憧れの穂高へ!雨で北穂岳を諦め、奥穂と前穂経由で重太郎新道を下山
- GPS
- 14:05
- 距離
- 23.7km
- 登り
- 1,854m
- 下り
- 1,471m
コースタイム
- 山行
- 5:06
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 5:46
- 山行
- 2:03
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 2:12
- 山行
- 8:02
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 8:59
天候 | 21日 朝方は小雨、昼は曇りのち晴れ、午後から雨 22日 一日中雨、朝は比較的風が弱かったような? 23日 早朝は土砂降り。だんだん弱まって昼から晴れ。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
とてもよく整備されています。さすがアルプス! |
その他周辺情報 | 21日泊 涸沢ヒュッテ(1人部屋が使えました。快適!) 22日泊 穂高岳山荘(空いていて5人部屋を1人で使いました。贅沢!) |
写真
感想
今年の4月に蝶ヶ岳からみた、穂高岳と槍ヶ岳。
その迫力に魅了され「つぎは穂高か槍に登りたいな…」と憧れが芽生えました。
下手ですがコツコツクライミングの練習も行い、一般登山道なら難所と言われるところにもチャレンジ出来るようになったのでは?との自負もあり、上高地→涸沢カール→北穂岳→涸沢岳→奥穂岳→前穂岳→岳沢→上高地 の2泊3日プランを計画。
憧れの穂高縦走です!!
本当はお盆休みに行く予定でしたが、あいにくの大雨。泣く泣く山小屋にキャンセルの連絡を入れました。
…でもでも、諦めきれず、23日に休暇をもらい、再度山小屋を予約し直しました。
お天気予報はコロコロと変わり、雨だったり、曇りだったり、晴れ間も出るかも??と不安定。
一緒に行く予定だったNさんは、出発前日がワクチンの2回目摂取の日だったためキャンセル。
いろいろ不安要素はありましたが、もう穂高への憧れを止められない!!
金曜日は、仕事終わりにそのまま夜行バスへ乗り込みました。ガラガラだったので、広くて快適。
熟睡とまでは行かなくても、身体は休まりました。
23日(1日目)
5時半に上高地バスターミナル着。小雨が降っていたので、念のためザックの中身を大きなビニール袋に入れ直して防水仕様に。
これでいつ本降りになっても安心です。
でも、雨は本降りにはならず、レインウェアも不要でした。涼しくて歩きやすいくらい。
横尾に向かう途中、雨は止んで虹が出ていました!「虹が出ていますよ!」と教えてくれたお兄さん、ありがとうございました。とてもキレイでした!
涸沢に向かう道では青空も見えて、だんだん暑くなってきました。「このままいい天気になっちゃうのでは??」と期待が高まり、足取りも軽くなります。
お昼前に、本日のお宿、涸沢ヒュッテに到着。
お昼ご飯にカレーとコーラをいただきました。
美味しい!幸せ!!
お部屋に荷物を置いて(1人部屋が使えました!超快適!)カメラだけ持ってお花畑散策へ。
…でもパノラマコースを歩いている途中で、再び雨が…。残念ですが、すぐにヒュッテに戻りました。
その後は雨がどんどん強くなり、本日は終了!
ヒュッテで美味しい晩御飯をいただき、雑誌を読んで早めに就寝しました。
22日(2日目)
朝から雨…。
お天気予報を見ても、一日中雨です…。
お天気予報、悪い方へ変わってしまいました。
本当は南陵ルートから北穂高岳に登って、そこから難所と言われるコースを通って涸沢岳に向かい、穂高岳山荘に泊まる予定でした。
でも、この雨…風も強くなっていくみたいだし、北穂→涸沢ルートの難所とやらが心配です。
晴れてたら行けると思うけど…このご時世です。
無理は辞めましょう。
昨日、ヒュッテでお話しした単独の女の子も「雨の中北穂から下ったのは怖かった」と言っていたし。北穂は諦めて、今日はザイテングラートから穂高岳山荘を目指します!
ザイテングラートで穂高岳山荘へ直登だと、2時間ほどで着いてしまうので、なるべく出発を遅らせたかったのですが、ヒュッテのお掃除が始まってしまったので(汗)、7時半には出発。
途中、ヒュッテで仲良くなった単独の男の子が、待ってくれていて、一緒に登りました。
ザイテングラートはとても歩きやすく、鎖場もありますが、距離は短めで、けっこうあっという間に山荘に着いてしまいました。
宿泊者の受付は10時半からとのことなので、それまで土間のストーブにあたらせてもらいました。
8月なのにストーブ笑
雨で冷えてしまったので、ありがたかったです。
時間より少し早めに受付を開始してくれて、荷物をお部屋に移動。山荘は空いていて、なんと5人部屋を1人で使わせていただくことに。贅沢!!
お昼ご飯は、土間でパスタを自炊。
身体があったまってから、すぐ横の涸沢岳に登ることにしました。2〜30分で登れるそうです。
先程脱いだ雨具とヘルメットをふたたび身につけて、いざ涸沢岳へ!…って風がすごく強くなってるーー!!とても歩きやすい道なので、それでも問題なく登頂できましたが、真横に吹き付ける雨が、痛い!!顔が、耳が、痛いー!
これは、今日は北穂を諦めて正解!
この天候で、難所を歩くのは私には無理でした。
せっかくあったまった身体が再び冷えきって、山荘に戻ってからはストーブ前から動けませんでした笑
待ちに待った夕ご飯。穂高岳山荘のご飯はとっても美味しい!!大満足!
お腹を満たした後、山荘のお客さん達と「明日はどうする?」と相談。
本来は、奥穂→前穂→岳沢→上高地の予定。
だけど、明日の天気次第。
今日のような風なら、吊り尾根や重太郎新道を下るのは危険かも。うーん。
諦めきれず、明日、まずは奥穂に登って、行けそうならそのまま前穂へ。
奥穂で「これ以上は無理!怖い!」となったら、ピストンして山荘からザイテングラート経由で涸沢カール→上高地へ。
と、決めることにしました。
今日もやることはないので、早めに寝ます。
昨日から寝てばっかり。
23日(3日目)
早朝は土砂降り。
…でもこれは天気予報通り。
予報では6時頃には雨は落ち着き、そこから徐々に小降りに、風も落ち着いてくるとのこと。
美味しい朝ごはんをいただいてから、6時ちょっと前に奥穂に出発。昨日、一緒にザイテンを歩いてくれたM君も一緒です。心強い!!
たしかに風は少しあるけど、雨は小降りです。これならゆっくり落ち着いて登れば、大丈夫。
奥穂への登りは、最初だけ急ですが、そこから先は難しいところもなく登りやすい。コースタイムより少し早く40分ほどで山頂に着きました。
ただ辺り一面真っ白で、何も見えません。
奥穂高岳山頂の写真だけ撮影。
この時点でだいぶ風は落ち着いていました。
これから天気は好転していくと確信して、前穂へ向かうことにしました。
少し進むと、長ーい鎖が!!
これが難所の1つ、吊り尾根ですね。
ただ、相変わらず辺りは真っ白。高度感ゼロ。
足場に気をつけて下るだけなので、そんなに恐怖感はありませんでした。
(なぜかこの辺りでヤマレコの記録が途切れちゃいました)
その後も、慎重に吊り尾根を下っていると、Mくんが「シーーッ」と。
見てみると、すぐそば、至近距離に雷鳥が!!
ちょうど「ハイマツが出てきたね」「雷鳥の住処みたいだよ」と話していたところ!
わ!親鳥と雛!!親子です。
かわいいーーー!
初冬の立山で雷鳥を見たことがありますが、冬毛でとっても遠目に見ただけでした。
こんなに近くに、手を伸ばせば届きそうな距離で雷鳥を見たのは初めてです!
スマホのシャッターを押しても逃げない!
人を怖がってないのかな?
あぁ、まるまるしてて、つぶらな瞳で可愛いな。
雷鳥親子を堪能しました。
雷鳥との出会いで足取りも軽くなり、紀美子平へ。ザックをデポして身軽に登ります。
前穂、けっこう登りがキツイ!
身軽になってよかったー。
奥穂よりだいぶ、登らせます。
途中、振り返ると、おぉ!ガスが晴れてきてる!
これは、山頂に期待できるのでは??
前穂山頂で写真を撮っていると、うわー!ガスが晴れてきたー!キレイ!!
明神岳が目の前にくっきり見えます。カッコイイ!上高地も見下ろせる!途中の赤い屋根は岳沢小屋かな?
どんどん雲が流れていく!感動!!
そう、こんな景色が見たくて穂高に来たんだよー!!来て良かった!
(ヤマレコの記録に残ってないですが、スマホの写真からは、山頂到着は8時53分でした)
大満足で前穂を下り、重太郎新道へ。
山頂から小さく見えた岳沢小屋を目指します。
ここから岳沢小屋までがけっこう長かった!
見えている小屋がなかなか近づいてこなくて笑
鎖場やハシゴ、足場を探しながら降りるポイントが多くて時間がかかりました。
岳沢小屋に着いた頃にはお腹ペコペコ。
岳沢小屋のテラスで、穂高岳山荘で頼んだお弁当を食べました。
疲れた身体に酢飯が美味しい!鮎の甘露煮も卵たっぷりで美味!たっぷりの量でしたが、美味しく完食!!
体力を回復したので、上高地へ下山。
ここからはヘルメットも外して、ストックを使って歩きます。手を使うような岩場はもうありません。岳沢小屋からは、とても歩きやすい整備された道で、ホッとします。
ただ、暑い…。
朝はストーブにあたりながら凍えていたのに…
この温度差。
身体もびっくりしていることでしょう。
こまめに水分補給しながら、のんびり下りました。バスの時間には余裕があります。
岳沢名所、天然クーラー風穴を楽しみにしていたのに、穴に手を突っ込んでも、何の冷気も感じません…涙 なぜ?
妙高山の風穴は、とっても涼しかったのに!
期待していた風穴が拍子抜けだったので、もう、下山後のコーラを楽しみに足を動かすしかありません。岳沢登山口を抜けて、河童橋を目指します。
河童橋手前の、穂高ビューポイントでは、「あのてっぺんから降りてきたんだなぁ」としみじみ。
あんな高くて遠いところから…我ながらすごい。
そして、自販機のコーラで自分にご褒美!
くぅーしみる!!美味しい!
バスの発車まで、温泉に入る時間は無いので「シャワーだけでも…」と思いましたが、コロナ対策でバスターミナルのシャワーはやってないのだそう。でも、100円で更衣室を使用できました!!
トイレで着替えるのは窮屈なので助かるー!
金曜日からお風呂に入っていない身体をウェットシートで拭いて、着替えたらサッパリ。
これで、堂々とバスに乗れます笑笑
河童橋やバスターミナルでは、山荘でご一緒した方たちと再会できました。みなさん、無事に下山できて何より。土砂降りの山荘で一緒に過ごした方達なので「仲間」って感じの一体感があります。また、どこかの山で会いましょう!
そして、一緒にザイテングラート、奥穂、吊り尾根、前穂、重太郎新道と歩いてくれたM君ともお別れ。
1人孤独に歩く予定だったのに、思いがけず、楽しくおしゃべりしながらの登山になって、とっても心強かった!
M君がいなかったら、今日、ザイテングラートから下山してたと思う。本当にありがとう!
雨に降られた穂高縦走。北穂に登れず、残念で悔しくもありますが、とても楽しい出会いがたくさんあり、思い出深いものになりました。
涸沢ヒュッテも穂高岳山荘も、とても快適で素晴らしかった!コロナと長雨で、どこの小屋も経営が厳しいと思いますが、こんなに楽しく快適に登山ができるのも山小屋の皆さんが、登山道を整備してくれているおかげ。
何とか生き残っていただきたいものです。
次はどの山に登ろう…北岳にものぼってみたいなぁ。槍ヶ岳もまだ登れてないから、登ってみたい。縦走もしたいけど、連休がなぁーなどと、考えつつバスに揺られました。
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