ピーカンの雄山とちょっとのBC
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.2km
- 登り
- 783m
- 下り
- 769m
コースタイム
10:40〜47ケーブルカー−11:00〜52高原バス−11:55〜12:15室堂(テラス)
−12:25〜14:40みくりが池温泉−15:20雷鳥沢ヒュッテ
<5月12日>
7:35雷鳥沢ヒュッテー8:35〜42室堂山荘−9:37〜55一ノ越山荘−11:09〜15雄山山頂
−12:15〜13:09一ノ越山荘−13:27〜14:05室堂(外)−14:12〜35雪の大谷散策
−14:56〜15:46高原バス−16:00〜07ケーブルカー
天候 | 5月11日:雨 5月12日:快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
道なりに20kmほど走ると立山駅に到着。駅周辺に無料駐車場があります。 立山駅から室堂まではケーブルカーと高原バスを乗り継いで行きます。往復料金は 4190円ですが、JAFの会員カードを提示すると10%割引で3780円です。 (高原バスは、10kgを越える荷物は別途300円が必要となります。) |
コース状況/ 危険箇所等 |
室堂バスターミナル内の階段途中に登山ポストがあります。 <室堂〜雷鳥沢ヒュッテ> 踏み跡はしっかりとありますが、この日は雨で板を担いで下るだけではつまらな かったので、リフトが設置されている雷鳥荘からヒュッテまで滑って下りました。 <雷鳥沢ヒュッテ〜一ノ越> ミクリガ池までは担いで登りましたが、以降はシールをつけて一ノ越へ。ルートは 一本ついていましたが、それを少し外して登りました。 <一ノ越〜雄山山頂> 一ノ越から山頂までフィックスロープが1本張ってあります。ほとんどの部分で 岩が露出していましたが、雪の急登や氷の部分もありますので、兼用靴にアイゼンを 付けて登りました。ルートを選べば、アイゼンなしでもいけるかも?下りのアイゼン での岩場は苦労しました。 <一ノ越〜室堂> 最初は左寄りに下りながら数ターン切りましたが、以降は少しでも上よりをトラ バース気味に下って行くと、室堂まであまり登り返さずにすみます。ただし、あまり 上に行くと、岩場上部に出ますので、あまり上に行かないように注意しましょう。 下山後の温泉は、立山駅から車で7分ほどのところにある「グランドサンピア立山」 へ。700円ですが、色々なお風呂が楽しめます。 |
写真
感想
毎年恒例となって今回が4回目の山スキー。今回は、山スキーの聖地ともいうべき
立山へ。(私も、ほぼ25年ぶりの立山での山スキーだ。)
数日前の天気予報では土日とも雨の予報で、行く気がゼロになっていたが、前日
の天気予報では日曜日が快晴に。天気図を見ても、前線は完全に抜け切りそうだった
ので、土曜日は室堂に上がるだけ上がって、天気が早く回復すれば近くを滑ろうと
いうことで前日駐車場でのテント泊をやめ、当日の朝、岡崎を出発。他のメンバー
とは10時に立山駅で落ち合うことに。我々が到着したときには既に準備万端の状態で
待っている。幸いなことに、駐車場で着替えをして準備をしている時は雨が止んで
いたので助かった。ここで雨に濡れるだけでも気分が滅入ってしまう。ケーブルカー
はすぐの便を取ることができたので、空いていると思って建物に入ると、中は団体客
でごった返していて、聞こえてくる言語は中国語(?)ばかり。円安の影響で、多く
の外国人が来ている様で、北陸地方も海外への観光誘致に力を入れているようだ。
この頃から雨が降り出し、高原バスでは景色を楽しむこともなく、室堂へ。こんな
天気のため、ターミナルビル内は人がごった返している。レストランには長蛇の列が
できていて、とてもこの中に長居はしたくないので、雨の中をみくりが池温泉に移動
することに。さすがにここまで来ている方々は、登山客かBC目当ての方々だけだ。
早速、濡れたものを乾燥室に入れさせていただき、ここのレストランで昼食を摂る。
食後には温泉に入るメンバーもいて、白濁のお湯で湯加減もちょうど良いとのこと
だった。しかし、ここでのんびりしていてもしょうがないので、宿泊先である雷鳥沢
ヒュッテに移動することに。途中、ただ歩くだけではつまらないので、斜面を見つけ
て少し滑り、登り返して再度滑ろうとすると、眼下に目的地が見えるところに到着
する。そこは仮設のゲレンデのようで、ロープトゥが設置されている。かなり重い
雪質の斜面を滑って行くとすぐに宿に到着。部屋は個室だが、雨漏りがする上に暖房
があまり効かない。(食事中に調整していただいたら、気にならない暖かさまで回復
していた。)。夕食までは時間があったので、お酒を飲みながら時間をつぶす。夕食
は色々なものが入っていておいしくいただいたが、中でもシチューは身体が温まり、
大変美味しかった。この山荘の看板である源泉かけ流しのお風呂はかなり熱く、水で
かなり薄め、その蛇口近くにやっと浸かることができた。21時の消灯には、皆床に
就く。夜中の1時頃に夜空を見に起きたメンバーは、満天の星空を堪能することが
できたようだ。
翌日、カーテンのない部屋は5時前から明るくなりだし、目も覚めてしまった。
窓から見える景色は雲ひとつない、快晴のようだ。外にでてみると、かなり冷え
込んだようで、足元はアイスバーン状態。天気は良さそうだが、今回参加した
メンバーのほとんどがピッケルを持っていないので、本日の行き先は安全を考慮
して、一ノ越に向かい、荷物をデポしてそこから雄山山頂を目指すことにする。
6時半に朝食をいただき、7時半に室堂目指して出発する。日が当たっている所は
すでに雪が緩くなってきている箇所もある。ミクリガ池で私はシールを装着し、
ここからはシール登行する。室堂山荘で一服し、一ノ越目指して登っていく。
既に、多くの方が一ノ越目指して登っていく。踏み跡もしっかりとあるが、ペース
が合わないので、そのルートを外して登っていく。途中、多くの縄張り争いを
したいると思われる雷鳥が侵入者を追いながら飛んでいる。これが何羽もいるから
すごい。この風景に癒されながら登っていくと、1時間弱で一ノ越に到着する。
この頃から風が吹き出してはいたが、昨年の乗鞍ほど酷くない。ここに荷物をデポ
し、雄山山頂を目指す。自分にとっては、兼用靴にアイゼンを付けての歩きはこれ
が初めて。パワーベルトを絞め過ぎて最初は足が上げ難かったが、少し緩めること
でこれも解消し、足の重さはあるが、ほとんど普段と同じ感覚で登ることができる。
途中、我々のすぐ横の岩場に雷鳥が現れ、撮影タイムに突入する。このルート、
一ノ越から山頂までフィックスロープが張られていて、同行者たちは時々これを
活用しながら登って行く。岩場の急登に苦労しながらも一ノ越から1時間強で山頂に
到着。さらにその先の最高点の雄山神社の峰本社へ。そこからは360°の大展望
が。富士山や先日登った槍ヶ岳もくっきりと見えている。社の後方には昨年登った
剱岳も見えている。残雪期にこれだけ近くから見る剱の姿は他を寄せ付けない迫力
がある。これを見ることができただけでも最高だ。先程まで吹いていた風も収まり
立っているだけで気持ちがいい。(高所恐怖症のメンバーにとっては地獄だった
ようだが。)ここでボ〜ッとしていたい気分だが、お腹も空いてきたので下山する
ことに。アイゼンでの岩と雪のミックスの下りは、細心の注意を図りながら下って
行く。最後はS師匠がシリセードで下ったのを皮切りに、シリセード大会が始まって
しまった。のんびりと景色を楽しみながら昼食をし、室堂へ向かう。S師匠御夫妻
は歩きで、残りのメンバーはスキーやボードで室堂を目指す。広い斜面を滑ろうと
したメンバーは岩場の上部に出てしまって苦労したようだが、他のメンバーは思い
思いのルートで滑っていく。滑り出しの雪質は気持ち良かったが、やがて重い雪質
になるとスピードが落ちてしまう。最後に登り返しがあり、かなり上のコースから
下った私は勢いでほぼピークまで滑って行けたが、下寄りにコース取りをした
メンバーは失速してしまい、ボードを外して登ってくる。彼らを待って、室堂山
に登り返すか確認するが、皆雄山への登りでバテテしまったようで、室堂に戻る
ことに。さすがにここまで来るとすごい人出だ。昨日同様、日本語はほとんど
聞こえてこない。
S師匠御夫妻の到着を待ってここからは観光モードに突入し、雪の大谷ウォーク
に向かう。最高点では17mの雪の壁となっている。昔来た時の記憶はほとんどない
ので、この景色を十分堪能する。しかし、これが夏にはすっかりとなくなって
しまうのだから、これもすごいな〜と思う。一通り観光した後は下山するだけだが、
バスの混み具合が酷いことだろうと想定してターミナルに行くと、次のバスには
乗ることができた上、ケーブルカーも到着した次の便に乗ることができ、あっけ
なく下山。後は、いつもの『グランドサンピア立山』で入浴。温泉でしっかりと
汗を流し、一路岡崎目指してかっ飛んで、22時前に到着。
自分としても久しぶりの立山山スキーだったが、昔はただのスキーヤーとして
見て滑った斜面を、改めて登山者の目で見ると、危なそうなルートなどが何となく
わかるようになっていた。今回参加のメンバーたちにも立山のよさが伝わったと
思うし、しばらくはこの立山シリーズが続くと思うので、自分が学んできたことを
彼らに伝えていきたいと思う。
こんちわ
一週間違うだけで・・こんなにも違うのですなぁ
ホワイトアウトの水雪でアイゼン蹴り込んでも崩れて苦
労して・・途中撤退でした(^^;
いい天気で最高ですね
でわでわ
日曜日、最高の天気デスね。景色を見ているだけでも心が奪われます。一ノ越からのフィックスロープは知りませんでした。いろんな人が沢山登るようになったという事ですかね。立山、いろんな所が滑れそうで面白そう。個人的には黒部ダムに向かって滑ってみたいなー。お疲れ様でした。
相変わらず見事な天候の読みですね
白と青が、すばらしいです。
雷鳥、かわいいですね。
北アの登山ならではの巡り合いですね。
uedayasujiさん、おこんばんは
一週間って言わず、同じ日でもころころと天気は変わりますので、こんなもんでは?初日の雨も、雪ではなかっただけで、雪質はもっとひどかったと思います。
色々なレコを見させていただきましたが、奥さんとの駆け引き最高です 。
これこらも面白いレコを楽しみにしています
先回の槍に引き続き、今回も登頂日の天気だけは最高でした。(初日は散々でしたが・・・)
久しぶりに雪の立山を見ましたが、次に狙う場所は決まりましたので、次回はぜひぜひ。
兼用靴は必須だと思いま〜す!!
今回は、事前にころころと天気予報が変わり、計画を立てるのも大変でした。特に、年に数回しか行かない人たちを満足させてあげたいので、行くかやめるかの判断はかなり悩みましたが、天気図を自分で書いてみて、自分で納得して強行した結果、彼らを満足させてあげることができ、大満足
目の前に雷鳥が現れた時は、本当にビックリ。同行者も初めての出来事で大満足の結果となりました。この時期、縄張り争いをしているので、これだけ多くの雷鳥君達を見ることができたと思いますので、この時期を狙って行ってみて下さい。
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