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Yamareco

記録ID: 3417522
全員に公開
アルパインクライミング
剱・立山

八つ峰主稜

2021年08月04日(水) ~ 2021年08月06日(金)
 - 拍手
tunotenko その他1人
体力度
9
2~3泊以上が適当
GPS
25:56
距離
24.3km
登り
3,502m
下り
3,518m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:41
休憩
1:02
合計
7:43
距離 10.7km 登り 1,406m 下り 1,302m
9:34
8
9:42
9:43
3
9:56
11
10:12
10:13
91
11:44
12:04
38
12:42
13:22
5
13:27
51
14:18
97
15:55
75
17:10
7
2日目
山行
12:26
休憩
2:37
合計
15:03
距離 9.0km 登り 1,705m 下り 1,703m
3:09
45
3:54
283
8:37
9:15
42
10:08
10:26
58
11:24
28
11:52
13:27
161
16:08
16:09
103
17:52
9
18:03
宿泊地
3日目
山行
2:51
休憩
0:08
合計
2:59
距離 4.5km 登り 410m 下り 513m
6:09
52
宿泊地
7:01
7:03
48
7:51
7:54
25
8:19
8:20
10
8:30
8:31
22
8:56
10
9:06
9:07
1
9:08
ゴール地点
2021年8月4〜6日  同行者の記録
山域 剱岳 八ッ峰主稜

8/4 室堂〜劔沢 テント設営後取付下見 泊
8/5 3:00劔沢〜5:00長次郎谷1.2コル取付〜
6:30 2.3峰のコル〜9:00 5.6峰のコル〜12:20 八ッ峰の頭〜長次郎谷〜16:00長次郎谷出合〜18:00劔沢 泊
8/6 劔沢〜室堂

8/4
室堂から入山。真砂沢キャンプ場の予定でしたが登り返しが辛くなり劔沢にテントを張りました。休憩したら取付きの確認に出かけました。

8/5
3時出発。長次郎谷出合まで1.5時間、そこから八ッ峰1.2峰コル取付きまで30分。生ぬるい風と雪渓に冷やされた風が交互に吹いてきます。
【下半】
コル取付きで夜明け。アイゼンを外し、スタート。登山体系によるとルンゼを忠実に上がれという。忠実に上がっていくとザレながら左側は逆層気味のスラブ、右側は立ってきていて導かれるまま左側の草付きまじりのスラブへ。靴のフリクションはよかったけど朝露に濡れたびしょびしょの草まじりのスラブは滑りそうで…私の本日の核心箇所でした。何とか稜線に上がると2.3のコルに出たようでした。眼前に広がる雲海と八ッ峰の景色に疲れも一気に吹き飛びました。
3峰へは長次郎谷側に緩い岩稜帯をトラバースしながら登る。登ったら短めな懸垂でコルに降りる。
4峰の登りは稜通しで。この辺りは小さいピークみたいなのもあって何峰にいるのかはっきりしないまま進んでいました。4峰の下りは切れて下が見えなかったのですが、周りを探してみると長次郎谷側に踏み跡があり緩い草付きを少し下り短い懸垂を2回してトラバース気味に4.5のコルに着きました。
5峰の登りはやや三の窓側を直登し踏み跡は明瞭で導かれるままに進みます。下りは稜線上で懸垂2回で5.6のコルに降りました。このコルと眼前に見える6峰を見て、現在地が漸く確定できました。
【上半】
6峰の登りは草付きルンゼから緩いスラブを上がります。念のため2Pほどロープを出しました。下りは長次郎谷側からクライムダウンできました。
7峰は稜通しで登りやすかったですが下りは三の窓側に30mほどの懸垂をすると明瞭な踏み跡があり着いていくと何と8峰の巻道でした。残置のアブミがある狭いガレガレのガリーを上がると8峰と八ッ峰の頭のコルに。八ッ峰の頭へはさらに別のガリーからカンテ沿いに上がりますが、ここで会った親切な方にちょっと嫌らしい箇所だよと教えて頂き、ロープを出しました。八ッ峰の頭に到着したときには次にどこから降りたらいいか考えていたら景色を楽しむ余裕がありませんでした。
【帰り】
八ッ峰の頭から懸垂で池ノ谷乗越に降りますがここもガレガレ。池ノ谷山方面に雲が一部もくもくしていて全景はなかなか見えませんが少し登ると素晴らしい景色でした。本峰の人影も見えます。時間も気になり、割れてなさそうな長次郎谷左股を下ることにしました。出だしは急なので後ろ向きにピッケルを使いながらそうっと降ります。途中で雪が切れて草付きとその下にスラブが出てきました。T野さんはそのまま降りて行きましたが私はハイマツで懸垂しました。その後は長次郎谷をひたすら下ると朝の取付きまで戻ってきました。朝より雪渓に転がってる岩が増えています。下っている最中にも岩が転がってきてました。
あとは劔沢のテントまで登り返しですがさすがに2人とも疲れてきており、休憩を挟みながら戻りました。
天候 晴曇り
過去天気図(気象庁) 2021年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
立山駅から室堂往復
コース状況/
危険箇所等
長次郎雪渓は大体繋がっていた
予約できる山小屋
剱澤小屋
2021年08月04日 09:34撮影 by  iPhone 7, Apple
8/4 9:34
2021年08月04日 09:42撮影 by  iPhone 7, Apple
8/4 9:42
2021年08月04日 09:42撮影 by  iPhone 7, Apple
8/4 9:42
2021年08月04日 12:05撮影 by  iPhone 7, Apple
8/4 12:05
劔沢にテントを設営し長治郎雪渓のとりつきを見に行く。
2021年08月04日 14:01撮影 by  iPhone 7, Apple
8/4 14:01
劔沢にテントを設営し長治郎雪渓のとりつきを見に行く。
長治郎雪渓を30分ほどあがる。
2021年08月04日 15:04撮影 by  iPhone 7, Apple
8/4 15:04
長治郎雪渓を30分ほどあがる。
1,2のコルには取り付きの岩室からルンゼを忠実に上がるとかかれている岩室にうまく雪渓がつながっている個所があり問題なく移れることを確認
2021年08月04日 15:08撮影 by  iPhone 7, Apple
8/4 15:08
1,2のコルには取り付きの岩室からルンゼを忠実に上がるとかかれている岩室にうまく雪渓がつながっている個所があり問題なく移れることを確認
テントサイトからの眺め
2021年08月04日 16:59撮影 by  iPhone 7, Apple
1
8/4 16:59
テントサイトからの眺め
2021年08月04日 17:01撮影 by  iPhone 7, Apple
8/4 17:01
2021年08月04日 17:01撮影 by  iPhone 7, Apple
8/4 17:01
2021年08月04日 17:06撮影 by  iPhone 7, Apple
8/4 17:06
2021年08月04日 17:06撮影 by  iPhone 7, Apple
1
8/4 17:06
おみずを3リットルくみ出発
2021年08月05日 02:55撮影 by  iPhone 7, Apple
8/5 2:55
おみずを3リットルくみ出発
長治郎雪渓をあがります
2021年08月05日 04:35撮影 by  iPhone 7, Apple
8/5 4:35
長治郎雪渓をあがります
取り付きです
2021年08月05日 04:40撮影 by  iPhone 7, Apple
8/5 4:40
取り付きです
やまなめくん
2021年08月05日 05:19撮影 by  iPhone 7, Apple
8/5 5:19
やまなめくん
1,2のコルに上がる予定がスラブを左上してしまい、まーいいやということで2,3のコルにあがる。わたしは楽しかったが、同行者のIさんはハイカットの靴だったのでスラブは怖かったみたいです。かかとが曲がらないからね。下りもわたしは適当に降りたところロープ出してたな。
2021年08月05日 06:02撮影 by  iPhone 7, Apple
8/5 6:02
1,2のコルに上がる予定がスラブを左上してしまい、まーいいやということで2,3のコルにあがる。わたしは楽しかったが、同行者のIさんはハイカットの靴だったのでスラブは怖かったみたいです。かかとが曲がらないからね。下りもわたしは適当に降りたところロープ出してたな。
3峰をみる
2021年08月05日 06:20撮影 by  iPhone 7, Apple
8/5 6:20
3峰をみる
3峰から懸垂
2021年08月05日 06:58撮影 by  iPhone 7, Apple
1
8/5 6:58
3峰から懸垂
4,5のコルも広くて、最初4,5のコルを5,6ノコルと勘違いしました。
2021年08月05日 07:57撮影 by  iPhone 7, Apple
1
8/5 7:57
4,5のコルも広くて、最初4,5のコルを5,6ノコルと勘違いしました。
2021年08月05日 08:07撮影 by  iPhone 7, Apple
1
8/5 8:07
2021年08月05日 08:08撮影 by  iPhone 7, Apple
8/5 8:08
6峰をみる
2021年08月05日 08:19撮影 by  iPhone 7, Apple
1
8/5 8:19
6峰をみる
源治郎尾根をみる
2021年08月05日 08:19撮影 by  iPhone 7, Apple
1
8/5 8:19
源治郎尾根をみる
7峰をみる。この登りは簡単。
2021年08月05日 10:28撮影 by  iPhone 7, Apple
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8/5 10:28
7峰をみる。この登りは簡単。
八つ峰の頭を懸垂下降したところ。。ロープの残骸が多い。。たぶんロープ引っかかりやすいのでカットして残置されたものがおおいのでは。
2021年08月05日 12:57撮影 by  iPhone 7, Apple
1
8/5 12:57
八つ峰の頭を懸垂下降したところ。。ロープの残骸が多い。。たぶんロープ引っかかりやすいのでカットして残置されたものがおおいのでは。
八つ峰の全体像をみる。
2021年08月05日 13:43撮影 by  iPhone 7, Apple
8/5 13:43
八つ峰の全体像をみる。
長治郎雪渓左股(右またはクレバスがだいぶ入っている)をおりる。みぎよりだいぶゆるくアイゼンピッケルもってきたけどピッケルいらんかったかな。
2021年08月05日 13:52撮影 by  iPhone 7, Apple
8/5 13:52
長治郎雪渓左股(右またはクレバスがだいぶ入っている)をおりる。みぎよりだいぶゆるくアイゼンピッケルもってきたけどピッケルいらんかったかな。
18時ごろテント場にもどりました。テント場には酒がうっていなかった。。。お財布をもってなかったのでビール買えなかったけど残っていたワインで乾杯、飲みほしました。
2021年08月05日 18:05撮影 by  iPhone 7, Apple
8/5 18:05
18時ごろテント場にもどりました。テント場には酒がうっていなかった。。。お財布をもってなかったのでビール買えなかったけど残っていたワインで乾杯、飲みほしました。
帰りも快晴です。
2021年08月06日 09:03撮影 by  iPhone 7, Apple
8/6 9:03
帰りも快晴です。
2021年08月06日 09:03撮影 by  iPhone 7, Apple
8/6 9:03
前回とおなじくグリーンパーク吉峰で汗を流し彩セット1000円でおなかを満たしました!
2021年08月06日 12:55撮影 by  iPhone 7, Apple
1
8/6 12:55
前回とおなじくグリーンパーク吉峰で汗を流し彩セット1000円でおなかを満たしました!
撮影機器:

感想

八つ峰に行ったことがなかったので最初に全体像をみることのできる主稜を行くことにしました。1,2のコルは途中までは順調だったんだけど、やっぱり外して2,3のコルにでてしまい、そのあとも4峰まではどこをいくのか不明瞭でしたが4峰以降はかなり踏み後がはっきりしてきました。それでもガスると、ルートがわからなかったとおもいます。全体の印象として踏み後が明瞭でない箇所はルートがわかりにくく初心者だけで行かないほうがいいと思います。難しいところはないのでルートを知っている人がいれば技術的には容易ですが、初見ですとなかなかわかりづらいです。それでも長治郎雪渓には容易に降りられる箇所はあるのでエスケープは可能です。登攀パーティは熊の岩にテント二張あり6峰のフェースには2Pほどいたようですが、主稜はわたしたちだけでした。主稜からは360度素晴らしい眺めを堪能できました。行ったことのない行きたいところがたくさんあります。。一日目の偵察の時早月尾根を上がり平蔵谷を下ってきた単独のおじさんとお話し、2日目は48年ぶりに劔に来たという学生時代からのお友達の二人のおじさんとお話しました。二人とも山に来てうれしくて仕方ない様子で聞いてないこともいろいろ話してくれてこちらまで嬉しくなりました。劔はやはりいいです。

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