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Yamareco

記録ID: 3013667
全員に公開
アルパインクライミング
八ヶ岳・蓼科

八ヶ岳 中山尾根 小同心 大同心(偵察)

2021年03月18日(木) ~ 2021年03月20日(土)
 - 拍手
nishibuto その他1人
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
26:11
距離
17.6km
登り
2,214m
下り
2,200m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
2:39
休憩
2:06
合計
4:45
7:12
4
7:16
7:18
52
8:10
8:12
52
9:04
10:54
6
11:02
11:04
26
11:30
11:40
17
11:57
2日目
山行
6:04
休憩
1:11
合計
7:15
4:49
19
5:08
5:08
204
8:32
9:18
7
9:25
9:26
4
9:30
9:52
3
9:55
9:56
10
10:06
10:06
9
10:15
10:16
52
11:08
11:08
53
12:04
3日目
山行
5:04
休憩
8:10
合計
13:14
5:38
6
6:58
7:00
35
7:35
8:56
4
9:00
9:00
18
9:18
9:30
34
10:04
10:30
22
10:52
12:39
45
13:26
17:46
29
18:15
18:15
33
18:48
18:48
2
18:50
18:50
2
18:52
ゴール地点
天候 18日 晴れ
19日 晴れ
20日 晴れ 夕方から崩れ出す
過去天気図(気象庁) 2021年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
初日は予定もないので仮眠してのんびり出発
2021年03月18日 07:11撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
3/18 7:11
初日は予定もないので仮眠してのんびり出発
ここにもアイスあるんですね〜
2021年03月18日 07:11撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/18 7:11
ここにもアイスあるんですね〜
3日間で一番の核心部(笑)
2021年03月18日 07:15撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
3/18 7:15
3日間で一番の核心部(笑)
アイスリンクのような林道
2021年03月18日 07:15撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/18 7:15
アイスリンクのような林道
北沢と南沢の分岐
2021年03月18日 07:17撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/18 7:17
北沢と南沢の分岐
4輪チェーンのジムニー
2021年03月18日 07:55撮影 by  iPhone 8, Apple
3/18 7:55
4輪チェーンのジムニー
手書きかと思ったら違った
2021年03月18日 08:02撮影 by  iPhone 8, Apple
3/18 8:02
手書きかと思ったら違った
なんか見えてきたー
2021年03月18日 08:36撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/18 8:36
なんか見えてきたー
大同心か?
2021年03月18日 08:36撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
3/18 8:36
大同心か?
着いた〜
初めて見るアイスキャンディー
思ってたより低い
2021年03月18日 08:58撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
3/18 8:58
着いた〜
初めて見るアイスキャンディー
思ってたより低い
予想以上に雪が残っていて良かった
2021年03月18日 09:02撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
3/18 9:02
予想以上に雪が残っていて良かった
2021年03月18日 09:06撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/18 9:06
阿弥陀岳が見える
2021年03月18日 09:06撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/18 9:06
阿弥陀岳が見える
アックスを刺す練習だけしてみた。
2021年03月18日 10:40撮影 by  iPhone 8, Apple
2
3/18 10:40
アックスを刺す練習だけしてみた。
2021年03月18日 11:10撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/18 11:10
2021年03月18日 11:24撮影 by  iPhone 8, Apple
3/18 11:24
2021年03月18日 11:24撮影 by  iPhone 8, Apple
1
3/18 11:24
下見がてら中山乗越まできてみた。取付方面にばっちりトレースがあったので、ここで下見終了
2021年03月18日 11:31撮影 by  iPhone 8, Apple
3/18 11:31
下見がてら中山乗越まできてみた。取付方面にばっちりトレースがあったので、ここで下見終了
今日は休息日、それぞれノンビリ体制に入る
2021年03月18日 12:08撮影 by  iPhone 8, Apple
3/18 12:08
今日は休息日、それぞれノンビリ体制に入る
名は無い鍋
食べ過ぎた〜
2021年03月18日 16:39撮影 by  iPhone 8, Apple
3/18 16:39
名は無い鍋
食べ過ぎた〜
最初にテントを張った位置から、さらに良い場所へ
引っ越ししました〜。最後まで陽が当たる場所で最高
2021年03月18日 16:54撮影 by  iPhone 8, Apple
3/18 16:54
最初にテントを張った位置から、さらに良い場所へ
引っ越ししました〜。最後まで陽が当たる場所で最高
翌朝
さあ、中山尾根に入ります!
2021年03月19日 05:17撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/19 5:17
翌朝
さあ、中山尾根に入ります!
2021年03月19日 05:51撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/19 5:51
2021年03月19日 05:51撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/19 5:51
気になる場所がたくさんある
2021年03月19日 05:51撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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3/19 5:51
気になる場所がたくさんある
取付かな
2021年03月19日 05:56撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/19 5:56
取付かな
2021年03月19日 06:10撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
3/19 6:10
2021年03月19日 06:10撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/19 6:10
2021年03月19日 06:10撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/19 6:10
岩壁下部
2021年03月19日 06:10撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/19 6:10
岩壁下部
2021年03月19日 06:10撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/19 6:10
2021年03月19日 06:10撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/19 6:10
御嶽かな
2021年03月19日 06:10撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
3/19 6:10
御嶽かな
2021年03月19日 06:10撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
3/19 6:10
登攀開始
2021年03月19日 06:25撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/19 6:25
登攀開始
右に逃げない
正面突破
2021年03月19日 06:25撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/19 6:25
右に逃げない
正面突破
2021年03月19日 06:25撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/19 6:25
2021年03月19日 06:25撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/19 6:25
全ピッチ終了!
たまたま同時に登攀が終わった
ガイドの方に撮っていただきました〜
2021年03月19日 09:00撮影 by  iPhone 8, Apple
4
3/19 9:00
全ピッチ終了!
たまたま同時に登攀が終わった
ガイドの方に撮っていただきました〜
2021年03月19日 09:12撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2
3/19 9:12
2021年03月19日 09:23撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/19 9:23
2021年03月19日 09:31撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/19 9:31
2021年03月19日 09:36撮影 by  iPhone 8, Apple
3/19 9:36
2021年03月19日 09:36撮影 by  iPhone 8, Apple
3/19 9:36
2021年03月19日 09:36撮影 by  iPhone 8, Apple
3/19 9:36
2021年03月19日 10:04撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/19 10:04
2021年03月19日 10:04撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/19 10:04
2021年03月19日 10:07撮影 by  iPhone 8, Apple
3/19 10:07
2021年03月19日 10:14撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
3/19 10:14
2021年03月19日 10:14撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/19 10:14
2021年03月19日 10:14撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
3/19 10:14
2021年03月19日 10:14撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/19 10:14
2021年03月19日 10:28撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/19 10:28
2021年03月19日 10:28撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/19 10:28
大同心に向けて下っていく
2021年03月19日 10:28撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/19 10:28
大同心に向けて下っていく
危険箇所
2021年03月19日 10:30撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/19 10:30
危険箇所
明日、行く小同心
2021年03月19日 10:35撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/19 10:35
明日、行く小同心
大同心に偵察中
2021年03月19日 10:35撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/19 10:35
大同心に偵察中
小同心クラックに向けてのトラバースもヤバそう
2021年03月19日 10:38撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
3/19 10:38
小同心クラックに向けてのトラバースもヤバそう
大同心を行く、パーティーに遭遇
白人の2人組で日本語ばっちりなので暫く談笑
2021年03月19日 11:03撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/19 11:03
大同心を行く、パーティーに遭遇
白人の2人組で日本語ばっちりなので暫く談笑
大同心から下降中〜
2021年03月19日 11:21撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/19 11:21
大同心から下降中〜
このへんは、脆そう
2021年03月19日 11:21撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/19 11:21
このへんは、脆そう
大同心下部からの小同心
2021年03月19日 11:32撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/19 11:32
大同心下部からの小同心
2人なのに、作りすぎ〜(笑)
2021年03月19日 16:40撮影 by  iPhone 8, Apple
3/19 16:40
2人なのに、作りすぎ〜(笑)
夕方も綺麗
2021年03月19日 17:40撮影 by  iPhone 8, Apple
3/19 17:40
夕方も綺麗
2021年03月19日 17:44撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/19 17:44
2021年03月19日 17:45撮影 by  iPhone 8, Apple
3/19 17:45
そろそろ消灯〜
明日に備えます
2021年03月19日 18:39撮影 by  iPhone 8, Apple
3/19 18:39
そろそろ消灯〜
明日に備えます
朝はパスタ!
美味しかった
2021年03月20日 04:37撮影 by  iPhone 8, Apple
3/20 4:37
朝はパスタ!
美味しかった
分岐から昨日、下った急登に向かいます
2021年03月20日 05:43撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 5:43
分岐から昨日、下った急登に向かいます
2021年03月20日 06:46撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 6:46
大同心下部のバンド
2021年03月20日 07:00撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 7:00
大同心下部のバンド
2021年03月20日 07:00撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 7:00
ロープを出して取付までトラバースし、取付に到着
2021年03月20日 07:36撮影 by  iPhone 8, Apple
1
3/20 7:36
ロープを出して取付までトラバースし、取付に到着
2021年03月20日 07:43撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 7:43
2021年03月20日 07:43撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 7:43
2021年03月20日 07:43撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 7:43
2021年03月20日 07:43撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 7:43
2021年03月20日 07:43撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 7:43
2021年03月20日 07:55撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 7:55
2021年03月20日 08:02撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 8:02
2021年03月20日 08:05撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 8:05
2021年03月20日 08:05撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 8:05
2021年03月20日 08:05撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 8:05
2021年03月20日 08:41撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 8:41
2021年03月20日 08:50撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 8:50
2021年03月20日 08:50撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 8:50
2021年03月20日 09:10撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 9:10
2021年03月20日 09:10撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 9:10
2021年03月20日 09:10撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
3/20 9:10
2021年03月20日 09:11撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 9:11
3ピッチ目終了の場所かな
2021年03月20日 09:11撮影 by  iPhone 8, Apple
3/20 9:11
3ピッチ目終了の場所かな
小同心クラックもあっさり終了。
中山尾根より面白かった
2021年03月20日 10:01撮影 by  iPhone 8, Apple
3/20 10:01
小同心クラックもあっさり終了。
中山尾根より面白かった
2021年03月20日 10:03撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 10:03
2021年03月20日 10:03撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 10:03
富士山うっすら
2021年03月20日 10:03撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 10:03
富士山うっすら
2021年03月20日 10:03撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 10:03
2021年03月20日 10:03撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 10:03
2021年03月20日 10:03撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 10:03
2021年03月20日 10:03撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 10:03
2021年03月20日 10:32撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 10:32
2021年03月20日 10:32撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 10:32
2021年03月20日 10:32撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 10:32
大同心の取付までラッペルで降りてみる。
50mロープでちょうど足りた。
2021年03月20日 10:55撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 10:55
大同心の取付までラッペルで降りてみる。
50mロープでちょうど足りた。
今朝、着けた小同心へのトレース
2021年03月20日 10:58撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 10:58
今朝、着けた小同心へのトレース
大同心下部
2021年03月20日 10:58撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 10:58
大同心下部
ラッペル中かな
2021年03月20日 11:05撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 11:05
ラッペル中かな
大同心1ピッチ目だけ遊ぶ
2021年03月20日 11:44撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 11:44
大同心1ピッチ目だけ遊ぶ
どうしても食べて見たくて夜間歩行覚悟を決め初めての赤岳鉱泉のステーキ
2021年03月20日 16:55撮影 by  iPhone 8, Apple
2
3/20 16:55
どうしても食べて見たくて夜間歩行覚悟を決め初めての赤岳鉱泉のステーキ
予報通り、天候が変わってきた。
撤収です!3日間最高でした。
2021年03月20日 17:47撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 17:47
予報通り、天候が変わってきた。
撤収です!3日間最高でした。
やはり核心部はここ(笑)
2021年03月20日 18:34撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 18:34
やはり核心部はここ(笑)
下山完了!
ありがとう八ヶ岳
2021年03月20日 18:49撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3/20 18:49
下山完了!
ありがとう八ヶ岳

感想

 4人で西中国山地を3泊4日大縦走をする予定で空けていた日程だったのだが雪不足の為、今回の八ヶ岳遠征となった。今シーズン、大山で一緒にトレーニングした4人で最後、八ヶ岳でシーズンを締めたかったが遠距離になった為、2人が調整ができず残念だったが仕方ない。八ヶ岳は4年ほど前の無雪期に稜線を縦走し行者小屋や赤岳鉱泉を通ったが余りの人の多さに良い想い出がない山の1つだったが、シーズン最後に厳しい寒さを経験しておきたいという気持ちと夏に縦走をした時に心に焼き付いた岩壁を登ってみたいという気持ちから八ヶ岳を選んだ。長距離運転は2人とも余り苦ではなく、諏訪の24時間スーパーで3日間分の買い出しをして八ヶ岳山荘のある美濃戸口に3:30頃に着いた。暗闇の中、1人の登山者のヘッデンが見える。ここから赤岳山荘駐車場までの酷道が最初の核心、金属チェーンを付けなければ四駆のスタッドレスタイヤでも厳しいとの情報、暗闇の中でチェーンを付けるのもイヤなので明るくなるまで安定した場所で待とうかとも考えたのだが流行る心は抑えられず危なくなる前にチェーンを履こうと決め漆黒の林道に進入する。少し走ると先ほどの登山者が歩いていた。「乗っていかれますか?」と声を掛けるとすぐに後部座席に入ってきた。60代後半ぐらいの方で地元の方と言うことだ。友人2人が先発で昨日から入山していて合流して赤岳主稜を行くという事だ。心配だった林道もチェーンを履くことなく進む事ができ赤岳山荘駐車場に到着した。真っ暗でお互いの顔もよく判らないまま、ここで登山者とお別れ。「これ、どうぞ」と私たちにアクエリアス1本とソイジョイを1本ずつ頂いた。今日は急ぐ用事もないので、私たちは目覚ましもセットせず起きたら出発しようかと決め仮眠に入る。7時前にスッキリと目が覚めて遂に出発、凜とした冷たい空気が気持ち良い。出発から2人とも初めての軽アイゼンを装着し出発、20キロぐらいはある荷物が久しぶりに肩に食い込む。林道に入ると今まで見た事がない分厚い氷になった路面が続く、アイゼンがないと歩く事はできないだろう。やはり八ヶ岳だ。遠くまで来て良かったと思った。林道が終わり沢に架かる橋を何度か渡るとネットでよく見るアイスキャンディーが現れ、赤岳鉱泉への到着を教えてくれた。人気の山だしアプローチが良く、関東関西から多くの登山者がいると予想していたのですが、登山者の姿は殆どなく、夏に見た人人人、テントテントテントではなく、真っ白でとても静かな雰囲気だ。少し意外で嬉しくなった。よく考えたら今日は木曜日、平日だもんなあ〜と2人で笑う。早速、テン場代を申込みに行くとコロナ対応で、1人2,000円という事、2人でテントで寝て1日4,000円也、、、出発の時にも駐車場代を4日分、4,000円を払い、ドンドン吸い取られていく、、、さすが都会の山は違うなあと思いながら渋々払う、あと二日いる予定なので、テン場代だけで2人で12,000円、少し高すぎる気もするが、まあ仕方ない。テントは3張りしかなく、どこでも張り放題、しっかり整地してあり、後からも近くにテントが来ないような場所を見つけ3日間のベースキャンプになるので、しっかりピンピンにテントを張った。テントを張り終わっても、まだ時間は10時、天気も良いし一旦、ベンチに座りアイスキャンディーに登るパーティーを見ながらビールで乾杯。2本で1,000円(笑)休憩後、小同心と中山乗越の分岐まで確認に行く、両ルートとも、しっかりとトレースがある事を確認。暗いうちの出発でも問題はないだろう。偵察から帰ってきても、まだ正午になったばかり、16時から夕食とし、それまでは自由時間にし、お互いノンビリと過ごす。食事は半年間、北穂高の山小屋で働いたMの当番、名前はないが兎に角、大量の具が入った鍋を2人で頑張って食べた。大量のウィスキーも、1日目でだいぶ呑んだ。20時頃、消灯。いつもながら1日目の夜は寝付きが悪い。翌3時起床、いよいよ登攀日だ。昨晩の鍋にご飯を入れ、雑炊をかき込み狭いテントの中で素早く準備を整える。予定より15分ほど早く出発、ヒリヒリするような寒さもなく暗闇の中山乗越を目指す。下見済みなので、予想以上に早く乗越に着いた。少し休憩し、いよいよバリエーションルートに入る。数日前ぐらいのトレースを辿り、森林の中を抜けて行くと木々が少なくなり森林限界を超えた頃に1ピッチ目の岩場が見えてきた。岩に雪は全くと言っていいほど付いてない。短いリッジを気をつけて越える岩壁下部に着いた。空は蒼く、北アルプス、中央アルプス、南アルプス、御嶽山と全てが見える。この景色を見るために遠くまでいつも来ているのかも知れない。登攀準備を開始、ダブルロープを結びアックスは1本はザックにしまい、1本は直ぐ取り使えるようにハーネスへ掛ける。いつものように1ピッチ目取付でジャンケン、勝った方が1ピッチ目のリードを行くのが決まりだ。最初のピッチは、少し難しそうなので内心、ジャンケン負けたいなあ〜と思いながらジャンケン!Mの勝ち、私の負け!思わずニヤリと笑ってしまった(笑)いよいよ登攀開始、アックスは使わず、分厚い手袋に12本アイゼンでの登攀だ。人気ルートだけあって、ペツルの支点を追って行けば良いが連打してある程でもなく、程よい緊張感のあるルートだ。1ピッチ目は右に少し逃げると簡単に抜けられるのだが、Mは正面突破の難しいルートに進んでいく。スルスルとロープは伸びビレイ解除のコール、私も登り始める。最初の数メートルは少し難しい感じはしたが手も足もしっかりあり、なにより岩が安定している。大山の岩壁とは大違いだ。2ピッチ目は最初のトラバース部分が足掛りがなく、少し緊張感があるが、越えると雪面となり、すぐに終わった。約200mの雪面を時々、支点を取りながら足を合わせ登って行くと、第2岩稜帯に到着。見上げるような岩壁だ。景色も良いし、後からきていた3人組のパーティーも追いついてきそうにないので、ここでゆっくり休憩。相変わらず最高の天気で風も柔らかい。のんびりしていると、下から3人組ではなく、1−1のパーティーが上がってきたので休憩を終わりにする。事前の調べでは、ここが核心ピッチらしい、頭上、右側に見える凹角っぽい箇所の乗越部分を越えるようだ。Mがリードで登り始めると、1−1のパーティーも追いついてきた。3人組nパーティーを追い抜いてきたガイドとお客さんだった。慣れた感じでお客さんを引き上げている。登っていくMは、右の凹角の方へ行かず、左の方のペツルに進んでいる。「右だと思うよ〜」と下から声を掛けるが返事はなく、そのまま左上していく、ビレイをしながらガイドさんに「今、言ってるルートはどうなんですか?」と尋ねると右の凹角ルートより少し難しいと思うとの事、Mは1ピッチ目から難しい方のルートばかり行く(笑)それでもロープは順調に伸び、ビレイ解除のコール、皆が行ってるルート登ってみたかったなあ〜と思いながら少し難しいルートを行く、全体的にそうなのだが、やはり大山と違い岩がしっかりとしていて安心感があるし、多くの人が登った痕跡があり、必ず足を置ける場所があるはずと考えながら登るので、そこまで難しいとは思わなかった。核心らしき箇所を越えると、もう最終ピッチだ。事前の調べて最終は、なんてことないピッチ。Mに先にピークを踏ましてやろうと思い、先に行っていいよと譲る。すると、またもや難しそうな、あまり人が行っていないようなルートに進んで行く(笑)やっぱり、自分で行けば良かったと思ったが、まあしかたない。カムを使いながら蒼い空の方へ消えて行きビレイ解除のコール、セカンドで登り始めるが、ここが一番、難しかったかもしれない。核心を越えると、もうそこが最終の終了点だった。簡単ルートから登ってきたガイドさんと同時に頂上に着いた。ガイドさんがお客さんをピナクルを支点に引き上げ暫く談笑して写真を撮り合いお別れ、なんと時間はまだ9時である。出発前に数人から中山尾根は抜けるのに時間がかかる可能性があるので気をつけろと言われていたが天候のおかげもあり、取付から約2時間半ぐらいで終わってしまった。さて、どうしようである。元々の予定は地蔵尾根を下り、行者小屋経由で帰る予定だったが、さすがに時間が早すぎるし稜線上も穏やか、今日のうちに小同心も片付けてしまおうかとも考えたが明日の予定が困るので、縦走をして横岳を越えた鞍部から大同心へ向けて下降し、小同心の取付の確認と大同心の偵察をする事にする。縦走路はどちらへ向いても絶景で、ずっと留まりたい気分だ。急ぐ必要もないので何度か腰を下ろしながら横岳に向かう。特に危険箇所もない。横岳で休憩後、下降地点に向かう、ここからはリッジや岩稜帯が少しあり注意が必要だが、夏道用の鎖も所々に露出しているので、遠慮無く使いながら進む。下降地点であろう雰囲気の場所を見つけ覗いてみると大同心へ続く明瞭な踏み跡と雪面にはトレースが残っている。ガレ場を少し下りトレースを下って行く。途中、二箇所ほど危険な箇所ありクライムダウンとラッペルで下ると大同心の基部へと着いた。大同心の基部からトラバースをすると小同心の取付に行けるだが、かなりの急斜面のトラバースである。バンド状の処にはトレースは残っておらず、沢を横切る感じで少数のトレースが残っている。トラバース中になにかあると、かなり危険な事になるような斜面だ。明日の雪の状態を見てトレースを辿るかバンド状の場所を行くか決めようと決める。大同心にちょうど、2人の白人パーティーが取付で登攀の準備をしていた。日本語も堪能でビレイヤーと談笑しながら見学をさせてもらう。簡単そうなルートで我々でも登れそうな感じだ。蒼い空に突き上げる岩峰に登っていく姿は格好良かった。そこから、赤岳鉱泉までの下りは、凄い急坂が続き、明日の朝、ここを登るのかと思うとウンザリした。12時過ぎに赤岳鉱泉に戻ってきた。早朝から行動と寝不足で少し疲れた感じもするので、また16時まで自由行動にしたが2人ともテントに入ると眠ってしまった。16時前に目が覚めて食事準備、前日より更に大量の具が入った鍋になってしまい、2人で必至に苦しみながら全部食べた。広島に帰ったら体重が増えているだろう。19時ぐらいに消灯、さっきまで昼寝していたのに、またよく眠れた。翌朝も3時起床、5時出発予定だったが、珍しく2人とも寝坊。起きたら3時50分だったが、昨日のペースを考えると、そう慌てなくても大丈夫そうなのでスパゲティを食べ、珈琲もちゃんと飲んで5時40分に出発、昨日下った急登を登り、1時間半ぐらいで大同心の基部に着いた。ここからが少し危険ゾーン、2人で相談しロープを一杯に出し、コンテでバンド状に箇所を進む事にする。もし、落ちても斜面下部にある木に引っかかりそうなので命の危険は無さそうだ。遠目から見た時よりトラバースは難しくなく赤岳鉱泉から2時間ほどで小同心クラックの取付に着いた。下方からは誰も来てないし、しばらく休憩し登攀準備、ビレイ点は埋まってるのか、探しても見つからないので地面の岩にスリングをかけビレイ点を作る。1ピッチ目も2ピッチ目も検檗M曰く、2ピッチ目の方が難しいと思うとの事、リードジャンケンは、またもや私の負け、Mが1ピッチを登攀開始、最初のハンガー支点までが遠く、核心とガイドさんに聞いていたが、岩もしっかりしているし不安なくロープが伸びていく、30m手前ぐらいでビレイ解除のコール、2ピッチはチムニーからのクラック、大の字になる感じでチムニーを登りクラックを探すが、よくわからないまま終了点に着いた。3ピッチ目M、最初の乗越部分が少し怖い、力技で抜ける感じだ。そこを抜けると簡単な岩稜に出て登っていくと小同心の肩に出た。天気も良く無風、時間も早いし、のんびり休憩後、コンテで最後の岩壁を目指す、最後はMに譲りセカンドで登っていくと、いきなり横岳のピークに出た。Mが嬉しそうに横岳の山頂の標識でビレイ点を作って引き上げている。そして、絶景のピークに立つ。遠くには富士山が見える。「渡邉さん、伊武樹君、また来たよ〜」と声に出して言った。2人で握手し、写真を撮って行動食タイム、時間はまだ10時だ。絶景の稜線のお別れしたくない気分だったがジッとしてると寒くなってくるので、しかたなく下山開始。時間もたっぷりあるので昨日、偵察した大同心を少しだけ登ってみる事にする。昨日の同じルートを下り、危険箇所はロープを2本出して50mを一気にラッペルで下りた。大同心基部到着し昨日、白人パーティーが登っていた同じルートに着くと、男女のパーティーが取付で準備をしていたので、落石に気をつけながら取付で待機、元々、予定はしていなかったので、1ピッチ目だけ登りラッペルで下りようと決め登攀開始、予想通りあまり難しいルートではなかったが、なかなかの高度感で気持ちいい。1ピッチを慎重に登り、ラッペルで撤退し、また赤岳鉱泉まで一気に下山、昨日より疲れもなく、2人とも元気満々だ。1つ気になるのは、夜から天気が悪くなるという予報だ。しかも雪ではなく雨、翌日の早朝に下山する予定なので、雨中下山になりそうだ。今日のうちに下山してしまうか?と半分冗談、半分本気で話しながら赤岳鉱泉に13時半頃到着。まだまだ良い天気で日差しが眩しい。予定のルートの完登を祝いビールで乾杯、最後の夜は初めての赤岳鉱泉のステーキ2,500円と決めていたので、17時までする事もない。ユースのLINEに無事、下山報告を入れたいのだが、この日はどうも電波が悪い、電波を探し、あちこち移動するが通じない、小屋に入りWi−Fiに繋ぐが、それでも送れない。ついでに小屋で天気予測を聞いてみると夜の12時から明日は一日、雨と言うこと、テントも装備も濡らしたくないし、でもステーキは食べたいし、もう予約済みだ。悩んだあげく両方を叶える方法に決定、今からパッキングして、すぐに出発できるように整え、17時からステーキを食べて完全に日が落ちる前に林道まで下り、ヘッデン下山をしようという事に決定。テン泊代も一日分浮くし、下りてしまおう!と決定。15時頃からテントを畳み、パッキングし16時から小屋に入り、Wi−Fi接続と格闘しながらステーキの時間を2人で待つ。なんとか携帯がつながり、下山報告とナイト下山する旨を報告。幸い、少し早くステーキ時間がやってきたので、コロナ対策ばっちりのテーブルで美味い美味いと言いながらご飯も味噌汁もおかわりして綺麗に平らげる。元を取るため、私はご飯3杯、Mは6杯食べようと言っていたが、結局2人ともおかわり1回だった。やはり昨日、食べ過ぎたようだ(笑)日が落ちかけた赤岳鉱泉をヘッデンを付け早足で下山開始、ちょうど林道に出た頃に真っ暗になり、しかも予定より早く、小さな雨粒も落ちてきた。道路の氷りもカチカチではなく、やはり今日、下りて正解だったと思う。そのまま早足で下り、1時間15分ぐらいで駐車場に到着、美濃戸口ま本降りになる前に車も移動し漸く、ひと安心。久しぶりのお風呂へ入り、久しぶりに服を着替えさっぱりして、隣で熟睡のMを乗せ、交代1回で広島まで無事に帰り八ヶ岳遠征を終えました。八ヶ岳は、いろいろなスタイルの登山が1つのベースキャンプからできる素晴らしい山でした。今回、登ったルート以外にも、気になる場所もたくさんある。きっと又、行く事になるだろう。その時は蒼い空に突き上げる大同心のドームにチャレンジしたい。

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