3年越しの北岳＆間ノ岳

2021年07月23日(金) ~ 2021年07月24日(土)

• GPS: 15:51
• 距離: 17.8km
• 登り: 2,172m
• 下り: 2,295m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:41
• 休憩: 0:22
• 合計: 6:03

距離 6.8km 登り 1,560m 下り 208m

6:20 広河原インフォメーションセンター
6:29 6:31 広河原山荘
6:49 6:50 白根御池分岐
8:24 8:35 大樺沢二俣
10:47 10:54 八本歯のコル
11:29 吊尾根・北岳山荘トラバース道分岐
11:55 11:56 トラバースルート分岐
12:22 北岳山荘
12:23 宿泊地

2日目

• 山行: 9:07
• 休憩: 1:43
• 合計: 10:50

距離 11.0km 登り 616m 下り 2,111m

4:00 宿泊地
4:50 5:01 中白根
6:04 6:11 間ノ岳
6:53 6:54 中白根山
7:18 北岳山荘
8:10 トラバースルート分岐
8:33 8:44 吊尾根分岐
9:02 9:20 北岳
9:39 9:47 吊尾根分岐
9:59 10:05 吊尾根・北岳山荘トラバース道分岐
10:24 10:25 八本歯のコル
12:02 12:40 大樺沢二俣
14:14 14:15 白根御池分岐
14:33 広河原山荘
14:36 広河原・吊り橋分岐
14:47 14:48 広河原インフォメーションセンター
14:50 ゴール地点

天候

曇りのち晴れ、後ガス

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

前日は3年前にリニューアルされた夜叉神ヒュッテまで車で行って前泊。とっても良くして頂き快適でした。

問題は芦安タクシー。宿の前で乗合タクシーに乗せて貰えるよう何度も確認していたにも関わらず「間違えたから乗れない」と全く悪びれない。宿のご主人が抗議してくださり、タクシーが来る事になったものの中々来ない。快速広河原のバスが5台来て偶然にも我々二人分が空いていたのでもはやタクシーが来るかどうかも分からないのでバスで向かう事に。そして、驚いたのは乗った席の隣が共通の友人だった。

帰りのバスはネット上の時刻表ではあった15時のバスが運行しておらず、今度は乗合タクシーで夜叉神峠まで戻りました。乗合タクシーも時間が決まっているので確認した方が良い。たまたま予約で来ていた乗合タクシーが予約客が時間に来なかった為に乗れました。

コース状況／危険箇所等

大樺沢は渡渉が多数。流れの中を歩く箇所もあり、増水時にはスパッツがあっても厳しいと思った。

2日目は２件の事故に遭遇しました。友人も別の事故に遭遇しており、いずれも滑落ですが何でもない登山道での事故。原因は分かりませんが、いずれも下山時であり、疲労や集中力の途切れが原因では無いかと推測しています。

長い行程で足が疲れている所でよろめいてザックの重みで振られる事もあると思いますので安全第一で時間に余裕を持って下山するのが良いと思われます。

その他周辺情報

夜叉神ヒュッテでお風呂に入り、美味しいプラムをサービスで頂きました。

写真

7/22 16:13

前泊の夜叉神ヒュッテ。10年程前にテント泊した時から改装され大分綺麗になりました。ご主人も代替わりされたとの事です。

7/22 16:14

中は見違えるように綺麗になり快適でした。

7/23 5:29

翌日の朝、5時10分にはタクシーが来るというので待ち、最初に来たタクシーの運転手に聞いた所、間違えたから乗れないとの事。もう絶対芦安タクシーは信用しない。

7/23 6:18

結局快速広河原で広河原インフォメーションセンターに到着。

7/23 6:21

北岳を遠くに望みテンションは上がる。

7/23 6:22

広河原山荘に向かうのに橋を渡ります。

7/23 6:26

広河原インフォメーションセンターのトイレはバスの乗客で混むのでこちらのトイレを利用させて頂いた。

7/23 6:54

こんな感じで沢ぞいの涼しい登山道を進む。

7/23 7:05

団体さんがいるらしく大渋滞発生中。

7/23 7:10

最初の渡渉。

7/23 8:00

北岳と雪渓が見えてきた。

7/23 8:08

まずはハクサンフウロのお出迎え。

7/23 8:23

大樺沢二俣で小休止。ここまで沢の渡渉を繰り返しながら樹林帯の中を歩き、ここではじめて開ける。

7/23 8:25

ここからしばらくは雪渓があるが、雪渓上を歩かなくても通る事は出来る。折角なのでツボ足で10m程横断した。

7/23 8:39

7/23 9:06

チェーンスパイクで雪渓を歩いた方が楽な気もするが落石も怖いなぁ...

7/23 9:26

ここがちょっと分かりにくい最後の渡渉。大きな岩の上に上がらず対岸の目玉を見つけて渡渉。

7/23 10:11

大樺沢を詰めて樹林帯に入るとハシゴ地獄の始まり。ここまででヘロヘロなので結構しんどい。

7/23 10:29

ハシゴを終えると休憩できる箇所があり北岳バットレスに取り付くクライミングの人達を見る事ができる。

7/23 10:48

八本歯のコルに到着

7/23 10:51

まだハシゴは続く

7/23 11:21

大岩がゴロゴロと続く箇所

7/23 11:23

迫力の北岳バットレス

7/23 11:31

午後から天候が荒れるとの天気予報があったので分岐から北岳は明日に回して北岳山荘へ早着を目指す。

7/23 11:35

ハクサンイチゲ。キタダケソウじゃないことは分かっていても一応撮っておきたくなる。

7/23 11:35

こちらも同じ

7/23 11:37

7/23 11:38

7/23 11:39

北岳山荘へのトラバース路。ハシゴの先の手すりだけが岩壁についているように見えるがちゃんと50cm程度の登山道があるので写真の見た目ほど怖くはない。

7/23 11:44

7/23 11:45

ガスの間から北岳山荘が見えた。長かった...。

7/23 11:46

タカネシオガマ

7/23 11:49

7/23 11:53

7/23 11:54

7/23 11:55

トラバース路から北岳山荘が見えてからも結構歩く。

7/23 12:05

キタダケソウの保護エリアでキタダケソウを探すも...

7/23 12:06

もう少し

7/23 12:11

ハクサンイチゲ。綺麗です。

7/23 12:13

7/23 12:15

7/23 12:22

やっと到着

7/23 12:30

ポカリがビールと同じ600円。

7/23 12:39

一人一人が衝立で仕切られ部屋の窓が全開になっていました。窓のブロックは誰も来ないのかと思ったら来ました。ガスが吹き込んでどうするのかと思いましたが、当然閉めてました。

7/23 12:42

一応お昼にパンも持参して来たのですがコメが食べたくてビーフカレーを頼みました。美味しかった。

7/23 13:16

なんちゃってパルスオキシメータで血中酸素を測定してみます。平地では96くらいなのでかなり下がっています。苦しいはずですね。

7/23 16:30

降っていた雨があがったので外に出てみると...

7/23 16:31

北岳と虹が！

7/23 16:36

間ノ岳方面も見えています。

7/23 16:41

山荘内の気温

7/23 16:56

山荘の夕飯です。疲れた胃に優しいメニューでありがたい。

7/24 4:05

翌日は日の出と北岳のモルゲンロートを見るべく弁当を持って早出。

7/24 4:41

7/24 4:45

中白峰で陽が昇りはじめました。

7/24 4:56

ケルンと朝日

7/24 4:59

遠く霞んだ富士山も見えています。

7/24 5:03

間ノ岳と富士山

7/24 5:13

この日の見納めとなってしまった北岳へと向かう稜線

7/24 5:56

北岳も晴れて来ました。この後ガスが掛かったり晴れたりが続いていました。

7/24 6:00

7/24 6:05

間ノ岳山頂でのパノラマ写真。遠く北アルプスの槍ヶ岳も確認できました。

7/24 6:10

無事間ノ岳に到着

7/24 6:30

北岳への向かう岩稜帯。もうヘロヘロです。

7/24 8:50

北岳山頂はもう少し

7/24 8:59

北岳山頂

7/24 9:08

ガスの切れ間から鳳凰三山のオベリスクが見えた。

7/24 9:14

お約束の！

7/24 9:48

荷物をデポして来た分岐から八本歯のコルへ

7/24 9:59

結構険しい岩場が続きます。

7/24 10:07

ここは左手に巻いてその先へ

7/24 10:15

北岳を振り返る

7/24 10:23

八本歯のコルはまだ先

7/24 10:23

北岳バットレスが良く見える。

7/24 10:23

北岳バットレスの下部

7/24 10:54

下にはビレイしている人たち

7/24 11:03

半分よりちょっと下の右側に二人張り付いている。

7/24 11:24

やっと八本歯のコルからの梯子を終えて大樺沢へ

7/24 11:26

7/24 11:27

最初の渡渉点

7/24 12:22

大樺沢二俣まで戻って来た。ここまで結構長かった。

7/24 13:59

撮影機器：

DSC-RX100M2 SONY

iPhone X Apple

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 靴 ザック 昼ご飯 行動食 飲料 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 サングラス ツェルト ストック マスク 消毒液

共同装備

ロープ スリング カラビナ ATCガイド

感想

kinta6066

台風やら崩壊による通行止め、コロナ禍の山小屋営業中止などで3年越しの北岳＆間ノ岳にやっと登頂できて嬉しかった。

本来は白根御池コースから草すべりコース、北岳山頂を超えて北岳山荘に向かう予定だったが、午後から天候が荒れる予報だったのでショートカット で北岳山荘に直接向かった。しばらく高い山に登っておらず、標高2,500mを超えると足が上がらなくなる自分にはこれでもキツかった。

八本歯のコルからの道はトラバースルートも北岳へ向かうルートも険しく下りで使うものでは無いなぁと感じた。特に初心者は避けた方が無難。

北岳山荘から間ノ岳は結構長くアップダウンも多くて意外に大変。

この日は二人の遭難に遭遇した。中白峰から間ノ岳の間の何でもない登山道から滑落された男性。大樺沢二俣に着いた所で滑り落ちたのか救護を呼んだ男性。いずれも命に別状は無さそうで不幸中の幸いだった。標高第2位と第3位の山行で疲労し集中力が切れた時が危ないのかもしれない。