素敵な大展望−前穂高岳、北尾根(下半部)〜蝶ヶ岳
- GPS
- 12:59
- 距離
- 39.0km
- 登り
- 3,002m
- 下り
- 2,987m
コースタイム
天候 | 晴れ、時々曇りまたは霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
沢渡-上高地バスターミナル タクシー料金 \4,000- 沢渡駐車場は、\500/日 上高地発沢渡行きの最終バスは、18:00。タクシーは、18:45 ぐらいまで。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
前穂高北尾根は、一般登山道ではありません。 一般登山道で鎖がなくても登れるような場所で、鎖がない状態です。 (例えば、北穂高南稜の鎖がない状態と思って頂ければ・・・) 下半部だけなら確保が欲しいと思う場面はありません。 ただし、III級程度の岩場をフリーで登れること。 ハイマツ漕ぎが多いです(特にVIII峰の登り)。さらに、一般登山道ではあり得ない傾斜なので、体力を消耗します。 ルートは、はっきりしないところもあり、はずすと、つらいハイマツ漕ぎが待っています。1回はずして、めげました。 ペンキ印、テープ類は、ほとんどありませんが、通れるところは、決まっています。 Root Finding は多少必要ですが、登りやすい方に行けば大丈夫です。 沢渡に足湯と公衆浴場があります。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
GPS 累積標高: +3130M/-3130M
GPS 沿面距離: 40.3km
標準コースタイム: 20:50
(中畠新道分岐〜屏風のコルのログが、一部異常だったので手修正しています)
前穂高北尾根の上半部は、すでに登っているので、残りの下半部を通ってみたくてでかけてみました。ここは上半部のような派手さがないためか、マイナーなルートのようですが、ひとたび訪れれば、展望の山/稜線で、とても気に入りました。岩場に慣れていれば、困難なところもなく、快適な岩稜コースでした。主稜線とはひと味違った景色を満喫できます。特に8峰付近は、お花畑が素敵なところです。
いままで携帯で撮影していたのですが、写りがいま一つなので、もう少しましな、コンパクトカメラにしました。
ここは、一般登山道ではありません。しかし、確保を必要と思うところはありませんでした。とはいえ、転落すれば助かる見込みは、ほとんどないと思います。
上高地〜新村橋:
時間を稼ぐために、ここは急ぎました。涼しいので、だいぶ楽です。
新村橋〜屏風のコル:
橋を渡ってしばらく行くと、道が2又となりますので、左に行きます。ここから登りが始まり、じきに中畠新道の分岐です。上半部に行ったときは、中畠新道を登り、奥又白池から5,6のコルを経由し、前穂高に登りました。この道は、とんでもない急傾斜でした。今回は、ここから一般ルートのパノラマコースとなります。
慶応尾根に取り付くと傾斜が強まり、上部にコル状のところが見えてきて、もうすぐ登りが終わるのかなと思いきや、コルからは、まだまだ向こうの方にある屏風のコルを見せられることになります。おまけに一度、下がってからまた登り返すので、悲しくなるところです。涸沢によく来ている人の場合、たまには、この道を下山路にとるのも悪くないコースです。
屏風のコルから少し左に行き、涸沢降り口のところが、8峰の取り付きです。
屏風のコル〜8峰:
さて8峰ですが、「アレ〜道がない」というところから始まります。ブッシュをかき分けて行くと、何となく踏み跡が出てきます。次々とハイマツ。踏み跡を覆い隠す状態なので、踏み跡があっても、ハイマツ漕ぎです。おまけに一般登山道ではありえない急傾斜。ハイマツ漕ぎ+急登ですから、非常に体力を消耗します。8峰の往復だけでも結構めげると思います。
それでもハイマツに悪戦苦闘したあとは、8峰の素晴らしい展望が待っていました。ここの頂上は割と広くて、奥又白側には、お花畑が広がる別天地でした。
8峰〜7峰:
ここは、普通の道です。少しガレたところをかすめたりする程度です。素晴らしい展望を満喫しながらの岩稜漫歩でした。
7峰〜6峰:
6峰の登りになる前に軽い岩場があります。6峰直前の突起を涸沢側から巻き下ると、いよいよ6峰の登りとなります。取り付きは、岩稜。でも見た目より全然簡単で階段状でした。ここを登ると、目前に6峰が聳えています。一見、大丈夫かなとも思える感じですが、いざ取り付いてみると、簡単でした。ただ、ここで簡単と言ってはいますが、一般登山道の鎖場なら、ほとんど使用しないで登れることを基準にしています。たぬき岩を左にかすめると、あと少しで6峰頂上です。頂上に着くと、眼前に5峰から上の北尾根ハイライト部分を目にすることができます。
6峰〜5,6 のコル:
ここの下りは、ガレているところを下ったりします。でも、一般登山道に近い感じです。
5,6 のコル〜涸沢:
下部の傾斜が緩くなり初めるあたりから雪渓が残っていました。そこまでは、明瞭な踏み跡がありました。トレランシューズですが、適当にキックステップしながら雪渓を下りました。雪渓の右岸際を歩いていくと、ペンキ印があるので、これに従っていくと涸沢ヒュッテにつきました。
予定は、ここから北穂東稜を行こうかと思っていたのですが、胃の調子が、まだ完璧ではない上に、持病の膝痛も起きていたので、横尾に下ることにしました。
涸沢〜横尾:
パノラマコースで数人にすれ違っただけだったのが、この道に入ると、驚くほどの賑わいでした。この人数の多さには、ビックリ!。お盆の頃だったら、恐ろしいことになっていたのでしょう。
横尾〜蝶ヶ岳:
横尾に着いたのが 13:00 前なので、このまま帰るか他に行くか、少し思案しました。持病の膝痛は、痛みはあるものの悪化してこないので、蝶ヶ岳まで行って、北尾根と穂高の稜線を眺めることにしました。途中の槍見台からは、この時だけ槍をみることができました。それにしても、一気に 1000M 以上登るので、かなりの急傾斜です(とは言っても、北尾根の登りに比べれば全然緩いですが・・・)。あまり登りたくない道です。
蝶ヶ岳〜徳沢:
稜線に着くと、残念なことに穂高連峰は、ガス。それでも、まぁまぁ眺めることができました。ただ、何がなんでも 18:45 までに上高地に戻らないと、沢渡まで歩きになってしまうので、のんびりすることはできません。展望を眺めながらも、それなりにダッッシュする必要があります。
長塀尾根は、横尾コースの倍近い距離ですので、傾斜は緩めですが、その替わりにダラダラと長いのです。森林帯に入ってからは、必死で降りるのみです。
徳沢〜上高地:
18:00 のバスに乗りたかったので、できるだけ頑張ってみましたが、13分、間に合わなくて、タクシーとなってしまいました。
上半部に行ったときも、単独でザイル未使用でしたが、4峰と3峰は、ちょっと厳しい感じがします。それに比べて、下半部は、危険な感じは受けずに、楽しい岩稜歩きと素敵な大展望を満喫できました。あえていうなら、8峰のハイマツ漕ぎが辛いことぐらいです。ある程度、岩稜歩きに慣れている方ならお勧めのコースです。
misuzuさん こんばんは
両神山はありがとうございました
今回も、ものすごい山行ですね40kmの行程で、あの標高差を、まさかの日帰りでこなしてしまうなんて
misuzuさんの実際の歩きを生で目にしたので、納得ですが
2週連続で山行をお休みしてしまったので、またまた体が、なまってしまっているRossiでした
前回の鋸岳より気分的には楽でしたが、筋肉痛は、鋸より残ったので、こちらの方がハードだったようです。蝶が余計なんですね。鋸は、絶不調だったというのもありますが。
それにしても、北尾根下半部といい蝶といい、ホント、展望の山ですよ〜。是非是非、お出かけをお薦めします。
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