淀川登山口_宮之浦岳_白谷雲水峡
- GPS
- 13:47
- 距離
- 24.2km
- 登り
- 1,532m
- 下り
- 2,281m
コースタイム
- 山行
- 6:59
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 8:21
天候 | 曇り&雨&時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
船
|
写真
装備
個人装備 |
コンパス|31
ナイフ|79
常備薬等|285
笛|5
予備靴ひも|5
筆記用具|5
消毒虫避け|134
箸|130
バッテリーM4|228
蚊取り線香|55
単4*4|53
髭剃り|10
GPSスマホ|180
イヤホン|10
ザック60l|840
ザックカバー|130
ストック|(1430)
タオル|100
ヘッドランプ|92
ヘルメット|240
保冷バッグ|70
メガネ|34
ラジオ|71
地図計画書|5
保険証|5
Tシャツ|130
ウインドブレイカー|120
靴下|50
グローブ|100
スパッツ|130
ズボン|380
タイツ|130
ダウンジャケット|260
ブリーフ|50
雨具|430
靴|(1320)
長袖シャツ|150
日よけ帽子|100
飲料水500ml|500
ガス6分*7|204
コップ|100
ジェットボイル|467
食材朝|130
食材昼|300
食材夜|300
スープ・味噌汁|20
ライターセット|113
酒500ml|500
食器|100
水筒2l|47
非常食|110
USB電源|70
シュラフカバー|260
シュラフ夏|750
スリッパ|80
ツェルト|410
物干しロープ|34
マット|440
室内ズボン|170
枕+耳+目|130 ※|は重量g
|
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感想
南九州遠征の百名山一座目。
■屋久島
前回2000年に、姉夫婦と屋久島を訪れた時は3日間雨だった。
タクシードライバーの話しでは、屋久島は一月に35日雨が降るという。
その時「次は晴れた屋久島を見に来る」と、縄文杉に誓ったが、あれから21年が経った。
65歳になって自由な時間ができ、コロナワクチンも打って、天気予報を確認し、満を持して、縄文杉に逢いに来た。
飛行機・高速船・フェリー・高速バス・新幹線。
屋久島を訪れるには数十種類の組み合わせがあるが、島内の交通の便の悪さから、自由度を優先し、バイク搭載のエブリィを選択した。
兵庫県から鹿児島まで夜間割の高速道路に乗り、フェリーを使って、屋久島を訪れた。
■平内海中温泉
干潮の2時間のみ入れる温泉があるが、前回は限りある休暇で断念した。
今回はエブリイを持ち込み、一人なので、自由が効く。しかし干潮の時間を調べると、フェリー到着時間では、温泉は水没しているが、諦めきれず、水没した温泉を見に、エブリイを走らせた。
驚くことに、温泉は水没せず、観光客一人が入っていた。管理者もなく、筒に200円入れるだけの温泉なので、私は迷わず素っ裸になって、入浴した。
そこに地元の女性がバスタオルを巻いて入って来た。
「私たちにっとって、ここは普通に我が家のお風呂ですから」と言う。
私はここに到達するのに20時間かかったのに、羨ましい限りだ。
■晴れた屋久島?
今回は白谷雲水峡にバイクをデポし、淀川登山口にエブリイを止めて、翌朝縦走する。駐車場は4台だが、路側帯に何台も止まっていた。
タクシーを飛ばして入山する人もいるが、タクシー代7000円。単独行には厳しい。
日が沈むと大半の車は帰ったが、淀川登山口で前泊する方がもうひとりいた。
72歳の大分の男性だ。早朝出て、ピストンされるらしい。
しかし天気予報では晴れのはずが、深夜に大雨。私は朝、レインウェアでスタートした。
しかし幸運なことに、要所々々で青空が覗く。
なんと一月に35日雨が降る屋久島で、青空が見れたのだ。
■世界自然遺産のデメリット
世界自然遺産指定により、世界中から登山者が訪れ、自然破壊が進むという矛盾が生じている。
ミネラルウォーターだった山の水が、汚染されてきたため、山中の糞尿は携帯トイレを使って、下山まで持ち帰ることになった。自然を維持するための入山料も必要になった。
しかしバイオトイレの増設と、山小屋のボットン便所の一部使用が認められ、思ったほど嫌な思いをせずに済んだ。
■コロナ禍で緊急事態以外は山小屋禁止
宮之浦岳でお会いしたご家族から、三密でなければ、山小屋にみんな泊まっていると聞いた。
テントを担いでの縦走は難易度が上がるので、ツェルト持参だったが、夜が雨だと辛い。
私が到着した時、高塚小屋は無人だったので、泊めさせていただくことにした。
大学生らしき6人グループがあとから来たが、2階に泊まるようだった。
■縄文杉
結局、雨の中のご対面かと思ったが、朝方に太陽が覗いた。
21年前に柵はあったが、縄文杉の根本まで近づけて、見上げる縄文杉の偉大さに圧倒された。
しかし今は根腐れの危険性から、遠くの展望台から縄文杉を鑑賞することになり、距離の分、縄文杉が小さく見えた。
縮小された縄文杉をカメラに収めた直後。ポツンと雨が売ってきた。
霊力で雨を押し留めていた縄文杉から、「そろそろレインウェアを着なさい」と言われたような気がして、レインウェアを着ると、雷を伴う雨になった。
ウィルソン株など、屋久杉の合間なら雷も怖くない。
日が昇っていたのに、雷雨で夜明け前のように暗くなった樹林帯を私は下山した。
■トロッコ軌道
昔、大株歩道入口で、トロッコ軌道のレールが川に落ちているのを見て廃道だと思った。
軌道の上で弁当を広げて食べていると、やってきたトロッコに警笛を鳴らされ、大慌てした記憶がある。
おそらく大株歩道入口まで、ピストン運転していたのだろう。
今はきれいに整備され、シルバーウィークで訪れたバス一台分の登山者が、レールの間を歩いていた。
雷雨で、かつ歩き難い大株を超えてきた私には、天国のようなコースだった。
そのうち雨も止み、白谷雲水峡への分岐路に入った。
■白谷雲水峡
白谷雲水峡は「もののけ姫」の苔むした森のモデルとなった所だ。
先程の雷雨が上がると、わずかに日が差し、苔のみずみずしさと、苔むした倒木の間を流れる水音が、心にしみる。
ふと振り返ると、そこに「もののけ姫のこだま」がいても不思議はない・・そんな気持ちにさせる森だった。
先程の恨めしい雷雨が、「そうかこの風景を見せるために、縄文杉は雨を降らせてくれたのだ!」
そんなふうに思えてならなかった。
■下山後
白谷雲水峡にデポしたバイクで、淀川登山口のエブリイに戻った。
カーナビで温泉を検索すると「楠川温泉」がヒットした。
山中の秘湯のような萎びた温泉で、若い娘は失望するだろうが、私の琴線に触れる温泉だった。
「ふれあいパーク屋久島」にエブリイで車中泊をしていると、一昨日の72歳の大分の男性にお会いした。
屋久島で車中泊できる箇所が限られているので、偶然ではないだろう。
今度は荒川登山口から縄文杉を見に行かれるそうだ。
私の方は昼のフェリーなので、千尋の滝(せんぴろのたき)とガジュマル公園を観光した。
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