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Yamareco

記録ID: 332121
全員に公開
沢登り
丹沢

沖ビリ沢・樅ノ木沢・世附の森へ!

2013年08月11日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
09:52
距離
18.0km
登り
1,363m
下り
1,355m
歩くペース
ゆっくり
1.31.4
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

吉政付近 7:15
高指山 7:45
水ノ木分岐 8:45
沖ビリ沢入渓準備 9:04-9:18
金山林道 10:14
樅ノ木沢入渓 10:40
昼食 12:08-12:45
甲相国境尾根 14:16-14:29
雷雨で待機 14:36-15:29
水ノ木分岐 16:07
高指山 16:52
吉政付近 17:08

GPSデータ 距離18.0K 累積標高1485m

天候 晴れのち雷雨
過去天気図(気象庁) 2013年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
【沖ビリ沢】
水ノ木分岐を西丸方面へ最初の鞍部を下降するとヤブ漕ぎ無しで入れます。
ナメやナメ滝が多く非常にきれいな沢なので楽しめます。
5mを超える滝二か所にはそれぞれ左岸側にトラロープがあります。
ただ、一般登山靴では滑りやすいのでそれなりの装備は必要です。
【樅ノ木沢】
入渓点のナメ滝からミニ両門滝までは単調な河原歩きが続きます。
途中、核心部とも言えるCS状の滝がありますが、滝の落ち口付近で斜面がかぶり気味で登攀は難しいです。
右側斜面を巻いた方がいいと思います。
奥ノ二俣を過ぎて右沢は5m7mと滝が続きます。
ともにホールド、スタンスが外傾して細かくぬめっており難しいです。
巻き道は右側のルンゼを上がり笹ヤブを漕いで降ります。
詰め上げは浮石が多く落石に注意です。最後はヤブ漕ぎで稜線(標高1265m付近)に出ます。
※今回のルートはsouldoctorさんの『【樅ノ木沢】敗退・全治2ヶ月・今シーズン終了【白い巨塔】』を参考にさせて頂きました。ありがとうございます。

このルート上にトイレはありません。
登山届は途中の土山峠で提出しました。
山伏峠からスタートしたかったが駐車スペースが工事中の為、吉政付近から登山開始。予定よりも1時間半遅れる。
2013年08月11日 07:26撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
2
8/11 7:26
山伏峠からスタートしたかったが駐車スペースが工事中の為、吉政付近から登山開始。予定よりも1時間半遅れる。
高指山からの富士山は最高です。
でもこの日はガスってて見る事が出来ない、残念。
2013年08月11日 07:45撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
2
8/11 7:45
高指山からの富士山は最高です。
でもこの日はガスってて見る事が出来ない、残念。
コバギボウシ。まだ蕾が多い(g)
2013年08月11日 07:39撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 7:39
コバギボウシ。まだ蕾が多い(g)
カワラナデシコでしょうか?綺麗でした!(g)
2013年08月11日 07:43撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 7:43
カワラナデシコでしょうか?綺麗でした!(g)
高指山山頂に自生してます。
(g)
2013年08月11日 07:47撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 7:47
高指山山頂に自生してます。
(g)
ヒオウギです♪
(g)
2013年08月11日 07:47撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 7:47
ヒオウギです♪
(g)
アブラチャンに囲まれた東海自然歩道を歩きます
2013年08月11日 07:52撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 7:52
アブラチャンに囲まれた東海自然歩道を歩きます
コバギボウシ2
(g)
2013年08月11日 08:04撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 8:04
コバギボウシ2
(g)
今日のきのこ
2013年08月11日 08:31撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
8/11 8:31
今日のきのこ
タマゴタケ
2013年08月11日 08:44撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 8:44
タマゴタケ
水ノ木分岐を西丸方面へ、ヤブを歩き最初の鞍部で沖ビリ沢へ下降します。水ノ木分岐ではこの日唯一の登山客3人とお会いしました。沖ビリ沢下流部分に幕営していました。
2013年08月11日 08:52撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 8:52
水ノ木分岐を西丸方面へ、ヤブを歩き最初の鞍部で沖ビリ沢へ下降します。水ノ木分岐ではこの日唯一の登山客3人とお会いしました。沖ビリ沢下流部分に幕営していました。
本流との合流地点、ここから水流があるので、沢装備にアイテムチェンジ。
2013年08月11日 09:16撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 9:16
本流との合流地点、ここから水流があるので、沢装備にアイテムチェンジ。
しばらくナメ床が続きます
2013年08月11日 09:26撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 9:26
しばらくナメ床が続きます
3段10×15mのナメ滝
2013年08月11日 09:34撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 9:34
3段10×15mのナメ滝
4段13m ここは左岸側にトラロープがあります
2013年08月11日 09:39撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 9:39
4段13m ここは左岸側にトラロープがあります
7mの滝
ここもトラロープあり
2013年08月11日 09:43撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 9:43
7mの滝
ここもトラロープあり
歩きやすく楽しいナメが続きます。
この日も虫除け対策のヘットネットが大活躍だったようです!
2013年08月11日 09:44撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 9:44
歩きやすく楽しいナメが続きます。
この日も虫除け対策のヘットネットが大活躍だったようです!
isは暑いので水浴びです。
2013年08月11日 10:10撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 10:10
isは暑いので水浴びです。
ヤマカカシ
沢沿いを歩くと何度もヘビに遭遇します。
2013年08月11日 10:10撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 10:10
ヤマカカシ
沢沿いを歩くと何度もヘビに遭遇します。
沢カニ
2013年08月11日 10:11撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 10:11
沢カニ
沖ビリ沢最後の小滝
沖ビリ沢は距離が短いがナメが多くきれいな沢でした。下降にも使えます。
2013年08月11日 10:14撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 10:14
沖ビリ沢最後の小滝
沖ビリ沢は距離が短いがナメが多くきれいな沢でした。下降にも使えます。
ここでも水浴び。水が冷たくて最高に気持ちイイです!goeにも浴びるように!と言いましたがあっさり拒否されました。
2013年08月11日 10:15撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 10:15
ここでも水浴び。水が冷たくて最高に気持ちイイです!goeにも浴びるように!と言いましたがあっさり拒否されました。
金山林道を樅ノ木沢橋まで歩きます。橋の手前左側から入渓。
2013年08月11日 10:39撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 10:39
金山林道を樅ノ木沢橋まで歩きます。橋の手前左側から入渓。
最初の滝4×5m
階段状のナメが美しい滝です。
2013年08月11日 10:44撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 10:44
最初の滝4×5m
階段状のナメが美しい滝です。
水がきれいです
2013年08月11日 10:57撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 10:57
水がきれいです
西沢との合流地点に堰堤があります。
2013年08月11日 10:58撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 10:58
西沢との合流地点に堰堤があります。
ここは右側(左岸)を巻いて超えます。
2013年08月11日 11:02撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 11:02
ここは右側(左岸)を巻いて超えます。
山女を発見!恥ずかしがってますね〜(g)
2013年08月11日 11:04撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 11:04
山女を発見!恥ずかしがってますね〜(g)
可愛い!置物のようです。(g)

最近goeはカエルがお気に入りのようです(is)
2013年08月11日 11:19撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 11:19
可愛い!置物のようです。(g)

最近goeはカエルがお気に入りのようです(is)
枝沢には直滝6mや
2013年08月11日 11:37撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 11:37
枝沢には直滝6mや
2段10mのクライミング価値の高い滝があります。
我が隊は登攀技術がないのでスルーします。
2013年08月11日 11:42撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 11:42
2段10mのクライミング価値の高い滝があります。
我が隊は登攀技術がないのでスルーします。
F1を超え、しばらくつまらない河原歩きが一時間以上続く。そしてここから樅ノ木沢の核心部に入ります。まずは通らずのゴルジュ!
2013年08月11日 11:43撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 11:43
F1を超え、しばらくつまらない河原歩きが一時間以上続く。そしてここから樅ノ木沢の核心部に入ります。まずは通らずのゴルジュ!
井戸の底を思わせる暗い雰囲気がたまらなく素敵です。
水深は腰まで浸かる深さがありました。リュックは濡れないように持ち上げて通過します。下着を濡らしたくなければ右側(左岸)に巻道があります。
2013年08月11日 11:45撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 11:45
井戸の底を思わせる暗い雰囲気がたまらなく素敵です。
水深は腰まで浸かる深さがありました。リュックは濡れないように持ち上げて通過します。下着を濡らしたくなければ右側(左岸)に巻道があります。
まずはisが突入。
2013年08月11日 11:47撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 11:47
まずはisが突入。
4mの滝、お助けロープなしでも登れます
2013年08月11日 11:50撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 11:50
4mの滝、お助けロープなしでも登れます
続いて最大の核心部、CS状の7mの滝。途中までは登れそうだが上部が、かぶり気味でとても危険。我が隊の技術では通過はできないので巻きます。
2013年08月11日 11:52撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 11:52
続いて最大の核心部、CS状の7mの滝。途中までは登れそうだが上部が、かぶり気味でとても危険。我が隊の技術では通過はできないので巻きます。
左岸の急斜面をトラバースして巻きます
2013年08月11日 11:58撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 11:58
左岸の急斜面をトラバースして巻きます
今日のきのこ
2013年08月11日 12:07撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 12:07
今日のきのこ
核心部を超え安心したので、ゆっくり昼食
2013年08月11日 12:20撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 12:20
核心部を超え安心したので、ゆっくり昼食
人がほとんど立ち入らないエリアなので魚影の濃い水域です
2013年08月11日 12:50撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 12:50
人がほとんど立ち入らないエリアなので魚影の濃い水域です
ナメ滝
奥秩父、釜ノ沢両門ノ滝のミニチェア判と言われています。
2013年08月11日 12:57撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 12:57
ナメ滝
奥秩父、釜ノ沢両門ノ滝のミニチェア判と言われています。
ここからナメ滝が続きます
2013年08月11日 13:00撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 13:00
ここからナメ滝が続きます
二俣(水量1:2)水量の多い右俣に行きたいが、左俣はナメ滝が連続するので左を進む。
2013年08月11日 13:03撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 13:03
二俣(水量1:2)水量の多い右俣に行きたいが、左俣はナメ滝が連続するので左を進む。
でっかいヤマメ
竿を出したくなります。
2013年08月11日 13:05撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 13:05
でっかいヤマメ
竿を出したくなります。
水量は一気に無くなったが、楽しいナメ歩きが続く
2013年08月11日 13:12撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 13:12
水量は一気に無くなったが、楽しいナメ歩きが続く
奥ノ二俣(水量1:1)
滝の連続する右沢を選択。しかしこれが失敗だった。
2013年08月11日 13:19撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
1
8/11 13:19
奥ノ二俣(水量1:1)
滝の連続する右沢を選択。しかしこれが失敗だった。
急な滝が続きます
2013年08月11日 13:22撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
4
8/11 13:22
急な滝が続きます
急はナメ滝が続き辛そうに見えるが・・実はかなり楽しい!
2013年08月11日 13:25撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
3
8/11 13:25
急はナメ滝が続き辛そうに見えるが・・実はかなり楽しい!
ここが最大の核心部でした
右(左岸)にうっすら巻道があったが、その先が激ヤブなので左から登る
根付けの悪い草を頼りに登りましたが、抜けてしまう。
2013年08月11日 13:29撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
4
8/11 13:29
ここが最大の核心部でした
右(左岸)にうっすら巻道があったが、その先が激ヤブなので左から登る
根付けの悪い草を頼りに登りましたが、抜けてしまう。
これ以上登る事も降りる事も出来ないと判断し、やむを得ずリュックをクッションにして 3〜5mほど滑り降りました。ケガはありません。
2013年08月11日 13:38撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
3
8/11 13:38
これ以上登る事も降りる事も出来ないと判断し、やむを得ずリュックをクッションにして 3〜5mほど滑り降りました。ケガはありません。
本日ラストのお花。イワタバコ
(g)
2013年08月11日 13:55撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
2
8/11 13:55
本日ラストのお花。イワタバコ
(g)
こちらの岩は登れました(登り終え上から)
(g)
2013年08月11日 14:05撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
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8/11 14:05
こちらの岩は登れました(登り終え上から)
(g)
巻くとこのようなヤブ漕きです。(g)
2013年08月11日 14:05撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
1
8/11 14:05
巻くとこのようなヤブ漕きです。(g)
その後もヤブ漕き地獄、何とか稜線に出ます。
しかしここから天気が急変、雷が鳴りだし豪雨となり歩くのさえ危険。稜線から下がった所へ雷が去るまで一時間ほど待機します。
2013年08月11日 14:18撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
3
8/11 14:18
その後もヤブ漕き地獄、何とか稜線に出ます。
しかしここから天気が急変、雷が鳴りだし豪雨となり歩くのさえ危険。稜線から下がった所へ雷が去るまで一時間ほど待機します。
水ノ木分岐に戻ってきました。
豪雨の後はまた蒸し暑い天気になりました。さっきの豪雨はなんだったのか・・

お疲れ様でした!



2013年08月11日 16:08撮影 by  COOLPIX S3300, NIKON
2
8/11 16:08
水ノ木分岐に戻ってきました。
豪雨の後はまた蒸し暑い天気になりました。さっきの豪雨はなんだったのか・・

お疲れ様でした!



撮影機器:

感想

今回は丹沢でも人がほとんど立ち入らない世附川エリアに行ってきました。
このエリアには2010年の水害で林道が崩壊以来、アクセスが厳しい山域になりました。
ナメとナメ滝が続き、きれいな沢が多く初級者向きの沢が多い流域ですが、登山道もあまり無いので入渓者も少ないのです。
今回は山梨県側の道志から甲相県境稜線に登って沢を降りて、沢を登って稜線に出ます。
ただこの様なルート設定は、沢でケガをしたり雷など天候悪化で引き返す事が出来ず、帰る際は常に稜線に登り返さなければなりません。
そしてこの山行で我が隊に今までにないトラブルが襲いました。

まずは予定していた登山口(山伏峠)が工事中で駐車できず、トンネル反対側は私有地なのでここには停めないで
以前に停めた事のある吉政付近に車を停めました。
ただ、ここからだと山伏峠から登るよりも一時間以上多く歩く事になり、往復だと2時間以上かかります。
当初の計画では下山予定が14時でしたので16時を過ぎる事になります。
その事が常に頭にあり、焦りがあったのかも知れません。
今思えば、予定を変更してルートを短縮するべきでした。
そして3つの失敗を犯してしまいます。

【‖譴鯏个蠅れず、滑り落ちる】

樅ノ木沢の終盤、奥ノ二俣を過ぎ右沢の7m滝での事。
右側にも巻き道がありましたが、急斜面でその先が笹ヤブになっています。
言い訳をする訳ではないが、goechanはヤブ漕ぎ大嫌い!ヤブは避けたかったのです。
そこで自分は左から登れると判断、自分が登ればgoechanにロープを出せばクリアできると思いました。
しかし登ってみて5m程して掴んだ草が根っこから抜けてしまい、その後もホールドがありません。
登る事も降る事も出来なくなり、足場も悪く少しずつズルズルと落ちていきます。
仕方なくリュックを岩場と身体の間のクッションにしてそこから滑り降りる事にしました。
goechanは滑落したのだと思ったらしく落ちた瞬間とても心配していましたが、何とかケガも無く降りる事が出来ました。
でもそれは本当に運が良かっただけだと思います。
やはり自分の中には「早く下山したい」、という気持ちが常にあり、焦りがあったのだと思います。

【⇔農で雷雨に打たれる】

沢を詰め上げて稜線に出た途端、雨が降り出し、雷鳴が聞こえてきました。
沢装備から一般ハイカーにアイテムチェンジしてる最中に雨が降り出し、
稜線を0.6kほど歩いた所で雷鳴が近づいていたので雷が去るまで待機する事にしました。
待機して10分ほどすると、雷は自分の位置を囲むように聞こえてきたので、まさにいつ落ちてもおかしくない状況でした。
稜線は樹木に覆われていたので高い木から離れ、姿勢を低くし待機します。
それでも不安なので稜線から離れヤブ漕ぎして標高を下げて低い姿勢でじっとしていました。
待機している間は本当に怖かったです。
このまま自分たちに落雷したらどうなってしまうんだろうと。

実は沢を詰めている途中、遠くから雷鳴が聞こえていました。
でもあの山域は富士山での自衛隊の訓練の爆音がうるさく聞こえる場所なので、訓練なんじゃないんじゃないかな?とか、
雷鳴がかなり遠くからのようだったし、上空は青空だったので、こっちには来ないだろうと・・
それにこの場所から引き返すにも、遡行してきた樅ノ木沢を下り、沖ビリ沢を登って再び稜線に出なければなりません。
また、雷雨の後、増水した沢沿いを歩く事はとても危険です。
そのリスクを考えるとやはり引き返す事は全く頭にありませんでした。

未だにあの時の判断として、どうすれば良かったのか、わからないのです。

【1具を着ずに待機してしまった事】

沢装備だったので雨に濡れても平気!くらいの気持ちでした。
合羽は常に持ってきていますが、この時期合羽を着た際の蒸し暑さを考えると少しくらい雨に打たれても平気だと。
それに雨雲は30分もしたらすぐ去るだろうと考えていたのです。
しかし待機して30分過ぎても去るどころか、更に雨足が強くなってきました。
動いている時は雨に打たれても平気だったのですが、
30分もじっとしていると体温も奪われていき少し寒く感じてきました。
持参したツエルトを被りましたが「雨を避けられただけでこんなに違うのか?」と思うくらい快適でした。
最初からツエルトを使用するべきでしたし、それ以前に雨具を着るべきでした。
夏場でも低体温症になるとは聞いていましたが、まさにその危機だったと思います。


山に登る事は本当にリスクがあり、予想できない事故や天候の変化があることが、今回の山行でよくわかりました。
リスクをゼロにはできませんが、リスクを最小限に出来る様、計画的な山行を心掛けたいと思います。
本当に反省点ばかりの山行でした。

※反省ばかり書き込みましたが、今回歩いた沖ビリ沢と樅ノ木沢はナメがとても美しく、「ここは本当に神奈川なのか!?」と思うくらい素晴らしい所でした。
もっと多くの人に歩かれてもよい沢だと思います。世附の森、本当に深いです。

雷雨には本当に心が折れそうでした。

私自身も汗で濡れてるし、足も沢の水で濡れてるし雨にうたれても大丈夫!!
な〜んて甘い考え。30分以上強い雨にうたれると体温がかなり下ります。
途中ツェルトの中に納まった時の温かさにはびっくりしました。

沢歩きでは荷物を軽くしたいな、最近天気も安定してるし合羽はいいかな。
と今回は安易に考えてしまいました。反省しきりです・・・

半端ないヤブ漕きにも心が折れそうでした。

世附の森はいろんな意味で深かったです。

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コメント

ゲスト
はじめまして
metaと申します

自分も最近沢登りはじめました。お二人のかかれている感想はとても教訓になりました。ちゃんと考えて対策を考えとこうと思います。ありがとうございました(^^)
2013/8/13 20:58
meta bomanさん
はじめまして!コメントありがとうございます!

metaさんの檜洞レポ、自分たちが登る前日に見させて頂いたんですよぉ
直近の記録としてとても参考になりました。ありがとうございます。

今回の様なトラブルに対しての判断ってとても難しいですよね!
特に沢ではリスクが高くなります。
先週、melonpanさんのレコを拝見して思ったのですが、
やはり常にビバークする事を考えて装備を整えなければいけないのかなと思います。
確実な安全なんて、この世には存在しないと思いますが、やれる事は準備しておこうと思います。

metaさんも沢を始めたばかりなんですね。
丹沢のどこかの沢でお会いしするかもしれません、今後とも宜しくお願いします
2013/8/13 22:11
世附の森
美しいところですね。

最近の沢歩きの二人を見るのがとても楽しみです。

順調に一歩ずつ進んでいるようで、様々な丹沢の沢の魅力しっかりと伝わってきていますよ

私は沢は敗退して以来まだ歩いていないし、初心者ですのでよくわからないですけれど、今回の天候急変や状況に応じての対応は間違っていないと思いますよ。

稜線上での雷は経験が無いので、寒くてきっととても怖かったと思います。本当にご無事でよかったです。
2013/8/14 1:13
世附の森
若かりし頃
毎週のように釣りに入っていた世附
樅ノ木沢核心部のCS7m思い出します
VR好きなお二人に
深い森があって、檜洞の次にお似合いの沢ですね。

カワラナデシコとても綺麗です
自分もこの場所でしか見たことがありません。

長期沢合宿が終わったら
丹沢の花を探します
お二人に出会いますように
2013/8/14 10:38
mitukiさん
コメントありがとうございます!

とっても静かで美しいところでしたよ!
この世附川流域はほとんど人が立ち入らない水域なので、魚影も濃く思わず竿を出したくなります
沢を歩いてテンカラで岩魚でも釣って、幕営して気ままに一夜を過ごしたくなるような所です。
mitukiさんが沢デビュー戦で濁流に合い大変だったのを聞いていたので、
豪雨の後の沢は歩きたくなかったんですよ。鉄砲水は本当に怖いですからね
我々の沢歩きは無理せず一歩ずつです。
そろそろmitukiさんの師匠との沢レポが出ないかな、って思っていたところです。
おしえてもらった事、ちゃんと我々にも伝えてくださいよぉ!
お互い刺激し合いながら進歩して行きましょう
2013/8/14 16:48
kazikaさん
コメントありがとうございます!

釣りで毎週世附の森に行ってたんですか
CSの核心部もご存じでしたか?
kazikaさんのプロフの「全ルートを地図で見る」を見たら丹沢エリアが真っ赤でした。さすが、仙人ですね
世附の森、とても深いです。是非ともこの沢沿いで一夜を過ごしたいです。
魚影が濃くて釣りをするには最高の沢です
次にこの水域に行くときは静かにアプローチしてそーっと竿を出してみようかと思います

我が隊はオールシーズン丹沢がホームなので、初冬の頃にでも西丹沢あたりでお会い出来そうですね
2013/8/14 16:54
行ってみたい沢ですね。
isさん、goeさん今回はちょっと危険だったんですね
ご生還なによりでした

見たところ癒し系の沢のようですが、危険がいっぱい
なのですね。自分も気をつけたいと思いました

それはそうと両門の滝上にもヤマメがいたのには
驚きでした。手づかみできたのでは?

お二人の進化スピードには驚きです!

次回は釣りレコ期待しております

激ヤブ漕ぎお疲れさまでした。
2013/8/15 16:08
soulさん
コメントありがとうございます!

沖ビリ、樅ノ木ともども、癒し系で素敵な沢でした。
核心部はCS部分でしょうか?
soulさんの技術なら大丈夫 ・・ですが手前右側を巻いた方がいいです
本当はケガから完全復帰した後に、この沢を歩きたかったのですが、
我が隊には時間もお金も無いのでこのタイミングになってしまいました。
見たくもない部分もあったかも知れませんね

我が隊は沢初心者のド素人なので、1級中以下の初級者向きのコースで遡行図と写真解説アリの沢のみを歩いています
ヤマレコでも一番詳しく情報提供しているsoulさんのレコは貴重です。
だから後を追っかけるように歩いてしまうんでしょうね

沢の技術の進歩は大した事ないですけど、ヤブ漕ぎだけは上手になりました。
いつか我が隊にご指導お願いしますね
2013/8/17 21:38
いいなぁ
怪我で山にも沢にも行けません。
山深い世附の美しい沢。羨ましいです。

この辺りは人が少なく、交通も不便で
(沢だけでなく山も)まだ歩いていません。
憧れの地ではあるのですが、なかなか。。。

暑い時の水浴びは最高ですよね。
goeさんも次回は是非

常にビバークを想定した装備をするべきかどうか。
無ければその分荷物が軽くなりますので、
特に「軽い」山行のときは迷いますよね。

私は以前受講したkamogさんの講習で
「ガスバーナー等は必携」と言われたこともあり、
そういった装備を欠かさずするようになりました。
私自身が万が一のことをつい考えてしまう
臆病な性格ということもあります。
2013/8/19 5:08
melonpanさん
コメントありがとうございます!

怪我が早く良くなるといいですね。経過は順調ですか?
melonpanさんの沢レコ楽しみにしてますね

暑いときの沢歩きは最高です!
つい先日、南アルプスの稜線を歩いてきましたけど、正直「丹沢の沢歩き」の方が楽しめます。
高い交通費かけて行かなくてもなぁって思っちゃいました。

世附川界隈は本当にアプローチが難しいです。また尾根はヤブ漕ぎだらけです。
だからこそ魅力たっぷりなんですけどね〜
近いうちに世附の森で一夜を過ごしたいものです。

あのkamogさんの講習も受けられたのですか?
我が隊はそのような講習は受けたことがないので、
機会があったらとは思っているのですが、なかなか・・
2013/8/19 17:20
怪我は回復しつつあります
isさん

怪我へのお言葉、ありがとうございます。
まだ腰や腿の付け根に鈍い痛みがあります。
でもだいぶ良くなって来ました。
こうなる人間は欲が出てくるものでして、
「秋までにじっくり治す」つもりが
早くも「秋までにどこかへ行きたい」

世附は不老山や地蔵平くらいしか入ったことがないので、
徐々に行動範囲を広げていきたいと考えています。

法行沢や地蔵平でテン泊してみたいのですが
(水に困らないのは素晴らしいことです)
ついついユーシン方面に足が向いてしまって…。

kamogさんの読図講習はこちらです。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-55020.html
一回では覚えきれないくらい色々と教えていただきました。
次は沢登り講習も受けてみたいですね。
2013/8/20 23:39
melonpanさん
良かったです、でも無理しないでくださいね。

私の知り合いで、全治6か月と診断されながらも2か月で黒部の激流でカッパ泳ぎをした人がいました
あの方は身体と頭の中が一般人とは違うので、真似しないでくださいね

地蔵平は歴史を感じる場所で私もお気に入りです
あそこでゆっくりと昼寝でもしたいです

読図講習も受けてみたいですね。我が隊は独学なのでちょっといいかげんなところがありますので。
komogさんのような方は本当にありがたいです。
2013/8/21 18:14
Re: melonpanさん
ありがとうございます🎵
2017/5/9 12:59
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