富士見高原から西岳>編笠山を周回【山梨百名山】
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.4km
- 登り
- 1,186m
- 下り
- 1,182m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
登山口の林道脇にバイクを駐輪 |
コース状況/ 危険箇所等 |
編笠山の岩場が終わってからのコースは気が狂いそうになるほど単調でした。 道標は「時間表記」しかなく「距離表記」なし(2014年当時) |
写真
感想
当時の日記から起こした過去ログです。初めての八ヶ岳でした。
作成:2021/9/25
【】は2021年から見たコメントです
ーーー
前日は富士見パノラマスキー場で家族とパラグライダーの体験。
家族は帰宅。バイクで来た自分は諏訪のビジホ「チサンイン」に宿泊。
【この頃はネットカフェに泊まるという選択肢は考えていなかった。2021年の今より贅沢】
4:40起床、TVを見ながら朝食、荷造り。
マグポットには氷だけを入れた。
6時にチェックアウト。
ナビで富士見高原へ。
40分で到着。
ゴルフ場の近くにある登山者用🅿は使わず、林道の入り口まで行きバイクを駐輪。
6:50に登山開始。
すぐに四差路にぶつかるが、道標が自分が来た方向が「行き止まり」となっていて不可解。
山方向の道でいいのかわからず、まだ電波がつながったのでヤマレコの山行記録で確認。
しかしわからず、山方向に進む。
【スマホは使っていたがGPSを使って登るという発想はなかった。GPSを使った登山用アプリが既にあったのかも不明】
正しかったようで、5差路から西岳方面へ。
不動清水でマグポットとペットボトルに給水。
シリコンのカップで飲んだら冷たくておいしかった。
本日の晴天を祈る。
そこから本格的な登山路。
聞いてはいたが単調。
上っても下草がシダから別な植物に変わる程度。
途中、3回営林作業路と思われる道と交差した。
気温は5月の丹沢並みで快適。
しかし喉は渇くので頻繁に吸水。
休憩のたびにアブが来るが、複数は来ないし振り払えばすぐにいなくなる。
日が差す場所には大抵赤とんぼがいるので、仕事しろよと思う。
最初に下半身がジャージだったのが印象的な年寄り一人、
次に青年小屋と思われる歩荷二人、
次に中高年6人組とすれ違った。
かなり疲れてきた頃、開けた岩場に出た。
地図にある「小広場」だろう。
岩の間に高山植物の花、蜂、蝶、トンボが飛び交っている。
何ここ天国?
それから再度樹林帯に入り、15分後の10:37に開けた場所に入り西岳に登頂。
すぐ後から30代男性、権現岳に行くと言ってすぐ去った。
その後から感じのいいご夫婦が登頂。
写真を撮ってあげてしばらく会話。
西岳ピストンだそうだ。
パラグライダーや丹沢のことを話し、11:00に青年小屋へ向かう。
西岳でガスが昇ってきた。
空は曇り、暗くもなってきたので、雨を覚悟する。
西岳→青年小屋まで1hと地図にあったが、なかなか着かない。
赤テープが少なくなり、道が不明瞭な箇所もあったので迷っていないか不安になった。
すれ違った年寄りに聞くと、もうすぐで、その手前においしい水(乙女の水)もあるとのこと。
その通りで、すぐに乙女の水に到着。
確かにおいしかった。ペットボトルに補給。
このコースは2箇所も水場があり、しかも丹沢と違ってコース上にあるのがいい。
丹沢は、自分が知る限りコースから崖を5-10分降りる所ばかりだった。
それから10分弱、12:17に青年小屋の裏に到着。
一人がテントを張っており、権現岳に向かった。
テーブルと椅子の横からは、堂平へも行けるようだ。
そして岩場。
初見では圧倒されるが、普通に登山者が上り下りしているので問題なさそうだ。
休憩しながら12:42に岩場の上に到着。
そこからは細く暗い、土に中くらいの岩が埋め込まれた道を登る。
下山者によると、30分では着かないとのこと。
この道は急登でとてもきつかった。
2,3分登っては、30秒-1分、道に突っ伏してしまう。
軽い頭痛がしたので、高山病もあったかもしれない。
ヤマレコのレポートや小学生時代の遠足で登ったというブログを見て、
8割程度の力で登れると思っていたが、とんでもない。
10割の力を出しても登れない気がしてきた。
登っても登っても着かない。
下山者に何度も頂上はまだか聞いてしまう。
何度目かで、「すぐそこ」と言われ元気が出る。
右に曲がると、本当に頂上だった。やった。
13:15登頂。
頂上は岩ごろごろ。
人は20人ほど。
しばらくへたり込む。
蛭ヶ岳辺りから、疲れていると腹が減らない傾向があったが、この日もそう。
タオル、サングラス、上下SKINS、腹巻と体を締め付けるものばかり
身に着けているからなのか?
SKINS、やめようかな…。
昨日山梨のスーパーValorで買ったざるうどんに持ってきた常温カレーを掛けて食べたが、うまくなかった。
缶コーヒーはうまかった。
天気は晴れ、東側と南側は青く霞んで他の山はよく見えなかったが、八ヶ岳の山々はよく見えた。
タンクトップ短パン姿の健康的日焼け美人に撮影を頼まれ、続けて道を聞かれるがこちらも初めてなのでよくわからない。
結局堂平から来たので堂平にピストンで戻ったようだ。
それから面白い母娘と少し山談義。
赤岳は山荘に二泊して登頂したそうだ。
いつまでも山を眺めていたかったが、下山しなければ。
14:45頃下山開始。
岩場を下る。
この岩場を登るのは、青年小屋から比べるとはるかにキツそうだ。
岩場の最後に、丸刈りの中学生くらいの男の子たちがだべっていた。
全員きちんと挨拶を返すところを見ると、野球少年か。
編笠山に行くのか聞いたところ、危ないと言われているのでここで引き返すとのこと。
うむ、無理せず偉い。
そこから樹林帯に突入。
そこからの道の単調で長かったこと…。
西岳とほぼ同じ。
途中で少年たちに抜かされる。
また、一人ひとり挨拶していく。
気持ちいい。
降りても降りても風景が変わらない。
疲れが増してきて頭が少しおかしくなり、魔法で同じところを歩かされているような気になる。
時間はどんどん過ぎていく。
なだらかで足場がいい場所は前かがみになって重力に任せて走ったり、
ショートカットしたりするが思ったほど距離を稼げない。
(距離を示す道標はなかったが標高はあった)
17時までにバイクの場所まで下山し、天気予報を確認してビジホに宿泊するか決める(キャンセルは18時までのため)つもりだったが、間に合いそうにない。
頭の締め付けがきつい。
日は翳ってきて、気温が下がり汗は出ないのでサングラスとタオルをはずした。
疲労がMAXなので、今日バイクで帰るのは無理だ。泊まるほうがいい。
しかも、天気予報を確認したところ、天気が良ければ行こうと思っていた美ヶ原の明日の天気は晴れに変わっていた。
ということで宿泊決定。
不動清水への分岐に出た。
ホテルで汲んだ水を飲むのは抵抗があったので給水するつもりだったが、寄る気力体力はないので断念。
そこからも長い。
五差路で行きの道と合流。
18時下山終了。
バイク前でへたり込む。
下山中に出会ったのは、あの中学生軍団だけだった。
堂平コースに人気があり、こちらがマイナーなのは確かなようだ。
行きと同じ道を、Valorで夕食と酒を買い19:30にチサンインにチェックイン。連泊だ。
喫煙室を予約していたが、禁煙室に変えてもらった。
疲労は極限。
脱ぎ捨てた服を片付ける気力もない。
携帯とデジカメを充電するのがやっと。
入浴しゆっくりと食事し酒を飲んだら、やっと落ち着いた。
21時過ぎ就寝。
明日は美ヶ原。
【当時の疲労感はまだ覚えている。今より若く標高差1100mで今ならさほどキツく感じなさそうだがきつかった理由を推測
・真夏で暑かった(今も昔も暑さに弱い)
・山に慣れておらず、不要な物が多く、荷物が重かった(日帰りなのに容量32Lで重さが1.5kgあるザックを使っていた)
・山に慣れておらず、歩くペースが速かったかも。今なら省エネチマチマ歩き】
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する