魅せられて『南アの真珠』池ノ沢池!西農鳥岳~笹山周回縦走
- GPS
- 22:18
- 距離
- 30.4km
- 登り
- 3,306m
- 下り
- 3,294m
コースタイム
- 山行
- 12:13
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 13:00
天候 | 8/29晴 8/30ガス多いが晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所なし 奈良田P~西農鳥岳 一般登山道 広河内岳~池ノ沢池 バリルート 広河内岳~笹山 広い尾根は道迷いに注意 笹山~奈良田P 案内板少ないが一般登山道に近い |
その他周辺情報 | ヘルシー美里 550円 ぬるめと20℃の浴槽あり。泉質はいいらしい |
写真
感想
10年位前に南アの真珠だか瞳だかとの紹介文に惹かれていた。だが相当の労力と藪漕ぎ技術が必要で半部諦めていた。しかし喉に刺さった小骨のようにず~っと気になっていた。そこで思い切って行くことにした。
8月28日午前中の野暮用を済ませ、すぐに出発した。午後7時頃に奈良田Pに到着し、早々テントを張って翌日に備えた。しかし日が暮れても続々と登山者が戻ってきた。さすが南アの登山者は健脚だ。
〇奈良田P~農鳥岳
稜線である大門沢下降点までCT8H、標高差2,000m。急登もさることながら長時間の登りに足がパンパンだった。兎に角きつい時間が長い。
この日登りで抜かされたのは、同じ周回コースのトレランさん1人。先に出発した人が居なければ大門沢コースを登ったのは2人か?逆にすれ違い客は50人位、ここ登る好き者はそんなにおらんはな。
時間的にタイトだが、ここまで来たら農鳥岳に行くしかないでしょうと気力をふり絞って西農鳥岳までピストンした。
〇広河内岳⇔池ノ沢池
ここからが今回のメインである。広河内岳から登山道を少し下り、谷に向かって左から回り込むように歩きやす所を下った。昔の道は全くわからないが踏跡はあった。比較的新しい踏跡だが、這松で消えるのでRFしながら谷まで下りた。降りきるとケルンが3つあり、ルートが間違っていないことが確認できた。以降谷の左側のゴーロを歩いた。所々にケルンがあるので安心だ。
最初のハイ松藪に突っ込むところで、立ち止まってコースを窺っていると何かちょろちょろ走り回る小動物を見つけた。これはオコジョか?静止していると近くまで来て岩の間から顔を出した。
「間違いないオコジョだ。」
好奇心旺盛なオコジョで爪先にまで来て、鼻をひくひくさせている。ホントかわいいやつだ。5分位周りをうろついて遊んでくれとねだっているようだ。時間が許せばもっと遊んでいたかったが、暗くなりかけているので姿が見えなくなった所で歩き始めた。10m位歩くとまた現れてチョロチョロ。ごめんな。また明日通るから(^^)/~~~
最初のハイ松藪は道がしっかりあるので通過は難しくない。抜けるとダケカンバとコバイケイソウの広い谷となる。どこでも歩けるが、薄いが踏跡を辿った方が無難である。
すると再び這松藪に突き当たる。藪を透かして道を探しながら進むが、ゴーロに出た所で行き詰った。藪は10m位なので仕方なく力任せに突破した。帰路でも道が見つけられず強行突破した。ここだけは道がないかも?
藪を抜けると再びダケカンバの谷となった。すぐにいいテン場に出た。直進かと思って突き進むが、どうも道がない感じがして引き返した。テン場の左側、左岸に水場が見えたのでテン場を横切って水場に行く踏跡を辿った。美味しい水を飲んで、道を探すと左岸に踏跡が続いている。
よかった〜!谷には沢が現れ、左岸の道は沢を高巻く感じで下って行った。そのうち沢沿いの道となるが、左からの枝沢を通過するため高巻く箇所もある。また短い藪の通過もある。間もなく池というところで左岸の高巻から谷に降り浅い本流を渡ると目的地である池ノ沢池に到着した。
湖畔には数張のテン場があり、池全体が見渡せる明るい場所に張った。確かに透明度が高くきれいな池であった。普通エメラルドグリーンやコバルトブルーになるが、透明なのが不思議である。淀みがないので底に苔も付かないのか。昔はもっときれいだった言うが、ぜひ見てみたかったな。
池に流れ込む川音を聞きながらチビチビとやったが、横になったらすぐ爆睡してしまった。
帰路は往きよりRFが楽だと思ったが、結果は帰路の方が難しかった。
〇広河内岳~笹山~奈良田P
白河内岳までは展望の良い稜線歩きが楽しめた。しかしガスると迷うと思う。白河内岳を下ると樹林帯に入る。笹山北峰は蝙蝠岳の展望台だ。以降見晴らしはない。ダイレクト尾根は楢、唐松、馬酔木などいい尾根だった。最後のジグザグ道は疲れた体には辛い。
※ザック考
今回は新調ザックのデビュー山行であった。前ザックは10年位使い、さすがに経年劣化がはなはだしかったところに、今夏の北海道山行で友人に「明るい所で見るとボロボロだね」と止めを刺され買い替えを決心した。
これまでにも買い換えたいとは思ったが、もういつ歩けなくなるか分からないし、買い換えても十分使える程の体力が続くか不安で先延ばししていたのだ。
いざ買い替えと思っても、これからの体力を考えるとどれくらいの容量がいいのか。いろいろ迷ってオスプレーイーサーの55にした。
だが実際パックしてみるとスリムなので上手くパックできない。もう一回り大きい方がよかったかと後悔する。でも今回の厳しい登りで欲張らなくてよかったと思った。もっとコンパクトにしてしっかり詰めれば3泊までいけそうだと思ったし、これからは自分の体力に合った重さにしないと山歩きを楽しめないと、改めて自覚したのであった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する