鎌倉山〜八丁平〜峰床山〜チセロ山〜三本杉
- GPS
- 08:58
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 1,209m
- 下り
- 1,086m
コースタイム
- 山行
- 6:54
- 休憩
- 2:04
- 合計
- 8:58
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
京都バス - 10系統 - 出町柳駅前〜坊村 1100円 京都バス - 32系統 - 大悲山口〜烏丸北大路 870円 京都市営地下鉄 - 北大路〜四条 260円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■坊村〜鎌倉山 坊村バス停近くの橋を渡り、少し北にある登山口から入山。 やや急な斜面を少しだけ登り、尾根に乗ります。 この先、地形図では急傾斜ですが、適度なジグザグ道となっています。 林道を越える辺りから傾斜は緩み、ぶな平を経て、植林帯では踏み跡を追うのが難しく感じるけど、特に問題はなし。 その後、基本的に道ははっきりしており、道なりに進むと、鎌倉山山頂です。 ■鎌倉山〜八丁平〜峰床山 支尾根に注意しつつ進む事になり、倒木で微妙に進行方向への注意を逸らされる箇所があるように感じます。 現在位置と進行方向の把握をきっちりとできるようにしておく必要があるでしょう。 オグロ坂峠から六尺道を下り、八丁平へ。 八丁平は周遊路を歩く形になっており、湿原内への進入は禁止されています。 周回を終えて、オグロ坂峠に戻り、尾根を辿って行くと、峰床山山頂へ至ります。 ■峰床山〜俵坂峠〜チセロ山 右側に谷を見つつ進んで行くと分岐があり、斜面を少し登ると、展望所があります。 下って行くと林道が交差しており、すぐ近くの『俵坂歩道』と記された標識の地点から山道へ進みます。 P864を経て、俵坂峠に至ります。 今回は一般のルートから逸れ、南下する尾根を辿って林道へ。 林道を進んだ後、『こもれびの森歩道』の標識があり、ここから尾根道へ進むはずなのだけど、今回は分岐を見過ごしてしまい、その先の支尾根から強引に通常のルートに復帰しています。 アップダウンのある道で、迷い込みそうな支尾根はあまりなさそうだけど、進行方向に注意しつつ進んで行くと、チセロ山山頂に到着です。 ■チセロ山〜三本杉〜大悲山口バス停 チセロ山山頂からは林道のような幅広の道で、東屋を経て、その先で林道に出合い、右折。 すぐ先に標識があり、折り返すように左折。 道なりに進んで行くと、『三本杉歩道』との標識があり、そこで左折して下りにかかります。 急斜面をジグザグに進むようなルートが設けられており、道幅が狭めのトラバース道を主に進むようなイメージなので、足元に注意して下ります。 傾斜が緩んだ辺りには杉の大木があります。 その後も注意が必要な辺りなどを経て下り終えると、沢に出合います。 程なくして、三本杉が目の前に現れます。 その先は主に未舗装の林道歩きとなり、峰定寺の参道前に至ります。 舗装路をしばらく歩いて行くと、大悲山口バス停に到着です。 |
写真
感想
京都府で第2位の高峰、峰床山。
すぐ近くには、近畿では珍しい高層湿原の八丁平があり、京都の山を中心に歩く身としては、やはり重要な山なのです。
だけど、アクセス面で少しハードルが高く、頻繁には訪れにくい。
初めての訪問となったのが2017年の7月中旬で、特に何かを目当てにしないままに歩いてみたら、当時は存在すら知らなかったイチヤクソウを見る事ができたのです。
他の地域ではどうなのか知らないけど、その後の数々の山行を経た今になっても、僕が歩く範囲の山では見かける事はなく、また見てみたいとの思いが募っていたのです。
今年の4月25日の山行では、イチヤクソウの葉っぱを探しつつ歩いており、その時に得た情報を基にして花を見つけられれば。
ただし、本当は前の週に訪れたかったので、これがどう影響するか、という感じ。
坊村バス停からスタートし、いつものように安曇川の対岸に渡り、水神社にて手を合わせて、無事の山行を願います。
すぐ近くの登山口でヤマビル除けの処置を施し、入山です。
最初にやや急な斜面を登ると尾根に乗り、いつもの定点撮影を。
ここからは地味にしんどい道となり、まだ標高が低いので、暑さ対策として普段よりもゆっくりと登って行きます。
しかし、じわじわと汗が噴き出して来て、林道と出合う頃には汗だくになってしまい、ちょっと休憩。
その先で尾根に乗る辺りまで来ると、暑さが徐々に和らいで来たのか、ちょっと楽になったような。
この辺りからイチヤクソウを探しながら歩いて行きます。
ほとんど収穫のないまま、ぶな平に到着し、休憩。
イチヤクソウの葉っぱは所々で少し見かけるものの、花の痕跡はない。
足元に注意していると、思わぬ発見があったりする。
イワウチワやイワカガミの群生地を経て、鎌倉山山頂に到着です。
ピークハンターさんのプレートは失われたままのよう。
避暑のために滞在していると思われる赤トンボの姿があり、少し心が和みます。
この先はルートを見失わないように注意が必要なのだけど、以前までよりも目印も増えているし、もう歩き慣れているので、ほぼ迷う事はない。
ヒグラシの鳴き声が耳に心地良い。
千年杉を仰ぎ見て、今回もP901に寄り道して、プレートを確認。
ヒグラシは休憩タイムに入ったのか、地面で休んでいるようで、こちらの気配を察知して飛び去って行きます。
気持ちの良い樹林帯を進んで行き、オグロ坂峠に到着です。
水場で少し涼を取り、六尺道を下って行きます。
ヒグラシの鳴き声が辺りに響き、いつもよりも気分が良いし、心なしか足取りも軽くなったような。
八丁平の入口まで来ると、年配のご夫婦と思しきペアがおられ、ご挨拶。
お邪魔になってはと思い、そのまま南下。
一帯の草木は盛りを迎えているようで、どこを見ても緑に包まれていて、生命力が溢れ出ているかのよう。
結局、八丁平では3組6人の方を見かけ、オグロ坂峠に戻って来て、ここで昼食。
イチヤクソウを探しながら山頂へと続く尾根を歩いて行くのだけど、見当たらず。
存在を忘れがちなP895には、プレートの類はなさそう。
最後の登りで2人組とすれ違った後、峰床山山頂に到着です。
時間に余裕があるので、木陰でゆっくり休憩。
少し休んで体の熱が放出されて行くと、そんなに暑さは感じなくなり、標高による恩恵を実感。
京都北山の峰々をぼんやりと眺めながら、山頂の雰囲気に浸る。
ヒグラシのどこか寂し気な鳴き声が耳に心地良い。
頃合を見て下山の途に就き、歩き慣れた道へ。
展望所からは蓬莱山や皆子山が見えていて、今年は皆子山は未訪のままなので、ちょっと落ち着かないような気分になってしまう。
俵坂峠を経て、いつも辿り損ねていた尾根を通るなど、順調に歩いていたのだけど、その後の林道から山道への取り付きを見落としてしまう。
すぐに見覚えのない風景だと気付き、タブレットで地形図を確認して、手頃そうな尾根から本来のルートに復帰。
この時間帯になって風がそれなりに安定して吹いてくれるようになり、負担を軽減してくれて、ありがたい。
チセロ山の山頂が見えて来ると、以前まで散乱していた倒木がきれいに片付けられているのが目に入り、軽く声が漏れてしまう。
山村都市交流の森の敷地内のはずだし、どうして片付けないのか疑問だったのだけど、ようやく対処してくれたようです。
新しい山名板も設置されており、後はピークハンターさんのプレートの再登場を待つばかりだけど、かなりの順番待ち状態かな?
山頂でゆっくりしようかと思っていたのだけど、虫が周りを飛び交っていて落ち着かず、追い出されるようにして下山です。
すぐに東屋があり、ここには虫がおらずに快適なので、目の前の展望風景をのんびりと眺めながらの休憩。
その後はP826を経て、いつも通りに下って行きます。
三本杉は変わらず雄大な姿をしており、ただ見入るのみ。
峰定寺の参道入口まで来ると、その先は舗装路歩き。
まだ時間に余裕があるのでゆっくり歩こうと思うのだけど、限界がある。
頃合を見て、背負って来たチューハイをザックから取り出し、飲みながら歩く事に。
真夏の山行で、もう舗装路歩きを少し残すのみなので、これぐらいは良いはず。
バス停での待ち時間が長くなるかなと思っていたら、立派なネムノキが目に入り、見頃を迎えているようで、これを見ながら飲む事にします。
カレーパンと共に、ささやかな反省会です?
もう少し記しておくべき事もあったのだけど、しっかりとネムノキの花を堪能し、大悲山口バス停にて今回も無事にゴールです。
イチヤクソウを求めての山行だったのだけど、やはり遅かったようで、花は見られず。
葉っぱの状態のはいくつか見ており、生態を把握した上でまたの機会を探りたい。
この日もそれなりの暑さだったはずだけど、過去の山行データの蓄積があり、各所をどれぐらいに通過すれば良いかの目安を把握できているので、余裕を持ってゆっくりと進む事ができ、暑さ対策として有効だったと思う。
同じルートで歩きがちではあるので、穏やかな気候の頃を狙って、新たなルートでの山行を試みてみたいですね。
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