三度目の剣山は膝がきつい(雪山登山二日目)
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.6km
- 登り
- 609m
- 下り
- 611m
コースタイム
天候 | 曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2021年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
登山道の下側は一部アイスバーンの雪道が所々にあり、中腹からは雪道、山頂と南側斜面は雪はなし。 |
写真
装備
個人装備 |
ピッケルも持参(リーダーから借りる)
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感想
雪山初登山の二日目である。昨日は16時に大山夏山登山口を出、車で4時間ちょっとの移動で、つるぎ町のつるぎの宿岩戸に着いた。ここで宿を取り、翌朝6時30分に出発、剣山見ノ越登山口へ向かった。大山登山がハードだったのかどうかはわからないが、雪山登山に必要な体力がつかめていないことは確かである。太ももと膝に疲れがきており、一晩休んでもそれは取れなかった。宿の階段の昇降では大腿四頭筋が重く、膝に痛みが走った。こんな調子で7時45分に見ノ越登山口を出発した。
登山口付近は泥道と部分的な雪道が交錯しているような登山道であった。雪道は雪が解けている箇所とアイスバーンとなっている箇所があり、どちらも登山靴ではつるつるに滑る。極力雪道を踏まないように登っていた。が、途中から雪道が多くを占めるようになり、もう泥道を踏む個所が見当たらなくなってきた。ここで、アイゼンを装着した。歩みはスムーズになったが、太ももの重さと膝の痛みはずっと続き、登るのがかなりしんどくなっていった。かなりのスローペースである。パートナーはずんずん登っていくので視界からは姿が完全になくなっている。展望のない樹林帯の中、西島駅までの大したことのないはずの道のりが非常に遠く感じた。苦労して登りついてようやく、視界が開け、西島駅に着き、私は強引に休む。とにかく腰を下ろし脚を楽にさせたかった。ここまで1時間20分ほどかかってしまった。
ひと息入れてから再び登り出したが、ここから先は勾配は急になり、ほぼ雪山状態に変わった。ここではピッケルは使わず(剣山では最後までピッケルも和かんじきもスノーシューも使わず、アイゼンだけであった)、アイゼンとストックで登っていく。歩みは相変わらず遅く、太ももと膝がきつい状態が続いた。剣山は過去に登ったことがあり、おおよその位置であれば把握できているので、あとどのくらい登れば山頂に辿り着けるかの目安はついていた。二日続けての雪山登山はまだ自分には無理だったか、と弱気になってしまった。顔は下を向けたまま雪面のみ見ながら一歩一歩進んでいけばいつかは山頂というかまずは山頂ヒュッテに着くもの、と思い登ることにした。西島駅から1時間ほどで、山頂ヒュッテに着き、ここまでくればあと少し、と山頂には10時20分に到着した。
広い山頂の木道には雪はなく、昨日の大山とはかなり様相を異にした。おまけに、天気の方もくもり空で、ガスがかかっており眺望はゼロであった。剣山はこれで三度目となるが、どうも眺望には恵まれないらしい。
山頂ではほとんど休むことなく下山する。計画では、この後次郎笈まで登り、大展望の中で昼食、帰りは脇道をトラバースして御神水を汲んで下山というスケジュールであった。次郎笈へ向けて南側の登山道を下りていくが、こちらは全く雪が残っていなかった。パートナーによると、剣山がこの時期にここまで雪がないのは珍しい、ということである。とぼとぼと雪のない登山道をアイゼンをつけたまま降りていきながら、さて、次郎笈まで行こうか行くまいか、行けるのか行けないのか、と考えていた。脇道との分岐まで来て、「今回は次郎笈はやめましょう、展望は全く望めそうになく、登ってもつまらない。体力的にもきつい」と私の申し入れにパートナーは合わせてくれた。もちろん、天候よりも自分の体力不足が登れなかった要因である。情けなかった次第。
脇道に入ると突如雪が再び表れ、一気に雪道に変わった。途中の斜面はひとつ間違えば眼下に滑り落ちてしまいそうな箇所もあり、慎重に足を踏み出しながら進んでいった。「積雪期のトラバースは危険」という山と高原地図の剣山詳細図の記載が実際に歩いてみて実感できた。何ヶ所かこういうところがあった。
二度見展望所で昼食を食べ(もちろん視界はない)、大剣神社の御神水に到着する。空のペットボトルを3本準備している。この時期でも水が氷ることはなく、たっぷりと湧いている。冷たさを感じることはなかった。湧き水なので、一年中水温は一定なのだろう。ミネラルを含んだ水は水道水とは違い味があるのである。念願の御神水を飲み、汲み、安心した。とぼとぼ歩きではあるが、見ノ越までゆっくりと下りていった。1時間30分ほど、13時50分にスタート地点に着いた。
剣山の雪山登山は、合格点には至らず。今回二日間の雪山登山では、雪山のおもしろさとともに、まだ雪山登山には不足している脚力であることを知るなど得たものはなかなか大きかった。
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