藤原岳 〜春の儚いものを追いかける山旅〜
- GPS
- 08:29
- 距離
- 18.7km
- 登り
- 1,211m
- 下り
- 1,209m
コースタイム
- 山行
- 7:15
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 8:23
花が咲いていると納得いくまで写真撮影しているのでコースタイムは当てにならないかと思います。草木手前で1時間ほど写真撮影しています。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
伊勢治田〜西藤原で三岐鉄道北勢線を利用 |
コース状況/ 危険箇所等 |
≪登山道の状況≫ 聖宝寺コース:堰堤を超えてから2合目までの区間が難所。急斜面につけられた細い道で片側は切れ落ちた斜面。滑落や上からの落石に注意しつつ素早く通過を。 孫田尾根:藤原岳山頂から孫田尾根分岐までが難所。カラーテープの道標は増えたが古いマーキングもありコースをロストする可能性あり。ステップが少ない急斜面の急登が長く続き、雨天後などは滑るので想像を絶する危険区間になる。慎重に通過を。この区間以外にも多志田山直下、丸山直下などに急登箇所有。登山口から丸山までは整備が進み非常に歩きやすくなった。 |
その他周辺情報 | ≪トイレ≫ ・大貝戸登山口、聖宝寺登山口、藤原山荘にトイレ有。孫田尾根登山口にはトイレ無し。 ≪商店・自販機≫ ・大貝戸登山口には自販機があったかな?少し下の集落と西藤原駅には飲料の自販機がある。聖宝寺登山口にも自販機がある。 ・孫田尾根登山口には自販機無し。すぐ麓の集落にも自販機は見当たらず。事前に調達してこられたし。 ≪危険動物情報≫ ・ヘビ、マダニ、ヤマビル:暖かい日だったが遭遇せず ・クマ:鈴鹿山系には棲息するらしいが遭遇せず。 ・その他:伊勢治田駅までの道中でシカに遭遇。この山域にはかなりたくさん棲息しているようだ。 |
写真
感想
昨冬は寒さも厳しく雪もたくさん降ったので、藤原岳に春が来るのはゆっくりかな…
そんな期待を吹き飛ばす、急速な春の訪れと初夏を思わせる日々
足早に通り過ぎようとする春、それに合わせて儚く消えゆくスプリングエフェメラルたちを追って藤原岳へ出かけてきました。
今回も登り:聖宝寺コース、下り:孫田尾根コース
午後の陽の光がよく当たる時間に花の多い孫田尾根を持っていくプランで行ってきました。
孫田尾根登山口に車を置いて伊勢治田駅への3kmのロード。
舗装路歩きは退屈ですが、登山前のウォーミングアップになるし、下山後に疲れた脚で歩かなくても良いのでこのパターンも悪くないと思います。
西藤原で装備を点検して聖宝寺コースへ。
深い谷を高巻きしていく前半が難所。片側は切れ落ちた谷、山側からは落石の危険があり緊張を強いられます。
一歩一歩慎重に歩くべき、花も少ない辛抱の区間です。
3合目から杉の植林地、5合目を過ぎて自然林に入ると明るい森を歩くようになりここからが花探しのお楽しみ区間。
注意深く見るとミスミソウやセリバオウレンがあるのですが、今日はほとんど見つけられず…。
もう少し早い時期に来ないといけなそうです。
8号目で大貝戸コースと合流し山頂へ。
フクジュソウは9合目付近から多くなりますが、最終盤でみずみずしい花はわずかでしたが、ギリギリ間に合った感じです。
山頂台地にもすっかり雪は無くなり、陽の光も降り注いでポカポカ。
花は最終盤のアセビがある程度で少な目。
山頂の岩場の陰に咲き残ったセツブンソウが残る程度でした。
小休止後は孫田尾根を下りながら花探し。
難所は山頂から孫田尾根分岐までの急斜面の下りにあり、いつ来ても緊張の絶えない厳しい区間です。
去年よりも若干カラーテープの道標が増えて徐々に整備の手が入っている感もありますが、古いカラーテープを追っているといつの間にか治田峠へ導かれてしまい、孫田尾を目指してコース取りを修正。分岐のすぐ下で本来のコースに戻れました。
どこで正規ルートを見失ったのだろうか…
孫田尾根は芽吹き前の明るい森が続く気持ちの良い区間。
いかにも花が多そうですが、孫田尾根分岐〜草木までの区間では花は少な目です。
後半戦(登山口からくると前半戦)草木〜丸山が花が多く、花好きにはたまらない宝さがし区間です。
今日のお目当てのミスミソウは草木手前の斜面でたくさん咲いていてくれました。
今年はピンク色のものが多い印象。
鈴鹿のミスミソウは北陸のもののように大群落を形成することもなく、色も白花がほとんど、まれにピンク色の個体があるくらいで目立ちません。
でもその慎ましやかさと、拡大してみると息を呑む美しさがあり、大好きです。
丸山までの各ピークの北側斜面、岩がちな場所を好む傾向があるかなと思います。
水はけが良いところを好む花なのでしょうか。
同じ山でも植物の分布に違いがあるのが興味深いですね。
丸山からの下り、以前はここも非常に厳しい区間でしたがそれが一転。
ロープ、階段、石のステップが整備され非常に非常に歩きやすくなっていました。
その後も登山口まで抜群の整備度の道が続きます。
整備して下さっている方に感謝申し上げます。
久々の標高差1000mの登山は疲れましたが、消えゆくスプリングエフェメラルたちに会えて充実の山行になりました。
しかし、一度落ち着いたかに見えたコロナも第4波の兆し…
また遠征は控えて、自粛する日々になりそうです。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する