念願の雪の北アルプス薬師岳!!
- GPS
- 77:20
- 距離
- 32.4km
- 登り
- 2,449m
- 下り
- 2,449m
コースタイム
7:00駐車地点---7:57頃飛越トンネル8:02---10:11神岡新道分岐---11:47寺地山---
13:36北ノ俣避難小屋(テント泊)
2日目
7:51北ノ俣避難小屋---9:57北ノ俣岳稜線分岐---11:39太郎平小屋泊
3日目
7:15太郎平小屋---7:35薬師峠---9:02 P2701m---10:27薬師岳頂上10:52---
12:20薬師峠12:50---13:12太郎平小屋13:44---16:14 P2589m---16:49神岡新道---
17:37北ノ俣避難小屋
4日目
8:02北ノ俣避難小屋---9:00寺地山---10:03神岡新道分岐---11:41飛越トンネル
---12:27頃駐車地
天候 | 3日 快晴無風 4日 快晴後に雪 5日 快晴無風 6日 晴れ後に曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※このルートが高山からは最短と思われます。同じ日に双六谷の方から入ろうとし た妹は、途中で通行止めに遭い、平湯経由で来たそうですが、相当時間がかかっ たらしいです。 ※この時期、和佐府橋以降の林道は通行止めですが、、自己責任で。 ※今回は飛越トンネルの約2キロ手前まで入れました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■危険と感じた場所 そんなにありませんでしたが、個人的に嫌だなと思った場所は、 ・北ノ俣岳分岐稜線に出る手前の一部尾根が細くなっている部分 ・薬師平あたりから夏道のある尾根を登らずに直登しましたが、急な箇所あり、ち ょっと怖かった。夏道通りに登るのが1番安全だと思う。 ・下山時、飛越トンネル上部、少しだけ急な箇所あり。雪がぐずぐず。 ■登山ポスト 飛越トンネル向かって左にあり。 ■温泉、飲食店 41号線沿い流葉温泉はお湯が適度にぬるぬる、適温でよかった。14時までなら食事もできる。 600円だったかな? 食事は、流葉温泉より少し下った、大きな狛キツネ(?)が鎮座する神社の前にある「ドライブイン数河」の飛騨牛鉄板焼き1200円がめっちゃおススメ! 美味しかったしボリュームもあった☆ |
写真
感想
大好きな大好きな薬師岳。
雪の薬師岳を見てみたい!と思い、色々調べてみると、山スキーで入っている記録がほとんど。
スキーで登れるなら、普通の登山でもそんなに危険個所はないだろう!と思い、この計画を決めた。
だが、色々あって本格的な登山は3月の谷川岳以来。
病み上がり?で、4月末に大峰に日帰り登山をしたのと、投入堂に行ったくらいで、体がなまっている…。
しかも、冬の間は日帰り登山で軽身だった。
テント泊装備での登山は去年の秋以来…。
1日目に太郎平小屋まで行ければいいが、飛越トンネルからのルートは初めてだし雪の状態も分からないので、北ノ俣避難小屋前にてテント泊と決めた。
避難小屋はこの時期混むと聞いていたのでテント。
雪上テントは初めて。
ザックの重さは14キロ。
軽量化を図り、シュラフは夏用2℃とシュラフカバー。
食料も軽いアルファ米とフリーズドライ。お昼は行動食とした。
寒いかも?とか、ちゃんと歩きとおせるか?とか、ドキドキで出発。
■1日目 快晴無風!!■
テンションは上がる上がる!
飛越トンネルからの登山道は左側からが正規のようだが、事前調べたところ、右側からの方がショートカットできるということだったので右側から入ることに。
しょっぱなから谷沿いを少しトラバース気味に登っていく感じで急に見えたのでアイゼンを着ける。
ひと登りすると、鉄塔がある場所に出る。
まばらな樹林帯の中を登っている途中、有峰湖が見えた。
尾根はくねくねと曲がっていて視界が悪いと迷いそう・・・。
この時は赤テープがつけられていて、視界も良く、分かりやすかった。
しばらく登るとなだらかな道に出て、緩やかにアップダウンを繰り返す。
樹林帯で、どこででもテント泊できそう!
るんるん気分でザックの重さも気にならない。
先行者に追いつく。
いけるやん♪わたしーー☆余裕余裕ーと思っていた。
・・・・が、寺地山の手前あたりでなんか足の裏が痛い。。
土踏まずが痛い。。
一気にペースダウン。
寺地山をトラバースすることもできるけど、せっかく晴れてるし、登る。
足痛いけど…;
寺地山を下ると、登り返し。
・・・・お腹すいた・・・・。
先を歩く夫にお腹すいたと訴えるも、置いていかれる・・・;;
ウィンナーを出してむしゃむしゃ食べる。
置いていかれた!!!見えなくなった!!
若干イライラしつつ、マイペースで歩いていく・・・と、夫が待っていてくれた。
「避難小屋の場所が分からん。足痛いから、もう太郎平は諦めるやろ?」
と。
まだ13時過ぎだったけど、あの広大な斜面をこれから登る元気はなかったので、避難小屋までとする。
さて、避難小屋はどこだ?!
スマホのアプリ「地図ロイド」で現在地を確認。
これ、便利♪
尾根の向きが東から若干北向きに変わる箇所の南にある。
避難小屋は屋根しか見えてない状態で、他に登山者もいなかったので見つけにくかった。
1番のりだと分かりにくいけど、尾根が登り始める地点の向かって右後ろに下ったところにあります。(分かり難いですね…;)
テント跡地がたくさんあったので利用させて頂く。
テン場から少し上がると御嶽山、乗鞍岳、黒部五郎岳が見える!眺めよし♪
時間も早いのでまったりした。
荷物が重いと、やはり足に負担がかかるので、翌日はテント内に荷物をデポして、太郎平に泊まって、3日目に戻ってくることにした。
■2日目 快晴のちに雪■
今日も驚くほどに良い天気♪
いきなりの登りはしんどい・・・。
緩やかでゴールも見えてるのだけど、長い!!
すごく長く感じた。
上の方は少しだけ尾根が細く、左側が少し落ちているので、下が見えると怖かった。でも、十分広いです;
私が怖がりなだけです・・・。
空を見上げると、太陽の周りに虹が出てる。
暈っていうんだっけ?
確か、これが出ると天気が悪くなるんよね。
でも、すっごい天気いいのに!?
天気悪くなるの?!と半信半疑。
せっせと登り、最後はトラバース気味に稜線に出る。
これまたトラバース中に下を見ると怖いので、前だけを見るようにした。
稜線にやっと到着!
なんだこれーーーーーーーー!!!
青と白!!
白い惑星に降り立ったみたい。
別世界!
めっちゃキレイ!!広い!!
こんな景色が見れるなんて。
すごい嬉しかった。
スキーヤーがたくさんいてて、気持ちよさそうに滑ってる方、登りかえしている方がたくさん。
いいなー、私も滑れたらなぁ。
初めは雲がかかっていた薬師岳も、次第に雲が取れてきて、青空に映える真っ白な薬師岳も見ることができた。
あーーー、もうこれ以上の景色はないかもしれない。
ここ以外、他の雪山には行けないかもしれない。
本当は毛勝三山や爺ヶ岳など、行ってみたい雪山はあったけれど、ここに来た後にはもう行けないなと思ってしまった。
北アルプスの中で私の1番好きな山域ってこともあるからだけど・・・。
下って下って、太郎平小屋が見えてるのに、登り返しがある。。
緩い登り返しだけど、やたらとしんどかった;
やっぱりなまってる。。
太郎平小屋に到着したのは12時前。
小屋の前は閑散としている。
扉のガラス越しに中を覗き込むが誰もいない。
扉を開けようと手をかけるが、、あ、開かない!!
エッ?!
営業してないとか?!
でもまだ5/4やんね?!
ちょっと焦ったけど、雪が詰まって開かないだけだった・・・(笑)
早々と到着したので、夫が「今日、薬師行く?」と。
うーん、、しんどいなー。
薬師方面を見ると、さっきは青空だったのに白い雲がまとわりついてる。
それに、朝に見た太陽の暈・・・。
「うーん、雲かかってるし、明日にしよう」
この判断は正しかった。
早く着いたので、談話室でお昼ご飯を食べて、ビールも飲む。
本がたくさんあったので、新田次郎の今は売っていない本を読んだりして過ごす。
だんだんと人が増えてくる。。
スキーから戻った人達かな?
とにかく、パーティ人数が多い!
ビックリした。
こんな大人数で来るんだ。。
私には無理だわ;
それにしても、騒がしかった(笑)
窓の外を見ると、いつの間にか大粒の雪が降って真っ白だった。
あんなに晴れてたのに・・・太陽の暈説は本当なんだ。
そして、妹のことが心配になる。
実は、妹も同じく昨日入山している。
姉妹そろって薬師岳が大好きなのだ。
でも、なぜか同じパーティじゃないっていう;
本当は昨日、同じ北ノ俣避難小屋前でテント泊のつもりだったのに現れなかった。
もしかして先に行ったのかと思っていたのだが小屋にはいない。
この雪の中、大丈夫かなーー。。
と思ってたら、15時過ぎに、小屋の方に名前を呼ばれた。
受付に行くと、雪で濡れた妹と友達が!!
「すごい真っ白で大変やったーー」
と。
昨日は寺地山山頂で疲れ果ててテント泊したらしい。
飛越トンネルまでも、最短ルートで表示された双六谷の方に行って、林道通行止めで引き返したりして、登山口に着いたのが10時過ぎだったらしい(苦笑)
とりあえず無事でよかったー。
■3日目 快晴無風!!■
もーーー文句のつけようがないくらいに快晴!!!
なんて運がいいんだろう!
妹は用意が遅いので、結局は私たちが先に出発する。
だんだんと薬師岳が近づいてくる。
登れるかな?
怖いところ、ないかな?
と、ドキドキ。
急に見えた斜面も意外と登ってみると問題ない。
薬師平あたりに出る。
夏道はあの尾根沿いね。
ちょっと遠いけど。。
皆、直登している。
見た感じ、今登ってきた斜面とあまり変わらないように思える。
「今の斜面と同じ感じやし、直登しよっかー」
と私は言う。
初めは問題ない。
が、上の方が結構急;
トラバース気味に登る・・・・が。
下を見てしまったーー;;
「ここ、怖いーーーーどうしよーーー!」
ここで、初めて弱音を吐いてしまった・・・。
下を見ないように、よいしょっと登る。
その時、ストックだったので余計に怖かったかな?
(たぶん、ここで怖がるのは私と妹くらいです;ちょっとした高所恐怖症なので)
怖かったので、ピッケルとストックのダブル使いで行くことに。
が、本峰アタックの方が怖くなかった…(笑)
なだらかで広いし、見た目怖そうな箇所も意外と怖くありませんでした。
登りが遅い私。
カメのようなスピードで歩き、やっとこさ、薬師岳頂上に到着!!
嬉しいーーーーー。
しばらくは夫と2人だけでした!
憧れの薬師見平が夏見たときよりも近くに見えた☆
行きたい・・・。
素晴らしい展望が広がっていました!
しばらくして、スキーヤーの方たちが。
中にはあのカールを滑り下りる方も!!
すごすぎる。
だって、下が見えなかったよ;
今日、テン場まで戻らなければいけないので、下山。
下山中に妹に会う。
遅いなー。。
「わたしらも、北ノ俣避難小屋の予定ー」
って言ってたけど、結局は太郎平に泊まった妹たち。。
太郎平まで下山し、おつまみとビールを購入!
で、缶ビール1本を夫と飲む。
美味しすぎるーーーーー!!
すごく快晴で暑かったのです…。
さて、神岡新道との分岐まで長いだろうなーー。
避難小屋向けて出発!
が、めえっちゃ暑い!!!太陽がじりじり照りつける。
熱中症になりそう。
雪で顔を冷やしたりしながら歩くが、私の歩調はカメさん。。
すんごい遅い。
フラフラ歩いては止まり、歩いては止まりの繰り返し。
しんどいーーー。
足は微妙に沈むし…。
わかんつけてるのにーーーー(怒)
もうここで泊まりたい。。
などとブツブツ思いながらなんとか歩く。
なぜか、このとき、誰とも会わなかった。
2人だけ。
もう少しで分岐!ってとこで、やっと1人のスキーヤーとすれ違った。
皆、どこにいるんだろう?
分岐からは下るだけ!!
あーーーやっと下りー!
でも、わかんじゃ歩きにくいので、アイゼンに変える。
下りは速い!!
最後はヒップそりで滑り下りた。
テントに着いてみると、小屋にもまわりにも誰もいなかった。
皆、太郎平泊なのかなー。
暗くなる中、急いでごはんを食べて、就寝。
■4日目 晴れ!■
さて、今日は下山するだけ!
夏用シュラフにカバーのみだったけど、2日とも、全然寒くありませんでした。
今日もよく晴れている。
8時ころに出発。
そのときには太郎平からのパーティも下ってきてました。
早いなー。
ゆるゆる歩く。
今日も良い天気だし、せっかくなので寺地山はトラバースせずに登る。
うろこ雲がキレイでした!
下る下るーでも、登り返しもあり、結構疲れる。。
1日目に比べるとだいぶと雪は解けていた。
鉄塔近くは雪がなくなり、地面が出ているところも。
トンネル右側は雪がまだ残っていたので、右側を下る。
結局左も右も同じなのかなって思ってたら、後から下ってきたおじさまが、
「いつも右を下るけど、今日は左を下ってみた。全然距離が違う!絶対に右の方が早い」
っておっしゃってました。
あとは林道をてくてく歩いて、今回の山行は終了!!
本当に本当にお天気に恵まれた、運のよかった4日間でした☆
こんな場所を歩けて、本当に幸せだなーって思いました。
また夏にも薬師岳には登りたいな。
そして、この時期に営業してくださる、太郎平小屋、ほんとにありがたいです。
スタッフさんもとても親切で、ご飯も美味しかったです。
ありがとうございました。
私は黒部源流域の山がやっぱり好きです。
コメント
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雷鳥にたくさん会えたようで羨ましいです・・・・自分たちは吹雪の中一羽見ただけなのに-!
お互い無事に下山できてなによりです( ´∀`)
うちの妹のお世話、お疲れ様でした;
雷鳥、快晴の中、たくさん出てきてて、ビックリしたよー!
そのとき、まわりに誰もいなくて、私たち、めっちゃラッキーやったのかも?!
多分雪が解けて、ハイマツ(?)が出てきてたから、食べにきてんだと思うー!
またどこかに登りに行きたいなー☆
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