【扇山・百蔵山】体力強化と山飯練習、ついでにプチ観光
- GPS
- 07:55
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 933m
- 下り
- 1,205m
コースタイム
- 山行
- 5:51
- 休憩
- 2:04
- 合計
- 7:55
天候 | ▼当天候欄を週末の天気がすっきりしないことへのボヤキで始めるのは何回連続であろうか?ここ数年、夏は猛烈に暑いが短い気がする。短い夏が去った後は、梅雨がぶり返す感じだ。来週末(9月18・19日)も台風14号(日本接近時には温帯低気圧に変わっているだろうが)の影響できっと天気が悪いだろう、予めボヤいておこう。 ・元々秋の長雨は梅雨のぶり返しなのだろうが、かつては梅雨ほどまとまった雨量はなかったと思う。ここ数年は梅雨がそのまま帰ってきたがごとく、かなり降水量が多い印象がある。やはり世界的に起こっている異常気象の一環なのだろうか? ・そもそも気象に異常という表現を使用するのがおかしいのかもしれない。人類有史という地球規模では非常に短い期間限定で、たまたま規則正しく巡っていたに過ぎない気候を、今後も不変なものと我々現代人が勝手に勘違いしていただけなのではないか?寧ろ、そんな我々の傲慢さや浅はかさを戒めるために起こっている試練と捕らえれば、前向きになれる気がした。 ▼まあそんなことは置いておいて、この週末すっきりしない天気の件、からっと晴れないのは確定だが、雨が降るかというと確率はそんなに高くなさそう。週末はまた山飯の練習にでも出かけようかと考えていた。土曜日の早朝、目覚めるとなんか薄暗い、これは雨降っているなと確かめもせずに二度寝を決め込もうとしたが、50過ぎると人間中々二度寝も容易ではなくなる。寝床でゴロゴロしていたらK副隊長から山のお誘い。Lineで何回かやり取りをした後、日曜日に扇山・百蔵山に行先が決定した。土曜日は翌日の山行の為の食料の買い出しに費やした。 ▼山行当日の日曜日、やはりすっきりしない天気。中央線を待っていたら、濡れた傘を持っている人がいた。また、K副隊長のお住まいがある千葉でも出発時に雨が降っていたとのこと。天気予報では雨降らないと言っていたのに、降るかもしれないとの心構えが必要だなと感じた。 ▼鳥澤駅着。まあ織り込み済みだからショック全くないが、扇山は山体の大部分がガスに覆われている。ああ、本日は富士山は見えないことを再確認をした。 ▼梨の木平BS到着、すぐに登山開始。沢音で気分が和らぐのか蒸し暑さは一切感じないが、やはりジンワリと汗が滲んでくる。主稜線に出る前からガスが濃くなる。扇山山頂ではやはり濃いガスのせいで全く眺望がなかった。一瞬でもガスが晴れることを期待するのは無駄と自覚できる程、下からガスが無限に供給されていた。 ▼百蔵山に向かう。一旦高度を下げたせいか、ガスは薄らいだ感じだ。でも、何か雨粒が葉っぱを叩くような音が聞こえてきた。しまった、本日はレインコートを持ってきていないんだよなあと軽い後悔をしていると、遠くで鈍く低い雷鳴もとどろき始める。ほんの一瞬雨滴を感じたが、やがて少し明るくなり一瞬ものすごい弱い陽射しすらあったかもしれない。雨は本降りになる前に止んでくれた。 ▼百蔵山山頂着。山頂で昼食中、汗が冷えて肌寒さを感じた。やはり1000m付近は気温が少し低いのだろう。高度が上がったからか、再度濃いガスが辺りを被い薄暗くなり、雨の心配をする。急いで昼食の跡片付けをし下山開始、下山中は薄暗くなったり、明るくなったりを繰り返していたと思う。 ▼山道の終わりが近づくにつれて高度が下がり、ガス発生地帯を抜けたのか薄暗くなることはなかったと思う。舗装路に出てからは一度も雨の心配はすることはなかった。下界は視界良好ではなかったが、写真の通り少なくとも5卍度先の山は見えていたと思う。一瞬だけ富士山の山頂も見えたくらいだった。 ▼一方、下界に下りた瞬間に蒸し暑さを感じた。平地の湿度は低くなかったと思うが、温度がそこそこ高いため、空気に溶け込む水蒸気量もそこそこ多かったのではないことが容易に想像できる。おそらく、下界では空気に溶込んだ水蒸気が、飽和して凝縮する温度の境目が、山行当日はずっと1000m近辺にあったのではないかと予想している。扇山はほぼ一日ガスの覆われていた。 ・冷凍食品の保冷剤として凍らせたPETボトルを持参していた。昼食後保冷剤としての役割を終えた同PETボトルを、飲料水として再利用するためザックの横ポケットに収納していたら、ポケット周辺が結露でかなり濡れた。下界の湿気を多く含んだ空気が、1000mを超えたあたりで冷えて凝縮したという仮説をサポートする材料として記載しておく。 ▼猿橋駅で帰りの電車を待つ間、空が赤くなっていた。夕焼けと呼ぶのにふさわしいかはわからないが、天気予報では月曜日は天気が好転すると言っていたなとぼんやり思い出して月曜日に晴れてもあまり意味ないんだよなと怒りが一瞬沸いた気がしたが、無駄なことにエネルギーを使うより無事下山できたことを喜ぼうと思い直した。 |
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過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
電車: 最寄駅 ⇒ 鳥沢駅 バス: 鳥沢駅前BS ⇒ 梨ノ木平BS 【復路】 電車: 猿橋駅 ⇒ 最寄駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<総括> ・今回の山行コース全体で、難易度の高い箇所はなかったと思う。ただ、全体的に路面は赤土で滑りやすかったと感じた。 ・かなりしつこいアブが、特定の箇所ではなくコース全般にいたことも付け加えておく。私は何故か刺されなかったが、K副隊長は数ヵ所刺されていた。アブは動いていたら付き纏われるが、刺されることはないのかなと思っていましたが、ここのアブは動いていても刺してくるみたいです。 <鳥沢駅〜梨ノ木平BS> ・今回歩いていないが、バスで15分の距離、高度で300m程度は上がることを考慮すると、歩行時間1時間の割に、体力の消耗量は大きいのではないかと推測している。 <梨の木平BS〜大久保のコル〜扇山山頂各戸> ・主稜線上の大久保のコルに出るまで、地形的には沢沿いの登山道を登っていく。水場までは実際に沢が流れているが、水場以降は沢の音は聞こえなくなる。傾斜もきつくなるが、九十九折れに登っていくので、傾斜ほど登りにくさは感じない。 <扇山山頂〜大久保のコル〜カンバノ頭> ・大久保山を過ぎてカンバノ頭山頂直下まで、長く、そこそこ急勾配の下りが続く。一直線に下っていくので、急傾斜の負担が膝に来る。また路面も滑りやすい土質で、前日雨が降ったりすると滑り安さに拍車がかかるため、かなり神経を使って下ることになる。 <カンバノ頭〜百蔵山山頂直下> ・カンバノ頭を過ぎると、尾根上に瘤が複数存在するため、アップダウンを繰り返すことになるが、一つ一つの瘤はそれほど高くないので、ゲンナリする程精神的には削られることはなかった。 ・百蔵山山頂直下までは、吐き出した高度を少しずつ取り返していく感じで、非常に歩きやすい。一部尾根が痩せている箇所(写真28参照)があるが、木の根に躓かなければ危険な個所ではない。 <百蔵山山頂直下〜百蔵山山頂> ・勾配がかなりきつい登り坂。九十九折れではなく一直線に登っていくので、急勾配の負担がアキレス腱に集中する感じ。路面も滑りやすく、踏ん張りがきかない個所もあり、非常に登りにくい坂だった。 ・扇山〜百蔵山の主稜線上の急坂は、九十九折れではなく直線的な登り下りとなり、梨ノ木平BSから大久保のコルまでの坂道とは対照的。ログにもそれがよく表れているので、当レコの地図を参照されたし。 <百蔵山山頂〜百蔵山登山口> ・扇山方面からの、百蔵山山頂への上りが急登だったので、同じく百蔵山山頂から猿橋駅方面への下りも急降下ではないかと心配したがそんなことはなく、比較的なだらかな下りで非常に歩きやすかった。 <百蔵山登山口〜百蔵山登山口BS> ・舗装路。ただし傾斜はかなりある(写真48・50参照)ので、登りで使用時にはある程度の覚悟が必要 <百蔵山登山口BS〜猿橋〜猿橋駅> ・舗装路歩き。名勝猿橋までの道標はあるので迷うことはない。 |
その他周辺情報 | ▼鳥沢駅前BSは、駅前広場にはなく国道20号上にあるので、少しだけ駅から離れている。写真2・3を参照のこと。 ▼中央線の高尾〜大月間は、登山後に利用しやすい温泉施設がないのが残念。今回は、入浴は端からあきらめて、体拭きシートを持参した。 |
写真
感想
▼土曜日の朝、K副隊長からどこか山に行かないか?とのお誘いあり。色々相談して、扇山・百蔵山に行くことにした。
▼とりあえず写真のキャプションが完成したのでいつもの通りUPする。
▼以下備忘録
・転倒回数(済)
・山飯の感想。特にパスタ。粉っぽい仕上がりを今後どう改善していくのか?(済)
・今までずっとシャリバテで山行してきたのかもしれない。(済)
・体力強化のため、今回の荷物の重量は12圈A鞍召魯丱討燭、食事で回復。ただハーネスが肩に食い込み、ひどい肩痛を再発。治りかけの50肩が悪化したかもしれない。(済)
【後日記】
■備忘録に沿って、感想欄を完成させていこうと思う。まずは転倒記録について。今回の山行では一回も転倒をしないで済んだ。路面が全般的に滑りやすい土質のコースで転倒しないで済んだことは素直に喜ぼうと思う。何度か足を滑らせて転倒しかけたことはあったが、幸い転倒にまでは至らなかった。幸運もあるが、滑らないよう細心の注意を払っていたからこその結果だと思う。
・転倒回数:0回(目標達成)
・転倒理由:なし
・目標達成山行率(目標達成山行/全山行数 2021年8月21日以降の山行より集計開始): 1/3=33.3%
■山飯の件。この頃の気分としては、東京近郊の山行を実施する際の動機は、山飯練習>多摩百山≧体力強化と言った序列になっている。今回の山域では多摩百を盛り込むのは無理なので、山飯練習と体力強化に焦点を絞った計画となっている。体力強化の件は後述する。
・複数ジャンルで山飯のフォーマットを確立したいと考えていると過去のレコで何回か書いてきた。フォーマットとは、そのジャンルで核となる手順のことで、簡便性と、少し簡便性とは相反するが楽しめる程度の手間、運搬性と、材料の入手のし易さ、そこそこの味等々を考慮した結果に確立されたものと勝手に定義している。
・で、山ラーメンフォーマットは檜洞丸と塩見岳で確立したかな?炊飯は前回の山行の鍋割山頂で確立、野菜ジュースの無水カレーは、まだ少し改良の余地があるけど骨格は固まったと考えている。
・今回の山行では、パスタのフォーマット確立を目論んでいた。一手間を楽しむには、野菜やキノコ、肉等の具材を用意してそれらを軽く調理後茹でた麺と和えるなんてのが理想なんだけど、いきなりそれはハードルが高かろうと思い、はじめの一歩は茹でた麺に市販のパスタソースを和えるだけの料理法を選択した。簡単そうに見えるけど、山で麺を茹でるのは中々難しい。ある程度分かっていたけど、実際にやってみてより実感した。
・パスタなどの麺を美味しく茹でるには、大量の水がいることは皆さんご存じの通り。でも、茹で汁を捨てることはできない山の上では、その調理方法は望めない。予めパスタ麺を水に浸けた状態で持ってくるというやり方もあるが、それだとアルデンテ状態は楽しめない。アルデンテに挑戦するのであれば、少ない水で茹でるに挑戦するしかないなと思い、160gの早茹タイプ麺を、おおよそ250〜300ml程度の水で茹でることにした。で、茹で上がった麺にパスタソースを和えて食べてみたのだが、まずくて食べられないといった感じではなかったが、麺の粉っぽさが気になってしようがなかったというのが正直な感想でした。
・沸騰してから麺を投入するという原則をあえて破り、水の状態から麺を投入して茹で上げたこと、茹で上がったかなと思いつつも、水が完全に蒸発していなかったので煮詰めるために少し時間を要したことなどが粉っぽい原因かなと思っている。まあ、茹で汁を煮飛ばす料理方法では、どんなに茹でる水の量の適量化を図っても、粉っぽさは解消しないのかもしれないが、次回の挑戦は、(騰してから麺を入れる、△發少し麺対水比を少なくして見る、パスタソースは味の濃いロッソ系にしてみるの3点を試してみたいと考えている。
・その他、冷凍食品の焼売を、メスティンで蒸すのは大成功。次は餃子の冷凍食品に挑戦してみる。ソーセージの焼きボイルは、確かに味が良かった様に感じた。次回は写真キャプションで書いた通りもっと少ない水(50ml程度)で試してみたい。
・次の山飯練習の機会は、パスタの再練習か、チャーハンの練習か、どっちにしょうか迷っている。
■山頂で3品も調理していたら、休憩時間もそこそこ長くなります。百蔵山では1時間半休憩して、しっかり食べました。その効果があったのか下山時の足取りが軽い軽い。いつもなら、下山後の舗装路歩きは、体力と気力が尽きてゆっくり歩くのが精いっぱいという状況だけど、今回は元気に満ち溢れていた感じ。前回の山行でも、食事と長い休憩の結果体力が劇的に回復した記憶がよみがえってくる。
・一方、食欲が湧かず食事を摂らない今までほとんどの山行は、振り返ってみると食事を摂らないから休憩時間も必然的に短くなる。ほとんどそんな山行だったと思う。当たり前の様にそんなスタイルの山行だけを実施してきたから、山行は途中バテバテになるのが普通だと刷り込まれてしまい、ゆっくり食事を摂るとこんなに疲労が回復することを体験せずに来てしまった。まあ、今までほとんどの山行でシャリバテを起こしていたことに気が付かずに来てしまったということです。
・もちろん、食事を摂れないことは良くないことだとの認識はあった。胃が受け付けなくてもなんとか流し込めるゼリー飲料によるカロリー摂取を心掛けるなど対策は打ってきたけど、エネルギーチャージ量としては圧倒的に足りなかったのだろうなと、今までのバテ具合とここ最近の2回の山行での回復度合いを目の前に突き付けられてようやく気が付いた次第。写真48のキャプションで呟いていたことはこんなことでした。
・今後すべての山行で、ゆっくり食事をする時間を確保することは不可能だと思うけど、食事の重要性を今一度見つめなおして行動食にもう一工夫するなど、シャリバテ対策を着実に実施していく必要があると認識しています。
■体力強化の件。本格的な冬が来る前に、もう一度良い山に登りたい。9月中に天気が良ければ決行したいと考えている山行候補が2つあるが、どちらも中々ハードなコースであることが見込まれる。よって事前に一度足を追い込んでおきたいと思い、重量を重くしたザックを担いで本日のコースを上ることにした。かなり多めに水を持っていくなどしてザックは重量12圓箸覆辰拭
・正直今回のコース、少し舐めていた。距離こそ短いものの、傾斜は結構急勾配。その急勾配の影響か、重くしたザックが肩に食い込み、想定外の痛みが発生。扇山山頂に着く前に肩に中々辛抱するのがつらい痛みが伴うようになった。扇山で小休止したとき、ザックを一旦下したことで、少しの間だけ肩痛は和らいだが、ほどなく再発。滑りやすい急勾配の下り坂に神経をすり減らすと同時に、肩の痛みに耐えながらの山行は中々きついものがありました。
・百蔵山で食事をした結果、ザックは大分軽くなったし、長い休憩で体力が回復したので、百蔵山から下山時は肩の痛みに気を取られることはなかったと思う。
・ただ、今回の山行は思った以上に体に負荷を掛けたと見えて、足の筋肉痛は1週間たってもまだ完全に解消しないし、深刻なのはこの頃ようやく終わりが見えかけてきた五十肩が、再度悪化したことかな。もう一年以上苦しんでいるけど、最近あまり痛みを感じなくなってきたと思ったのに、肩を上げると痛みに気が付く程度まで症状が悪化、五十肩克服まので道のりは後退してしまった模様だ。
・東京近郊の里山だからと言って甘く見て、体に負荷を掛けるトレーニングを実施するのも慎重にならないといけないくらい体力が衰えている年代に本格的に突入したんだなあ。
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