[SuperView] 爺ヶ岳=鹿島槍ヶ岳南峰・北峰 [扇沢から]
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- GPS
- --:--
- 距離
- 23.0km
- 登り
- 2,505m
- 下り
- 2,498m
コースタイム
6:54 種池山荘 14:50
7:31 爺ヶ岳南峰分岐 ――
―― 爺ヶ岳南峰 14:20
7:44 爺ヶ岳中峰 ――
8:18 冷乗越
8:27 冷池山荘 12:59
9:28 布引山 ――
==================
10:09着 鹿島槍ヶ岳南峰 発11:50
10:28発 鹿島槍ヶ岳南峰 着11:42
==================
10:54 鹿島槍ヶ岳北峰 11:08
天候 | 〜〜☀〜〜 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
鹿島槍から見るゴリューは
バックが溶け込んでしまっているし、
非対称山稜のなだらか面と向かい合わせで迫力に乏しい印象を受けてしまった。
やっぱり五龍には武田菱が似合う
深南部・池口岳の稜線から見た鹿島槍ヶ岳('11-11-27)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=152823&pid=1963c4f37a2a5308e94fee5ea6e7d7bb
2000×1327pix
感想
爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳へはかなり以前から狙っていたのですが、実行に移せないでいました。
いや一度実行しかけました。春の大型連休初日に残雪の爺ヶ岳南尾根を登ろう…と
扇沢まで行って断念しました。間際まで扇沢は路面が凍結するほどの天候。
しかもあんな斜面を登っていけるかっちゅうのが本質ですが。
実際難に遭われた方がいました。それ以来躊躇してしまっていました。
まあ偶然なのか狙いなのか、去年のこの日はハッポーオネからゴリューさんに登っていましたので、今年はオーギザワから登ってみよう!ということにしました。
しかしモチベーションはそれほど高くはありませんでした。
お盆の南ア縦走以降、一種の燃え尽き症候群になりかけていたところ、
lynxさんが仙丈、甲斐駒黒戸尾根とトレーニングを重ねている余勢を駆ってけしかけてきました。
受けて立つしかありません。
柏原新道を登り始めてすぐに来てよかった。誘ってくれてありがとう。の世界です。
蓮華、針ノ木〜スバリ〜岩小屋沢のモルゲンロートにはじまり、
富士見坂で富士〜南ア、しかも深南部までクッキリ現れ、
種池山荘に着くとまあ『オールスター「に」感謝祭』なわけですよ。
こちらからの感謝ですね。
ここからは鹿島槍のきれいなネコミミに向かって、気持ちのよい稜線歩きです。
爺ヶ岳を過ぎると、きれいでゆるやかなV字谷、棒小屋沢が目を惹きます。
この谷には以前から見てみたいなぁと思っていました。
とくに残雪期がきれいで、真正面には剱岳があって。
これはよかったです。
さすが人気のルートで引きも切らず。
とくに「山ガール」さんの多いこと。「南ア」比ですが。単独行のガールさんもいました。
冷乗越、最低鞍部から鹿島槍まで標高差約500mというところでしょうか。
じわじわと登っていく感じです。また両側を交互に見ながら進みます。
この日は信州側もガスがかからないということです。
遠くに四阿山から続き、横手山から苗場山と連なる稜線の向こう側まで望めました。
越後三山に谷川連峰でしょうか?
そこまではっきり見えたのは初の事です。
南峰に立ちますと、五龍岳、そして白馬の山々や、北信・頸城の名山。
かたや、黒部川扇状地に富山湾と全て望めました。
立山越しに白山御前峰も見えましてね。
まあ休んでばかりいられません。今回は北峰に行ってあれを見るんだ。
北峰までの写真がないことにお気づきの方もいらっしゃいますでしょうか?
南峰から北峰へも、岩場もとい、いわば八峰キレットの助走路のように思いました。
このあたり撮って置くべきでした。
コースタイムは濃厚な25分というところでしょう。
北峰は南峰に比べて痩せています。
山頂に立つと、北側に八峰キレットが。今度はここを歩いて五龍さんと鹿島槍さんを繋げたいと思いました。
つぎに、「鹿島槍北壁」を見下ろすのです。
昨冬小遠見山から見た白い北壁と、ドッサリ雪を蓄えた「カクネ里」が印象的でありました。
細くなったけれど、まだまだカクネ里の雪渓は存在感がありました。
標高が低いだけに前衛が遮って里からは見えず、遠見尾根や北峰から見下ろさないと見えないように思います。
こんなところもあるんだなぁ。
いつまでも見ていたい展望ですが、下りなくてはなりませんよ。
午後になって日が傾いて、光線は越中側の斜面の紅葉を照らします。
なかなか紅葉ってきれいに撮れません。
写真を撮りまくった山行になりました。
これほどまでにガスがかからず晴れまくっていたのは経験がないかもしれません。
登りは気持ちのよかった柏原新道なのですが、
下り、けっこうボロボロになってしまいました。1ヶ月以上のブランクが左ひざへ乗っかってきました。
靴も合わないのかな?
lynxさんはグングン下っていきます。ついていけない…私。
課題は下りです。
展望で満腹の山行終わりです。
[ふるさとが恋しくなる、そんな山なんです]
ようやくvotti師匠が「その気」になってくれました。
感想の通り、師匠にも満足してもらえて、紹介した身としてもとてもうれしかったです。
多くの山ガールさんにも会えましたし。
気が変わらないうちに愛車で夜の闇を切り裂き、師匠をはるばる扇沢まで拉致してきた甲斐がありました。
そうそう、「けしかける」だなんて、人を出走前にいきり立っている馬みたいに言わないでくださいね。
鹿島槍ヶ岳を訪れるのは一昨年に続いて二度目なのですが、これ以上はないくらいの好天のなか、あの優美な双耳峰は二年前と同じく艶然と微笑んでいました。
圧倒的な存在感をもって私を魅了してやまない塩見岳をはじめ、日本アルプスの名山が秋の澄み切った空気の中、勢揃いしました。
とりわけ剱岳や立山、そして毛勝山が、「よく帰ってきたね」と歓迎してくれているかのようで、ちょっとじーんとしてしまいました。
驚いたのが、あまりにお天気が良くてわが故郷富山平野と富山湾も間近に見えたことです。
山が富山を彩る大きな魅力のひとつであることを、改めてしみじみと感じました。
そういえば久しく富山の山に登っていないかも。
未踏の山もまだたくさんあるので、そろそろ計画を立てなければなりませんね。
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