【巨大雪庇にビビりながら剱岳を眺める】室堂→大日岳縦走
- GPS
- 07:38
- 距離
- 15.1km
- 登り
- 800m
- 下り
- 2,256m
コースタイム
- 山行
- 5:58
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 7:34
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
帰りの称名滝→立山駅の最終は16:40、料金は500円、7kmの距離でこの値段は高いですね、人数揃えばタクシーの方が安いです |
コース状況/ 危険箇所等 |
【雷鳥沢→新室堂乗越】 斜度もきつくなく、アイゼンはつけませんでした、ツボ足、ストックで十分 【新室堂乗越→奥大日岳】 小ピークを二つ越えていきますが、どちらも直登の急登なのでアイゼン(前爪あり)、ピッケル必携です 奥大日岳最高点への登りは雪庇上の急登になります。踏み抜き、崩壊に十分注意 【奥大日岳→大日小屋】 一旦鞍部に降ります。七福園への登りは雪壁の直登になり、距離は短いですが相当緊張します(滑落は止まりません)アイゼンワーク、ピッケル操作の習熟要 【大日小屋→大日岳】 東側の雪庇の発達が大きく、融雪が進むと大きなクレバスができます クレバスの谷側は歩行厳禁 【大日岳→大日平山荘】 大日平までいっきに降ります。大日岳直下は傾斜もきつくアイゼン装着おススメします。斜度が緩くなれば快適な尻セード楽しめます 【大日平山荘→登山口】 牛の首への入り口で夏道が露出しますが、この先も斜度のきつい雪渓のトラバース個所が続きますのでアイゼンは履いたままが安全です ハンノキ滝が見えるころから夏道のみとなりますが、ボロボロに崩壊している個所が多く歩行注意です |
写真
感想
梅雨入り前の貴重な晴れ、それも休日となればやはり山に登りたい
あいにく日曜日は地元の運動会の予定があるので、日帰りで
北アルプスでも槍穂高は日帰りは無理、となると石川県からでは白山山系か立山方面
今年はまだ立山行ってないしということで立山にいくことにした
といっても立山も広い、無難に三山縦走とも思ったけど昨年残雪期に歩いてる
うーん、どこにするか
そういえば奥大日岳なら日帰り可能、巨大な雪庇ができることで有名な山だけど
剱岳がよく見えることでも知られてる、昨年夏に登ったけど残念ながら雲の中だった
今日はピーカンでナイスビューは約束されているようなもの、よっしゃ奥大日岳に登ろう
日帰りピストンだからアルペンルートも室堂往復でいいよね
それにしても室堂はいい天気、スキーヤーと登山者が半々くらい
切符も並ばずに買えたし、この時期は比較的すいている
この日は気温が高くて朝から雪はグザグサ、雷鳥平から新室堂乗越へ登りとなるけどつぼ足で十分でした
新室堂乗越からは奥大日岳が見えて俄然登山意欲が湧いてくる、おまけに剱岳も見えてきてさらにテンションアップ
新室堂乗越からは傾斜もきつくなるのでアイゼン装着、そして小ピークを二つ越えるといよいよ奥大日岳
頂上直下の稜線は雪庇上を歩くんだけど、結構きわどいところを歩かされるので不安があればちょっとの藪漕ぎを我慢して西側の斜面を歩いた方が安心かも
でかい雪庇に驚きながら奥大日最高点を過ぎると傾斜はフラットになって奥大日岳の三角点のあるピークに到着する
ここから見える雪庇は本当にデカイ!登山者がその上を歩いているのが見えたけどアリみたい
あれが崩れたら大変だよな、と思った直後、背後で大日岳に向かう稜線の雪庇がドーンという音とともに崩壊!
いやー、やっぱ目の前で崩落するとビビります
ピークで後続の登山者の方としばし歓談、さて室堂戻ろうかと腰をあげたらその方たちから
「大日岳いかないんですか?こんな天気いいのにもったいない」
そうか、やっぱりここは大日岳から称名へ抜けるのが定番のようだ、確かに奥大日ピストンじゃ物足りんわな
と、すっかり気持ちも入れ替わって、一路大日岳へ
中大日岳との鞍部から七福園へ上がる雪壁のところが今回の核心
アイゼンの前爪をしっかり雪面に突き刺し、ピッケルも両手で突き刺して一歩一歩確実に登ります
雪が腐っていたので突き刺すのは問題なかったですが、固く締まっていたらちょっとやっかいですね、技術のない私では突破できません
距離は短いのですが、この日一番緊張したところです
夏道だと時間もかかりますが、雪の上なら最短ルートでいけますからすぐに大日小屋に到着、ここから大日岳は目と鼻の先
大日岳へ上がる稜線の雪庇も大きく発達していて、しかもおおきくクレバス状に割れています
このクレバスより谷側は歩けませんね、いつ崩壊してもおかしくない状態
そして大日岳から大日平へ一気に直降
これがめちゃくちゃ気持ちいい、ガスるとやっかいですが、視界が良ければこれほど気持ちのいい降りはないですね、スキーならもっといいかも
大日平からの降りは融けかかってもろい雪渓と、ボロボロに崩壊した夏道を交互に歩く危険な状態、歩きにくいですが雪渓の降りが危険なのでアイゼンは付けておいた方がよかったです
ふらふらになって登山口へ降り立つと、称名滝への観光客がわんさか
汗だくでリュック背負い、ピッケルを刺してると不思議そうに見られました
どこから降りてきたの?みたいな感じで
予定外の縦走になりましたが、ずっと剱岳と立山を眺めながらの登山は楽しかったですね、もうすぐ梅雨入りかもしれませんが、残雪期をもう少し楽しみたいものです
コメント
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こんにちは。
凄い景色、雄大ですね!
雪庇がとにかく大きくて、
白山とは比べ物にならないですね。
雄大さと共に怖さも感じました。
七福園に続く雪壁の緊張感が、
レコからも伝わってきました。
それにしても、
このレコ、奥さまはご存知なんですか?(笑)
彼女はすごくオフラインな人間なので、ヤマレコって言葉は知ってますが見たことないと思いますよ
でもいいかげん雪山に行ってるなってことは気づいてると思います
この前もアイゼン洗ってたら
「これ何に使うの?すごい爪だね」
と訊かれたので
「クマに襲われた時にこれ履いて撃退するんや」
って答えましたが、笑われてしまいました
明らかにばれてますね
雷鳥平の青いテントは私のです。
しかも赤いTシャツを着た私が写っていました。
お互いに顔を知らないので仕方ないか…
一度お会いしたいですね♪
翌日は踏み跡を参考にさせて頂きました。
TRI-HIさん
こちらにもありがとうございます
テントが写っていたとは本当にニアミスだったんですね
今回の立山も行けるかどうか直前まではっきりしなかったものですから、BMさんにも連絡していなかったのです
次回はぜひよろしくお願いいたします
sakuraさん こんにちは〜!
夏山シーズン突入かと思いきや・・・
すんごいところを歩いてきましたね〜
このスケールの大きさはビックリもんです
雪のクラックもまさに”クレパス”レベル(驚)
厳冬期の厳しさを物語っていますね
完全に雪山にドップリと足を踏み入れた感じ
解禁ですね!
sanpo69さん
すこしづつですが雪山に馴れてきました
でも馴れてきた頃が危ないとも言われますので、とにかく慎重に経験を重ねていきたいと思います
残雪の直登ルートは夏道と違った魅力がありますね
普段登れない山も登れたりしますもんね
登山のスタート時期が徐々に早まっているのを実感します
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