蝶ヶ岳ー常念岳
- GPS
- 14:46
- 距離
- 20.2km
- 登り
- 2,214m
- 下り
- 2,196m
コースタイム
- 山行
- 5:11
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 5:31
- 山行
- 8:20
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 9:12
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
常念から前常念までの下りは段差の多い岩場、その先の森林限界まではガレ・ザレで、いずれもとても歩き難い。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
装備
個人装備 |
ソロテント
エアマット
グランドシート
シュラフ(350)
ダウンジャケット
バラクラバ
ウールタイツ
雨具上下
コンロ・ガス
コッヘル
食料
水
ポカリ
医療セット
地図
コンパス
ヘッデン
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感想
梅雨が明けました。
梅雨明け10日は良く晴れます。
今年はソロテントを購入したので、テストを兼ねてアルプス初級の蝶-常念へ行くことにしました。このルートは、二年前に槍穂縦走をした時から狙っていました。ずっと見続けていた山に登るというワクワク感と、自分が歩いた縦走路を反対側から見るというノスタルジック感(というほど古くはないが…)。
早朝に目覚ましを鳴らしてみたが、3時はさすがに眠い。ゴソゴソと起き出し、準備をして4時に車へ乗り込む。高速道路を使って4時間の長旅だ。前日に食料の準備をしていなかったので、安曇野のスーパーで買い出しをする。
登山口に着いたのは9時。一番手前の駐車場は既に満車気味。準備中の人に聞いたら、既に奥の駐車場は満車らしいので、なんとか1台停められるスペースを探して準備開始。
一番奥の駐車場へ行くまでの道路沿いは、路駐だけで50台くらいあるのでは?と思われる盛況ぶり。登山口の小屋番さんに状況を聞くと、三股駐車場には300台ほど停まっているが、テントはギリギリ張れるのでは?とのことだった。
また、ここから10分程の歩くと「力水」という水場があるという情報も頂いた。
登山道に入ると、木漏れ日が心地よい。しかしそれも束の間で、急登になると汗が噴き出る。水場は…
と思っていたとろこに「力水」。冷たくて気持ちがいい。腕を冷やし、たっぷり水を汲んでから少し休む。お腹を壊さない程度に冷たい水を流し込み、再出発する。
ザックが重くなったが、この先にはゴジラが住んでらしいので、見逃さないようにしっかり上を向いて歩こう。
すこし開けた場所にゴジラは居た。
まずはうなじを観察する。この角度もなかなかいい。
左に回り込んでゴジラの横顔を眺めた。ゴジラというよりマンモスに見える。
そして裏側に回り込んで思わず笑ってしまった。どう見てもプンバである。
ひと笑いして、元気がでた。
まめうち平には、何組かの先約が居た。私も空いている丸太ベンチで休ませてもらう。パンを少しかじり、丸太の上で仰向けになった。ストレッチポールに乗っているようで、背筋が気持ちいい。
ここから少し歩いていくと、右側に常念から前常念への稜線が見えてきた。「おー!」アルプスっぽい雰囲気に高揚感がでてきた。
そして森林限界を越えると、お花畑が現れた。
黄色い花はミヤマキンバイ。赤いのは?コバイケイソウの群生の中にはニッコウキスゲも咲いていました。
蝶ヶ岳ヒュッテのテン場はそれなりに混雑していたが、ソロテンなら張れそうな隙間がいくつかあった。少し斜めっている場所にテントを張り、ビールを買って槍穂を見に行く。
今回の目的は、「心ゆくまで槍穂を眺める」である。
山頂に着いた時は槍穂も晴れていたが、次第に入道雲が湧いてくる。槍はすぐに分かるので、そこから左へ順に見ていく。大喰岳はどれ?少し尖っているのは?
こんもりしたのが南岳かな?そこから大キレットへと下る。怖かったなぁ…二年前の記憶が蘇る。長谷川ピークの下り。。もう一回行けと言われても嫌だ。
北穂へ登り、涸沢岳を経て奥穂へ。その左は前穂かな。
明神岳は登ったことが無いので、位置関係が分からない。
梓川までぐっと下がり、左へ登り返したところが…登ったことが無い山は分からない。
乗鞍や御嶽もよく見える。
槍の右側は北鎌尾根?東鎌尾根?どっちも行ってないので分からない。
槍の右側を歩いたら、またここへ眺めに来よう。
夕焼けを期待したが、残念な結果だったので早々に床に就いた。
翌日も晴れていた。周りがざわざわしているので時計を見ると4時。外へ出てみると、東の空がオレンジ色に変わり出していた。山頂へ登ってみると富士山を見つけることができた。そうすると、左に浮いているのは… 八ヶ岳か! 富士山の右に連なるのは南アルプスだね。やっぱり、歩いた山はよく分かる。
日の出を見るか、槍穂のモルゲンロートにするか…
悩んだ末に両方見える場所に陣取る。
が、思ったほど槍穂が色付かない。ま、しゃーないか。
そうこうしているうちに、東の空を眺めていた人たちがモルゲンロートを見るために西側へ歩き出した。まるで民族大移動である(笑)
すっかり日が登ったので、槍穂を見ながらゆっくりと朝食を採る。
テントを乾かし、出発したのが6:30。予定より30分遅いが、昨日のペース通りなら十分挽回できるだろう。
蝶槍からの眺めは、これまた最高。あの怖かった長谷川ピークもバッチリ見える(笑)
そして、常念岳がいよいよ近くに見えてきた。
しかし、ここからぐんぐん下る。そして登り返してまた下る。見た目がかっこいい山は、しんどい山でもある。コバイケイソウの群生に少し癒されたあとは、いよいよ常念への登りである。日差しがガンガンと照りつけ、既に暑い。水をガバガバ飲みたいが、下るまでは水場が無いのでセーブせざるを得ない。30分の遅れを取り戻すこともできず、常念岳の山頂に着いた時にはヘトヘトになっていた。
隙間を見つけて休憩をとる。靴を脱ぎ、横になった。
しかし日差しを遮るものは何もないので、ここに居ても消耗するだけである。
少し休憩しただけで、前常念へ歩き出した。
大きな岩の上をバランスを崩さないように慎重に渡っていくのはすごく疲れる。昨日は「かっこいい稜線!」と思っていたが、歩いてみると周りは何も見えないし、歩き難いしで、いいことは何もない。。
そして前常念でへたり込む。
ここまで来れば何とかなると思っていたが、ここからもガレ・ザレでなかなか進まない。そして森林限界の手前で気付いた。「シャリバテか?」
持っている水分量が心もとないのと、段々と遅れが大きくなっていたのとで、精神的にもやれれておりこまめに食事を採ることに気を回せていなかった。お腹は空いていなかったが、ランチパックを一袋ねじ込んだ。この先は樹林帯なので暑さも収まるだろうと考え、水分も多めに採った。
樹林帯に入ると格段に歩きやすくなった。直射日光が無くなり、路面もザレから土に変わった。ずっとかばっていた左ひざを少し休め、気を取り直して下りだした。
ここから一気にペースアップする。いつもの600m/hでどんどん下る。さっきのザレ場で声を掛けてくれた二人組にも追いついた。「さっきのザレ場はしんどかったですねぇ」と声を掛ける余裕も出ていた。
1時間ほど下ったところで少し休む。ここまで来れば下山予定時刻も読め、水分量の見込みもたった。
三股まで降りてきた。蝶への分岐の手前で、左側を流れていた沢に引き寄せられた。雪解け水だろうか?とても冷たい水を帽子へたっぷり汲んで頭からかぶる。「生き返る~!」
昨日の山小屋ではジュースが売られていた。下山したら炭酸でしょ!
『コーラ、ファンタ、ラムネ、、どれにする?』 「ファンタ・グレープ!」
ここから駐車場までトボトボ歩いて50分。これが一番キツかったかも。
けど、また来ます!
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