能郷白山 大郷谷右又
- GPS
- 08:30
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 1,527m
- 下り
- 1,511m
コースタイム
天候 | 三合目あたりから上はガスガスで風強め。夏道稜線から標高50〜100mほど下げると視界が遠くまで広がった。 |
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過去天気図(気象庁) | 2021年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
10-15mくらいのロープ
飲食物
ザック
ビーコン
430MHz帯無線機
gaoroさん
テレマークスキー
シール
スキーブーツ. などなど
chuki
ソリッドボード(割れないスノボ板)
スノーシュー.バラクラバ
ソフトブーツ
エキスパートジャパンレッドパッド
ゾンデ
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
ガムテ
針金
スマホ
腕時計
タオル
ストック
ウィペット
アイスアックス
カメラ
アイゼン
地形図
8環
ハーネス
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共同装備 |
1-2人用ツェルト
|
感想
・gaoroさんブログ記事
https://sspaces.exblog.jp/29451969/
・動画
・経緯
・2002年の夏か秋頃、全く雪が無い時季、大雪山旭岳スキー場で一緒に遊んだ もっさんと二人で、温見峠から能郷白山ピークまでハイキングをした。その時に砂利谷を見て、ここに雪がついていたら気持ち良くスノーボードで遊べるに違いない。そう確信した。もっさんに そない言うと「やばいっしょ」の一言で終わった。
・昨年秋から今年の1月にかけて、明神洞、松谷洞、揖斐高原の追憶ゲレンデ、湧谷山、と越美山地で色々遊んでて、「そういえば能郷白山の北東のシュートで板乗りたいって思ってたな、俺」と ふと思い出し、トライしてみることにしたのが今年の2/6。https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2900986.html
この時は お目当てのシュートまでは届かなかったが、前山北面のイイ雪を味わうことが出来た。
・この冬は もう砂利谷ムリかと思っていたが、この週末土曜が、gpvだと15時か16時までは降らない予報だったので行ってみることに。パウダーでなければ、時間的にはなんとかなるような気がしていた。
・ダメモトでgaoroさんを誘ってみると、能郷白山近辺の別斜面を滑りたいとのことだったが、一緒に砂利谷に行ってくれることになった。
・gaoroさんには一言も言ってなかったが、この3/20は2005年に芦別岳の北面の沢をボードで滑った時の雪崩で亡くなった犬のタマの命日。この命日に予てよりの課題である砂利谷にトライする、というのが俺流の手向け。
●出発まで
前夜、西チベ自宅発。最近ヤフオクで1.3万円で落札したばかりのヨネックスの板。ホットワックスは かけた。普段のってる板よりも14cmも短いので、どうなることかと。gaoroさんとの待ち合わせ場所で前夜泊のつもりだったが、名神が工事の車線規制で渋滞しており、運転疲れもあるし、金曜発で平日で休日割がないので、ETC深夜割を効かせたいってことで、養老SAで車中泊。アイドリングノンストップのトラックがうるさかった。耳栓を車に積んでたので、ハメたら静かになったけど、目覚まし音も聞こえ難くなるので 痛し痒し。なんとか起きれるかなってことで耳栓して寝た。目覚ましの鳴る10分前くらいに起きた。
待ち合わせ場所に約束の時間の少し前に着いたが、gaoroさんの車は見当たらず、ホットワックスを剥がすことにした。剥がし終えて、ふと周りを見ると、駅の近くに1台とまっていたので、行ってみるとgaoroさんだった。gaoroさんのチャリやら板やらを俺の車に積んで取り付きへ向かう。手慣れたgaoroさんのおかげ?!で、割と奥まで車で入った。
出発準備をしてる間に明るくなってきた。登山者が1人とおりかかった。「滑れるんですか?雪あるんですか?」と訊いてくる。そんな不安になるようなことはゆわんといてくれ。ないかもしれんけど、多分あるやろ おもて行くんやから。まぁとにかくLet's go.
●山日記
・駐車地→登山口
見える斜面には殆ど雪が無い。2月に来た時と景色が全く違う。ひと月半で こんなにも変わるんやなぁと驚きつつ、林道の うるさい枝などを乗り越えつつ、登山口へ。渡渉個所には若くて一眼レフを腹部に下げた男性が「ここで ずっと止まってます」的なことをゆってくる。俺らが夏道どおりに渉ると、その男性もスグに渡ってきた。逡巡してたみたいやけど、まぁよかったね。気温が上がると、増水するかもしれないので、「帰りは水増えてるかもしれませんよ」と伝える。軽量化の鬼のgaoroさんは渡渉個所で飲み水を汲んだ。沢屋が詰め上がり前、水が切れるギリギリ手前で汲もうとするのと似ているw
・登山口→二合目
5分ほど夏道どおりに登ったところで、gaoroさんが様子見てくるわ、と夏道から離れて、沢沿いの藪に突っ込んでいく。「え゛ーーー、まじーー」「俺は夏道から行きますわー」と言うが、「雪つながってまーす」と おっしゃるので 背負ったスノボ板で藪をバキバキゆわしながら、いや、藪にバキバキゆわされながら堰堤のスグ上流側で右岸へ。まぁまぁ残雪ありやったんでスノーシュー装着。gaoroさんは雪を しばらくツボ足で登ってからシール登行に切り替えていた。
スノーシューだとトラバースよりは直登のほうが楽なんで俺はほぼ直登、gaoroさんはジグを切って登る。途中、デブリがあり、凍り気味でスノーシューでは滑らずにサクサク登れたが、下りはデブリ区間はターンし難いやろなと。で、思ってたより早く二合目に着いた。
帰宅後、同日の能郷白山に行った登山者のヤマップの記録を読むと、登山口→前山のタイムは俺らより だいぶ早かった。やっぱ夏道のほうが早かったかも…、最終的にはヤってみな分からんけど。でも、まぁ、下りは この沢すべったほうが早かったやろし、下りのための偵察が出来たので、往復のトータルとしては このルートでヨカッタ。
・二合目→前山
二合目から夏道に入り、少し登ると夏道は土が露出していた。めんどくさいのでスノーシューで そのまま登る。gaoroさんはシートラに切替えて、少し下ったコルのとこから またシールに切替。このコルからガスの中に突っ込んだようで視界が悪くなり、大体50〜100mぐらいしか見えなかった。gaoroさんに「とにかく前山まで行きましょうか」というと、渋々承知してくれた。ツボ足の跡がたくさんある。夏道は土が露出してるところが3〜4区間あった。
・前山→能郷白山山頂
前山の少し手前から風も出てきて、ハードシェル上着を羽織る。視界も悪くなってくる。gaoroさんに「ガスが一瞬 晴れる奇跡が起こることを期待して行きましょう」と半分無理矢理?!ついてきてもらった。
前山から少し行くと、俺的には初めて通る区間だが、眺望は全く無い。40〜50m先までしか見えない。時々GPSやコンパスで尾根を確認しながら歩いた。この辺りで、渡渉個所で話した一眼レフヤングマンが降りてきた。ピークまで行ってきたそうで「誰とも逢わなかった。上は爆風ですよ」と教えてくれた。随分早いなと思った。
能郷白山山頂手前の最後のノッペリしたコルのとこで、駐車地で話した人が降りてきた。ってことは、この視界の効かない中では、登山者どおしが お互いを認識しあう確率も下がるんやなと。
最後のコルから能郷白山ピークに上がる途中で、横にグライドクラックが走っていた。崩れたらヤバいし、滑る時もハマらないようにしないと。
山頂で証拠写真を撮り、滑走準備。さて砂利谷は、、、見えて、砂利谷源頭付近のスキーヤーズライトの樹木は見えた。が、ほぼガスガス。斜度もだいぶあるし、これにドロップすると危ないな。ってことで往路を戻ることにする。
・能郷白山山頂→大郷谷右又滑降
戻っていく途中で二人組の登山者と行きかう。最初の登り返しのコルのところで、gaoroさんと相談して尾根の東側の沢にドロップ。少し滑って、沢のスキーヤーズライトでリグループ。再度相談して、もう少し沢を滑る。高度を150mほど下げたあたりからガスが抜け、視界が広がり、国道対岸の山の斜面なども見え、滑りやすく縦溝もないザクザクの よく走るザラメ斜面で板に乗れた。気持ちよくターンできた。
・大郷谷右又右岸尾根登り返し→夏道合流
gaoroさんはシール登行は諦め、ツボ足で登る。俺はスノーシュー。スノーシューでは少し蹴り込んで登らないとザラメ雪が崩れてくるところが多かった。標高1432m地点の北西のコルめがけて 途中からトラバース。gaoroさんはツボ足で さほど沈まずにトラバってサクサクいった。が、俺は、スノーシューでトラバースは崩れてきて落ちていきそうになったので、ツボ足に切り替えてみたが、gaoroさんより体重やら荷物が重いせいか、ツボ足跡を辿っても半分くらいの確率でズボズボはまった。ここでヒットポイントをかなり浪費した。
・夏道→前山
途中でポカリのペットボトルが落ちてたので拾って、途中、何度か抜きつ抜かれつしていた5人組のパーティーに「落としませんでしたか?」と訊いたが違うとのことで、中身を捨ててから持って帰った。ザックのサイドの蓋の無いポケットにペットボトルを入れると、落ちる確率が高いので、やめてほしい。レジ袋有料化よりも、ザック横ポッケへのペットボトル禁止条例を出して欲しいぐらいw
登り返しの最後のトラバースで疲れたせいか、足があまり前に出てこなくなり、ゆっくりと前山に進んだ。
・前山→二合目
前山からもスノーシューでしばらく歩き、夏道の土が露出している区間を2つほど過ぎたあたりで板を着けて滑降。途中、夏道からスキーヤーズライトに行き過ぎたみたいで、戻ろうとしたが、笹藪に突っ込み、笹の茎ではターンもトラバースも出来ず、フォールラインで落ちる一方で、途中で板を持ってツボ足で歩いた。板を持った時に、やたらと手の冷えを感じて、インナー手袋をネオプレーン3mm厚から毛糸の手袋に交換した。
このあとは二合目手前のコルのところまで歩かず滑降できた。
・二合目→駐車地
二合目から板を着けて滑る。なるべく沢の右岸側など樹林の間隔が広めのところを選ぶように意識したが、結果としては、gaoroさんのシール登りトレース跡を ほぼ辿って降りた。登りで気にしていたデブりは 結局あまり気にせずに滑ることができた。途中、岩の上、木の幹の上、枯葉、泥、の上なども板乗ったまま滑ってきてしまった。登りでスノーシュー装着した個所の少し上で板を外し、あとはツボ足で歩く。雪がなくなってからは、藪漕ぎ。既にウェアもドロドロになってるし、朝みたいに「藪漕ぎ嫌やなぁ」というモードは卒業し、純粋に?!藪漕ぎを楽しめたと思う。「藪漕ぎを楽しむ」というのは、藪の中で、板を担いでても、比較的楽に歩けるルートを選んでいく、という行為を指している。足跡など残ってなくても往きと同じルートから夏道に出て、そこから渡渉ポイントへ。渡渉個所には夏道から10〜15m上流側で渡渉に苦戦している2人の男性を目撃した。あとは のんびり駐車地へ、、、だが、チャリがあれば楽やったな とも思った。
●西チベ⇔根尾能郷 旅程
3/19
21:13 西チベ宅発
23:16 養老SA着。車中泊。
3/20
04:00 養老SA発
04:52-05:03 樽見駅P
05:40 能郷谷林道駐車地着
山ボードお楽しみタイ厶
15:00 能郷谷林道駐車地発
15:20 樽見駅Pで解散
15:28〜18:08 道の駅ねおの温泉
18:31〜18:48 GENKY谷汲店
→西美濃お茶街道→R21関ケ原バイパス→R365
19:48〜20:11 長浜のセブン
→R303→R161→湖西道路→京都東→高速→吹田→下道→豊中で給油
23:00 西チベ自宅着
●交通費
・高速代
宝塚→大野神戸 3310円(ETC深夜割)
京都東→吹田 1370円
・ガソリン代 往復6000円弱
・合計 1万円ちょい
※帰り、名神京都東ICまで下道で帰ったが結構つかれた。
※うすずみ温泉850円。ジェット噴流バス?も露天もあり、その値段の価値は十分あった。雨がきつくなってきたので うすずみ桜は見ずに帰った。
※いつも寄るGENKY谷汲店で唐揚げとか飛騨牛入りコロッケ2個98円とか買い食いした。
●総括
やっぱり、行ったことの無いところを歩いたり滑ったりするのは楽しい。gaoroさん、お付き合い有難うございました。軽量化に命をかける魂、などなど勉強になりました!!
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