天人峡から化雲岳と五色岳 〜ヒサゴ沼で一泊〜
- GPS
- 31:40
- 距離
- 38.1km
- 登り
- 2,105m
- 下り
- 2,093m
コースタイム
天人峡温泉(8:50)→第一公園(11:20)→ポン沼(14:40)→化雲岳(16:10)→ヒサゴ沼(17:10)
<2日目(9月14日)>
ヒサゴ沼(6:25)→化雲岳ショートカット分岐(7:35)→五色岳(8:50)→
ヒサゴ沼(10:20←撤収→11:00)→化雲岳(12:00)→ポン沼(12:45)→天人峡温泉(16:30ぐらい)
天候 | 1日目(9月13日):曇り時々晴れ 2日目(9月14日):曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
天人峡ルートは樹林帯は泥んこ道、樹林帯を抜けると水たまり地帯と、ポン沼までは酷い状態が続きます(私もう慣れっこなので平気ですが)。樹林帯は退屈なので、退屈しのぎと熊除けを兼ねてラジオを持っていくのがお勧めです。ポン沼から先ニセピークを越えると、平坦で乾いた大雪山系らしい気持ちの良い登山道になります。雪渓の織り成す小さな沼々の景色も美しいです。 化雲岳からヒサゴ沼までは木道を辿ります。ヒサゴ沼避難小屋・テント場近くの水場は涸れていますので、ヒサゴのコルの大雪渓から流れてくる水を取ります。沼の水でも良いですが、過去にトイレの汚物が決壊して沼に流出したことがあるそうですので、あまり気持ちの良いものではありません。歩いて10分もかからないので綺麗な融雪水があるうちはそちらをお勧めします。 化雲岳山頂を経由しない五色岳へのショートカットルートは実際は2本ありますが、どちらを使っても先で合流します。化雲平は木道、その先はハイマツ帯を通って五色岳です。化雲平は大雪山系でも有数のお花畑ですが、この時期は特に目を引くものはありません。五色岳からは沼ノ原が遠望できます。 |
感想
<1日目>
三連休ということでヒサゴ沼で二泊してトムラウシ山に行ってみようということで出掛けました。またまた悪名高い天人峡から登ります。途中からは樹林帯で出会った方々と一緒に登ります。一人は秋の高根ヶ原を歩いて旭岳温泉へ、もう一人は私と同じ計画のようです。退屈なルートの中、折角出会ったので「一緒に行きましょう」と声を掛けて一緒に登っていきますが、途中から二人のペースが上がらず、私にしては、かなりのんびりしたペースになってしまいました。二人とも、結構時間を気にされていたようですが、私は何回も登っていて日暮れまでには十分着けると思っていたので、気長に休憩を挟みつつ、あと何kmぐらいだから大丈夫と声を掛けて一緒に行きました。
途中、化雲岳に向かう稜線で、天人峡方向に下山してくる4人パーティに出会い、不振に思って話をすると「ヒサゴ沼に行きます」と言うじゃないですか。話を聞いていると、どうやら途中のニセピーク(標高1947m)を化雲岳と勘違いして戻ろうとしていたようです。「ヒサゴ沼はこっちじゃないですよ」と地図を見せて現在地と化雲岳、ヒサゴ沼の位置を説明して、「私もヒサゴに行くから一緒に行きましょう」ということで事なきを得ました。
一方、私の気がかりとしては、今回、雪渓をあてにして、水を1Lしか背負わなかったことでしたが、ヒサゴ沼についたら、まだものすごい量の雪が残っていて、杞憂だったいうことがよくわかりました。
<2日目>
二日目はトムラウシに行こうと軽装で出発するもののヒサゴのコルあたりでドンヨリした雲がトムラウシ方面に立ちこめて来たので、トムラはやめて五色岳に行きました。結果として、こちら側は天気も良くて景色を楽しみながらのトレッキングになりました。ちょうど五色岳山頂で昨日のお騒がせパーティと再会しました。彼らはこれから下山すると言うし、トムラにいかないなら今日下りても一緒かと思い、「あとで追い付きますから私も一緒に下山します」ということで下山することにしました。
その後は、ヒサゴ沼に戻って急いでテント撤収して、急ピッチで移動。もう、下山する人は私が最後だったので、誰もいない山道を少々寂しさを感じつつ、歩いているとポン沼から下ったあたりの小さなガレ場でナキウサギさんを見ました。私とは1mぐらいの距離でしたけど、物思いにふけるかのように、しばらくジーッとしてました。私が話かけるとようやく気付いたかのように去って行きました。今年はこれで3回目の遭遇です。然別湖近くの東雲とかヌプカウシヌプリ登山道でずーっとカメラを構えて一日中待ってる人達のことを思うと、申し訳ないぐらいに出会ってる気がします。こういうときはウサギでもリスでも生き物に会えるというのは嬉しいものです(クマはいらんけど)。
嬉しくなって調子に乗って歩いていると、今度は浮き石を踏んで転んで尾てい骨打撲をしてしまいました。もう周囲は誰もいないのだから気をつけなくては。第一公園を過ぎ、樹林帯を見下ろす高台に到着した頃には、雲が立ちこめて来て、樹林帯に入ると無気味な暗闇が続きイヤな感じです。ただ、少し進むと前方に鈴の音が聞こえてきて、先程の4人パーティと無事合流できました。天人峡の急坂でみんな脚がボロボロになって、登山口までついた時には杖がないと歩けないような感じになってましたが、みんなで乾杯したコーラの味は達成感もあいまって何とも素晴らしかったです。ちなみにコーラはご馳走してもらいました。ありがとうございました(^^)
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する