鎌倉山〜八丁平〜峰床山〜チセロ山〜三本杉
- GPS
- 08:52
- 距離
- 19.8km
- 登り
- 1,253m
- 下り
- 1,120m
コースタイム
- 山行
- 7:52
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 8:52
天候 | 晴れ/曇り/小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
京都バス - 10系統 - 出町柳駅前〜坊村 1100円 京都バス - 32系統 - 大悲山口〜烏丸北大路 870円 京都市営地下鉄 - 北大路〜四条 260円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■坊村〜鎌倉山 坊村バス停近くの橋を渡り、少し北にある登山口から入山。 やや急な斜面を少しだけ登り、尾根に乗ります。 この先、地形図では急傾斜ですが、適度なジグザグ道となっています。 林道を越える辺りから傾斜は緩み、ぶな平を経て、植林帯では踏み跡を追うのが難しく感じるけど、特に問題はなし。 その後、基本的に道ははっきりしており、道なりに進むと、鎌倉山山頂です。 ■鎌倉山〜八丁平〜峰床山 支尾根に注意しつつ進む事になり、倒木で微妙に進行方向への注意を逸らされる箇所があるように感じます。 現在位置と進行方向の把握をきっちりとできるようにしておく必要があるでしょう。 オグロ坂峠から六尺道を下り、八丁平へ。 八丁平は周遊路を歩く形になっており、湿原内への進入は禁止されています。 周回を終えて、オグロ坂峠に戻り、尾根を辿って行くと、峰床山山頂へ至ります。 今回は一般のルートから逸れ、P935に寄り道しています。 ■峰床山〜俵坂峠〜チセロ山 右側に谷を見つつ進んで行くと分岐があり、左から順に八丁平方面、フノ坂峠方面、俵坂峠方面となっているはず。 俵坂峠方面へは、地形図には表れていないけど、斜面を少し登ってから進みます。 下って行くと林道が交差しており、すぐ近くの『俵坂歩道』と記された標識の地点から山道へ進みます。 P864を経て、俵坂峠に至ります。 林道に出合って、右折。 林道を進んだ後、『こもれびの森歩道』の標識があり、ここから尾根道へ。 アップダウンのある道で、迷い込みそうな支尾根はあまりなさそうだけど、進行方向に注意しつつ進んで行くと、チセロ山山頂に到着です。 ■チセロ山〜三本杉〜大悲山口バス停 チセロ山山頂からは林道のような幅広の道で、東屋を経て、その先で林道に出合い、右折。 すぐ先に標識があり、折り返すように左折。 道なりに進んで行くと、『三本杉歩道』との標識があり、そこで左折して下りにかかります。 急斜面をジグザグに進むようなルートが設けられており、道幅が狭めのトラバース道を主に進むようなイメージなので、足元に注意して下ります。 傾斜が緩んだ辺りには杉の大木があります。 その後も注意が必要な辺りなどを経て下り終えると、沢に出合います。 程なくして、三本杉が目の前に現れます。 その先は主に未舗装の林道歩きとなり、峰定寺の参道前に至ります。 舗装路をしばらく歩いて行くと、大悲山口バス停に到着です。 |
写真
感想
それぞれ京都府2位と5位の高峰、峰床山と鎌倉山。
小野村割岳の南東のP951を光砥山としてカウントした場合ではあるけれど。
安曇川を挟んでの対岸には武奈ヶ岳を主峰とした比良山系があり、多くの人がそちらに惹きつけられ、こちらは人は少なめとなっています。
分かりやすい魅力という点では何歩か譲る形だとは思うけど、静かな山が好きな身としては、こちらも十分に魅力があると思うのです。
多分、往路のバスでは初めて着席できずの乗車となり、坊村バス停に到着後、いつものように安曇川の対岸へ。
水神社にて手を合わせた後、登山口から入山です。
しばらく登って行くと、ようやくイワカガミが開花しており、昨年の春には見る事ができなかっただけに、ちょっとした感慨があります。
ぶな平で少し息を整え、さらに歩くと植林帯となる。
そこを抜けるとシャクナゲが鮮やかな花を付けているのが目に入って来ます。
今年の花付きは良さそうな。
どうかなと思っていたイワウチワですが、咲き残っているのを発見。
樹木がほぼ落葉広葉樹だけになる辺りでは、芽吹きが始まっていて、優しい色合いの若葉がそこかしこに見えていて、この時期ならではの光景となっている。
イワウチワとイワカガミが隣り合う群生地まで来ると、咲き残りのイワウチワと咲き始めのイワカガミの共演となっていて、花の数は多くはないかも知れないけど、良い感じです。
このタイミングで登って来られる方があり、これが山中で唯一見かけた人となりました。
群生地を抜けると、もう葉っぱさえも全く見られなくなり、何がどう作用しているのかといつも気になります。
快晴の中、気分良く歩き、鎌倉山山頂に到着です。
お腹の要求に応えるべく、パンを食べつつの休憩にします。
オグロ坂峠へ向けての尾根歩きとなり、本来ならば進行方向に注意しつつ歩く事になるのだけど、歩く回数が増えたせいもあり、どちらへ進むか迷う事はほぼない。
所々でイワウチワやイワカガミの花が咲いていて、適度に楽しみつつ。
樹木に目を移すと、ブナなどの新緑が日光を浴びて美しく、オオカメノキが辺りから浮かび上がるように白い花を咲かせています。
今回は時間に余裕がありそうかなと思い、一般のルートを離れ、P935へ寄り道。
尾根は引き続き良い感じだけど、倒木でやや荒れ気味かなとの印象。
ちょっとだけ片付けつつ歩く事にします。
地形図でも分かる通り、緩やかな傾斜の中で支尾根がいくつも形成されており、進行方向には注意が必要かと思われるけど、往路では問題は少なそう?
特筆すべき点がありつつも、それは秘しておくとして、P935に到着です。
このピークも特別感は高く、前情報なしで訪れる方が良さそう?
良い時間となっているのもあり、ここで昼食にします。
復路では、見覚えのない倒木があり、おかしいなと思って確認すると、ルートミスとなっていて、引き返して正しいルートへ。
比良山系などを展望できる辺りまで戻って来ると、何とテントが張られています。
外に人はおらず、中から声がするのみだったので、そのまま通過です。
一般のルートに戻り、歩き慣れた道を辿って行き、オグロ坂峠に到着。
六尺道を下って行き、八丁平へ。
大抵は何人かが歩いているのだけど、この日は誰も見かけず。
快晴の下、芽吹き始めている樹木が目に入り、ここにも春が訪れているよう。
ゆったりと周回し、オグロ坂峠に戻ります。
尾根を辿って行き、今回もP895のチェックを忘れてしまった後、峰床山山頂に到着です。
ピークハンターさんのプレートをチェックし、展望を楽しみます。
ここからチセロ山までの道程では、所々でイワウチワの道と言いたいぐらいの群生地が形成されているのだけど、咲き残っている花は少ない。
林道区間を経て、木漏れ日の森歩道へ。
この日は涼しい風が吹く時間があり、登っている際には快適だったのだけど、この辺りから完全に曇り空となり、風の強さが増すと寒く感じられるぐらい。
さらに小雨が降り始め、あの快晴の青空はどこへやらという感じ。
チセロ山山頂にも人の気配はなく、雨の冷たさが身に沁みる。
思い残す事はなく、下山の途に就きます。
P826を経て、本格的な下りとなり、足下に注意しながら。
無事に下り終えると小さな沢があり、そろそろ終盤を迎えているニリンソウの花などが出迎えてくれます。
少し歩くと、日本一の高さを誇る花脊の三本杉が威風堂々とそびえ立っており、いつもながらに圧倒されてしまいます。
とても大きく、美しい。
これにて下山完了となり、林道へ。
峰定寺の前を経て、その後は舗装路歩きとなります。
犬の散歩をしている女性がおられ、もしかすると美山荘の女将さんだったかも?
宿泊客があれば、こんな時間に外を歩いているはずはないだろうから、可能性は低そうかな?
BSプレミアムで放送された例の番組、とても興味深い内容でしたよね。
バスの到着まで時間の余裕があるので、花を観察したり、イワナシの実の味見をしてみたりして、春の山里の雰囲気を楽しませてもらいました。
大悲山口バス停に到着し、今回も無事にゴールです。
思うように山歩きに出かけられなかった昨年の春。
ある意味では、現在の方が悪い状況になっているとは思うのだけど、自分なりの結論としては、感染のリスクが十分に低いのであれば、きちんと感染防止対策を講じるのを前提としつつ、できる範囲で騒動以前と同じ行動を続けるべき、かと。
様々な考えがあるのだろうけど、同様の主張をしている専門家もおり、大きく状況が変化したりしなければ、当面はそれに沿って行動しようと考えています。
という訳で、この時期にここを訪れるのは2年ぶりとなり、初めて訪れたP935を含め、楽しく歩く事ができたし、イワウチワやイワカガミの花もほぼ想定通りぐらいに見られ、良い山行になりました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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同時に見れるなんてラッキーですね。
それと石楠花も花盛りで。
こんにちは、vgさん。
この日は、途中から風きつく雨も降って気温がぐっと下がりましたね。
尾根歩きは寒かったのではないでしょうか。
#67,68はウリハダカエデかな〜。
なーんだ、って思われているかも。
本当は前の週に出かけたかったのだけど、事情により翌週の訪問となったのです。
結果としては、この日に出かけたおかげでイワカガミを見る事ができたと思われ、逆に良かったですね。
3年前と2年前にも同じ時期に出かけていて、3年前はどちらも咲いていたけど、2年前はイワカガミがまだでした。
やはり年ごとに早い遅いがあるので、タイミング良く見るのは簡単ではない。
人気の山なら、情報を得やすいのだろうけど、京都北山はそういう山域ではないですしね。
だからこそ、静かな山歩きを楽しむ事ができるのだけども。
シャクナゲの咲いている区間は限られているけど、つぼみが少し残っていて、個人的には最も良い頃合という感じでした。
風景の中から浮かび上がるような鮮やかな色合いが目を惹きますよね。
同じく京都北山を歩かれていたので、似たような天気になっていたんでしょうね。
北寄りの風に体温を奪われるような感じで、肌寒いぐらいでした。
時間がなくてコメントできなかったのだけど、小てつさんに出会われるとは驚きですね。
それ以上に、小てつさんだと気付いた眼力に驚かされます。
僕は朽木方面行きのバスに乗車した際に、広河原行きのバス待ちの列にokaokaclubのお二人を見た事があるぐらいです。
写真67と68、カエデ系の花だとは思ったのだけど、きっちりと調べないままでした。
この時期は植物の芽吹きの様子が見られるので、おもしろいですよね。
vgさんがp935を踏んだことはないとは意外ですが、ここは一度訪れたら十分かもしれませんね。このあたりはいくつもの小ピークが寄り集まって複雑な地形を形成していますがここより高いピークはいくつもあるのに何故、ここに標高点が設置されたのか・・・と思いますが、きっとどこかの三角点からここが計測しやすかったのでしょう。
p935から尾根を北に辿って小ピークが寄り集まる北東端のca930mは訪れる価値があると思います。そこまでの林相も素晴らしいですが、晴れているとここからは絶景が見られますよ。
イワウチワとイワカガミを同時に見ること・・意外と少ないかもしれませんね。私は前日の24日に鈴鹿の釈迦ヶ岳を歩いていたのですが、尾根の下部ではイワカガミ、上部ではイワウチワの群落に出遭いました。
コメント、ありがとうございます。
変わらず各地の山を歩かれていて、すごいとしか言いようがありません。
P935を訪れるのは初めてでした。
この一帯は地形図を見ていても気になる要素があるけども、坊村からスタートで要所を踏みつつ花脊方面までと考えると、あまり寄り道している余裕はなく、手付かずのままになっていました。
鎌倉山からP895を経て、P827の高童山へ至る尾根についても、気になりつつも放置状態です。
P935に関しては、直前で尾根の片側が植林帯となってしまうので、興醒めさせられる部分はありますね。
北寄りに延びる尾根の方が明らかに雰囲気が良いように感じました。
改めて北山分水嶺のトレッキングマップを見てみると、ルート設定もあるようなので、そちらへ訪れてみたいと思います。
イワウチワとイワカガミ。
好きな花なので、この時期には見ておきたい存在です。
僕の場合、行動範囲が限られているので、どちらも見られる所は多くはなさそう。
標高差などで同じ日のうちに見られる事はあるけれど、隣り合うように咲いているのは少ないとの印象です。
生息に適した環境はそんなに差がなさそうな気がするけど、意外と棲み分けされているような気がしています。
釈迦ヶ岳を含め、鈴鹿の中部から南部の山にも興味はあるけど、全く手つかずのままです。
去年は鈴鹿の山には、霊仙山に1回だけ行ったのみで、例の件の影響もあってか、足が遠ざかってしまいました。
今年は出かける機会を増やしたいと思っていたけど、そろそろヤマビルの活動が始まるだろうし、難しいものがあります。
yamaneko0922さんのフットワークの良さを少しでも見習わなくてはと思うのですが。
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