GWは藪山賛歌大縦走 朝日岳,丸盆岳東尾根,黒法師岳,バラ谷,房小山,蕎麦粒山,板取山,沢口山
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- GPS
- 30:44
- 距離
- 64.6km
- 登り
- 6,269m
- 下り
- 6,397m
コースタイム
- 山行
- 7:41
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 8:33
- 山行
- 8:46
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 10:09
- 山行
- 12:07
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 13:16
天候 | 5/2 くもりのち小雨時々晴れ 5/3 晴れのちあられ、雪 5/4 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
丸盆東尾根 取り付きトラバースにロープあり |
写真
装備
個人装備 |
地下足袋
|
---|
感想
GWは寸又峡を起点にぐるーっと大きく縦走してきました。
今回のメインは丸盆岳東尾根。そして、笹薮をがさがさしながら足を進めながら、
数々のピークを踏み、原生の森、新緑のキラキラをたっぷり味わった3日間でした。
●出発まで
今回メンバーMGさんと共通の行きたい山は合地山と諸沢山。
ルート検討もぎりぎりまで進めたけれど、雪で計画通り行かないと
この時期は断念することになり、代案として丸盆東尾根メインの今回ルートになりました。
私の代案はしょぼかったけど、MGさんが提示してくれた代案4つはどれも私には魅力的。
ついて行きますMG先輩☆と、ときめいてしまいました。
中でも一番ビッグな周回ができるのが今回のプラン、さすがMGさん♪
久々のテント山行にドキドキして出発でした。
当初5/1出発を予定しましたが、5/1午後の雨、雷予報で1日遅らせてスタートとなりました。
●1日目 5/2
寸又峡〜朝日岳〜千頭ダム
準備時間たっぷりあったので、万端かと思いきや、一番重要な地図DLを忘れており、
電波が不安定な現地でDL。ログのスタートは登山口へ向かう途中からとなりました。
朝日岳までは一般道ですが、急登多く、荷物の重みがずっしりでした。
天気は晴れている中あられが降り、この日はそのうち風が強くなって小雨が
時々ぱらつきました。
朝日岳から日向山への尾根にどうにか乗っかり、千頭ダムをめざしました。
朝日岳一般コースのアカヤシオは終わっていましたが、
この尾根はまだアカヤシオが見ごろでした。
朝日岳、大無間の分岐の少し先で昼食。風をしのいで斜面にどうにか座ってでした。
順調に千頭ダムへ下り、林道の壁面のぽたぽたから取水し、テント設営。
天地つり橋と翌日のルート状況を下見に行ってきました。
MGさんもエアライズ。おそろテントを並べて、おやすみなさい。
●2日目 5/3
千頭ダム〜丸盆岳〜黒法師岳〜バラ谷の頭(の少し先)
・丸盆岳東尾根
今回ルート、メインディッシュは丸盆岳東尾根
取り付きのトラバースと1700から1800の笹が核心でした。
取り付きのトラバースは少し前に、トラロープをつけてくださってあり、
そのおかげで難なくクリア。大感謝でした。
直登も大変だし、ロープなければ随分難儀or無理でした。
稜線に乗っかって高度を上げていくと、途中、腰のあたりがチクッと感じ
あわててザックをおろし、Tシャツをめくりあげると、メッシュ下着にダニ!
まだ藪に入る前だったので、ザック下したときか、トイレとかかなぁ・・・
危なかったです。その後、やたら、ちょっとした違和感があると気になってしまいました。
1500を過ぎたころから、前日の雪で白くなって、記録にあった通り、1700あたりから低い笹。
1800あたりから急に笹が背丈となりました。
GPS位置確認しつつ、獣道や倒木で突破しやすいところを探りながら進みましたが、
ところどころ全くの笹薮にはまって、もがいて格闘。
1900あたりで再び低丈になって抜けられました。
気が付くと地下足袋びしょびしょ、足が冷たくなってました。
力をふりしぼって最後の登りの末、丸盆岳山頂見えてうれしかった。
山頂周辺の木の枝にはエビの尻尾が長くなって、周囲の斜面も白くなっていました。
山頂でお昼休憩、放心でした。
・黒法師岳
お昼休憩で気を取り直して、黒法師岳へ。
この時、風もおちついて、丸盆〜等高尾根下降点ピークへは稜線漫歩♪
登ってきたソロのおばさまから、この景色は、永野さんの藪山賛歌の本の表紙と
教えていただいて、納得。これこれ、枕元に置いてある本の景色〜と再び感激
脳裏に焼き付きました。
今までに見た深南部の景色でナンバー1になるかも。
黒法師を望みながら、ゆるやかな下り勾配の笹の稜線、
1度目の通過は天気が悪かったので印象に残っていなかったので、
午前中のがんばりのご褒美と解釈です。
黒法師岳への登りは、午前中の疲れをひきずって、楽ではありませんでした。
ところどころ、ぬかるみで滑りやすいところも多かったのと、
天気も風が強くなり、曇ってあられ、やがて雪となりました。
・バラ谷の頭
軽く吹雪く中、笹につかまってバラ谷へ下り、水場を目指しました。
午前中の消耗で余力なくなっていたのと、天気も悪くなってきたので、
バラ谷越えてどこかスペースあるところを幕営地とすることに。
水を汲んで登り返し、バラ谷の頭への登りのきついこと。
風も強いし、登り大変だし、寒い、の三重苦。
バラ谷の頭は他パーティーで混んでいる様子だったので、2000m最南の地の少し先で
風をしのげる場所を見つけてテントを張りました。
足がかじかんで感覚がなくなっていたので、湯たんぽを作ってあたため、もみもみ。
寒かったのでやたら温かいお茶、スープをのんでしまいました。
●3日目 5/4
バラ谷の頭〜房小山〜蕎麦粒山〜板取山〜天水〜沢口山〜寸又峡温泉
最終日は登りハードな前2日に対し、3日間で一番癒しの山時間でした。
良くいえば、たっぷり堪能、しかし、長かった32km?
房小山あたりは、笹をかさかさ、ゆるやかに伸びる稜線を下り、なんていいところなんだー
原生っぽい森、こけに覆われた倒木、
標高が低くなると、アカヤシオや芽吹き、新緑のきらきら、
歩いて楽しい区間でした。
しかし、疲れが出だしても、ゴールまで超えるピークがまだこんなにあるの・・・
気が遠くなりました。
五樽のコルで水を汲んで、登り返しにひぃひぃ。
テント装備で肩、鎖骨あたりに負担がかかって痛くなっていたのも加わりました。
それでも、新緑はすばらしかった。天水あたりはアカヤシオ群生、まだ蕾もあり。
来て良かった、こんなにいいところなんだーと近場の山が見直されました。
昨日登った黒法師岳が正面に見え、こんなに自分の足で歩いていると
励ましながらの一歩一歩。
長くて、重くて、肩痛くて、もうヨレヨレのゴールでした。
寸又峡に下り立って、MGさんとゴールとお疲れ様の握手。
大変に違いない、こんな山行、付き合ってくれるありがたい、ありがたい存在です。
大きく周回、貴重な山行ができて良かったです。
プランニング、ご一緒してくださったMGさんに大感謝。
そして、こんな山行できたのは、これまでのいろんな山行の賜物と
今回あらためて感じています。
ありがとうございました。
【覚書】
今後
ザック肩痛くなる対策
地下足袋 そろそろ買い替え?
靴下 ウール、寒さ対策
食料
・おにぎり2食分
・ラーメン
・アルファ米
・フリーズドライスープ
・HBのパン
・薄皮パンクリーム
・レーズンバターロール
・コッペパンあんこ
・大福
・今川焼
・マシュマロ
・サラダ大豆
コメント
この記録に関連する登山ルート
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ukkyさんはじめまして。
同日に東尾根を後発で登りました。笹薮辺りでウロウロしてトレースを見つけ利用させていただきました。私が丸盆岳に着いたときには強風と雪でしたが、その前は天気よかったんですね。しかし、私もどうにか永野さんの本の景色を眺めてられてよかったです。バラ谷の頭から寸又峡までの長距離走破すごいですね。前黒法師経由で、3日位かかりそうだと思っています。五樽のコルの水場参考にさせていただきます。
はじめまして。コメントありがとうございます。
同ルートの方、いらしたのですね
笹こぎ同志ですね。本の景色、共有できてうれしいです。
あの日は午後天気が荒れて大変でしたよね。
おつかれさまでした
ukkyさん
こんにちは。
また今回もすれ違ってましたね。バラ谷の頭の写真のオレンジ色のテントが私です。雪が降ってきたのでテント内に居たと思います。あの後、他のテントの方は安全を見て麻布山の方に下って行ったので私だけになりました。
それにしても荒れた天候の中を難路縦走されていたんですね。
お疲れ様でした。
Zenjinさん、コメントありがとうございます!
あのテント、そうだったとは!
夜も結構な強風でしたよね。この時期の天気、甘く見られないこと、勉強になりました。
今度はご挨拶できますように
ukkiyさん、こんにちは!
朝日岳からお立ち台経由で丸盆岳東尾根から沢口山まで凄いです。
深南部を満喫の山行ですね。
荒天の中、安全な所でテント泊する辺りは今までの経験値のたまものなんじゃないでしょうか。
大縦走、お疲れ様でした。
コメントありがとうございます。KFさんのさんのレコあっての山行でしたので、あらためてお礼申し上げます。大感謝です。
計画時に記録を探すと、いたるところでKFさんの記録に出会います。これからもきっと参考にさせていただくかと(^_-)今後ともよろしくお願いします♪
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