間ノ岳・農鳥岳(北岳はスルー)
- GPS
- 11:55
- 距離
- 27.3km
- 登り
- 2,673m
- 下り
- 3,377m
コースタイム
- 山行
- 11:00
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 11:54
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
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感想
10日前に白根三山計画倒れの北岳登山になったので、リベンジ再挑戦をどうするか考えていた。もう一度テント担いで喘ぎたくはなかったので、小屋泊まりお気楽山行にするか、はたまたワンデイ走破にするか、と考えた。そうこうする内に、コロナ禍は収まらず山梨県もまん延防止措置適用になり、北岳山荘など南アルプス市の山小屋は8月20日から休業となってしまった。テント場も使用禁止と。肩の小屋か農鳥小屋の泊り選択肢もあったが、ワンデイで行こうと決めた。
次の問題は天気。お盆の頃から秋雨が来てしまった様な不純な天候が続き、九州等で水害多発の状況だった。数日前一般の天気予報および日本気象協会の登山天気では、8月21日が白根山域で特異的に好天の予報で、21日実行と決めた。しかし日ごとに予報は変わり、最後に見た北岳の予報は6時・9時に晴れだが15時から雨だった。天気図的には太平洋に高気圧、日本海に低気圧があり、中間領域は不安定で予報が外れ易い状況だ。難しいが行くしかないと思った。
再び奈良田に前泊、再び広河原でバスを降りた。5時半の奈良田では怪しげな朝焼け、6時過ぎの広河原では曇りで見上げる稜線はガスだった。ともかく歩き出して、最初のポイントは白根御池小屋分岐。先日下りて来た大樺沢ルートを選択。これ以降前後する登山者は皆なかなかの健脚ペース。
大樺沢二俣で一息。体調もペースも悪くないなと確認。八本歯のコルまでの急登も頑張って良いペースで着いた。この上は北岳山頂に行くのが普通だろう、天気と体調が良ければそうするが、でなければ行ったばかりの北岳はパスして良いと思ってた。で、ガスの八本歯で北岳パスを決定、北岳山荘に向かう。
人気のない北岳山荘を通過し、中白根山、そして間ノ岳へ。間ノ岳へは、先日北岳に続いて四十数年ぶりの到達だった。ガスて眺望はない。予報にあった筈の「晴れ」は遂になかった。しかしここまでは雨でも強風でもなかったことを感謝すべきだった、と後になって思う。
農鳥小屋が見えたころから小雨がぱらついた。西農鳥に登る途中で雨が強くなり、雨具装着。風も強く寒い。雨脚の強弱は農鳥岳までも続いた。農鳥は真に人生初で天候的には残念だったがしょうがない。
大門沢下降点では一旦雨が止んでほっとした。坦々と下り、大門沢小屋の直前の沢越えで水が多く凄いなと思った他は大過なかった。大門沢小屋の直後で雨になり、割と急速に雨脚が強まった。随所の沢の渡渉で増水のため際どい通過があり、日暮れには早いのに空は暗く、樹林帯ではヘッ電を点けた。雨中歩きにうんざりしたが、やっと揺れる吊り橋、続いて発電所取水口なる人工大型施設のある領域となった。頑丈な釣り橋から林道に下り立ち、小一時間の歩きで奈良田駐車場に帰還した。丁度12時間の行動だった。
僕の経験でこれに匹敵する日帰りロングコースとしては、剱岳日帰りとか黒部五郎岳日帰りとかがあった。それらは夜明けよりかなり前に出発してれば午後3〜4時程度には下山できるものだった。朝一のバスで6時過ぎに登山口との制約では、日暮れとの競争になる精神的圧迫感があり、また今回は天候面の厳しさがあった。ともかくも、良く言えば充実感一杯の、心に残る登山となり、そして、日本3000m峰21座を20まで極めた。残るは前穂高岳。
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