ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 324477
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
剱・立山

剱岳クラシックコース 長次郎谷から

2013年07月20日(土) ~ 2013年07月22日(月)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
21.4km
登り
2,938m
下り
2,932m

コースタイム

7/20 室堂9:00〜雷鳥沢キャンプ地〜大走り〜真砂岳〜富士の折立〜大汝山〜真砂岳〜別山〜15:15剣沢キャンプ場△(行動時間:6時間15分)
7/21 剣沢キャンプ場4:05〜5:00長次郎谷出合〜7:00熊の岩上〜長次郎コル〜8:15剱岳8:40〜平蔵コル〜平蔵谷〜10:15平蔵谷出合〜11:25剣沢キャンプ場△(行動時間:7時間20分)
7/22 剣沢キャンプ場5:10〜剣御前小屋〜雷鳥沢キャンプ地〜7:40室堂(行動時間:2時間30分)
天候 7/20 晴れ
7/21 晴れ
7/22 ガス
過去天気図(気象庁) 2013年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
往き:夜行バスで富山まで。富山地鉄、ケーブル、バスで室堂まで。
帰り:扇沢までトロリーバスとロープウェイ。信濃大町駅までバス。
コース状況/
危険箇所等
長次郎谷も平蔵谷もコル直下が非常に急で、滑落したら止まらないと思います。十分注意のこと。全般に平蔵谷の方が急峻です。

両谷とも雪の状態は非常にいいです。今年は残雪が多いとのことで8月前半くらいまで行けそうな感じです。
予約できる山小屋
剱澤小屋
みくりが池と立山。梅雨明けのようにクリアな晴れで期待が持てます。
2013年07月20日 09:16撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
7/20 9:16
みくりが池と立山。梅雨明けのようにクリアな晴れで期待が持てます。
雪多いですね。
2013年07月20日 10:19撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
7/20 10:19
雪多いですね。
真砂から富士の折立。ちょっくら往復してきます。
2013年07月20日 11:55撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
7/20 11:55
真砂から富士の折立。ちょっくら往復してきます。
大汝山から黒部湖。針の木岳がかっこいい。
2013年07月20日 12:38撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
7/20 12:38
大汝山から黒部湖。針の木岳がかっこいい。
別山まで来ました。目指す剣とご対面です。
2013年07月20日 14:24撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
1
7/20 14:24
別山まで来ました。目指す剣とご対面です。
剣沢のキャンプ地から山頂を望む。夕焼けになり明日の天気も期待できそうです。
2013年07月20日 18:58撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
1
7/20 18:58
剣沢のキャンプ地から山頂を望む。夕焼けになり明日の天気も期待できそうです。
剣沢本谷を下ってゆきます。
2013年07月21日 04:51撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
7/21 4:51
剣沢本谷を下ってゆきます。
平蔵谷出合から。帰りはこちらを降りてくる予定。
2013年07月21日 04:55撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
1
7/21 4:55
平蔵谷出合から。帰りはこちらを降りてくる予定。
長次郎谷出合。下のほうは落石が多くて少し緊張。
2013年07月21日 05:03撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
7/21 5:03
長次郎谷出合。下のほうは落石が多くて少し緊張。
やや屈曲してます。少し登ると全体を見渡せるようになってきました。
2013年07月21日 05:03撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
7/21 5:03
やや屈曲してます。少し登ると全体を見渡せるようになってきました。
真ん中の大きな熊の岩を目指します。
2013年07月21日 05:55撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
7/21 5:55
真ん中の大きな熊の岩を目指します。
これが熊の岩。左俣にいきたいのですが、ルンゼが狭いので右上から回り込みます。
2013年07月21日 06:13撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
1
7/21 6:13
これが熊の岩。左俣にいきたいのですが、ルンゼが狭いので右上から回り込みます。
八つ峰。雪渓もだんだん急になってきました。
2013年07月21日 06:48撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
1
7/21 6:48
八つ峰。雪渓もだんだん急になってきました。
長次郎コルまで登りつきました。ここまで危険でカメラを出せませんでした。登ってきた谷を俯瞰します。こわ〜
2013年07月21日 07:42撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
3
7/21 7:42
長次郎コルまで登りつきました。ここまで危険でカメラを出せませんでした。登ってきた谷を俯瞰します。こわ〜
山頂部を望む。あとは北方稜線を少したどるだけですが、結構崩れていて油断なりません。
2013年07月21日 07:42撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
1
7/21 7:42
山頂部を望む。あとは北方稜線を少したどるだけですが、結構崩れていて油断なりません。
北アルプス南部の山々も見えます。
2013年07月21日 07:42撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
7/21 7:42
北アルプス南部の山々も見えます。
ここが長次郎コル。頂上よりもここに到達できたときのほうがうれしかった。
2013年07月21日 07:43撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
5
7/21 7:43
ここが長次郎コル。頂上よりもここに到達できたときのほうがうれしかった。
毛勝三山もそばに望めます。
2013年07月21日 07:46撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
5
7/21 7:46
毛勝三山もそばに望めます。
剱岳山頂部。あともう少し!
2013年07月21日 08:08撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
7/21 8:08
剱岳山頂部。あともう少し!
やった〜
2013年07月21日 08:20撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
7
7/21 8:20
やった〜
山頂もにぎわってます。
2013年07月21日 08:23撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
1
7/21 8:23
山頂もにぎわってます。
素晴らしい眺めです。
2013年07月21日 08:57撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
1
7/21 8:57
素晴らしい眺めです。
さて、下りは平蔵谷を降ります。こちらも凄く急で初めの数歩が要注意。
2013年07月21日 09:25撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
1
7/21 9:25
さて、下りは平蔵谷を降ります。こちらも凄く急で初めの数歩が要注意。
平蔵谷を振り返る。
2013年07月21日 09:41撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
7/21 9:41
平蔵谷を振り返る。
長次郎谷よりも急かも。
2013年07月21日 09:41撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
7/21 9:41
長次郎谷よりも急かも。
剣沢との出合までもうすぐ。長かった。
2013年07月21日 10:08撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
7/21 10:08
剣沢との出合までもうすぐ。長かった。
再び剣沢雪渓を登り、剣沢小屋までたどり着きました。なにはともあれビールだ!
2013年07月21日 11:45撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
3
7/21 11:45
再び剣沢雪渓を登り、剣沢小屋までたどり着きました。なにはともあれビールだ!
今日は天気もいいのでもう一泊することにしました。うだうだするだけのダメ人間と化しました。
2013年07月21日 12:04撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
2
7/21 12:04
今日は天気もいいのでもう一泊することにしました。うだうだするだけのダメ人間と化しました。
一時ガスに覆われましたが、夕方にまた晴れてくれました。
2013年07月21日 18:07撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
7/21 18:07
一時ガスに覆われましたが、夕方にまた晴れてくれました。
最終日は強風とガスでした。午前は晴れの予報だったのに〜 でもおかげで雷鳥坂で雷鳥♂が姿を見せてくれました。
2013年07月22日 06:29撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
1
7/22 6:29
最終日は強風とガスでした。午前は晴れの予報だったのに〜 でもおかげで雷鳥坂で雷鳥♂が姿を見せてくれました。
撮影機器:

感想

7/20(土) 晴れ
室堂9:00〜雷鳥沢キャンプ地〜大走り〜真砂岳〜富士の折立〜大汝山〜真砂岳〜別山〜15:15剣沢キャンプ場△(行動時間:6時間15分)

 夜行バスで富山入りし、室堂には9時に到着。今日は剣沢キャンプ地まで行ければよいのだがあまりに天気がいいので立山経由で行くことにした。渋滞がひどそうなので一の越経由はやめて大走りから真砂岳に登り、そこから大汝山まで往復。立山からは北アルプスはほぼすべて手中に収められる上、今日は梅雨明けのようにクリアな空気。存分に満喫できた。

 剣沢のキャンプ地に来るのは実に13年ぶり。標高が高いので涼しくて実に気持ちよかった。混雑もそれほどでもなく、水も豊富なので快適。目指す剣も時々ガスに覆われる時間もあったが、だいたい姿を見せていた。富山県警の方に谷の雪の状況を聞いたが、長次郎谷も平蔵谷も雪の状態は良いと言う。ただ、キャンプ地直下の剣沢本谷の上部が雪が割れているので、滝よりも少し下って雪原になってから乗ったほうがよいだろうとのことだった。

 夕方には剣の上の雲が夕焼けに染まり、明日の期待にわくわくだった。夜行バスの寝不足もあり、この日は7時には眠りに着いた。

---------------------

7/21(日) 晴れ
剣沢キャンプ場4:05〜5:00長次郎谷出合〜7:00熊の岩上〜長次郎コル〜8:15剱岳8:40〜平蔵コル〜平蔵谷〜10:15平蔵谷出合〜11:25剣沢キャンプ場△(行動時間:7時間20分)

 剣沢本谷の雪の状態が気になるので、極端に夜中に出発するのはやめたが、これは正解だった。県警のかたが言っていた滝のところの雪の割れを慎重に避けて、雪渓が広くなってから雪の上に乗ったが、このときにはだいぶ明るくなっていたので問題なかった。1時間で長次郎谷出合に到着、早速登りにかかった。今日は先行者はいないようで、後ろから3人パーティが付いてきていた。

 長次郎谷の下部は落石に注意は要るが、斜度が低いので何も考えずに登ってゆけばよい。朝の空気は冷たく鳥の声も聞こえすがすがしい。途中人の声が谷に響き渡っていたが、しばらく登ると右の八つ峰上部に人が取り付いているのが分かった。さすが有名なルートである。

 熊の岩から左俣に入りたいが、左俣の入口がルンゼ状になっており、斜度も急で危ないので右上から回り込む。ここも事前調査どおり。熊の岩の上にはテントが2張りあった。ここで大休止し、十分に腹ごしらえする。いよいよ長次郎谷の最後のツメだが、ここからは一切油断ならなかった。まず熊の岩からトラバース気味に左俣に入るが、斜度が非常にあるためスリップ厳禁である。雪も少し硬いのでキックステップがあまり効かず、だましだまし進まざるを得ない。いつでも滑落停止できるよう心の準備をしながら登る。最後の直登は部分的に四つんばいも併用して一気にコルまで上がった。シュルントやクラックもほとんどなく、スムーズに地面に上がれたのは幸いだった。

 コルではうれしくて写真を取りまくり、大休止した。毛勝三山の眺めが印象的だった。ここから剱岳までは北方稜線をたどる。少しの区間だが崩れていて危ないので細心の注意が要った。人が一杯いる頂上が見えたときは思わずやった〜と声を出してしまった。剱山頂も13年ぶり。前回も快晴だったが今回もそれに負けず劣らず。山頂からの大展望を満喫できた。

 下りの平蔵谷も出だしが非常に急なので十分注意。出だしはいやな感じのシュルントとクラックもある。平蔵谷は下までずっと急で緩む場所が無いので非常に疲れた。スキーがあればかなり楽なのだろうが(笑)。剣沢本谷に合流してキャンプ地まで登ったが、この時間になると尋常でなく暑く、意識朦朧となってしまった。剱沢小屋でビールで乾杯! この天気で下山するのは勿体ないので、明日の予備日も使うことにして剣沢でもう一泊することにした。うだうだしながら眺める剣は最高の一言!

---------------------

7/22(月) ガス・強風
剣沢キャンプ場5:10〜剣御前小屋〜雷鳥沢キャンプ地〜7:40室堂(行動時間:2時間30分)

 最終日は予報がはずれ、荒れ模様になってしまった。テントを片付けているとザックを重石にしていたテントが重石ごと吹き飛ばされてしまった。たまたま風下にいた方が身を挺して止めて下さったからよかったが、あのまま飛ばされていたら取り戻せなかっただろう(本当に有難うございました)。

 剣御前・雷鳥坂経由で室堂までもどり、アルペンルートを使って信濃大町に出て、電車で小田原まで戻った。

---------------------

 長年、登れればいいなと思っていたルートから剱に登頂できて大満足。思ったよりかなり楽だった印象で少し拍子抜けもしたのですが、それもこれも好天と雪の状態に大いに恵まれたからでしょう。先月号の某山岳雑誌に長次郎谷のことが乗っていましたが、剣に登山道がないと仮定して初登頂を考えたとき、一番自然なのは長次郎谷からだというような趣旨のことが書いてあり、登りながらこのことを思い出していました。確かに、非常にスムーズで自然なルートだなというのが実感でした。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:3341人

コメント

おもしろい
ルートで登ったんですね。参考になりました。相変わらずの精力的な山登りに脱帽です。
2013/8/18 3:23
長次郎谷
Junjapaさま
新田次郎の点の記ゆかりのルートです。
条件によりますが7月であればとても簡単に上れるルートだと思いました。
今度は北方稜線に行きたくなりましたが一人では厳しいですね。
2013/8/18 18:49
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [3日]
剱岳 八っ峰上部 バリエーション
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5
無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [2日]
剱岳点の記コース/剱沢〜長治郎谷〜山頂〜別山尾根 
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
4/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [4日]
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら