室堂平ー奥大日岳ー大日平ー称名
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 417m
- 下り
- 1,824m
コースタイム
室堂平0830−0915雷鳥平−1220奥大日岳ー1445大日小屋ー1620大日平山荘
ー1830大日平にてビバーク(・牛の首・から南東に400m地点、標高1600m)
6月1日
大日平0520−0550牛の首ー0750称名大日岳登山口
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
運賃片道2360円、立山駅周辺に無料駐車場有(休日は混むので遅く行くと、空を捜すのに苦労します) 6月1日、路線バス、称名滝バス停0830−0845立山駅、バス代500円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山ボストは室堂バスターミナルで提出 ・道の状況 室堂乗越まではすんなり歩けましたが、そこからがややこしい登山になります。 雪解けが進行中なので、雪庇やら空洞やらがいたるところにあって、慎重に歩き ました。 奥大日岳までは登ったことがあるのでルートは分かりますが、その先は未知の領 域だったので不安と好奇心とごちゃごちゃした気持ちです。 七福園の手前が急斜面を進むところが危険なのと、奥大日岳から七福園に下る所 もルートの手がかりがないので、自分で判断して行く。 大日小屋から大日平に一気に700m下るところは、ピッケルさえ持っていれば 危険なところはない。シリセードで一気に300mでも400mでも下りれる。 今回の一番危険だったのは、大日平から牛の首に降りるところを間違って、 沢に下りて行ったことです。 川が見えたのでルートから外れてるのが分かって、登り返してルートを探すが なかなか発見できず、日没でビバークを決意 翌朝、やっと・牛の首・に降りる入口を見つけて無事に下山。 |
写真
こういう時は役に立つ
小屋の人が外で営業の準備をしていたので、
・牛の首・の下り口を詳しく教えてもらう。
日没が予想されるが、牛の首からは雪もないし、
称名からはバス道だし、いざとなれば小屋に引き返すことも考えて、進むことにした。
しかし、2000mも進むと少しのずれが、100mにもなるから油断できない。
大きな川との距離が50m?地図の登山道との距離は200mもあるのに、、?この川を見て、間違ってるの気がついて、登り返すのも出来ないから、藪こぎして50m登り返した。、、結局、牛の首の下り口を発見できず、ビバークを決意。、
もう一度地図でルートを捜してると、木道の一部を見つけて、これで確かな位置が分かり、そこから地図通りコンパスと高度計で進んでいくと。ピンクのテープを発見。
これが牛の首への下り口だ。この場所は昨日も来たのだが、行き止まりと思った。ピンクのテープに気が付かなかった
感想
今回の縦走は、前々から計画していて十分準備していたのだが、
登山道を見失い、遭難寸前でした。
沢に進んで行き、右足がズボッと太ももまで埋まり、足を抜いて下を見ると
水がゴーゴー流れていたのです。川の上に張り出してる雪庇の上に自分が乗ってるでした。雪の下は空洞なのです。
動くに動けず、しかしずっと立ち止まっていれば状況は悪くなるばかりです。
このまま身体ごと落ちれば川下まで運ばれて死んだでしょう
意を決して、沢の端まで2mほどをそろりそろりと移動して、、なんとか助かった。
ここで間違いに気が付いて、登り返して尾根のテンペンに出ることにした。
これが、、無茶苦茶大変でもうヘロヘロ。。
尾根に出て、まだ17時過ぎだったので大日平山荘に行くこともできたが、
日没まで下山口を捜して、最悪、ここでビバークすることに決めた。
ビバークすることは出発の時から想定していました。初めてのルートなので、
夏道が見えない雪山では、ひょっとするとスンナリ行かないかもしれない?
という感じでした。
装備は、
上は、長袖インナー、Tシャツ、フリース、軽ダウン、ウインドブレーカー、の5枚
下は防寒登山ズボンにカッパの2枚、このほか予備に靴下、パンツ、長袖シャツ、
この上にビバークシートを身体に巻いて、竹藪の中で寝た。
食料は、
水500・2本、アップルジュース300・2本、スポドリ300・1本
オニギリ3個、パン1個、サンマ缶1個、お菓子数種、速攻チャージ(明治)1個
しかし、寒くて一睡も出来なかった、上はそうでもなかったが、下が寒かった。
防寒タイツを持って行けばよかった。
寝ながら(寝れないけど・・)いろいろ考えた、
携帯の電池がないので、家族に状況を連絡できないし、家族が
連絡ないと警察に届けないか?とか・・・
小屋の人にガイドをおねがいしようか?とか、
結局、翌朝もう一度ルートを捜そう、、そうしてると誰か来るかもしれないし、
希望的観測に納得してウトウトZZZZ
実際、翌日下山していたら4組20人の登山者が登ってきていた。
この記事は事実を紹介して、読んでくれる皆様がこれを踏まえて自分の登山を考えて戴ければ幸いです。
小生の行動が間違ってるかもしれません。ビバークせずに山小屋に避難するのが
正しかったかもしれません。
夜、早朝は熊もいるし、しかし小生は登山するに於いて、常にビバークを想定して登山をしています。
今回、二度目のビバークでした。
http://www.youtube.com/watch?v=gJKDxrOg-bA
当日の状況をYouTubeにUPしました。
コメント
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ビバークされたんですね。
私もこの前、違うパーティーの方の救助のお手伝いをしたばかりでした。
私も山歩きを一人でする事があるので、低山だからと油断しないように、そして改めて色々勉強してみようと思っています。
solさん、
4月なら簡単にビバークは出来ないけど、
5月末ということと、天気予報で判断しました。
近くの山でも装備はしっかりしたいです。
九州は熊がいないので夜が安心ですね
ご無事でなによりで、それにいい報告です。
自分も5月初旬に初ビバークだったのでコメントしてしまいました。
夜は考える以上に冷えますね。ツェルト+銀シートを巻きましたが、結露ばかりであまり暖かくなかったです。
以降、銀シートをゴアシュラフカバーに換え、銀マットをザックの背面に忍ばせてます。試してないので分かりませんが。
それにしても、飲み物・食料の残量に余裕があると多少気が楽ですね。さすがです。
ではでは。
yamaoka727さん、お疲れ様でした。
2011年4月23日の僕たちの経験と同じではないが似てますね。この時日没過ぎて牛首に着きましたが、夜通し歩いて称名登山路を下り、夜明けの称名道路を立山駅まで歩き通しました。夜間行動は余計に時間がかかるし、体力が持たなければビバークもあり得ましたが、この時は動き続ける判断でした。
リベンジとして2012年6月2日に再挑戦し、今度は天候に恵まれて楽勝でした。同じ山も行く度に状況は違います。気を引き締めて無事登山を続けたいものです。
では
KO-様
前日の木曜日の予定だったのですが、天気予報で金曜日にしました。これもビバークのことが頭の隅にありましたから。
自分も銀シート(ビバークシート)を巻いて寝ましたが、結露はなかったですね。テン泊でもビバークシートを敷いてると結露しますが、この夜はなんでかしなかったです?。
もっと寒い時期は、イスカの使い捨てインナーシーツを
持って行きます、これは軽くていいですよ、今回は、そこまでしなかったけど、さすがに夜は冷えましたね。
食料ですが・・・立山駅で売店が開いたので、パンと水1本を買い足しました。これが良かったです。
Nishiden様
4月23日と言えば、まだまだ大雪の大日平でしょう。
雪が多いから、逆に歩きやすい面もあるけど、
大日平から牛首に下りる道は、歩きにくかったと思います。
4月23日のビバークなら、そうとう防寒着を持っていないと凍死しそうです。
自分も実は・・・称名の最終バス1640分に間に合わなければ、バス道を立山駅まで歩くつもりでした。
8キロ、3時間はかかるでしょう。
このコースは道中長いから、安全に行くなら、山小屋が営業してから行くといいと思いますが・・、それじゃー雪がないから面白くないし、、、やはり雪山縦走がいいですね。
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