した方が楽だし歩きやすいと思う。 【須砂渡ゲート前〜林道〜No63線標識】 林道は凍結激しくチェーンスパイクがあると楽かもしれない。 取りつきは標識の手前梯子から登山道に入って鉄塔を目指したが、梯子から100mほど先にある入口から入った方がさらに分かりやすいと思う。 【No63線標識〜森林限界】 森林限界まではひたすら登り。 一部不明瞭なところもあるので、あやしいと感じたら要ルート確認。 特に鉄塔付近から尾根に乗っかるまでがやや分かりづらく感じた。 尾根に乗ってしまえば結構な数のピンクテープがあるので、トレースがなくても分かりやすいと思う。 【森林限界〜前常念岳〜常念岳】 この日は気温が高かったためこの区間も足元は緩み気味だったが、一部カリカリな場所もあるので滑落転倒注意。 この区間もトレースがしっかりあり、たとえなかったとしても基本的に稜線上をゆくだけなので問題ないと思う。 ただし途中に数ヶ所岩が露出したところがあるので、尾根の北側から巻いて登れるところから上がっていくように進む。 尚、前常念岳直下の石室は雪で埋まっており使えない状況だった。 個人的にはスタートから森林限界よりも、ここから山頂までがとても長く感じた。 《キャンプ地》 2100〜2200Mから傾斜が緩くなり幕営適地が無数にある。 2300mまで上がってしまうと適地が少なくなってしまい、森林限界を越えれば好適地がたくさんある。 この日は風がほとんどなかったので、テント泊者はみな森林限界の稜線上に張っていた。 |
その他周辺情報 | 《温泉》 信州安曇野ほりでーゆ〜四季の郷 日帰り入浴 550円 営業時間 10:00〜21:30 ※下記サイトに割引券あり。 https://onsen.nifty.com/adumino-onsen/onsen002231/ |
写真
感想
先週先々週と2週連続で歩けたから、今週は家でのんびり過ごそうと思っていたけど、この時期には珍しく土日ともに好天予報。
前回の山行記録にも書いたけど、やっぱりひと月ズレてきたね、もはや残雪期の天気。
何はともあれこんなチャンスを逃す手もなく、ずっと前から歩いてみたいと思っていた常念岳の東尾根にチャレンジしてきました。
そう、今回も一人で歩いてきたけど、実は私一人だったら東尾根もとっくに歩き終えていたというウワサも(^-^;
この山行の最大の思い出は超序盤に。
まさかのスマホ紛失。おそらく山では初めての経験だと思う。そしてこういう時に限って、いつも保険で携行しているガーミンがない(^-^;
下界ですらスマホをなくしたりしたら落ち着かないのに、山ではそれ以上に死活問題。
通信手段かつGPSツールなので、これなしで冬山に入るのはかなり危険だよなあ。
もはや登山なんて絶対に無理だと思うくらい、絶望的になくした場所の目星がつかなかったから、薄暗い中1時間以上捜索したのち、たまたま発見できた時の感動はこの上なかった。
このロスを取り戻すべく、スタートからいっさい休憩せず森林限界を突破!
この角度から常念岳をのぞむことなんてあまりなかったから、なんとも新鮮な景色だった。
そしてわりと近いように見えた山頂だったけど、ここからがとても遠かった。
これまでの雪山経験で一番疲れたんじゃないだろうか、スマホ紛失の疲れがあったせいか、楽しみにしていた稜線歩きもちょっと苦痛だった。
気持ちが焦ってしまい登りではアイゼンを装着しなかったけれど、今振り返ると危ないしそのぶん余計に疲れたような気がする(^-^;
それでもこの日は天気予報通り快晴無風のコンディション。
今回で5度目の常念岳だったけど、不敗神話も継続中。
この山はよほど相性が良いのだろうか、思わず40分以上も長居してしまうような山頂だった。
残雪期の5月にも何度か訪れているけれど、雪の多いこの時期、間近にのぞむ北アルプスの山々はやっぱり美しい。
山頂に至るまでにいろいろあって尋常じゃないくらい疲れたけど(笑)、それがぶっ飛ぶくらいの元気をもらい下山はあっちゅーまでした。
下山後、帰りの運転はいつも以上にしんどかった。
だから次回は山はほどほどにして、スキーを楽しむくらいにしておこう。
そして、これからも山を歩く君(自分)へ。
山でスマホをなくすなんてアホなことは、今後絶対にするなよ〜(笑)
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