富士山(ピークハント&吉田大沢BCスキー)
- GPS
- 08:01
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,642m
- 下り
- 1,645m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■コース状況 【吉田口〜泉ヶ滝】 ・所々雪が残っている夏道を歩く。 【泉ヶ滝〜七合目】 ・夏道が出ているのでスキーを担いで歩く。 ・吉田大沢を直登している人もいる。 【七合目〜山頂】 ・この日は気温も高くアイスバーンはなかった。 ・スキーを担ぐ場合はアイゼン+ピッケル推奨。 ・雪道を基本的に直登で登るが、時間が早かったせいかあまり階段は出来ていなかった。 ・所々吹き溜まりがある。 【お鉢巡り】 ・アイゼン+ピッケル推奨。 ・積雪がある場所とない場所が混在している。 【吉田大沢(スキー滑走)】 ・山頂〜八合目下くらいまでは最高のザラメ雪。 ・八合目〜七合目まではストップスノーで滑りにくい箇所もある。 ・七合目から下は雪に砂利や落石が含まれているためスキー不使用。 ■ドコモ電波状況 基本的に電波はよく入るが、剣ヶ峰あたりは入りにくかった。 |
写真
感想
山梨県出身者として一度は登っておく必要がある「富士山」。
(意外と未登頂の県民が多いのは秘密)
義務感を抱きながらも渋滞の登山道を登る勇気が持てずにこれまで登る機会を作れずにいた。
そうこうしているうちに、富士山が世界文化遺産登録が決まりそうということでモタついていると登る機会を無くしてしまうのではないか、という危機感に見舞われていた。
話は去年の9月に遡る。
2012年9月・・・白馬岳に登った際、白馬山荘であるご夫婦と夕食、朝食で御一緒させていただいた。
その夫婦はとても登山好きで、海外の山にも遠征するような本格派。
食事をしながら、自分が「富士山に登りたいんですけど、混んでるし・・・なかなか踏ん切りがつかないんですよね」と言うと、「富士山なら五月が一番空いていてお勧めですよ」と教えていただいた。
そして、この出来事とは別に、今年2013年に入ってからBCスキーを始めたこともあり、これは今年の5月になったら絶対に富士山でBCスキーをするしかない!と早くから目標の一つとして掲げていた。
(ちなみに今年の目標は次の5つ)
1.白山BC(3/30達成)
2.富士山BC(今回達成)
3.針ノ木岳BC(5/12達成)
4.立山BC(4/14達成)
5.剱岳登頂
そして迎えた2013年5月。
当初、週末の天気予報は悪く山行は半ばあきらめていたが、木曜日になって土曜日の予報がいきなり好転。
更に風も弱そう・・・ということで急遽土曜日に富士登山を決行することにした。
前日の金曜日、朝から同僚に「定時で帰る」旨を何度も刷り込み、既成事実化に成功。
パートさんより早く会社を定時に出ると、山梨に向けてスーツとネクタイのままで高速を走らせる。
中央道の一宮御坂インターを下りて富士五湖方面に向かい、御坂トンネルの手前で高所トレーニングを兼ねて車中泊することにした。
(たかだか標高1,000m程度だが・・・)
翌朝、4時に起きてスバルラインへと向かう。
料金所で通行料金の2,000円を払い五合目を目指す。
徐々に視界が広がってくると、眼下には広大な雲海が広がり、その中から南アルプスや北アルプス、八ヶ岳が頭を出している。
あまり目にすることができない景色なので途中の駐車場で車を停めて暫く写真撮影。
その後五合目に到着後、準備をして登山口へ向かう。
朝6:00前後・・・この時間帯はほとんどがBCスキーヤー、BCスノーボーダーだった。
7合目くらいまでは夏道が出ていたので素直に夏道を歩く。
その後雪が増えてきたがシール登行はせずにアイゼンとピッケルで斜面を直登することにした。
3200m以上の標高は自身としても初めてだったが、「ほぼ毎週登山」が功を奏してか、はたまた前日の御坂トンネル高所トレーニング?が効いたのか、少し寝不足気味だったが体調に問題はなかった。
登っている最中も眼下に広がる雲海を眺めつつ、たまに休憩をとりつつできるだけゆっくり登ることを心がける。
五合目を出発してから約4時間30分後、いよいよ山頂に到着。
少し時間も早いし、せっかく来たのだから、ということでお鉢巡りをしつつ剣ヶ峰を目指すことにした。
時計回りで歩いていくと、富士宮の登山道に差し掛かった辺りで見覚えのあるご夫婦を発見。
なんと昨年の9月に白馬岳で会ったご夫婦だった!!
自分:「もしかして、白馬岳で御一緒しませんでしたか?」
ご夫婦:「ええ!?あの時の?本当に来たんですね!」
自分:「教えていただいたおかげで、絶好の登山日和に登ることができました」
ご夫婦:「丁度剣ヶ峰に「毎日富士山」の佐々木さんが来られていますよ、今年の中では今日が一番の天気だと言っていました」
そんな感じで15分程度立ち話をすると、またどこかの山で再会できることを祈りつつお別れした。
剣ヶ峰に向かって歩いて行くと佐々木さんらしき方とすれ違い、「こんにちは〜」とあいさつ。
前にテレビでお顔を拝見していましたが、失礼ながらすっかり忘れてしまっていたので普通の登山者と同じ対応をしてしまった(-_-;)
(後から写真を確認したらやっぱり佐々木さんだった)
そして、いよいよ人生初の剣ヶ峰登頂!
しかも残雪の富士山で無風・スキーオプション付(笑)
山頂にいらした方に記念写真を撮っていただき、しばらく景色をみながらマッタリ。
静岡の海にも雲海が広がり、西側にはやはり南アルプス、八ヶ岳、北アルプスが雲の上に頭を出している。
本当に最高のコンディションだった。
その後ドロップポイントとなる白山岳方面に歩くが、この辺りは完全に雪道。
やぱり東側より西側の方が雪が多く残っている。
白山岳のコルに着き、吉田大沢を眺めると・・・眼下には最高の一枚バーンが広がっていた。
このコンディションで、富士山頂からこのデカい一枚バーンを思うままに滑ることができると思うと自然と鼓動が高まった。
さて、ドロップ前の儀式ということでパンを食べよう・・・とザックを開けると、ナルゲンボトルから水が漏れてパンが水浸しに><
仕方ないのでSOYJOYで代替とする;;
ともあれ、いよいよ記念すべきドロップ。
試しに2回くらいターンしてみたが、やはりコンディションは最高だ。
硬すぎず、柔らかすぎず・・・斜度はそれなりにあるがこれなら気を使わずにかっ飛ばせそう。
誰も滑っていない大沢にロングターンでシュプールを刻んでいく。
最高に楽しい。
今年最後のBCにふさわしかった。
八合目を過ぎたあたりから段々ストップスノーが出てくる。
その後、砂利と落石交じりになってきたのでスキーを外してつぼ足でグリセード。
山頂から1時間ほどで五合目まで下ることができた。
富士山初登山は出来過ぎなコンディションで最高の登山(BC)となった。
そして、生涯の思い出として残る、最高の一日となった。
富士検討中しているモノです。
アドバイス頂きたく書き込みさせて頂きました。
BCは4年やっていますが
ニセコパウダーしか経験なく少々不安です。
Sanchan33さんのご使用のスキー板センター幅はおいくつでしょうか。
トップ130mmセンター110mm長さ180cmのBC用か
基礎スキー板にするか悩んでいます。
アドバイス頂けるとありがたいです。
Gooden_Calさん、コメントありがとうございます。
富士山山頂周辺はアイスバーンになっていることが多く、なかなかドロップしにくいと聞いていましたが、今回は上部から軽いザラメで完璧なコンディションでした。
やはり天気もそうですが風と気温に注視する必要がありそうですね。
ニセコのパウダーとは・・・すごくうらやましいです。
ファットで滑ったことがないので比較できないのですが、自分の板は115-84-102で長さは167cmでかなり快適でした。
カービングとまではいきませんが、結構切れるターンができたので、そういう意味では基礎板の方が楽しめるかも知れません。
長さも今回に関してはもっと長くてもいいくらいだと思いました。
富士山滑走、本当に楽しいです。
ぜひGooden_Calさんも行ってみてください!
Sanchan33さん
こんにちは。お返事ありがとうございます。
切れるターンで楽しめて良かったですね。
想像すると本当に羨ましいです。。
すみません、
滑りは上手くないもんで質問させてください。
ザラメ雪というのは、沈まない雪質なのでしょうか?
場所によっては石、砂も混じりの雪ですか?
今だ悩んでいます。。板
今シーズンすべてゲレンデも含めてファットで楽しんでいましたが、モコモコの緩い雪も蹴散らすような滑りで安心感あるのですが、さずがにカリカリのアイスバーンだけは本当にキツイです。。
私の基礎スキー板も極端でトップ100のセンター70の168cmほどで、、
Sanchan33さんの板と比較すると細いなぁーと。。
整地ゲレンデではロングも小回りも万能。
重量的にファットより1kg軽いことがメリットなんですがもう少し考えてみます。。。
長々と書き込んでいまいましたが
Sanchan33さんのレポ見て元気出ました!
Gooden_Calさん、こんにちは。
この私が行った時もそうでしたが、この時期の富士山はトップでも凍っていないと思います。(早朝はわかりませんが・・・)
石と砂は下の方は結構ありますね。
なので基礎板でも十分だと思いますが、なにせファットに乗ったことがないのでどちらがいいとか言えないのが辛いところです。
例えるなら3月の白馬のスキー場の上部みたいな感じでしょうか。
ザラメは特に沈む雪ではないので、浮力は必要ないと思います。
あいまいな記憶ですが、ファットの板を担いでいる人もあまり見なかった気がします。
答えになっておらず申し訳ありません。
ぜひ挑戦してみてください!
Sanchan33さん こんにちは
25日行ってきました!!!
板は2セット持って行きましたが
当日予報、天候、風、全てSanchan33さんのレポと同じ条件!
逆に思い切って万能なファットにしました。
重たかったですが。。。
斜度も丁度良く!
ロング〜ミドル〜ショートターン色々自在に楽しめる
ゲレンデ感覚のコンディションで幸せな日となりました。
登りは7時間30も掛かってしまいました。
Sanchan33さんや皆さんのレポから体力の凄さが解りました。。
色々教えて下さり感謝しています。
ありがとうございました!
良いコンディションの中行って来られたとのことで、よかったですね!
私もあの最高のコンディションを味わってしまったので毎年足を運んでしまいそうです。
おめでとうございました。
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