山上ヶ岳☆行者の道と大峯奥駈道をほんの少し歩く‼洞川温泉〜清浄大橋〜小笹ノ宿まで
- GPS
- 08:13
- 距離
- 24.0km
- 登り
- 1,314m
- 下り
- 1,306m
コースタイム
09:52母公堂
10:05毛又大橋
10:11清浄大橋
10:23一ノ世茶屋
10:46一本松茶屋
11:12お助け水
11:34洞辻茶屋11:42
11:52阿羅尼助茶屋
12:14鐘掛岩
12:28西ノ覗
12:44大峯山寺12:54
12:56お花畑:山上ヶ岳
13:35小笹の宿13:44
14:15大峯山寺
14:18お花畑
14:21レンゲ辻井分岐
14:23日本岩
15:08洞辻茶屋15:14
16:24清浄大橋
17:34洞川温泉BS
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
07:10大阪阿部野橋駅 08:11下市口駅08:20奈良交通バス 09:16洞川温泉BS 【帰り】 17:55洞川温泉BS 19:05下市口駅19:18 20:21大阪阿部野橋駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【危険箇所】特になし |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
地図
ガイド地図
コンパス
飲料水
タオル
携帯電話
ハンディGPS
雨具
トレッキングポール
非常食
ツェルト
救急セット
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感想
【山上ヶ岳☆行者の道と大峯奥駈道をほんの少し歩く!】
近頃、少し真面目に歩いていない感じがしないでもなく…心身共にちょっと真面目に歩こうと考え、山上ヶ岳行きを企画。もちろんこの山は修験道の山として有名なことは知ってましたが、お邪魔にならないように、ソロで静かに歩いてみることに。
個人的にも「大峯奥駈道」にはとても憧れがあり、少しだけでも歩いてみたくて…。
計画段階で大いに迷いました…洞川温泉を出て、清浄大橋(大峰大橋)から登るか?五番関から取り付くか?大峯奥駈道を長〜く歩くには、五番関から登るルートですが、ガイド地図で所要時間を確認し、自分のスローペースに換算すると、ちょっと時間が微妙!迷いに迷って、清浄大橋から、ほら貝を聞きながら登るコースに決定!時間が許せば、山上ヶ岳より少し先まで歩く計画にしました。
当日の朝、近鉄下市口に着くと、洞川温泉行きの急行路線バスは既に待機しており、急いでPiTaPaでピッ!一番後ろの座席につき、バスの乗客を見渡すと、一人を除いて全て登山客。座席も全て埋まり満席!約1時間かけて洞川温泉に向かいます。
皆さん洞川温泉行きかと思いきや、途中の天川川合で半数位の方々が下車。
ほぼ定刻に終点洞川温泉に到着。最終バスの時間を確かめて、観光案内所奥のトイレを借りて、早々に出発します。
バス停横の赤い橋を渡り温泉旅館?街を歩きます。とても風情ある温泉街です。
「山歩きはやめて、こんなところで一日ゆっくり過ごすのもいいかなぁ」と邪念が心を占領します。
ダメダメ!こんな邪念に左右されるから、今日は修行の道を歩きにきたはず!
心を整えて、旅館の方々に見送られながら、先を進みます。さらに少し邪道でしたが、いつもは下山後に購入する山バッジを、動機づけを高めるために先に購入します。
旅館街を抜け、車道歩きを続けます。今日は登山口までが遠い!マイカー族やお参りに出向く方々は登山口近くまで車でアプローチします。現に白い衣装を着た方々を乗せた観光バスやマイクロバスが何台も後ろからやってきて抜かされます。
これも修行のひとつと言い聞かせ、ゴロゴロ水、母公堂へ進みます。母公堂では評判のご主人さんから声をかけていただき、機嫌良く清浄大橋へ向かいます。
清浄大橋(大峰大橋)手前の駐車場には既に大型/中型バスが5〜6台!今日はかなり多くの方々が登っているみたいです。
橋を越えてすぐに、女人結界門が待ち構えます。皆を真似て、一礼して門をくぐります。
いよいよ「男旅」の始まりです!
しばらくは木々の中、歩きやすいゆるやかな登り道が続きます。するといきなりの遠くの方から、ほら貝の音が聞こえてきます…。いつもの邪念いっぱいの山歩きとは様子が違います…。
最初はまわりに人影はなく、自分のペースでゆっくり登り、気がつくと、一ノ世茶屋?といっても建物はなく、茶屋跡??
そのまま黙々と歩き続けて、一本松茶屋に到着。写真で見てた通り、プレハブのような建物で、道が真ん中を通り抜けるような造り。ここは営業していない様子ですが、数名の方々(もちろん登山者ではない)が座って休憩されています。
軽く水分補給をして、先へ進みます。このあたりから、お参りに登る方々と一緒になります。彼らの足元を見ると、多くの方々が足袋を履いておられます。私のゴッツイ?シューズとは大違い!皆さんスタスタと歩いています。
この登りは、決して急なところはなく、じわじわと登り続ける感じ。ゆっくり歩いてるつもりですが、汗が吹き出してしまいます。
喉もかなり渇いてきたあたりで「お助け水」に到着。まさにお助け水!急いで水を汲もうとすると「濁ってるから奥の水を取りな!」とアドバイスいただきました。話を伺うと、先行した団体さん(もちろん登山者ではない)が大勢で一斉に水を汲んでいったとのこと。この方、ソロで稲村方面へテント泊されるとのこと。しばらくお話して先行されました。
ここからはまたしばらく地味な登り道が続き、九十九折の道を登れば徐々に空が見え隠れして、洞辻茶屋に到着。茶屋手前の標識に、吉野や本堂の文字が!ついに「大峯奥駈道」出合です!!
少し興奮したまま茶屋の中に入ります。ここも多くの参詣者が休憩されています。ここではお茶やジュース、ビールが販売されています。思わずファンタオレンジを一気飲み!懐かしい味でした…。
ここからは大峯奥駈道を歩きます。多くの参詣者と共に茶屋を越え、分岐地点に到着。説明標識によると、鐘掛岩に向かう本道(修行道)と階段が続く道。登りは本道、下りは階段道が推奨されており、まわりの方々も皆修行道へ。
このあたりから、多くの参詣者が連なり、ちょっとした渋滞。ゆっくりノロノロペース。
そのまま鎖場に。といっても鎖なしでも登れそうな岩場ですが…。よく見ると渋滞のためか?一本の鎖に2〜3名ぶら下がってます。
ちょっと間を開けて、団体さんが登り終えるのを待ちます。すると側にいた山伏の方がおもむろにほら貝を取り出して「ブホォ〜」…完全にポケットされてしまいました。さらにそのまま団体さんの流れにのまれ、本道を外れて鐘掛岩のてっぺんまで来てしまいました。かなり高度感があり、怖くなって直ちに引き返しますが、そこでも渋滞!やっとのことで本道に復帰。早足で団体さんから抜け出しました。
続いて西ノ覗に到着。ここもたくさんの方々がおられ、失礼ながら下で手をあわせて先へ。
そして大きな宿坊を越えて、とうとう大峯山寺本堂へ到着。写真で見た通り立派な建物。参詣者がたくさんおられますが、静かで厳粛な雰囲気。団体様の隣で静かにお参りして本堂をあとにします。本堂から少し丘を登ってお花畑に到着。稲村ヶ岳、弥山、八経ヶ岳を眺めてすぐに本堂へ戻り、時間を確認。時間があったので、大峯奥駈道を先へ進みます。
本堂から少し下ってクマザサの道を歩きます。ここからは先ほどまでと違って、参詣者も山伏の方も誰もいません。遠くでほら貝が聞こえるだけで、とても静かな山歩きが楽しめました!これが大峯奥駈道!!
時間が許す限り先へ進み、タイムリミット13:30あたりで引き返すことに。少しばかりのアップダウンを繰り返して、阿古滝分岐を通過。小笹ノ宿まで行けそうなので、少しペースアップ。すると赤い小さな建物が見え、小笹ノ宿に到着。急いで昼食(ミニチョコパン)をとり、引き返します。
復路はトレッキングポールを取り出し、左手に時々稲村ヶ岳を眺めながら、さらにペースアップ(したつもり)。大峯山寺本堂あたりは、またにぎやかになるため、今のうちに、この静かな歩きを充分に楽しみました!
そして大峯山寺本堂に到着。そのまま再びお花畑に向かいます。ここでは数組のハイカーが思い思いに山々を眺めていました。そのまま道を進むと、レンゲ辻分岐へ。レンゲ辻へはかなり激しい下りの模様で、今日は遠慮します。
分岐を越えるとすぐに日本岩へ。ここからの眺めも素晴らしいという評判で、一人の青年が時を過ごしています。軽く挨拶を交わして、少しの間景色を眺めて、先を急ぎます。
宿坊を過ぎ、下り専用の階段道をひたすら降りて、洞辻茶屋へ到着。一休みしてから、大峯奥駈道に別れを告げて洞川温泉方面に下ります。午後3時を過ぎ、普通の山歩きでは下山しておかねばならない時刻ですが、ここではまだ多くの参詣者が下山中。少し急ぎたかったので、前を行く人を真似て「お先でございます」と一言かけて、追い越していきます。
お助け水まで降りて、一口水をいただいて、また先を急ぎます。
そしてとうとう女人結界門が見えてきました。「男旅」はここで終わりです!
門をくぐり一礼して清浄大橋につくと大勢の参詣者が晴れやかな顔で休憩されてました。
先の茶屋では大きな声で歓談されている方々も。
皆さんここからバスで温泉街に戻るのでしょう。
しかし、私の行はまだ終わりません!バス停までおよそ4キロ、アスファルトの道を歩かなければなりません!
ひとりトボトボと邪念にまぎれながら、温泉街目指して歩きます…。母公堂で挨拶して、ごろごろ水を越えて、寂しい一人旅は続きます。
そしてとうとう邪念が現実化します!温泉街手前で焼き団子のいい匂いに誘われ、ドライヴイン!!焼きたてのお団子を3本美味しくいただきました。待ち時間にはコーヒーもご馳走になりました。お礼!感謝!感謝!
邪念に負けて上機嫌になったところで洞川温泉街に帰ってきました。お参りを終えた方々が温泉宿の縁側で寛いでいます。う〜ん、昭和の香り!とてもいい感じ!
屋台で「鮎の塩焼き」と「生ビール」をたしなむハイカーさんを横目に、最後の力を振り絞って、洞川温泉バス停へ向かいます。
そしてバス停に到着。今日の修行が終了しました。
一休みして、最終の路線バス(17:55)に乗り込み帰路につきました。
今回は男一人、こころを整え、行者の道を歩む試みとなりましたが、途中、ほら貝の音を聞き、多くの参詣者と「ようお参り」と言葉をかわして、大峯山寺を初めてお参りできたことは貴重な体験となりました。
そして、憧れの『大峯奥駈道』を少〜しだけ歩けたことに満足してます。この道をさらに歩いてみたくなりました。
とにかく、今回も無事に登って下れて一安心!皆々様すべてのものに感謝!感謝!です!
温泉街の「鮎の塩焼き」と「生ビール」に未練を残しながら、今回のレポートを終えます。
【今日多用した言葉】 「ようお参り」 「お先でございます」
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