旭岳〜石狩岳
- GPS
- 30:47
- 距離
- 59.2km
- 登り
- 2,601m
- 下り
- 3,551m
コースタイム
- 山行
- 5:42
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 6:02
- 山行
- 10:50
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 11:11
- 山行
- 11:35
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 12:06
天候 | 初日の午前中のみ雨、あとはだいたい天気良し |
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過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
十勝三股からは一日一往復ノースライナーが出ている |
コース状況/ 危険箇所等 |
全コースにおいて、非常に危険な箇所は特にない。 ・旭岳ロープウェイ〜旭岳山頂 道は明瞭だが、悪天候時、山頂からの下山道が分かりづらい。コンパスを当てて確認したほうがいい。 ・旭岳山頂〜白雲避難小屋 特に危険箇所はない。 北海岳〜避難小屋までがお花畑になっていて、ついつい時間を取られてしまう。余裕のある計画推奨。 ・白雲避難小屋〜五色岳 特に危険箇所はないが、緩やかな広尾根が続くのでルート外れに注意。 五色池はクマが出るらしいが、上から見た感じ気配はなかった。 ・五色岳〜化雲岳 壮大なお花畑。この時期でもすごかったのでシーズンはとてつもないと思われる。 ナキウサギの声がたまに聞こえる。 ・五色岳〜大沼 沼ノ原に降りる手前の急坂がぬかるんでいて歩きづらい。 ・大沼〜石狩岳 根曲がり廊下前後は藪を気にしていたが、刈られており快適に歩けた。 ただし、姿は見えなかったもののクマと思われる生き物が大きな足音を立てて藪の中に逃げていったので、要注意。 稜線は岩稜帯だが、気をつけて歩けば問題ない。見た目は迫力あるが足元は意外としっかりしている。 ・石狩岳〜十勝三股 シュナイダーコースは下りが辛い。腿の筋肉が酷使される。 十勝三股までの閉鎖された林道は、廃道相当の道。廃道を覚悟すれば歩ける。 登山口側から入ると最初は倒木程度なのだが、途中から背丈以上の藪が道路に生えていて驚かされる。 その後度重なる倒木と藪を越え、最後分岐から待っているのは、道自体が完全に流され喪失したルート。 仕方なく獣道を探し概ね道路に沿って歩行。石狩岳橋あたりからは道があるので、そこを歩く。 林道は2時間想定が3時間半かかった。(バスを使う場合は注意) |
写真
装備
備考 | 浄水器、携帯トイレは必携。 |
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感想
大雪山と阿寒岳の接続を兼ねた石狩岳への縦走
道央の山脈と、阿寒への接続は基本帯広を経由する形になると思うのだが、今回は200名山である石狩岳を縦走することで、十勝三股(一日一往復バスがある)を経由し接続。
阿寒岳〜足寄〜十勝三股は昨年歩いているので、登山メインの山行となった。
初めての大雪山だったが、とても満足度の高い山行だった。
のっぺりとした広大な山容は、本州にはない迫力のある景色で、その姿を見れたのは感動的な体験だった。
標高は低いがアルプスに近い山容とのことで、このあとに待つアルプスへの挑戦の練習にもなった。
また、北海道の山は日本各地から人が来ていて(時期柄自分のような長期滞在者ばかりだったが)、テン場などでは久々に人との会話を楽しめたのも、印象的な山行だった。
・1日目(旭岳ロープウェイ〜白雲避難小屋)
旭岳バス停までいで湯号で向かい、ロープウェイで一気に森林限界上へ。
この日の天気予報では午前中は雲と雨、午後からが晴れだったので覚悟はしていたが、景色はほとんど見えず。雲の中山頂へ向かった。
しばらくは曇りだったが、山頂手前からそこそこの雨に。それも叩きつけるような雨で、今日登ったことを後悔しながら歩いていた。
だが、有毒温泉あたりから雨がやみ、雲も晴れ始め、大雪の景色が見えてきたときにはめちゃくちゃ感動した。雲の切れ始めは大好きな光景。
周りには誰もおらず、そんな景色を独り占めできたのはとても贅沢な時間だった。
そこからはゆるゆると白雲避難小屋まで向かい、避難小屋で一泊。
テントでも良かったが、長い旅なので利用させていただいた。
・2日目(白雲避難小屋〜大沼野営場)
2日目は朝から晴れ。
特別急なアップダウンもなく、ゆるゆると稜線歩きを一日楽しんだ。
五色岳〜化雲岳のお花畑は、その規模に感動した。一面の斜面に咲く花たちは見たことがない光景で驚いた。
五色の水場で補水し大沼野営場で一泊。
湿地帯の真ん中の沼の畔にテントを張れるロケーション最高のテン場だった。
午後着だったのでガスっており、翌日も早かったので大雪の山容は望めなかったのだが、晴れればトムラウシが沼に反射してとてもきれいらしい。
この沼は大雪に登っているとよく見える沼なので、印象によく残る場所だった。
そんなテン場を独り占めして一泊。
・3日目(大沼野営場〜石狩岳〜十勝三股)
白雲避難小屋で石狩岳登山口から十勝三股までの林道が崩壊していることを聞き、歩けるとは思いつつも念の為予定より1.5h早く出発。
根曲がり廊下の藪を覚悟していたが、おそらく何年か前に笹刈りされていて、感謝しながら通過。
今回初めて聞くクマらしき動物の足音を聞いてビビりつつ、石狩岳稜線への取り付きへ。今回の登りで一番キツイ登りだった。
ただ、樹林帯の単調な登りなので、岩や鎖などのテクニカルさは不要。
個人的にはこういう単調な登りのほうが余計なこと考えずに登れるのでありがたく、良いペースで通過。
その後の稜線は大雪の全景が見れてとても快適な稜線歩きだった。これまでの大雪本体ののっぺりさとは違う荒々しさがあり、すごく登山感があった。
シュナイダーコースの下りはまあまあ辛かったが、良い下りの練習になった。
その後の林道歩きは思い出に残る廃道歩きになった。
これまでも幾度となく台風等で事実上廃道となっている道を歩いているが、その中でも規模としては最大の崩壊っぷりで、通行止めになってから5年での藪の成長ぷりも異常な規模で、これは今後自分のような人間を苦しめる道になるだろうなと思った。
いずれにしても北海道難所その1はクリアしたので、引き続き頑張りましょう。
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