群別岳(1376m)〜奥徳富岳(1346m)・初アイゼン・ピッケル山行
- GPS
- 12:12
- 距離
- 23.0km
- 登り
- 1,696m
- 下り
- 1,691m
コースタイム
林道ゲート 12:41 → 13:09 橋 13:09 → 14:10 林道終点 14:10 → 14:30 渡渉点(スノーブリッジ) 14:30 → 15:17 熊の平(C1)
◆2日目
熊の平(C1) 5:20 → 6:05 増田の沢(スノーブリッジ) 6:10 → 6:59 1079mポコのコル 7:10 → 7:30 南峰下 7:38 → 7:55 主峰下コル 7:55 → 8:14 群別岳山頂 8:28 → 8:36 主峰下コル 8:36 → 9:11 1165mコル 9:11 → 10:36 奥徳富岳山頂 10:45 → 11:02 1214mポコ下 11:02 → 11:17 1069mポコ 11:17 → 11:48 群別川渡渉点 11:48 → 12:12 熊の平(C1) 12:53 → 13:18 渡渉点(スノーブリッジ) 13:18 → 13:33 林道終点 13:33 → 14:16 橋 14:16 → 14:46 林道ゲート
天候 | 1日目:曇り(登山口(出発時)15度・C1 13度)風速:1〜3m/s 最寄のアメダスポイント(浜益)の観測データ http://goo.gl/cdYOO 2日目:晴れ(C1(出発時)8度・群別岳山頂12度・奥徳富岳15度・C1 18度・登山口22度)風速1〜3m/s 最寄のアメダスポイント(浜益)の観測データ http://goo.gl/EJeoA |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
車両:札幌中心部から約82kmほど約2時間 バス:沿岸バス 特急はぼろ号(増毛経由便)札幌駅前ターミナル〜群別 http://www.engan-bus.co.jp/express/index.html JR:なし ◆駐車場 林道ゲート前に4〜5台ほど |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆登山道までの状況 林道はゲートから先、雪崩のデブリ跡や落石で当面は車両入れず ◆登山道の状況 夏道はない 例年より3週間ほど雪解けか遅い感じで熊の平に渡るための群別川にはスノーブリッジがかかり渡れる状況 ◆登山ポスト なし ◆コンビニ・売店 浜益区のセイコーマートが最後 ◆水場 群別川の支流などで確保可能だが今回は雪の下 ◆登山前のトイレ ゲート付近にはトイレなし ◆野営場 厚田や浜益の海岸線にキャンプ場あり ◆温泉 浜益温泉 ◆当日の服装 上:DRY素材のインナー+長袖の機能シャツ+Hyventのアウター 下:DRY素材のインナー+厚手のトレックパンツ |
ファイル |
C1までのルート
(更新時刻:2013/05/28 08:29)
群別岳〜奥徳富岳のルート
(更新時刻:2013/05/28 08:30)
C1から林道ゲートまでのルート
(更新時刻:2013/05/28 08:30) |
写真
感想
5月後半に部山行が組まれておらず、残雪期狙いのメンバーがうずうずして企画してくれた群別岳に参加させてもらいました。
前日に企画してくれたK夫妻の奥さんの体調不良により、3名だけとなったため、残雪期をじっくり味わうため1泊に急遽変更。
1日目は午前中一時雨予報もあったため、通称「熊の平」をC1と計画したため出発はゆっくり目だ。
買い出しなどを済ませ12:30ころ林道ゲートに到着。天気予報のせいか車両はなく、入山している人は居ないようだ。
雪が残る林道をひたすら進む。色々な鳥の鳴き声が響き、エゾノリュウキンカが咲き、流れのゆるい小川にはカエルやサンショウウオのタマゴがあり春らしい感じだ。
林道も終点となり、熊の平へと向かう手前にある川を渡る地点では、スノーブリッジを渡る手前が急斜面で少々難儀したが無事にクリア。
あとはえっちらおっちらC1地点を目指して進みます。
熊の平に出ると、「群別岳」は雲の中、「奥徳富岳」はうっすら見える程度の天気で、風はほぼ無いコンディション。
安着乾杯用のビールを雪に埋め、寝ぐらを設営。料理に使う水を確保しに水場に向かうも豪雪の影響で小川は雪の下で、仕方なくテントそばの雪を掘り鍋でとかして、ろ過する作戦とした。
安着乾杯から宴へと移り、日没直前には雲間から群別岳の山頂が顔を出し岩肌が夕日に照らされ何とも言えない雰囲気に。明日の群別岳の様子を想像しながら早めの就寝となりました。
2日目ははやる気持ちから4:30には全員起床。食事を済ませアタック準備だ。天気は雲なのかモヤなのかが山頂付近にかかっているが好天するのは間違いなさそうだ。南峰手前のコルに上がるため滝の手前からスノーブリッジを渡り、コルまではほぼ直登だ。
アイゼン、ピッケルを装備しグングン高度を上げる。
初のアイゼン、ピッケル装備での登坂経験という事もあり緊張感はMAXだ。
急登で息も上がるが、アイゼン、ピッケルの使い方が分かってきて気持ち的にもだんだん楽しくなってくる。上りきったところで空はピーカン。しかもほぼ無風だ。
ちょっとの休憩後、最大の難所の岩峰からコルまでの雪渓トラバースだ。足を滑らすと2-300mは流れそうな急斜面にドキドキしながら無事にコルに到着。
あとは稜線上にある残雪部分を直登だ。
C1から約3時間で北海道三大鋭鋒の「群別岳(くんべつだけ)」山頂を踏むことができた。ここからの眺めは主峰だけあって、この山域を全て望むことができる。南側から反時計回りで、羊蹄山、ピンネシリ、夕張、十勝連峰、大雪山、手前には南暑寒別岳、暑寒別岳、遠くに手塩、浜益、幌天狗、天売焼尻の360度パノラマだ。
ここからは、同じルートを戻るのではなく、「奥徳富岳」経由でC1に戻る事にした。群別から見て奧徳富岳山頂の向こう二本目の尾根を下るとC1に戻れるイメージだ。
A隊長は群別から稜線上を一気に下ったが、K隊員と僕はあまりの急斜面のため、一度コルまで下り、雪渓をトラバースすることに。この時2名の登山者が登って来るのが見えたが、すれ違うことはなく奥徳富に向かうことになった。
アイゼン、ピッケルワークにもだんだん慣れ、長いトラバースも先ほどほどの恐怖感にはならずテンポ良く群別、奥徳富のコルに到着。
ここから先は2つの岩場があり、残雪部分も細いため、またまた西側の雪渓をトラバース&直登することに。
2つ目の岩場をかわした後の直登が今回の山行で一番緊張感があった。急斜面な上に雪渓が細いのだ。。。ここも何とかクリアし雪庇の出る奥徳富岳山頂に立つことができた。ここには山頂標識や三角点は無いが、暑寒別岳、南暑寒別岳が目の前にあり、遠く大雪の峰々、十勝連邦、夕張を一望でき素晴らしい眺めだ。
2本目の尾根を下っている時ご夫婦と思われる方に群別川のスノーブリッジの情報を貰い、その足跡を頂く事に。このご夫婦は奥徳富岳に行かれるという。
無事にC1に戻り、一泊装備を大型ザックに詰め込み5.5kmの林道歩きで長い山歩きは終わりとなった。
日に15km以上の行動は流石に足に来て、帰宅後は早めの就寝となりました。また、残雪期に行ってみたい山だ。
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