北ア/剣岳 早月尾根、長次郎雪渓、源次郎尾根
- GPS
- 31:15
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 3,220m
- 下り
- 1,547m
コースタイム
-14:20長次郎のコル-15:15熊ノ岩
7/20(日) 05:10熊ノ岩-06:00長次郎沢出合-(07:15まで降雨待機)-剣沢小屋
-室堂
天候 | 7/19(土):晴れ−13:00頃からガスが出るが崩れは無し 7/20(日):雨が降ったり止んだり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年07月の天気図 |
アクセス | |
予約できる山小屋 |
剱澤小屋
|
ファイル |
非公開
3262.xls
計画書
(更新時刻:2010/07/28 08:54) |
写真
感想
色々な【力】の無さが判りました。
一日の行程で早月尾根〜熊ノ岩まで行ける体力はありましたが、
【それを3日間続ける体力】・【天気を読む力】・【モチベーション維持力】が我々には不足していたようです。
二日目に予定していた源次郎尾根は取付きで断念しました。
自らの力不足を認めるのは恥ずかしいですが、
これを糧に更なるトレーニングに励み、また同計画で挑戦したいと思います。
とは言え、そこまで敗北感にひたっている訳では無いです。
実は自分剱岳は初めてだったのです!
早月から登ることも出来たし、クライマー天国の熊ノ岩で幕営も出来ました。
勿論ビール付きで。それだけあれば単純にウレシイ。
メンバーの皆さんありがとうございました。
残念なのは長次郎雪渓で映画『点の記』の撮影が行れていて
「雪渓下って画面に映りこんでやろう」と目論んだのですが、雪渓下降しだしたらあちらも撤収してしまいました。(ホントはサイン貰いたかった)
しかし長次郎雪渓で実際に撮影しているとはビックリしました。
『ミッドナイト・イ○グル』の安っぽいロケやセットとは大違い!
あのスケール感をスクリーンに映せたら素晴らしい映画になる期待大です!!
20〜30人のスタッフを熊ノ岩までガイドするのは大変そうですね。
■早月尾根
剱本峰に突き上げる高度差2200mの尾根。
下部は原生の森の中、上部は岩稜と変化に富んだ素晴らしいコースでした。
暑さが無ければもう少し楽しめたかな?
今年は雨が少なく融雪が遅いということで、上部は雪渓が残っていました。
装備のない登山者は早月小屋で引き返していて残念そうでした(**)
積雪期の早月尾根は想像以上に厳しそう・・・
■長次郎のコルへの下降
北方稜線の最上部分。
ルートファインディングが必要ですが、ガレを崩さない細心さも大事です。
ガスっていたらさらに難しそうです。
■長次郎雪渓
明治の測量官・柴崎芳太郎が案内人・宇治長次郎と初登頂したルート。
源次郎尾根末端から頂上近くまで続く長い雪渓。
雪渓の最上部が「垂直の雪壁だよ〜」とか「クレバス開いてるよ〜」とか
色々想像させられましたが行ってみたらタイミングバッチリ。
右俣と左俣がありますが、左俣を下降。
時期が少し早いと傾斜が強く、遅いとシュルントが開いて難しくなりそうです。
■熊ノ岩
噂に違わずクライマー天国!
八ツ峰と源次郎尾根の真ん中で凄い景色が拡がってました。
連休なのに我々テントの他は関西から来られた?パーティーさんの2テンのみ。
水場とかルートの事とか色々教えて頂きました。
初めての剱岳。
当初、山岳会に入った目標が『剱』であったため
今回私の目標が達成されました。
早月尾根は長すぎです。
高度2200mUPして、
あれだけヘロヘロになるともう逆に気持ちいいです。
(ランナーズハイ状態?^^)
また、一人ではなかったことがすごく心強く、
私が登りきれた要因かなと。
剱から長次郎のコルに降りるまでのクライムダウンで
躊躇してしまい時間をかけてしまいました。
「また(予定通りであれば翌日も)あそこを降りるの嫌だなぁ。」
などと言いながらも、本当はもう一度空身で行きたかった〜〜。
源次郎尾根行きたかったな。と今しみじみ思います。
それも今回のルートで。
翌日は、雨。
源次郎尾根に取り付くまでも無く撤退しましたが、
取り付きの辺りや、剣沢小屋辺りでは大雨で寒くて仕方なく、
モチベーションガックシだったのに、室堂に降りて来るにつれて、
だんだん天候が回復し、体が温まり、もったいなかったかな…。
となんだか悔しい気持ちになってしまいました…。
黒部ダムからは
『風のなかのす〜ばる〜♪』と
中島みゆきが
ずーっと頭の中をリピートしており困っています。
パーティーのみなさんどうもありがとうございました。
次回はもう少し役に立てるように精進します。
※早月小屋のおやっさんカメラ目線ですね!
かなりハードコアな計画でした。課題は4つ。
・早月を一日で上がる
・熊の岩でテント生活を楽しむ
・源次郎尾根の登攀
・内蔵助平を歩く
2日目が運悪く雨だったため、後半の2つはクリアできず。
が、早月を越えたのはなによりも嬉しい限り。
熊の岩のテントサイトは険しい岩と急峻な雪渓に囲まれた、
天国のような素晴らしい場所だった。
そして雪解け水のハンパないウマさ。これほど美味い水は初めてだ。
辛うじて拾えたNHKで天気図をチェックするが、
翌日の雨の兆候は全く感じられなかった。
雑音だらけなので聞き間違えが多かったのかと思ったが、
それほど大きく間違ってはいなかった様子。
やはり天気図だけでは山の天気は判断できず、
各地域の観天望気を集めることが山における気象判断の肝だ。
天気図から読み取るべき重要なことは、
二つ玉低気圧や台風、前線や明白な気圧の谷の通過などの
確実に致命的な事態を見逃さないことだろう。
一年ぶりの剱岳。去年に比べて確かに成長したて応えは感じた。
だがやはり、まだまだ足りない。
徹底した軽量化を初めて試すも存分に疲れる。
今回はいつもと様子が違い、シャリバテ気味だった。
もっと飯を食べていればまた違っていたかもしれない。
なんにせよ、時期は違うが来年また同じ計画に向けての
トレーニングが必要なことははっきりわかった。
パーティのみなさんありがとうございました。
karamomoさん贅沢ですね この季節の雪上テン場
南・中央・北にまだ行けない自分としては 羨ましい限りです。
写真は「手」だけですか 12時拝見 お疲れさまでした。
熊の岩の水は冷たくておいしかったです
(もしかしたら汚いかもしれませんが)
他メンバーの撮った写真もよろしければ見てください。
私のきたない顔は時々写っています。
雷滝でシャワーというのも私には羨ましいです
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