残雪の赤岳へ、滑落危険な地蔵尾根、北沢はよい散歩道でした
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 1,236m
- 下り
- 1,236m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス | 美濃戸の駐車場、1日1000円。スカスカです。1/5程度埋まってました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
地蔵尾根、上2/3はかなり急、滑落すると危険。 文三郎のほうが、危険度は少ないように思えた。 行者小屋から上は、10本爪以上アイゼンとピッケル必須です。 標高2000m以上は、4本爪程度が必要でした。 |
写真
感想
4連休3日目、天気もよさそうなので、山に行きます。今回は、思い切って残雪の赤岳へチャレンジ。厳寒期の赤岳は、単独ではとても登る気はしないが、今の時期ならいけるのでは?と思い、行って見ます。でも、手に余り無理そうなら引き返すつもりです。
朝3時半に起き、4時に出発。4時半に美濃戸に到着。4時40分スタート。南沢経由で行者小屋を目指します。あまり体力を消耗しないよう、ペースを抑えます。およそ、400−450m/h程度の速度でコースタイム程度の速度で登ります。それでも、近頃仕事が大変で体がへたっていたので、すこし辛いです。
2時間10分で行者小屋到着。結構しんどい。赤岳やめて、北沢まわり帰ろうかとも思ったが、まだ7時前だし、仕事が大変だからこそ気分を変えるためにも登ろうと気を取り直し、準備。−5℃で冬なみに寒い。厚着をして、10本爪付け、ピッケル持ち、ストックはその辺にデポ。準備に50分かかりました。
まずは、もっともやばそうな地蔵尾根のコースを登ります。上にナイフリッジがあり、途中もピッケルと前爪だよりの急坂が続くと聞いています。途中1/3ぐらいから、森林限界になり、急坂が続きます。ギボシの立場川サイドほどではないが、この急坂を滑落したら、ただではすまないでしょう。結構、危険。ここだけでも、私の技量と装備では、厳寒期に単独ではやはり無理です。
時々、鎖や階段に助けられますが、ピッケルとアイゼンを頼りに1歩1歩登ります。かなりしんどい。最後にナイフリッジと遭遇かと思いきや、ほとんど消滅していました。お地蔵さんに会った時はほっとしました。行者小屋から1時間ですが、かなり疲れました。またリスクも感じました。ここでも、赤岳やめて、このまま帰ろうかと思いましたが、赤岳展望荘で小休止して、気を取り直して、頂上へアタック。
頂上までの道は、地蔵尾根ほど急ではありませんでした。歩きやすいです。30分かからずに頂上へ。頂上小屋でコーヒーを頂き、休憩をして、下山のパワーを蓄えます。下りは、標識に寄り、岩場を下り、文三郎を下ります。ステップが切っており、結構、下りやすいです。滑落して、危ないところは若干ありますが、地蔵尾根よりは安全に見えました。山頂から1時間で行者小屋へ。地蔵尾根と文三郎を歩きましたが、沢山の人とすれ違いました。これだけ人がいると、単独でも安心です。
まだ11時なので、北沢に寄り道して帰ります。山の散歩道としては、南沢より北沢が好きなので。赤岳鉱泉まで30分。まだ、アイスキャンディ、結構残ってますね。北沢を下ると、まず、川があります。赤い鉄分の多い川ですが、きもちのいいせせらぎをかんじることができます。川を離れると、林道歩きとなり、林の中を気持ちよく歩けます。そうこうするうちに美濃戸到着。自宅への帰り道、鉢巻道路と船山十字への道の桜がキレイでした。
本日は体がヘタッテましたが、無事、雪の赤岳に登ることができました。GWということで人も沢山おり、天気もよく眺望も最高、風も無風に近く、気温も日中は上がり、最高のコンディションでした。ということで今日は登れたが、厳寒期に単独で来るのはやめようと思いました。あと、地蔵尾根を登っていて12本爪が欲しくなりました。今まで10本爪で不足を感じたことはなかったのですが、こんなところは少しでもグリップ力の高いアイゼンが欲しくなります。
ともあれ、楽しい雪の赤岳でした。赤岳、ありがとう! 横岳、阿弥陀も、最高の眺望をありがとう。
P.S.
・腰がちょっと痛い状態で強行したのですが、翌朝起きると悪化してました。こりゃ完治するまで山にいけないな。でもGWで病院もやっていない。
・NV−U37のメモリスティックが読めなくなり、登山スタート直後、2万5千分の1地図が表示できなくなり、また、GPSログもとれず。修理かと思ったが、その後家に帰り、なんどか挿しなおすと復活。接触不良だったか?
・通勤中、高速道路での石とびで、フロントガラスにひびが入っています。通勤程度では変わらなかったのに、美濃戸の林道で何度も振られたせいか、ひびが伸びた! GWで修理ができず、でも車がないと通勤できないし、ちょっとやばい。
残雪期の赤岳を体験できたのはすばらしい経験でしたが、(腰や車で)無理するとろくなことがない事例でした。
いやー、赤岳、横岳はまだまだ冬山?ですね。
日帰り行ける地の便、トトロさんの実力、羨ましいです。
5/24−25と、弊社の山女性(ガールではありません)4名を連れて、ああ男性は5名です。オーレンに宿泊し、硫黄岳、東天狗を登る予定なんですが、そのころまでには融雪がすすむと思うんですが。
女性は、完全な初心者です。
最後の写真ですが、ご自宅からですか。いいですね。
私の住むマンションの庭からは、富士山 がちょこっと
見えますが。
前の夜、雨が降ったのですが、2000m以上では雪だったようで、薄っすらと新雪がかぶってました。朝は気温も低く冬でした。昼、太陽が照ると暑かったですが。
5月末だとかなり融雪は進んでますが、日陰の道は残ると思います。今年は残雪が多そう。お気をつけて、楽しんでください。
GW中、毎日良い天気なので、山に行けないことはない日でも道路や駐車場の混雑(もっというと登山道の混雑まで)を考えると気持ちが萎えてしまい、どこにも出かけずに過ごしています。
しかしtotoro_san様のようにごく早朝出かけてしまえばGW中とは思えぬ様子で行けるのですね。
私も雪がちょっと残っているくらいの赤岳登ってみたいのですが、このレコを拝見すると、軟弱アイゼンとお飾りに過ぎないピッケル(なにしろ一度も使ったことがない)しかない私にはまだまだ難しそうです。
麓の美濃戸あたりはもう新緑の登山道の様子なのに上はまだまだあなどれませんね。
赤岳頂上山荘と山頂祠の間にあんなこわそうな細尾根あったかいな?と。夏の様子とまるで違いますね。
もう少し自重してから出かけようかなと考えています。有用な情報満載のレコをありがとうございました。
朝早かったので、行者小屋までは2組とすれ違った程度でした。そこからは、そこそこ多かったですが。ただ、単独で雪の赤岳は怖いので、人が多くてよかったです。
雪がちょっと残っている程度の赤岳なら、私でもいけるかなと思っていってみました。条件がよかったのでなんとか行けましたが、厳寒期であれば、滑落防止訓練をしっかりしてアンザイレンしてベテランを含むグループで登るべき山かな、と思いました。
私のように、単にピッケルと10本爪アイゼンがあるだけで、このクラス(滑落すると危険な斜面だらけの雪山)を登ろうとするのはリスクが高いと感じました。
素晴らしい登山でしたね!
写真を見ているだけで、ビビってしまう斜面の角度です。これは下を見ないほうがいいですね。下りが怖そう・・しかし・・とても楽しそう
いつも思いますけど、近くにこんな山があって羨ましいです。
私も12本爪アイゼンを来冬までに購入しようと思っています。
素晴らしい登山でしたが、ビビッてしまう斜面の角度でした。アイゼンとピッケルが大活躍です、というかないと無理、滑落して死ぬか大怪我です。
12本爪があると、冬の行動範囲が広がります。DSAさんも無茶をしない範囲でお楽しみください。
雪の赤岳登頂おめでとうございます。地蔵で行かれたんですね。
毎回拝見してますが、totoroさんの住まれてる所が羨ましいです。近くにしっかりした山岳があるのにとても憧れます。特に八ヶ岳はいいですね
まだ蓼科山に訪れていないので、近々寄せて貰います。
HIDENORI-Tさんは11月の初冬、新雪ラッセルで地蔵から登ったのですね。やっぱり、それはとてもすごいと実感しました。私は残雪期が限界。それでも今回、雪の赤岳に登れてうれしかったです。
蓼科山にも是非、いらっしゃいませ。
最後のおうちからの眺望、ずるいわぁ、ずるいです!
こんな景色を見ちゃうとちょっと体調すぐれなくても、車がヤバくても山に足が向かってしまうのは仕方ないのかも。。
でも車も腰もどちらもきちんと治さないと怖いですので気をつけてくださいね!
八ヶ岳はいつでもトトロさんの目の前にありますから
あぁ、うらやましぃ
最後の眺望は、私のベットからの景色です。2週間ほど前隣の家が木を切り、南八ヶ岳から北八ヶ岳、蓼科山まで、全山見えるようになりました。(これは自慢ですね)
万全でなくても、つい八ヶ岳に向かってしまいます。八ヶ岳が招くよ!、ついでに、甲斐駒、黒戸尾根もベッドから見えます。早くおいでよ、といつも誘ってくれます。雪が消えたら万を持して今年行くよ! と心でつぶやいています。
腰と車、しっかり治したいと思います。ありがとうございます。
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