折立から水晶岳日帰り周回


- GPS
- 22:21
- 距離
- 44.3km
- 登り
- 3,359m
- 下り
- 3,341m
コースタイム
- 山行
- 2:59
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 3:18
- 山行
- 16:51
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 18:29
天候 | 晴れのちくもり一時小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
片側交互通行 3か所ほど トンネル内消灯 ・駐車場は折立の臨時駐車場を利用。 午後7時に到着、登山口前は空き数台、臨時はそこそこ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道入口にトイレ、ジュース自販機あり。 |
写真
感想
先週の立山山頂から良く見えた赤牛岳、今回はワンデイで挑戦してみることにした。
折立から奥黒部を日帰りで行く場合は時間が必要である。
今回は水晶岳側から踏破する予定なので余分に時間が要るので、午後9時発とする。
世間は4連休だが自分は通常と同じカレンダーで、会社が終わった後に寝ないで行くことになる。まあ、仕方がないだろう。
終業後に買い出しをして有峰林道ゲートを7時過ぎに通過。折立の駐車場はそこそこ一杯であった。
準備をして21時前にスタートを切る。今夜は月もあり条件は良さそうだ。霧も晴れだし星空が一気に広がる。
折立から太郎平小屋までやや抑ええ気味に進み、標高を上げるとさすがに寒く、カッパを着こんで奥地へ進む。薬師沢小屋も真っ黒、そのまま雲ノ平へ。
手前の激坂は登りに利用したが意外とあっさり終わった。
日の出前に雲ノ平に入ったが、ここで草に付いた露が冷気で冷えて体を冷やし込み
一時低体温症のようになり厚着と食事で対応を図る。日の出前で寒くて仕方がなかった。また、濡れた木道も気を緩めることができずペースを奪われた。
やがて、雲ノ平小屋辺りで日の出。幻想的な風景が広がった。
一気に祖父岳まで進む。ここで作戦会議、どこまで進むか?
赤牛岳まで往復するとやはり時間が足りなくなってきた。行けないことはないが有峰林道の時間に間に合わない。折衷案で水晶岳を通過、温泉沢の頭から高天原へ降りることにしよう。
まずは岩苔乗越から稜線に乗り上げ水晶岳へ。さすがに登山者が目立ち始めた。
多くはワリモ岳分岐に荷を置いて水晶岳を軽装で往復する人が多いようだ。
朝方は天気も良く雲が湧きにくいが先週ほどではない。なだらかな稜線を詰めると最後は岩場が待ち受けていたが、早めに水晶岳をピクることができた。
周囲の山々が見えているがゆっくりするいにはスペースが少なく、先に進もう。
読売新道に入り稜線を進む。後から単独行と三人組がきたがいずれも黒部側に進んでいった。温泉沢の頭から尾根伝いに降り、どんどん標高を落とせる。一時間ほどで沢筋に出て、河原を下っていく。仕舞いにはマークがあるたびに渡渉しながら高天原を目指す。河原歩きと渡渉を繰り返すとやがて左右の斜面に崩落が認められる。さらに温泉臭がすると高天原温泉に到着。露天風呂が目の前に現れた。
あまりに突然で驚いた(目の前に温泉から上がった裸の人がいてご挨拶)。
しかし、今回は時間がなくて温泉はパス、そこからは登山道を大東新道で進む。
普通の登山道となり、整備された道に感謝である。
温泉から高天原山荘まで緩い登りだ。日が差し体感温度が上がる。
山荘前に到着。目の前に池塘があり、奥には大きな湿原があり、
なんとも風光明媚であった。
山荘前を過ぎ湿原の木道を進む。水晶岳、雲ノ平などを仰ぎながら景色を堪能。
雲が出てきたがまだ太陽が顔を出している。
水を飲む頻度が増える。
大きな沢を横切り、やがて高天原峠の上りとなり林間を歩く。
沢の水で手ぬぐいを濡らして顔を拭くと気持ちが良い。
また、日差しが遮られたので助かったものの、やはり、登り返しでは足が重い。
高天原峠を過ぎると黒部川右岸をトラバース気味に林の中を進む。
少しずつ標高を落とし後半は大きな沢を何回か横切り、黒部川の河原に降り立つ。
空はいつのまにか雲に覆われ一雨きそうな雰囲気。
ここから再び河原歩きで薬師沢小屋までまだ一時間ほどかかりそうだ。
温泉沢のように渡渉は無かったが、河原が無く歩けない箇所は梯子があったり、
鎖が設置されているが濡れた岩場のへつり、支流の沢の渡渉など出てきて難儀であった。
石に塗られたペイントを見失った時は正規ルートを探したりとなかなか大変である。
水嵩が高いときや夜間歩行はリスクがあるだろう。
日差しが無いのと河原なので涼しいのが救いだ。
途中で厳しくなる後半に備えて黒部川の水をたっぷりと補給しておいた。
その後、歩きやすい広めの河原や登山道も出てきたが総じて歩きにくい(普通の登山道と比較して)。
GPSを見る頻度が増えたがなかなか薬師沢小屋が近づかない。
赤い橋が見えたときは一安心だ。
しかし、黒部川の河原に出たときから帰りの時間が気になりだす。
有峰林道の亀谷ゲートは20時まで。間に合う時間を遡ると折立で19時、
太郎平小屋で17時、薬師沢小屋で15時がリミット。
すでに14時40分、休んでいる暇はない。薬師沢小屋はそのまま通過。
ここから350mの上りだ。小屋を過ぎてしばらくは木道が続きペースを上げる。
小雨が降り出したが大したことは無かった。
木道の区間を過ぎ一旦下り、最後に太郎平まで一気に登るが、
最後の方はさすがに足が重くなった。ゆっくりだが確実に歩く。
なんとか17時前に太郎平小屋が見えてきた。
周囲は高山植物の花が栄えている。
太郎平小屋横に出ている冷たい水を口に含み頭を冷やすと生き返った。
山荘前のテーブルでは皆さん、ビールなどを飲みながらくつろいでいたが、
こちらは下山の準備と食料を口にして下りにかかる。
折立まであと2時間だ。
周囲からはガスが出てきて身体を冷やす。
前半は小石などに注意しながら尾根道を下る。
なかなか高度が落ちず距離の長さを実感するが、
やがて樹林帯に入ると粘土質と根っこの道になる。
なかなかゴールが見えなかった。
ようやく折立に17:02到着。何とか林道閉鎖までに間に合いそうだ。
そのまま車に直行してエンジンをかけ出発。
林道の最終には間に合った。
奥黒部は前回同様最後は時間との勝負になってしまった。
高天原の後も緊張する時間を過ごすことになり、全体では20時間オーバーとなった。普段なかなか体験できない領域まで持って行って、素晴らしい景色を堪能できた。
また、山行後、幾つか課題が見えてきたので、いろいろと考えてみたいと思う。
高天原から温泉沢の頭経由で赤牛ワンデイ行きたいですが、コースは比較的明瞭ですか???
24Hコースになりそうですが・・・(笑
温泉沢は沢登りで、明瞭とは言いがたいです。渡渉は10回以上でしょうか。
薬師沢小屋からの黒部川歩きも明瞭でない部分やクリティカルなへつりがあり、
夜間走行はキツイ感じです。
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