那須岳
- GPS
- 06:05
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 985m
- 下り
- 963m
コースタイム
10:14 峰の茶屋跡避難小屋
10:45 茶臼岳山頂 11:13
11:36 峰の茶屋跡避難小屋
12:30 清水平
13:03 三本槍岳 13:30
14:00 清水平
14:33 朝日岳
15:18 峰の茶屋跡避難小屋
15:45 那須岳登山口
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
朝6時26分上野発東北新幹線に乗った。新白河で降り、レンタカーを借りる。那須岳へ向かった。久しぶりの那須だ。山が近づく中写真を撮った。大きな山なんだなと思った。やがて茶臼岳が近づいて再び写真を撮る。雪を抱いた山が眩しい。昨夜降ったようだ。道にも雪がある、気をつけながら進んでゆくとロープウエイ乗り場に着いた。
なんか様子が変だなと思ったら強風のため運行中止だった。ここまで何も買ってない僕はとりあえず一本アクエリアスを買った、250円馬鹿取りだな。まあ仕方ない。ここで思案、帰ろうかとも思ったが一応上の駐車場まで行く。
結構停まってあった。なんだ人は登っているのか。ちょっと考えてから一応登るかと用意をし始めた。
9時37分出発。真正面に雪を抱いた岩の山がある。あれが朝日岳なんだ。思わずカッコいいなと思った。まず鳥居と狛犬が迎えてくれる。狛犬には赤い帽子がかけられてあり可愛いね。山の神の由来が書かれていた。階段を登り始めると道端には早速雪があった。このまま雪道になると転倒に気をつけなきゃ。周囲に笹がある道から岩が転がる道に変わってきた。荒涼とした感じが広がる。雪と共に寒さが広がってくるようだ。左手には日を浴びた茶臼岳、気分は良いけど風がキツイ。寒いのだ。上から降りて来た人が小屋のところで強風のためにもう登るのを止めて降りてきたのだといっていた。道はまっすぐに小屋に向かって伸びていて、いく先は良くわかるのだが、確かに強風が吹き降りてきて寒さが堪える。
エゾリンドウや高山植物の案内板が立っていた。季節が違えば花が一杯なのか?そう思いながら登っていくと、峰の茶屋跡非難小屋の手前を皆さん歩きにくそうにしている。どうやら凍っていそうだ。ただこの頃から雲域が怪しいぞ。朝日岳がガスに隠れ始めた。小屋に到着すると今度は茶臼岳もガスがかかり始めている。やばい、このままガスの中?10時13分小屋に到着、何人かの人が休憩しているが、そのまま登っている。
大きな標識に沿って登って行くが、益々ガスがかかっている。気分は滅入るな。晴れていれば休憩に適していそうなテーブルとベンチがある場所を過ぎ、まっすぐに登って振り返ったら、全ての景色が雲の中に隠れた状態になっている。これじゃ何も見えないな。もう諦めている。石の積みあがっているところはペイントに従って登った。このあたりも風が強く雪と風による風紋のような模様を作っていた。それが美しいのだが、益々ガスって来るので気分は滅入っていく。まあ仕方ない、転ばぬように登っていこう。山肌から噴煙が吹き上げている。雲が混ざり紛らわしいが、紛れも無く活きている火山なんだな。大きな岩が転がる中歩き続けていくと雲間に那須の街が見えた。
大した登りも無く一息でお釜周回の道標に着いた。前方に小さな祠のようなものが見えたが一気に雲が隠してしまう。とりあえずお釜を周ろう。お釜といっても小さなもので反時計回りに周っていくと切れ落ちたところに出たが。
雲に閉ざされあまり解らない。そのまま歩き雲の中山頂についた。何故か温度計があり、マイナス2度をさしていた。道理で寒いわけだ。風もあり寒さが堪える。山頂を示すものは無く、ただ鳥居と祠があった。10時45分着。
記念撮影をして降り始める。途中岩が転がる間から蒸気が噴出していた。こんな近くでと思いながら写真を撮った。ロープウエイとの分岐まで来るとロープウエイが動く音がしている。どうしようかと思いながら少し晴れてきたので山頂に引き返したが結局雲は晴れないまま、11時13分再び下ることとした。もう諦めたのでのんびり行こう。と一発転んでしまった。まあどうって事が無かったので一安心。とりあえずゆっくり気をつけて歩こう。再び小屋に戻ってきたのは11時43分だった。
多くの人はそのまま駐車場に降りて行く。このまま降りるのは物足りないしな。迷った挙句朝日岳まで行くか。ただ朝出会った人が朝日岳の方面は岩場が凍ると危ないからと言っていたのでちょっとビビッているのだ。いきなり立て札に難路キケンと書いてあるし、恐る恐る行くことにした。歩き始めはなんてことが無く、右側から回り込むと岩場にでる。しっかりと鎖もありまあなんてことが無かった。しかしその先の岩山はちょっと手ごわいぞ。あれを越えるとなると厳しいかと思って近づくとなんて事はない。左側をトラバースしてゆくのだ。しっかり鎖が張られ足場は平面になっている。一安心しながら歩を進めていく。やがて斜面を登ると朝日岳への分岐に着いた。朝日岳に登っている二人の人がわずかに確認できた。前方を見ると雲が流れ始めている。これは天気が良くなるかもとかすかな期待を抱いた。ようし三本槍まで行こう。
地図を確認後早速歩き始める。小さなピークの先にもまた小さなピークがあった。岩が石が積み重なるような稜線を歩いていくとやがて道は下り始め階段になった。清水平にむかって降りて行くのだ。中途半端な木組みだけが残った古い階段で歩き辛いが嬉しいことに前方の雲がより流れ始めている。雲の中木道が見えてきた。夏なら気持ち良さそうな湿原みたいだ。
すっかり凍っていて木道も斜めになっていて、滑ったら落ちそうなので慎重に歩く。渡り終える頃おばさんが4人居た。三本槍から降りて来たのだ。上は全くの雲の中で展望無いといっていたが、もしかしたら奇跡的に晴れるかもといってくれた事が嬉しくて、期待しながら歩くことに。でも心の中では奇跡ではなく、事実晴れるのだと念じながら歩いていく。掘れた感じの道の周りはハイマツだ。雪が積もり歩くとあたって雪が落ちてくる。冷たいなと思いながら、北温泉分岐に着いた。あれやっぱり晴れてきている。今まで見えてなかった三本槍が見え始めているぞ。やっぱり読み通り晴れに向かっているのだ。なんか心はウキウキじゃないの。歩く足にも力が入るね。青空に雪が眩しい。ちょっと眼が痛いよ。もしかして僕のためなんて思いながら益々嬉しくなっていた。
笹が広がる鞍部に来ると最後の登りが待っているといってもたいしたことは無い。それよりこの天気の出迎えに喜びがこみ上げてくるんだ。こんな展開があるから自然って良いんだよね。山って良いんだよね。木々についた雪を浴びながら山頂直下、振りかえると茶臼岳まで青空をバックにどっしりと見えていた。やった!心は最高、山頂があっけなく現れた。雪がこびりついた三本槍岳の碑があった。えー360度の景色を独り占め!なんて贅沢なんだ。13時3分着。
とりあえず非常食としてもってきたカロリーメイトを食べた。ここから約30分山頂で過ごした。あそこに見えるのは男体山だ、女峰山、日光白根山、燧ヶ岳、猪苗代湖。あの尖った山は旭岳って言うんだ。どれもが素晴らしい。雪を抱いた山々は本当に神々しいように感じる。誰も登ってこないということは今日これを見れたのは僕だけか。本当にありがとう、感謝の気持ちがこみ上げて止まない。ありがとう。
それにしても旭岳に伸びる稜線がカッコ良い。なんか嬉しくて一杯写真を撮ってしまった。名残は尽きないが降りることにしよう。なんども感謝の気持ちを述べながら、歩いていく日差しがさしてきて気温が上がってきている。木々の雪がとけ道をぬかるませている。でも気分は良いのでゆっくり楽しく歩いた。どっしりと構えた茶臼岳、尖った朝日岳が顔を覗かせている。鞍部に出ると旭岳の稜線が凄く尖っていることに気付いた。いつか歩いてみたいけど、道はあるのかな?岩の道を慎重に登り、弧を描くように降りて行くと北温泉分岐に着く。清水平の湿原も凍ってはいるが全景を見せてくれて、感動しながら木道を歩いた。さて登りが待っている。左手には白河方面が快晴の中広がっていた。振り返ると三本槍が姿を見せている。なんか可愛い山だな。緩やかな弧を描く稜線が西側で切れ落ちている。火山帯らしい山なんだ。その後ろに旭岳、前には朝日岳、茶臼岳、雪を抱いて素晴らしい景観を見せてくれている。こんな幸せがあっていいのか?本当に感謝しながら、歩き続けた。
行きはガスの中気分も乗らない中だったが、今はルンルンで歩いていることに可笑しさを感じながら、朝日岳分岐まで来た。まあ登るでしょう。石が転がる道が岩になりこびりついた雪に足を滑らさないようにしながらあっけなく山頂に着いた。山頂の碑が字をくりぬいていてちょっと洒落ている。14時33分着。記念撮影後改めて那須の峰々に感動した。ゆっくり帰ることにしよう。
岩場も気温が上がったせいか雪がとけ歩きやすかった。非難小屋に15時18分着、ここで今日の宿を探すために携帯を取り出した。一息入れて、歩き始めた。最終ロープウエイの案内の放送が煩わしい。日陰は気温が下がっている。ちょっと寒いなと思っているうちに山の神まで来ていた。朝日岳の南斜面の雪はすっかり溶けていた。駐車場に15時47分着。お楽しみは鹿の湯に行くこと。26年ぶりだもの。41度42度43度44度46度48度の6つの湯船に浸かるようになっている。ちょっと変わった硫黄泉だ。今日の宿は白河に決めた。ゆっくりと向かうことにしよう
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