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Yamareco

記録ID: 3375103
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

畑薙第一ダムから上河内岳経由で聖岳、聖沢ルート下山(赤石岳、荒川岳断念)

2021年07月22日(木) ~ 2021年07月23日(金)
 - 拍手
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
23:13
距離
46.0km
登り
3,835m
下り
3,820m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
8:55
休憩
0:39
合計
9:34
距離 17.3km 登り 2,307m 下り 981m
3:51
19
4:10
4:11
33
4:44
24
5:08
5:09
43
5:52
6:03
77
7:20
7:21
116
9:17
9:32
30
10:02
10:06
87
11:33
11:34
8
11:42
11:44
8
11:52
29
12:21
12:23
52
13:15
13:16
9
13:25
2日目
山行
12:49
休憩
0:45
合計
13:34
距離 28.7km 登り 1,536m 下り 2,857m
2:45
4
2:49
20
3:09
52
4:01
78
5:19
5:39
44
6:23
6:30
28
6:58
15
7:13
3
7:16
7:23
64
8:27
8:30
52
9:22
32
9:54
9:57
32
10:29
101
12:10
12:14
100
13:54
13:55
55
14:50
66
16:17
2
16:19
ゴール地点
 今回は畑薙第一ダムから上河内岳を経て聖岳、赤石岳、荒川岳と縦走し、椹島から畑薙ダムへ戻る二泊三日の予定であったが、二日目の朝から体調が悪く、聖岳登頂の時点で撤退を決意し、聖沢ルートで無念の下山をすることになった。
 今回の山行では自分自身多くの反省点があったが、基本的には色々と準備不足であったということに尽きる。特に体調面では山行前から不安があった。ただ、山は行ってみないとわからないことが実際には多い。事前の不安はいくつか的中し、その対応ができなかったのだ。その結果が今回の結果である。そういう意味では大変収穫の多かったともいえる。南アルプス級ともなれば不備があれば容赦なく跳ね返される、大自然の偉大さを思い知った山行でもあった。
天候 一日目晴れ、二日目午後から曇りのちに雷雨
過去天気図(気象庁) 2021年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
※毎年この時期畑薙ダム手前に開設される夏季臨時駐車場は今年は閉鎖されている。
沼平ゲート手前の駐車スペースはすでにいっぱいだったため、ダム堤を渡ったところにあるスペースに駐車。ここには奥にトイレがあるが周囲の売店などはすでに廃屋になっている。沼平ゲートにある建屋にもトイレがあるが屋内にあり、関係者などがいて開いてないと利用できないようだ。ちなみに、下山時には沼平ゲート手前には多くの路駐が連なっていたが、それなりの路駐スキルが必要。
ちなみにダム周辺は電波は入らない模様(ドコモ)。
コース状況/
危険箇所等
・大吊り橋までの林道は完全舗装。
・ウソッコ小屋までの道は途中で吊り橋の掛け直し工事があり仮設橋が設置。
 通行には特に問題ないが、増水時は渡れない可能性もある。
・大窪沢小屋までは急登の良い道。小屋では冬季用トイレが利用可能。幕営も可。
・茶臼小屋までも快適に歩ける。小屋では冬季小屋利用可、水場あり。
 トイレは男子小、女子トイレは旧トイレが利用可能なよう。
・聖岳は山頂部はザレ場の連続で落石注意。下りはかなり神経を使った。
・聖小屋は冬季用小屋利用可。トイレ利用可。水場水量豊富。
・聖平幕営値は電波はいらず。小屋分岐から上河内岳側に少し登ると入る場所あり。
・聖平から東俣林道へ至る聖沢ルートは変化に富んで面白いが色々と問題あり。
 まず、崩壊した沢や斜面の通過が多く、滑落転落の危険あり。
 足場細く不安定でロープがない場所もあり。
 さらにアップダウンも多い。序盤は下っている気がしない。
 終盤でも崩壊地を大きく高巻くように迂回する場所あり。ここも下りは足場不安定で注意。
 他にも急斜面なども多く時間がかかる。登りで利用はかなり根性が必要か。
・東俣林道、聖沢登山口から沼平ゲートまで14km。緩やかなアップダウンあり。
 全域で工事中だが通過は可能。日影もあるが晴れていると灼熱でかなり辛い。
 途中沢など水場があるが飲用に適しているかは不明。10kmぐらいは未舗装か。

いよいよ沼平ゲートより出発。トイレを探したがなし。間違えてこの林道通過許可申請書らしきものを入れるポストに登山届を提出。
2021年07月22日 04:07撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/22 4:07
いよいよ沼平ゲートより出発。トイレを探したがなし。間違えてこの林道通過許可申請書らしきものを入れるポストに登山届を提出。
カエル注意は珍しい。
2021年07月22日 04:11撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
1
7/22 4:11
カエル注意は珍しい。
放置されたままの巨大落石。
2021年07月22日 04:28撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/22 4:28
放置されたままの巨大落石。
湖面を埋め尽くす大量の流木。水量も多い。
2021年07月22日 04:34撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/22 4:34
湖面を埋め尽くす大量の流木。水量も多い。
大吊り橋まで30分かからない。意外と揺れて怖かった。
2021年07月22日 04:44撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
1
7/22 4:44
大吊り橋まで30分かからない。意外と揺れて怖かった。
ここまで細い道が多いので踏み外し注意。
2021年07月22日 05:09撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/22 5:09
ここまで細い道が多いので踏み外し注意。
このルートは吊り橋が連続するが、大雨で崩壊したのかちょうど付け替えの工事中であった。
2021年07月22日 05:21撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/22 5:21
このルートは吊り橋が連続するが、大雨で崩壊したのかちょうど付け替えの工事中であった。
仮設橋もしっかりしていて安心だが、増水すると渡れないかもしれない。
2021年07月22日 05:23撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/22 5:23
仮設橋もしっかりしていて安心だが、増水すると渡れないかもしれない。
2021年07月22日 05:28撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/22 5:28
2021年07月22日 05:32撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/22 5:32
敷板は古く、正直踏み抜きそうで怖い。
2021年07月22日 05:46撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/22 5:46
敷板は古く、正直踏み抜きそうで怖い。
ウソッコ沢小屋着。扉は開かなかった。
2021年07月22日 05:52撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/22 5:52
ウソッコ沢小屋着。扉は開かなかった。
ここには古いトイレがあるが、穴が開いているだけの垂れ流し。利用するには罪悪感が伴う。
2021年07月22日 06:01撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/22 6:01
ここには古いトイレがあるが、穴が開いているだけの垂れ流し。利用するには罪悪感が伴う。
2021年07月22日 06:02撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/22 6:02
2021年07月22日 06:03撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/22 6:03
ペースをつかんで黙々と進む。
2021年07月22日 06:35撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/22 6:35
ペースをつかんで黙々と進む。
横窪沢小屋着。念願のトイレ利用。冬季用トイレが解放されていた。テント1張りあり。
2021年07月22日 07:20撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/22 7:20
横窪沢小屋着。念願のトイレ利用。冬季用トイレが解放されていた。テント1張りあり。
非常に順調。道は良い。
2021年07月22日 07:57撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/22 7:57
非常に順調。道は良い。
2021年07月22日 08:19撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/22 8:19
早くも樺段。
2021年07月22日 08:39撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/22 8:39
早くも樺段。
ピカピカの茶臼小屋。天気も最高です。
2021年07月22日 09:16撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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7/22 9:16
ピカピカの茶臼小屋。天気も最高です。
こちらは冬季小屋が解放されている様子。
2021年07月22日 09:21撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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7/22 9:21
こちらは冬季小屋が解放されている様子。
この間取りが両側にある。非常にきれい。
2021年07月22日 09:22撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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7/22 9:22
この間取りが両側にある。非常にきれい。
しかしトイレにはカギがかかっており利用不可。唯一、男子トイレ小便器が利用可。他に旧トイレがあるが、そちらは女子トイレが使えるとの情報が冬季小屋の張り紙にあったが未確認。
2021年07月22日 09:23撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
1
7/22 9:23
しかしトイレにはカギがかかっており利用不可。唯一、男子トイレ小便器が利用可。他に旧トイレがあるが、そちらは女子トイレが使えるとの情報が冬季小屋の張り紙にあったが未確認。
稜線に出た。
2021年07月22日 09:49撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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7/22 9:49
稜線に出た。
予定にはなかったが少し余裕があったので茶臼岳も登る。
2021年07月22日 09:49撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
1
7/22 9:49
予定にはなかったが少し余裕があったので茶臼岳も登る。
2021年07月22日 09:56撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/22 9:56
兎岳、聖岳、(ちょっと)赤石岳、悪沢岳、上河内岳
2021年07月22日 10:03撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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7/22 10:03
兎岳、聖岳、(ちょっと)赤石岳、悪沢岳、上河内岳
畑薙ダム湖も見えた。
2021年07月22日 10:07撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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7/22 10:07
畑薙ダム湖も見えた。
有名なアングル。しかしここは窪地で熱気がたまって暑かった。
2021年07月22日 10:36撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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7/22 10:36
有名なアングル。しかしここは窪地で熱気がたまって暑かった。
2021年07月22日 11:02撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/22 11:02
上河内岳山頂をピストン。この時間帯からすでにガスが沸いてきた。
2021年07月22日 11:42撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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7/22 11:42
上河内岳山頂をピストン。この時間帯からすでにガスが沸いてきた。
2021年07月22日 11:50撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/22 11:50
聖平へ向かう。
2021年07月22日 11:54撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/22 11:54
聖平へ向かう。
肉片のように見える赤チャート。
2021年07月22日 12:00撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/22 12:00
肉片のように見える赤チャート。
ミネウスユキソウ。
2021年07月22日 12:14撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/22 12:14
ミネウスユキソウ。
地形図には掲載のない南岳。
2021年07月22日 12:17撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/22 12:17
地形図には掲載のない南岳。
上河内岳を振り返る。
2021年07月22日 12:18撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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7/22 12:18
上河内岳を振り返る。
崩壊地のヘリを慎重に通過。
2021年07月22日 12:33撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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7/22 12:33
崩壊地のヘリを慎重に通過。
シラビソの若葉が作るグラデーション。
2021年07月22日 13:07撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/22 13:07
シラビソの若葉が作るグラデーション。
ドコモつながる。アンテナ二本。テント場の聖平では電波は入らない。歩いてすぐなので天気予報を見に来ている人もいた。
2021年07月22日 13:14撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/22 13:14
ドコモつながる。アンテナ二本。テント場の聖平では電波は入らない。歩いてすぐなので天気予報を見に来ている人もいた。
2021年07月22日 13:16撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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7/22 13:16
設営完了。この日は40張りほどだったようだ。四連休にしては少ない方か。解放されている冬季小屋も30人くらいはいたようだ。
2021年07月22日 14:05撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
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7/22 14:05
設営完了。この日は40張りほどだったようだ。四連休にしては少ない方か。解放されている冬季小屋も30人くらいはいたようだ。
二日目。鈍く赤光を放ちながら沈みゆく月。体調がよくない。胃の調子、頭痛、脚に力が入らない。昨日の疲れや寝不足などが重なっている。
2021年07月23日 03:08撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/23 3:08
二日目。鈍く赤光を放ちながら沈みゆく月。体調がよくない。胃の調子、頭痛、脚に力が入らない。昨日の疲れや寝不足などが重なっている。
とりあえず聖まではがんばる。ここまできて聖にも上らず帰るわけにはいかない。
2021年07月23日 03:09撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/23 3:09
とりあえず聖まではがんばる。ここまできて聖にも上らず帰るわけにはいかない。
小聖岳。ザックが昨日より重く感じられる。しかし気を緩めてはいけない。滑落するぞ。
2021年07月23日 03:55撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/23 3:55
小聖岳。ザックが昨日より重く感じられる。しかし気を緩めてはいけない。滑落するぞ。
富士山が富士山っぽくなっている。早くも入道雲らしきものが出現。今日は午後から崩れる予報。
2021年07月23日 04:20撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
3
7/23 4:20
富士山が富士山っぽくなっている。早くも入道雲らしきものが出現。今日は午後から崩れる予報。
明るくなる。ザレザレの登り。ペースは上がらない。やはり今日はだめだ。
2021年07月23日 04:32撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/23 4:32
明るくなる。ザレザレの登り。ペースは上がらない。やはり今日はだめだ。
静寂の山頂。この素晴らしい絶景は残念ながら今の自分には残酷なものであった。
2021年07月23日 05:08撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
5
7/23 5:08
静寂の山頂。この素晴らしい絶景は残念ながら今の自分には残酷なものであった。
この雄大なこれから進むべき道を眺めて、今自分はこの道を歩き切ることができるだろうかと問う。
2021年07月23日 05:10撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
3
7/23 5:10
この雄大なこれから進むべき道を眺めて、今自分はこの道を歩き切ることができるだろうかと問う。
かなり厳しいと思った。数分立ち尽くして考えたのち下山を決断した。
2021年07月23日 05:11撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
3
7/23 5:11
かなり厳しいと思った。数分立ち尽くして考えたのち下山を決断した。
富士山も応援してくれているのに申し訳ない。無念の下山である。
2021年07月23日 05:11撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
6
7/23 5:11
富士山も応援してくれているのに申し訳ない。無念の下山である。
雲海を受け止める光岳に連なる稜線。
2021年07月23日 05:23撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
4
7/23 5:23
雲海を受け止める光岳に連なる稜線。
2021年07月23日 05:34撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
1
7/23 5:34
さようなら聖君。君が今日最初に立ちはだかってくれたおかげで早い段階で下山を決断することができた。この借りは必ず返すよ。
2021年07月23日 06:24撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
1
7/23 6:24
さようなら聖君。君が今日最初に立ちはだかってくれたおかげで早い段階で下山を決断することができた。この借りは必ず返すよ。
ハリブキ。とげが指に刺さった。
2021年07月23日 06:55撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/23 6:55
ハリブキ。とげが指に刺さった。
2021年07月23日 07:00撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/23 7:00
2021年07月23日 07:13撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
4
7/23 7:13
ただフル装備を担いで聖に登って戻ってきただけ。ここから聖沢ルートを下るのだが、これが体調不良で下山する者にとってはなかなかの曲者だった。そして何よりも聖沢登山口以降の14kmの東俣林道歩きを甘く見ていた。
2021年07月23日 07:17撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
1
7/23 7:17
ただフル装備を担いで聖に登って戻ってきただけ。ここから聖沢ルートを下るのだが、これが体調不良で下山する者にとってはなかなかの曲者だった。そして何よりも聖沢登山口以降の14kmの東俣林道歩きを甘く見ていた。
鉄橋崩壊で迂回路ができている。よく見ると渡れなくもないが。
2021年07月23日 07:44撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
1
7/23 7:44
鉄橋崩壊で迂回路ができている。よく見ると渡れなくもないが。
新しい鉄橋を渡る。付け替えられたためか迂回路で登りがあったりする。頭痛が酷くなっていく。
2021年07月23日 07:45撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/23 7:45
新しい鉄橋を渡る。付け替えられたためか迂回路で登りがあったりする。頭痛が酷くなっていく。
いつの間にか沢との距離がこんなに開いてしまっている。そういえば大して下っていない。
2021年07月23日 08:08撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/23 8:08
いつの間にか沢との距離がこんなに開いてしまっている。そういえば大して下っていない。
足場の悪い沢を二本連続通過。
2021年07月23日 08:38撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/23 8:38
足場の悪い沢を二本連続通過。
崩壊地が多い。気が休まらない。
2021年07月23日 08:47撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/23 8:47
崩壊地が多い。気が休まらない。
なかなかえぐい道が連続する。ロープはゆるゆるである。
2021年07月23日 08:50撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
1
7/23 8:50
なかなかえぐい道が連続する。ロープはゆるゆるである。
吊り橋も登りのルートのより痛みが激しく感じる。
2021年07月23日 08:55撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/23 8:55
吊り橋も登りのルートのより痛みが激しく感じる。
ようやく乗越。危険地帯は過ぎ去ったと考えたい。この七分の一表示の一区間が長い。
2021年07月23日 09:19撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/23 9:19
ようやく乗越。危険地帯は過ぎ去ったと考えたい。この七分の一表示の一区間が長い。
ようやくまともな登山道か。
2021年07月23日 10:15撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/23 10:15
ようやくまともな登山道か。
聖沢吊橋まで来た。あともう少しと思いたいところだがここからも長い。
2021年07月23日 10:29撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/23 10:29
聖沢吊橋まで来た。あともう少しと思いたいところだがここからも長い。
HPが削られつつある鉄橋。手すりもあてにならない。下はかなり高さがある。
2021年07月23日 10:33撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
1
7/23 10:33
HPが削られつつある鉄橋。手すりもあてにならない。下はかなり高さがある。
ここまで來ると沢水はぬるい。
2021年07月23日 10:38撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/23 10:38
ここまで來ると沢水はぬるい。
2021年07月23日 11:15撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/23 11:15
まだ七分の一もある。
2021年07月23日 11:16撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/23 11:16
まだ七分の一もある。
終盤いきなり登山道が通せんぼ。高巻きの迂回路を登らされた。
2021年07月23日 11:26撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/23 11:26
終盤いきなり登山道が通せんぼ。高巻きの迂回路を登らされた。
どうやら斜面崩壊で登山道が寸断されたらしい。この迂回路もお助けロープの設置された酷く脚元不安定な道であった。
2021年07月23日 11:48撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/23 11:48
どうやら斜面崩壊で登山道が寸断されたらしい。この迂回路もお助けロープの設置された酷く脚元不安定な道であった。
そしてようやく聖沢登山口に到着。自転車15台ほどデポ。このルートを登るのはかなり根性が必要だなと。それにしてもこの時間から登り始めてる人がいたが、今日中に聖平まで行くつもりだろうか。しかも午後から天候は崩れる。
2021年07月23日 12:11撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/23 12:11
そしてようやく聖沢登山口に到着。自転車15台ほどデポ。このルートを登るのはかなり根性が必要だなと。それにしてもこの時間から登り始めてる人がいたが、今日中に聖平まで行くつもりだろうか。しかも午後から天候は崩れる。
そして新たな現実がこれ。しかもカンカン照りの灼熱である。この体調だとちょっとやばいかもしれないという恐怖感すら覚えた。道路脇の崖から滝のようになっている箇所があるがどうも泥臭くてあまりの飲む気がしなかった。聖平で汲んでおいてよかった。
2021年07月23日 12:16撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/23 12:16
そして新たな現実がこれ。しかもカンカン照りの灼熱である。この体調だとちょっとやばいかもしれないという恐怖感すら覚えた。道路脇の崖から滝のようになっている箇所があるがどうも泥臭くてあまりの飲む気がしなかった。聖平で汲んでおいてよかった。
赤石ダムの湖面は目の覚めるようなエメラルドグリーン。行くしかない。
2021年07月23日 12:18撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
2
7/23 12:18
赤石ダムの湖面は目の覚めるようなエメラルドグリーン。行くしかない。
カーペットでお出迎え。東俣林道は全体で様々な工事中。作業員の方が弁当を食べていたり、休憩で寝ていたりしていた。路面は一部舗装だが、5kmあたりまでほぼ未舗装。そして林道は決して下りだけではない。
2021年07月23日 12:25撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/23 12:25
カーペットでお出迎え。東俣林道は全体で様々な工事中。作業員の方が弁当を食べていたり、休憩で寝ていたりしていた。路面は一部舗装だが、5kmあたりまでほぼ未舗装。そして林道は決して下りだけではない。
この赤石トンネル、風が一定方向に一定の速度で吹き抜ける。すべての邪念が吹き払われていくような不思議な感覚を味わった。
2021年07月23日 12:30撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/23 12:30
この赤石トンネル、風が一定方向に一定の速度で吹き抜ける。すべての邪念が吹き払われていくような不思議な感覚を味わった。
とにかく長い。0.1km毎のキロポストも観る気が失せる。両肩が痛くて何度もザックを下ろして休憩する。このZEROPOINT70Lのザックもあと一回使ったら買い替えよう。体に合わない。
2021年07月23日 13:54撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/23 13:54
とにかく長い。0.1km毎のキロポストも観る気が失せる。両肩が痛くて何度もザックを下ろして休憩する。このZEROPOINT70Lのザックもあと一回使ったら買い替えよう。体に合わない。
さらに腰とザックの間に当たりがあり、こちらの方の痛みが増してきた。不思議と左側だけ。先ほどから雲行きが怪しい。カンカン照りよりよほどいいが。
2021年07月23日 14:35撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/23 14:35
さらに腰とザックの間に当たりがあり、こちらの方の痛みが増してきた。不思議と左側だけ。先ほどから雲行きが怪しい。カンカン照りよりよほどいいが。
雷雨発生。大吊り橋のバス停らしきところで雨宿り。聖平であった登山者たちは無事に光小屋や荒川小屋に辿り着けただろうか。
2021年07月23日 15:18撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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7/23 15:18
雷雨発生。大吊り橋のバス停らしきところで雨宿り。聖平であった登山者たちは無事に光小屋や荒川小屋に辿り着けただろうか。
チャリアプローチ組が続々と追い越していく中ようやく、ゲート到着。工事関係者もちょうど仕事を終えて帰路に就く。
2021年07月23日 15:56撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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7/23 15:56
チャリアプローチ組が続々と追い越していく中ようやく、ゲート到着。工事関係者もちょうど仕事を終えて帰路に就く。

感想

久しぶりの南アテント泊縦走。よくよく考えると二泊三日の縦走など過去にしたことがあっただろうか。体力や体調面など色々と不安はあったもののできる準備をして畑薙ダムを目指した。
 現地についてみると夏季臨時駐車場は今年は閉鎖されていた。最前線の沼平ゲートまで行ってみるとすでに満車で止める余地はなさそうに見えた。実はそうでもなかったのだが、あまり勝手がわからなかったので無理をしなかった。とりあえず引き返しダム堤横のスペースに駐車。トイレを探したが見当たらない。奥の方に進んでいくと巨大な扉のあるトイレがあった。疲れていたのかこの夜は珍しく比較的良く寝られた。
 朝目覚めると周囲は車でいっぱいであった。チャリで出発する人もいた。沼平ゲートでトイレを探したが見当たらない。事前調査ではトイレがあると認識していたが、どうやら建物の中にあるらしく、今日は施錠されていて利用できなかった。完全舗装の林道を行き大吊り橋を渡ると急登が始まる。ウソッコ沢小屋までは橋の付け替え工事中でショベルカーなどが出迎えてくれた。ウソッコ沢小屋までは久しぶりのテント泊装備としては順調であった。今日の体調はよさそうだ。横窪沢小屋までも順調で重荷なりのペースを見つければ行けそうだった。ここでは念願のトイレを利用させてもらう。茶臼小屋まではさらにペースがあがり、横窪沢から二時間弱で到着。流石に脚に張りが出てきたがそれでも上出来である。天気も素晴らしい。直射日光は暑いが日影に入れば風も涼しく感じられる。茶臼小屋でトイレをチェックしたが、男子は小便用のトイレしか開いていなかった。奥に旧トイレがあるらしいが、そちらは女子トイレが利用できそうだった。ただし未確認である。水場では手がマヒするほど冷たい湧き水がでていたが、自分には少し苦味が強くておいしいとは思えなかった。稜線に出ると期待通りの大展望が待っていた。時間が早かったので茶臼岳を空身でピストン。聖、赤石の堂々としたその姿は、自分の記憶にあるもの以上に巨大に見えた。
 上河内岳へは緩やかに登ったあと急激に下ったので道を間違えたかと思ったがあっていた。流石に脚の疲れは隠せず、上河内岳山頂への分岐までペースは大幅に落ちていた。山頂ではすでにガスが出ていて聖岳を隠し始めていた。聖平までの下りではザックのショルダーベルトが肩に食い込み痛みが発生。このザックはいつもそうだ。相性が悪い。聖平では心配されたテント設営スペースにはかなり余裕があって設営場所には苦労しない。沢の向こう側にもテントを張れるようだ。今日は40張りほどだった。
 さて、テント設営が終了し落ち着いたところで少し腹ごしらえをと思ったがどうも食欲がわかない。チーズとナッツ類はそれ程抵抗はなかったが、甘いものは進まなかった。いつもの日帰り登山と同様、菓子パンなど甘いものをメインに持ってきてしまって後悔した。よく考えると登山以外で食べないものばかりだ。紅茶やコーヒーの類もほしかった。反省の余地あり。夕食は尾西の白飯と中華丼のレトルト。これはまずまず食べやすかった。テントサイトでは冬季用小屋泊と思われる人たちが宴会をしていて楽しそうだったが、酔いが進むにつれて大声になり正直うるさかったが、酒が切れると静かになることを知っていたので問題はなかった。

 二日目。体のだるさなどでほとんど寝られず体調が思わしくなかった。平地でも今日はだめな日だなという感じの体調だった。とりあえず聖岳に向かう。その調子を見てその先に進むかを考えることにする。重い足取りで3時前に出発。今日は午後の早い時間から雷雨の可能性があるということだったので早出とした。しかし、足取りは山頂まで変わらなかった。コースタイム通りの時間で登頂したが、この先はさらに険しいアップダウンがあり、百間洞からは最後の500mの登りがある。途中で体調がさらに悪化し脚が完全に止まったらまずい。目の前に広がる素晴らしい絶景を前に縦走を断念するのは辛かったが、進むという選択肢をとることは難しかった。赤石岳方面へ向かう人をしり目に下り始める。下りはザレ場が特に不安定であった。
 聖平からは聖沢を下るが、このルートは初めてだが特に下調べをしていなかった。聖平に向かうメインルートという印象で特に問題はないだろうと思っていたが、そこそこ悪路もあり曲者だと思った。特に今回のような体調不良でいち早く下山したい場合には不適だったかもしれない。しかも最後に東俣林道の歩きが14kmもあることを把握していなかった。崩壊地のトラバースが多かった。ロープが設置されているが不安定でかなり慎重に歩を進める必要があった。鉄の橋や手すりも一部痛みが激しく、どれほど信頼できるか不明であった。また、アップダウンもところどころあり、下り一辺倒とはいかない。終盤の迂回路は予想外だっただけに精神的にダメージが大きかった。
 そして最後の林道歩き。沼平ゲートまで14kmなので三時間かからないだろうと思っていたが、実際には暑さとアップダウンがあり、さらに肩の痛みや頭痛が加わって何度も休憩し遅々として進まなかった。特に肩の痛みと腰の擦れは痛くてつらかった。このザック、買った当初からそうだったのだが、せっかくの高い買い物を無駄にするわけにはいかないとだましだまし使ってきたが、今回の件で絶対にザックを買い替えてやるという決心がついた。変えても同じかもしれないが。途中で歩行者や自転車族にあったが、椹島まで行くつもりだろうか。まだまだあるぞ。さらに天候が悪化、雷雨となった。稜線ではもっとひどい状態だっただろう。幸いあと少しだ。ようやく到着した沼平ゲートでは下山届と体温測定。これやる必要あるのだろうか。車までもう少しだけ歩いて山行無事終了。長い闘いは終わった。
 今回の山行、反省点が多かったが、それだけ次につながるものだと思った。そもそも、自分の山行はほとんどが日帰り登山であり、テント泊縦走というのは年一回するかどうかである。したがって、テント泊に対してはほとんど素人であり、もう一度足りない面をよくよく反省して準備する必要があると感じた。昔は体力でごまかせていた面があったが、それなりの年齢になり無理も聞かなくなったということだと思う。それはさておき、二日間ほとんどは素晴らしい天気で久しぶりに雄大な南アルプスの名山を満喫出来たことは良かったと思う。次回はもっと気持ちに余裕のある状態で再開したいものである。とりあえずザック買い替え!まずこれだ。




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