【青作戦】鳩待峠〜尾瀬研究見本園〜至仏山〜悪沢岳〜富士見峠【乙47.9】
- GPS
- 09:42
- 距離
- 30.5km
- 登り
- 1,325m
- 下り
- 1,952m
コースタイム
- 山行
- 8:40
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 9:40
天候 | 基本曇りも雲中晴れ間あり。 稜線強風吹く。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
★道の状況 〜山の鼻:樹林帯の中 〜至仏山:滑りやすい石が転がる道に水が流れ込んで沢化。 〜悪沢岳:岩の合間を縫う。対向者の足には泥はね多数。 〜鳩待峠:泥濘は軽くなったが、道が細い箇所もあるので擦れ違い注意。 〜富士見峠:最初所々軽くぬかるんだ道、後半湿原の木道 〜富士見下:車の通れる砂利道(一般車通行不可) 〜戸倉:舗装道 ★登山ポスト 至仏山登山口にあり。 ★下山後の温泉 暗くなってからの山道を避けるため、道の駅白沢併設の望郷の湯へ。 ★飲食店等 戸倉は意外と市街地。その他、鳩待峠や富士見峠等要所にあり。 |
写真
感想
−そちらは暑いですか。そうですか。こちらは涼しくて、とても気持ちが良いです。
この1ヶ月の間、土日は晴れ予想でも降水確率が高く午後には雨が降るということもあり、山に行くこともなかったが、今季見納めの観蛍行をするにあたり、ついでに一山当てるかと考えてはいた。
しかし、どうも天気の予報がすっきりはっきりしない。ぎりぎりまで出かけるか迷っていたのだが、今年一番の酷暑となるというので、これは避暑のために東京を脱出せねばと金曜夕方に出発を決意する。
好天は南の方が望めそうだったが、気分は最初から至仏山。戸倉からのバスの時間を確認する。始発は4:40。次発は6時台。尾瀬のような人が集まる所では早めに行動した方が良かろうと、未明出発を期し金曜日はさっさと寝る。
燕岳や鳳凰では駐車場が溢れて停めるのに苦労したものだが、尾瀬はビジター数に応じた大駐車場を用意しておりありがたい。勝手がわからなかったが、とりあえず乗車券を購入。そしたら乗合タクシー?と思われるワゴンにご案内。思ったより20分も早く出発した。ゲートが開くまで待機の時間もあったが、ほぼ一番乗りで鳩待峠に到着。峠で軽く食事を取ってから出発しようと考えていたのだが、バスが何台も続々と到着してハイカーが大量に降りてきたので、これは大混雑だと出発する。
樹林帯の中、整備された木道を降りていけば、そこはもう高山植物の園。これは何だ、あれはアレかな、とそぞろ歩く。山の鼻からは草原の中。至仏山と燧ケ岳に見守られつつ、研究見本園を歩く。この見本園は地図上では小さなものに見えたのだが、結構な広さがあり、赤、青、黄、白と色とりどりの山の花が出迎えてくれる。大湿原と華麗な花々を見られただけでも尾瀬に来たかいがあるというものだ。
湿原で晴れ間を待とうかという考えもあったのだが、どうも晴れ間が広がるのが遅いような気がしたのと、至仏山へは午前9時までに登れとどこかに書いてあったように思うので、山頂へ向け出発する。山の麓に森があり、森に黒く入口が見えるのが、関門のような感じで良い。
山道は主に石の階段状。登山届けを出してから、石を敷き詰めた段々の道を上っていく。この道が最近降った雨水の流入により沢或いは水溜まり化しており、滑ったり着るものが濡れたりしないように慎重に歩を進める。このことが大して疲労無く完歩できた所以である。
森林限界を超えてからは東に燧ケ岳と尾瀬湿原、南に鳩待峠から富士見峠の稜線とその奥の山々、北方稜線、そして山頂に到達してからは、谷川岳や朝日岳等も含まれるであろう西側の稜線と360度の展望を得られ、曇天で期待していなかっただけに感慨もひとしおであった。いやあ、真っ白白助かと思っていたが、何事もやってみるものだ。曇って若干薄暗いのは残念だが。
山頂に陽が降り注ぐのをじっと待っていたのだが、稜線風が強い割りに上空の雲が全く動かない。西側の空に青いものが混じるのを見て、歩いていればそのうち晴れてくるかもしれないと出発する。
小至仏山方面からは続々とハイカーがやってくる。その足元を見ると泥はねのすごいこと。行く先の難路であろうことが想像できたが、案の定、泥水溜まりと泥濘の悪路。しかも岩場のすぐ傍でもそうだったりするので、静かに下りることに注意を払う。どちらかというと、滑って転ぶことよりも勢いよく足をついて泥はねで汚れることを気にしていた。いずれにせよ注意を要する道である。晴れた日が続いた後ならばこういうことも無いのだろうが。晴れの続く秋空の下、再度歩いてみようと決心した次第である。悪沢岳にも足を伸ばしたが、こちらも泥濘の悪路が続くため、すぐに戻る。あとはまた樹林帯に戻って先程よりはましな軽い泥濘の道を下ると鳩待峠に到達する。
時間はまだ11時頃。うどんを食して腹ごしらえをした後、湿原を楽しもうと富士見峠まで行くこととする。ちなみにこれは思いつきのルート変更ではない。念のため。
この富士見峠までの道、最初は樹林帯の泥濘の道で、その後、木道が渡され歩きやすくなったものの「何だか東京近郊の山を歩いてるみたいだなあ」といった感じだったのだが、やはり横田代以降は東京近郊ではなかなかお目にかかれない大湿原の風景。ワタスゲやコバイケイソウが此処彼処に現れる。そして池塘と、その向こうに聳える燧ケ岳。ううむ、素晴らしい。しかし、晴れたらもっと素晴らしいに違いない。
素晴らしい展望と花々と湿原を目の当たりにして満たされた思いと、光量が少なくて満たされない思いが複雑にない交ぜになった形で富士見峠に到達。砂利道を下っているとようやく陽が当たってきた。しかし、山の方は相変わらず雲が多目。
まあ、梅雨時にしては上出来といったところか。
しかし、梅雨の合間に曇天の中歩いてもかなり心躍った。これが晴れて澄み渡った青空の下歩くとなるとどうなることだろうとワクワクが尽きない。
また来たくなる湿原と岩山の道であった。
〜おしまい〜
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