鳳凰三山(薬師〜観音〜地蔵) 夜叉神峠ピストン(日帰り)
- GPS
- 11:08
- 距離
- 24.1km
- 登り
- 2,290m
- 下り
- 2,289m
コースタイム
- 山行
- 9:45
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 11:08
天候 | 晴れ、稜線上は風強い(風速10〜15m、帽子が飛ばされるくらい) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口〜夜叉神峠 アプローチ的な道で、折り返しながら高度を上げていく。よく整備されています。急なわけではないが、思った以上に上っているので、飛ばし過ぎると疲れます。 夜叉神峠〜苺平 樹林帯の穏やかな上り。よく整備されています。私の地図ではコースタイム4hとなっていますが、どう考えてもそんなにかからない。上りも緩やかです。日帰り目指すなら、休憩少なめで、できるだけ距離を稼ぐところ。標高2400メートル(苺平の手前)あたりから雪が出てきます。 苺平〜南御室小屋(みなみおむろごや) 緩やかな下り。雪があります。ここまでは、チェーンスパイクなしでも行けますが、踏み抜きに注意(この時点では、まだ雪はある程度固く、ズボズボという感じではなかった)。戻りは、逆にじわっと上っているので、地味に疲れます。 南御室小屋〜薬師岳小屋 樹林帯の上り。山道らしくなってきます。雪はありますが、ところどころ解けています。凍っている箇所があるので、チェーンスパイクは履いた方がよいです。(ちなみに、私は氷で足を滑らせて、顔から落ちたので、目と鼻のあたりが出血しました。大事に至らなくてよかった。)。小屋の少し手前で森林限界に出ます。ここから風に晒されます。雪は、小屋の手前に少し残っている程度(小屋番曰く、今年は、ここ10年で一番雪が少ないとのことです)。 薬師岳小屋〜観音岳 起伏はあまりなく、比較的歩きやすいです。 観音岳〜地蔵岳。 ここが、今回もっとも予想外だった箇所。きつかったです。観音岳から一度大きく下り、その後岩稜を登り、その後も1〜2か所アップダウンがあります。難所という訳ではないですが、標高2800メートルの高所であるせいか、息が上がり、思うように足が動かない。雪もところどころ残っていて、神経を使います。私はチェーンスパイクを脱いだり履いたりしていましたが、手間や安全面を考慮すると、履きっぱなしの方が無難と思います。オベリスクに上っている方もいましたが、私はアカヌケ沢の頭までです。 |
その他周辺情報 | 甲州ほうとう小作 かぼちゃほうとう1200円。具の種類が多く、ボリュームもあり。少し高い感じがしますが、この内容では十分納得です。 |
写真
感想
南アルプス 鳳凰三山。往復約24km、標高差2200m弱のコース。数字を見る限り、私の体力で何とかいける。また、レコの山行記録を見ると、雪もそれほど残っていない。ということで、いざ出陣。
標準タイムを累積すると、苺平まで5時間、薬師岳7時間ととんでもないことになるが、夜叉神峠〜苺平は、「いつ上ったっけ」というくらい穏やかな上り。ここで時間を稼ぐ。三山縦走は、薬師岳、観音岳まで、問題なく行けたが、観音岳〜地蔵岳がキツかった。観音岳から大きく下り、そこからの上り返しで、息が上がり、足が思うように動かなくなった。何とか上りあげると、地蔵岳山頂(アカヌケ沢の頭)まで、あと10分の標識。稜線の裏側に雪がしっかり残っていたが、既にチェーンスパイクを脱いでおり、冷や冷やしつつ、靴のまま慎重に下りた。何とか午前中に地蔵岳に着いたが、ここで時間的な貯金を使い果たしてしまった。
地蔵岳でオベリスクの写真を撮りながら、少しゆっくりしたが、観音岳への上りで、また息が切れた。それでも、ノンストップで何とか薬師岳小屋までたどり着いた。小屋番に「結構かかったね」と言われた。がんばったつもりだったが・・・。お昼の時間がなくなったため、小屋で暖かい飲み物だけ取って、いざ下山。南御室小屋で少し休んだ後、苺平〜夜叉神峠は、傾斜が緩やかなのを考慮し、一気に下りた。何とか17時前に駐車場に戻ることができた。
観音岳〜地蔵岳のキツさは、標高2800メートルの高地によるものと思われるが、計画時点で考慮していなかった。そこはアルプス。侮ってはいけない。距離、標高差等、数字だけではわからない、計画の甘さと経験不足を反省した。
あと、上りで、南御室小屋を少し越えたところで、チェーンスパイクを履かずに凍った斜面を上ろうとしたところ、滑って顔を地面に打ち付けた。少し出血した。幸い大事には至らなかったが、近くにいた人や薬師岳小屋の小屋番の方にご心配をおかけした。調子よくガンガン進んでた矢先のこと、油断禁物、雪をナメてはいけないと反省した。
5月のこの時期に、本格的な雪山装備なしで3000メートル級に登れることは貴重で価値があると思う。これから行かれる方、特に日帰りを目指される方の参考になれば・・・。
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