唐松岳、五竜岳
- GPS
- 10:53
- 距離
- 20.9km
- 登り
- 2,148m
- 下り
- 2,157m
コースタイム
- 山行
- 9:32
- 休憩
- 1:21
- 合計
- 10:53
天候 | 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
アルプス平駅から白馬五竜スキー場ゴンドラリフト テレキャビンで麓の遠見駅 エスカルプラザへ ¥1300 最終は16:30。 エスカルプラザ〜黒菱駐車場はタクシー利用 ¥6240 |
コース状況/ 危険箇所等 |
黒菱駐車場〜八方池 駐車場からクワッドリフト乗り場までは舗装された林道だがいきなりの急坂。八方池までは木道もある遊歩道、歩き良いのだが、前日の雨で濡れた岩は滑りやすかった。 八方池〜丸山 潅木帯。 丸山〜唐松岳頂上山荘 ザレた岩場。稜線に出ると工事用の足場で組んだ桟橋あり。 唐松頂上山荘〜唐松岳 一旦下ってからの尾根筋歩き。 唐松頂上山荘〜五竜山荘 山荘から程なくの牛首の鎖場は高度感あり。落ち着いて足の置き場を見つければ問題なし。牛首を過ぎるとガレ場の下り。大黒岳を含め3〜4つほど小ピークを越えると五竜岳を眼前に気持ちの良い緩やかな稜線歩き。白岳のピークを西側から巻いて遠見尾根との分岐を過ぎると五竜山荘。 五竜山荘〜五竜岳山頂 最初は稜線の西側を徐々に高度を上げるザレ道だが、やがて岩場に。稜線西側から小さなコルで稜線をまたぐ辺りからでは高度感のある鎖場のトラバースや3点支持前提の岩登りが出てくる。上りはなんてことはないが、下りでは怖い箇所があった。岩場の急登を登りつめ、緩やかになった尾根筋をもう一息歩くと山頂。 遠見尾根分岐〜小遠見 (下りルート)下り始めは木段が整備されて歩き良い。数カ所、鎖の設置された急坂があり結構な斜度もあって慎重さを要する。標高が下がるにつれて樹林帯に。長くはないが西遠見、中遠見、大遠見、小遠見と小さなピークの登り返しは、疲れと暑さもあって後のものほどしんどく感じる。 小遠見〜アルプス平駅 ハイキングコースとなっており、木段が多数整備されている。地蔵の頭を過ぎるとゲレンデ歩き、自然園の遊歩道を突っ切るとアルプス平駅。 |
写真
装備
個人装備 |
食料
地図
コンパス
保険証
飲料水(1.5L)
スポーツドリンク(2L)
ティッシュ
三角巾
バンドエイド
医薬品
タオル
携帯電話
雨具
時計
非常食
熊鈴
ヘッドランプ
ロールペーパー
ザック
タイツ
Tシャツ替え
長袖シャツ
長袖ジャケット
車
ズボン
グローブ
ハット
靴
カメラ
ナイフ
|
---|---|
備考 | 稜線が寒いこともあってポカリ2Lで歩き通せた。水は使わず。 |
感想
9月三連休の初日は台風の影響があったが、二日後以降は晴れの予報。最終日は別に予定があったので、中日に後立山連峰の主稜線、五竜岳登山を目論む。
遠見尾根でのピストンも考えたが、ゴンドラリフトでアルプス平からの往復だと登り始めが遅く慌ただしい。一方で黒菱からであればリフト運行の始発は混むし、思い切って早い時間から歩き始めれば唐松岳も含めて周回ないしピストンも考えられるかも。
自宅を深夜に出発し、途中糸魚川の辺りではそこそこ強い雨に降られるも、黒菱駐車場についた3時過ぎには満点の夜空に。(ちなみに林道までの白馬のゲレンデ下部は別荘地で、この時間でも瀟洒な街灯が煌々と点灯してて、浮世離れした気分に)
歩き始めは林道のくせに足にくる急坂。空いっぱいに広がった星と天の川に先行している方のシルエットがそのまま夜空に歩いてくみたいに見える斜度。
ところが八方池近くまではガスに巻かれてしまいヘッドライトの光も頼りないほどに。北寄りの風に糸魚川付近の雨雲が流れてきたかと、前日の雨もあって湿った木道や遊歩道のスリップに注意しつつ歩く。この辺り先行者や後続のヘッドライトも見えなくなり、脇道もあるせいで心細かった。ただ、八方池まで来るとガスは晴れて来て、暁光に白馬連山のシルエットも浮かぶ。やがて樹林帯に入って登っているうちに夜があけ始める。登山道が木々の間から注ぐ日の光でオレンジ色に染まるのが感動的だった。程なくしてひらけた場所から望む朝日は台風一過の晴天で、白馬連峰を始めとして遠く富士山や八ヶ岳、これから歩く遥か先の五竜岳まではっきり見通せる。今日は大当たり!
このあたりから、森林限界を超えて見通しのきく稜線歩きに。稜線の西側では吹く風が強く冷たかった。
当初スルーするつもりだった唐松岳山頂だったが、思っていたよりペースが早くこれた上、山荘直上のピークで要所要所でお声がけしていただいた方に「行きますよね?」と言われた言葉につられて「じゃあっ」と登ってみることに。山頂は剱岳をはじめとして立山連峰の主稜線がバッチリ見渡せた。ただ、風は冷たかった。
唐松岳頂上山荘でトイレを借り、おにぎりを一つぱくついた後に長袖を羽織って五竜岳の稜線を歩き始める。間も無く始まった牛首は高度感があるものの風下となる線の西側を通っていて助かった。風に吹かれながらだと怖かったと思う。牛首を過ぎてからのガレ場の急な下りでは、すぐに汗ばんだので結局長袖はザックに。稜線の小さなピークを越えるごとに大きくなる五竜岳と見晴らしが良く遠くまで繋がる登山道を歩くのはとても楽しかった。
五竜岳が眼前に迫り、白岳を左に巻いて遠見尾根との分岐地点まで来ると眼下に五竜山荘が出て来る。ここで休憩して補給後に五竜岳に向かって出発。最初は稜線の西側を登っていくザレ道だったが、やがて岩登りの様相を呈し鎖場のトラバースや三点支持で登る岩場に。最後の急坂を登り切ると頂上かと思いきや、そこから50mほど緩やかに登った先が頂上だった。こちらも風は強いが、360度のパノラマが広がる。日の出ごろは雲海気味だった下界も雲が取れていて、どこにレンズを向けても山が写るという超絶幸せな世界となっていた。
山頂にたどり着いた時点で10時半と予定よりも早めに着いたのだが、途中の牛首や登り返しを考えると黒菱へのピストンするのがしんどい。そんな中、途中追いつ追われつしながら要所要所で唐松岳行きなど言葉を交わしていた男性の方から、遠見尾根から下山して黒菱までタクシーで同乗、割り勘しませんかとお誘いいただき有り難くお言葉に甘えることに。
遠見尾根はお誘いいただいた方の冬山登山のお話や周回のお話が興味深く、急版の鎖場や風がない暑さもさほど気にならなかった。ただ、流石に小遠見近辺まで来るとしんどくなって来る上、小遠見山からのハイキングコースは木段が整備されていてスピードは出るが、単調でつまらない。飽き飽きしたところでスキー場ゲレンデ上部に出るとアルプス平駅は目と鼻の先だった。
11時間近くテクテク歩いて来た身にはゴンドラの早さは最初、怖いくらいでゲレンデを歩くことを想像すると文明の利器のありがたみがよくわかった。
同行、同乗させていただいた方(名古屋の方でした。)とは歩くペースもピッタリで、タフな山行の話はとても刺激になった。この方の歩くペースについていけてた点は密かに自信になった面もあり、感謝したい。ありがとうございました。
天候を始め、景色やコース、出会った方も含めて、最も充実した山行の一つになったと思う。
本当に良い日だった。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する