空木岳[空木の空は移り気で]
- GPS
- 08:04
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 1,866m
- 下り
- 1,861m
コースタイム
5:05 タカウチ場(池山分岐)
5:45 池山尾根水場
6:08 尻無
6:17 マセキ平
7:00 大地獄
7:08 小地獄
7:18 ヨナ沢ノ頭
7:56 空木平カール分岐点
8:21 駒石(駒石山)8:35
8:49 駒峰ヒュッテ
9:01 空木岳9:24
9:46 空木平カール
10:03 空木岳避難小屋
11:53 池山小屋
12:18 こもりが沢の岩窟
12:34 駐車場
天候 | 晴れのちまたまたまたガス。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場の奥に登山口、登山ポストあり ※林道はダートの悪路が数キロ(8キロくらい?)続く。カーブミラーがなくすれ違いも困難な道路幅なので20キロ以下の低速で慎重な運転を。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場〜タカウチ場 緩やかな登り。歩きやすい散策路といった感じ タカウチ場〜池山 隈笹が生い茂り道が見づらい。足元の石や段差に注意。後半は隈笹が背丈以上に伸びているところもあり藪こぎ気味。池山山頂は木曽駒方面の展望が開けているが遮るように一本残念な木が生えている。 池山〜池山小屋〜マセナギ 小屋までの下りはやはり隈笹。小屋前に水場有り。マセナギまでは遊歩道と登山道の2コース有り、登山道の方がやや急峻。 マセナギ〜避難小屋分岐 マセナギ以降、急登に。大地獄・小地獄(特に道標などないが)では痩せ尾根だがはしごやステップ、鎖、ロープなどがあちこちに設置されておりそれらをたどれば危険はない。迷い尾根の道標以降は登りがややゆるくなる。 分岐〜山頂(駒石経由) 分岐後すぐに森林限界を迎え展望が開ける。花崗岩の道なので滑りやすい。 駒石以降も滑りやすい道、岩場も若干有りここまで登ってきた疲労で足元がふらつかないようにゆっくり登りたい。 山頂〜空木平避難小屋 ほぼ岩場を進んでいくので踏み外しによる怪我に注意。山頂からヒュッテまで来た道を降り、向かって右側の幅広の岩場へ降りていく。両側は植物の平地が広がるので滑落の心配はない。高山植物が豊富に見られる。また運がよければ雷鳥が見れらそう(今回は鳴き声だけ確認) 避難小屋裏にトイレ有り 下山後はこまくさの湯を利用 http://www.komakusanoyu.com/ |
写真
感想
初めてのチュウ、央アルプス。
この日はバースデーということで、祝ってくれる人もいない悲しい私は自分の生まれた日を意味ある日にするために?チャレンジ登山という名目で選択した山だ。
コースタイムが長いため、前日に登山口入りし、4時半にスタート。
タカウチ場の分岐に着く頃には日も昇りだし、まだ序盤戦ということもあり池山へ続く急峻コースを選択。結果これが不快な気持ちにさせてくれた。
不快とは、深い隈笹が生い茂り最後は背丈を超えるほどの笹に埋もれながら笹露にすっかり濡れてしまったから。そんなダウン気味のテンションで池山小屋につく。水場があり気分がリフレッシュできたのが幸いだった。ちなみに池山山頂で軽く朝ごはんを食べたが眺望もしょぼいので特記することはない。
マセナギから先の大地獄・小地獄とは何ぞや!?と思いながら急な痩せ尾根のアップダウンにすっかり体力を奪われ分岐にたどり着く。ちなみに途中のなんちゃらの頭は道を巻いてるようで確認できず、迷い尾根の道標にも迷いようがない一本道だったため特記することはない。
稜線に出ると青空が広がる。やっぱり誕生日の特別な日ぐらいこうでなっくちゃ!と、疲れた体にみなぎるやる気。そんな中、前方から泊まり組のハイカーさんが続々と下山してくる。早いね〜と幾度となく感心されつつもこっちはゼーハー状態なので全て「いいえ、すごくないです、バテてダメです」とお答えしながら登っていった。ちなみに「若者が通ります」とグループのリーダーが仲間に道を譲るよう指示したときに「いいえ、若くないです」と言ったのはただのひねくれなのでこれ以上特筆することはない。なんせ今日でまた歳を取るんだしね(´・∀・`)
駒石到着。当然登ります。鳳凰のオベリは敗退したのでこれは負けられない戦いだ。そして結構すんなり登ることができた。展望は良さそうだがいつもの如く遠方はガスっているためなんだか残念だった。
駒石から山頂へはそこそこ強風が吹き抜け、疲れとダブルパンチで足がもつれ気味。それでもゾンビ歩行でゆらゆら歩いてヒュッテ前に。ここから100mで山頂という場所で最後の急登を、それでも青空だけが唯一の力とばかりにグッダグダでも登りきる。
山頂標識の『空木岳』を見た瞬間、感極まって涙ぐんでしまったが、それもつかの間、すぐにガスが山を覆い尽くす。ミスター曇天と自称して間もない私はついに中央アルプスでもその名を欲しいままにした。そして友人曰く「神の領域」と言わしめたこの曇天パワー。この日から「曇天神」と改名しようと思った。そしてこのひと時、空木岳山頂は独り占めで、雷鳥らしき鳥が飛来したが私を見て逃げていった瞬間もあった、曇天神の独壇場だ。
待つほどに濃くなるガス模様についに下山。展望が期待できないなら稜線歩きに意味はなく避難小屋経由の谷側の下山道を歩いていく。
こちらの道は高山植物の宝庫で曇天時には嬉しい、花見下山となった。
登山時は疲労困憊で足もガタガタかと思っていたが下山時の足の調子は良く、トレッキングポールを出すこともなくどんどんコースタイムを巻いて行く。時間に余裕が出来たので岩窟に寄ってみた。そして岩窟ってほどでもない穴を数十秒みて戻る。
バースデー登山という聞きなれない山行を実施し、今日という日のために私は生まれたのだ、と感動巨編にするつもりのレコであったがまたもガス。
しかし新たに生まれたね、曇天神。
bo-tyu-zaiさん、こんばんは
お誕生日おめでとうございます
レコの写真を拝見しますと、それなりに青空も楽しめたようで、よかったではないですか
でも、こんな記念日こそ、コラボ企画すればよかったのでは?
なんてこと言ってる私は、もはや自分の記念日は忘れ去りたい気分です
自分が何歳なのか、たまにわからなくなります。たぶん、知りたくないという深層心理が記憶を消しているのだと思います
hirohisaさん、こんばんわ
このバースデー登山、言わずと知れた友人のgarnetさんが先月北アルプスの大キレット越えをバースデーに合わせやってのけたのを見て、思い立ったのがわずか2日前。
山登りを初めて、近場を巡り、低山を巡り、2000m前後を巡り…徐々に山域を広げて今に至ります。そもそもアルプスの類いは来年まで持ち越すつもりでしたが、今年の山行で膝を痛めた時があり、それがきっかけで「体が動かなくなる前に、もっとたくさんの山を見に行こう」と思い立ったのでした。
今日はそう言う経緯の元、独りで挑戦したくなる山選びだったのでこれでOKです
いや、当然さみしい独り身なんでカッコつけてられないんですが、私も更に忘れたくなる年齢の深みにハマってしまったようです。
お疲れ様でした!
そしてバースデー登山流行らせましょう(笑)
さて、迷い尾根、昔は迷い込みもあったようで。
それよりも、駒石と避難小屋の分岐の近くの尾根…。
夏道だとなんの問題もないようで。
私にとっての迷い尾根はそっちですね。
8月はもう少しで終わるけど、ガチンコブラザーズの山は9月も続くのであった。
bo-tyu-zaiさん おはようございます。
空木岳、お疲れ様でした。ガスとの事ですが山頂前の
青空やガスっても稜線はきれいに見えていて写真で
拝見する限り(我が隊からすると)十分な景色だと
思います。
空木とスカイツリーか、相変わらず冴えていますね。
五丈石も制覇して駒石も制覇、いい感じですね。我が
隊は裏から簡単に登れる乾徳山の月見岩を制覇した
程度です。
空木岳も学生時代に冬場に縦走した筈なのですがどこ
から入ってどこから下ったのか地図を拝見しながら
思い出そうとしているのですがやはり誕生日を迎えたく
ない歳なので苦労しています。あの時代にヤマレコが
あれば…。と言うかパソコン自体無かったし。
bo-tyu-zaiさん、おはようございます。
&お誕生日おめでとうございます!
いいですね!
山頂標識で感極まって涙するなんて。。
bo-tyu-zaiさんの『ぎっしり』が響きます。
おめでたい日なのに確実に年輪を重ねる現実。
bo-tyu-zaiさんと同じで、わたしも遠征のお山はまだあとに残しておこう、と構えていましたが寄る年波から来る膝痛の現状に暗澹たる思いでおります。
ん〜っ?
今回の空木岳は、わたしも十分な景色だと思いますが?
もしやbo-tyu-zaiさんは予告編から本編エンディングまですべてスカイブルーでなきゃヤダ!
…とでも?
そう言ってたらbo-tyu-zaiさんに続けとばかり、曇天王、曇天王子、曇天小僧、曇天女神、曇天天使と名乗り上げてきちゃいますよ
空木岳行って来たんですね!
曇天神ってかっこいいですね
羨ましい様な、そうでないような・・・
僕も山へ行って来ましたがbo-tyu-zaiさんに名付けてもらったガス旦那では、ガスの恩恵はまだまだ受けられなかったようです (ふぅ 良かった )
雲天階級が上がらないようにがんばいたいです!・・・?
でも写真で見る限りでは超絶ガスって程でも無いようなので良かったですね
お疲れ様でした
garnetさんが歩かれた雪道は随分と景色を変えてしまうようで、下山時の空木平避難小屋分岐の先での間違い、私の時は全く問題なかったです。むしろヒュッテから空木平カールを突き進む下山ルートの方がミスりやすいように思いました。
ヨナ沢の頭は登山道を歩いていたら巻いてしまったようで私も確認できませんでしたよ。迷い尾根も夏道なら全く問題ないと思います。
9月はガチブラで行くあの山、六根清浄を思い出してチャレンジしましょう
yuzupapaさんも曇天に見舞われることが多い曇天仲間ですが(失礼)、私の曇天力のすごいところは山頂直下までは青空が出ているのに山頂に着いた途端に全く眺望の効かないガスが湧くところにあります
稜線歩きの時も一度も木曽駒・宝剣のトップは拝むことはできませんでした。肝心なところでガスるのが神がかりな力なのでしょう。
できれば山頂だけでもガスが晴れてくれるような山行もたまにはいいんじゃないかと思ったりします。
学生時代に冬場にあんなところを縦走できるなんてスバラシイ脚力と技術でしたね。思い出せないのが残念ですね。でも思い出したら空木岳、アゲインして下さい。
miketamaさん、お祝いコメありがとうございます
なんでしょうね、結構辛い登りだったのと、山頂がバースデー登山で久しぶりに晴れてる!という思いが重なって涙腺が緩みました。
このまま号泣できたらさぞ思い出に残る登山だったと思うのですが、瞬時にガスが湧きあっという間に無展望になってしまったため、僕の涙も無鉄砲に流れることはありませんでした。
曇天力のすごいところは山頂についた途端にガスるということで、それまでの稜線歩きなども晴れてはいたものの周りの山は軒並みガスで山頂がすっぽり隠れ山肌しか見ることがなかったのです。やっぱり山頂から眺める雄大な景色には憧れますよね、山登ってればなおさらのこと。それって欲張りなことでしょうかねぇ?
Johnnnyガス旦那、お疲れさまです。不名誉な称号を与えてしまい、申し訳なく思っております。
そちらの山行はなかなかいい感じの縦走ができたようですね もし僕が同コースを歩いていたらと思うだけで気分がどんよりガスってきます
そもそも山に行くとガスがかかっていることが当たり前のような時期があり、それでもめげずにガス山ハイクを続けていたのがこの得体の知れないガスパワーを身につける原点なのかもしれません。
全く嬉しくないです。ガス旦那ぐらいでちょうどいいと思います、山歩きには
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