記録ID: 3544382
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
朝日・出羽三山
朝・昼・夕も素敵すぎる朝日連峰―🌄
2021年09月20日(月) ~
2021年09月21日(火)
山形県
体力度
9
2~3泊以上が適当
- GPS
- 23:05
- 距離
- 38.0km
- 登り
- 3,347m
- 下り
- 3,340m
コースタイム
1日目
- 山行
- 9:20
- 休憩
- 1:41
- 合計
- 11:01
距離 18.7km
登り 2,063m
下り 1,181m
2日目
- 山行
- 10:12
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 11:50
距離 19.3km
登り 1,287m
下り 2,170m
17:01
ゴール地点
天候 | ずっと快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
道の駅・西川※1〜R112〜山形県道27〜根子川林道※2〜日暮沢小屋 【駐車場】 日暮沢駐車場 (場内に40台程度。小屋のトイレは閉鎖中) 6:00頃到着で満車。林道上流側の路肩もズラリだが駐車場入口近くに辛うじて2台分有り。その後も続々と到着するが、下流側や上流の更に奥にスペースを探索。 多くは前日に登った人々(前夜は各小屋とも激混みだったらしい)の車らしく、翌日に下山した際にはスカスカだった。 【復路】 日暮沢小屋〜根子川林道〜山形県道27※3〜R112〜西川町内※4〜道の駅・西川※5 ※1:前日の登山(祝瓶山)から移動して前夜泊。 ※2:4km程度はダート。荒れや樹木の被さりは少ないが時速20km/h以内が最速。 ※3:日帰り温泉立寄り。 ※4:コンビニで食糧調達。 ※5:翌日の登山(月山)に備えて前夜泊。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<1日目> 【日暮沢小屋(a)〜ゴロビツ沢源頭水場】 森の中の尾根道は朝日連峰名物の急斜面になっていく。 ちょっとだけフラットなポッカリ空間が水場への下り口。 水場への降り口を数メートル下ると沢に出るが流水は少なくチョロチョロ。沢を少しだけ遡行してみたが汲めるような流れは無い。 【〜△清太岩山〜△ユーフン山〜△竜門山(b)】 森は灌木帯になって尾根路〜朝日連峰の峰々が美肌を見せ始める。 清太岩山ピークからは朝日の峰々を眺めながら出羽の山並みも堪能できる。 ここからは樹林限界線の上を美景とともにゆったりダウン&アップし、ユーフン山からは絶景の周回展望。 竜門山への尾根はすっかり秋色になっているが、所々に夏花たちがひっそりと揺れている。 【〜竜門避難小屋(c)〜△南寒江山(d)〜△寒江山(e)〜△北寒江山(f)〜三方境(g)〜狐穴小屋(h)】 ここからは肩を越えることのない灌木か草原の尾根道。 ちょっと下って小屋かと思ったが10分以上下って小屋に着く。山道沿いの水場のホースからはトクトクと冷水が出ている。 ここから寒江山3姉妹へ。ゆるゆるな下りから丘を越えたら、急上昇のような長井尾根道を一気に登って南寒江山。ゆるっとしたコルへ下って同じくらいゆるっと登り返して寒江山。もうちょっと間延びしたゆるゆるの下り登りを繰り返して南寒江山。 ちょいと下ってハゲた三方境の分岐点。ザレガレをハイマツのブチブチをかわしながら少し下って狐穴小屋。 【〜△中先峰(i)〜△以東岳〜(i)〜(h)】 ゆるいダウン&アップで2つめの小ピークが中先峰。そこから以東岳に続く優雅な尾根と直下の岩稜が目に眩しい。 草原の緩斜面を過ぎ、剥き出しの岩稜・ガラ面から斜度が上がり、肩には大きな岩が重なって休むように聳え立つ。草や苔が岩稜に模様をつけた美しいプロムナードから山頂へのアプローチはやや急斜面だが、脚が喜び過ぎて苦にならない。 山頂直下の避難小屋は閑静な様子だった。こっちでも良かったかな。 帰路は小屋までピストンだが、朝日連峰の全ての尾根が見渡せるような位置から、日本海から夕陽が射込み、徐々に色が煌めく景色に、何度も何度も立ち止まってしまった。 (超大満足!!) 小屋に到着したら2階の宴会は小屋番のオジサンも含めて佳境に達しているらしくゴキゲンな声(^○^) 「預かったビールは冷えてるかい??」と小屋番のオジサンから声が掛かり、水場のバケツで踊るビールを美味しくいただいた。 1階は僕ら2人とバテバテなオジサン1人で余裕の空間だった。 <2日目> 【狐穴小屋(h)〜(g)〜(f)〜(e)〜(d)〜(c)〜(b)】 前日のルートを竜門山まで戻る。 朝日の山々がモルゲンから燦々となるまでの至福の景観を眺め放題。 竜門小屋前の水場のビールは収納済み。前日に小屋番代理から購入した際は実に美味しそうに缶が渦まいていたな。 (ここの小屋番はトークが愉快らしい。次回は、ぜひ、ギャグ合戦を交わしたい) 竜門山への登り返しは丸い尾根からキュッした尾根道になり、前日朝に登ってきた尾根との分岐である山頂に出る。 【〜△西朝日岳】 絶景のメインリッジに入る。 錦カーペットのような尾根道は竜門山からゆるゆる下り、なだらかなコルから少しずつ傾斜が上がるが、まったく苦にならないアップダウンから、秋色に染まり始めた葉たちがキラキラなピークへ。 ピークから南東への支脈はルートが無いが、ウキウキするような尾根が続く。地図では三角点がある峰々ので、いつかはバリ歩きをしてみたいものだ。 そして、お次は、5年前に向こう側から溜息を大量生産した尾根へ。 【〜△中岳〜金玉水〜大朝日岳山頂避難小屋(j)〜△大朝日岳】 朝日連峰のメインステージはここだろう。 西朝日から一気に急下降するが、樹林限界の尾根は全てが見渡せるので天国へ下っていくよう。草原状のコルからの登り返しは見た目よりも岩稜渡りもあるが、いずれもゴキゲンな道。 中岳はピークを巻く。灌木と草に包まれているように見えるが、岩稜があるのかもしれない。巻き終えたら、主峰がバーン! 途中、コルから緩い谷に下って金玉水の激ウマな水をいただく。 戻って広い尾根を大朝日小屋まで登り、そこから近そうに見えて急な尾根直登でピークに至る。 360°1日居ても飽きないピークである。 【〜(k)〜銀玉水〜△小朝日岳】 小屋まで一気に下る。その道で一緒になったオジサンは千葉から徳島に単身赴任中だが、下山したら家を通り過ぎて任地へ戻るのだそうな。単身赴任大好き・・・その気持ち、私もよー分かる! 銀玉水で身も心も保水したら、ゆらゆら下って小朝日との切れ込んだコルへ。 登り返しは、この山旅で一番の急斜面へ。巻き道の分岐点を過ぎても脚は直角上げで小刻みなジグを続く。 【〜△古寺山〜三沢清水〜△ハナヌキ峰】 小朝日岳からの下りは「登るならこっち側からだな」と思わせる尾根を下り、古寺山へは緩めのアップダウン。 三沢清水への道で樹林帯に入る。ちょくちょくリュージュのコースような道となって下り続ける。下りがゆるくなって古寺鉱泉への分岐点。 ゆるい登り坂がゆるゆる続いて森の中のハナヌキ峰。 【〜竜門滝〜林道終点〜(a)】 ラストピーク・ハナヌキ峰からは根子川へ一気に下る。 渓谷の沢音が聞え始めて間もなく渓谷のトラバース路になるが、谷底はチラチラ程度なので竜門滝は分からなかった。 途中、崩落のためか支沢のためか高巻きがあり、再びくだって間もなく支沢を渡って地図上は林道になる。よく見ないと林道だった形跡が分からないくらい。根子川の渓谷に架かる橋の手前で林道は存在感を誇示し、渡り終えてから現役の道になる。林の林道をテクテク歩きながら、駐車スペースが案外あることを発見しながら日暮沢へ至る。 |
その他周辺情報 | 【温泉】 大井形の人たちも岩手の人たちと同じく優しいので県外人に寛大です。なので、私たちも沢温泉・湯ったり館 (300円、アメニティ有) ※山しっかり感染対策をして地元に迷惑をかけないようにしたいですね。 【買物】 周辺には全く無い。 西川町のコンビニ(セブンイレブン)が最短のため、早めに食糧を調達しておこう。 |
写真
装備
個人装備 |
ザック:SouthField45/55
靴:ツォロミー4
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感想
『朝・昼・夕も素敵すぎる朝日連峰―🌄』
ちょっと前ですが−9/20(祝)〜21(火)は5年1か月ぶりに朝日連峰を訪ね、今回は魅惑の縦走&周回ルートをとり、秋色に塗られ始めたピーカンの尾根道で感嘆を大量生産しました('◇')ゞ
【山行記】
竜門の尾根をエッホエッホ
ステンドな森から灌木へ、蒼い空と滑らか稜線が交わる
葉っぱたちは秋色化粧なのに、夏の可憐顔がチラチラ覗く
寒江山三姉妹をゆらりゆらり
ちょっとキツい南の尾根も、美しつながる真ん中の頂も、
脚が早まる北の尖塔も、なぜか心地良く吐息が揺れる
憧れの以東へはウッハウハ
さらさらな広い尾根は、午後の斜陽に銀緑の波
ゆったり寝転ぶ巨人の上は、白い王冠と錦のプロムナード
ゆらゆらな日本海に落ちる陽は、金色の野にして佇ませる
まったり和む小屋の夜は、琥珀の盃とともに微睡みの中へ
朝日に向かう朝陽はピッカピカ
東の陽を浴びた西朝日へ稜線は、秋色のデコレーション
午前の陽がチクチクするのに、横からの爽風は秋の香り
大朝日へ繋がる主脈はどきりどきり
いつまでもいつまでも、そこに居たくなる揺れる草丘で
5年の思いをいっぱい抱いて、言葉にできない空間の中
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