餓鬼岳・唐沢岳/東沢岳〜有明山 別天地から激ヤブの荒行へ

2021年10月02日(土) ~ 2021年10月03日(日)

• GPS: 31:50
• 距離: 24.3km
• 登り: 3,110m
• 下り: 2,717m

コースタイム

1日目

• 山行: 10:19
• 休憩: 1:03
• 合計: 11:22

距離 15.4km 登り 2,597m 下り 1,137m

5:11 白沢登山口
5:37 紅葉の滝
6:08 魚止めの滝
6:27 6:28 最終水場
7:36 大凪山
9:13 餓鬼岳
9:19 9:20 餓鬼岳小屋
9:28 9:39 餓鬼岳
9:58 10:00 展望台
10:18 10:19 餓鬼のコブ
11:28 11:51 唐沢岳
12:46 餓鬼のコブ
13:15 13:18 展望台
13:47 13:50 餓鬼岳
13:51 14:03 餓鬼岳小屋
15:48 15:54 2508ピーク
16:33 東沢岳

2日目

• 山行: 6:11
• 休憩: 0:33
• 合計: 6:44

距離 8.8km 登り 512m 下り 1,580m

6:17 東沢岳
7:28 7:38 東餓鬼岳
9:05 9:06 清水岳
11:00 11:07 有明山分岐
11:25 11:26 有明山社奥宮
11:28 11:39 有明山
11:39 11:40 有明山社奥宮
12:01 12:02 有明山分岐
12:52 12:53 第2駐車場・第3駐車場分岐
13:01 ゴール地点

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

自転車

長野道自動車道 安曇野IC→白沢登山口　駐車台数：約20台
下山口の中房第3Pへチャリ（電動）をデポ。下山後チャリにて白沢登山口へ。

コース状況／危険箇所等

東沢岳〜清水岳は密度の濃い藪漕ぎを伴うバリエーションルートです。

その他周辺情報

日帰り温泉:有明荘700円

写真

10/2 5:11

白沢登山口　ここには小さな駐車場と簡易トイレがあるのみです。しばらく砂利の車道を歩きます。白沢を渡り、右岸をしばらく歩きます。

10/2 5:43

暫くは白沢に沿って桟道やハシゴ等を利用しながら進みます。険しいながらも良く整備されています。

10/2 6:03

魚留の滝。立派な滝です。

10/2 8:00

紅葉が目を楽しませてくれます。

10/2 8:38

百曲り到着。ここからまた餓鬼岳小屋まで急登が始まります。

10/2 8:58

紅葉の鮮やかさに足が何度も止まります。

10/2 9:26

今までの疲れが吹き飛ぶ360度の素晴らしい眺望です。
鹿島槍ヶ岳、雨飾山〜妙高山〜高妻山〜飯綱山方面は残念ながら雲に隠れていました。

10/2 9:43

ここから涸沢岳に向かいます。

10/2 9:45

唐沢岳、立山、剱岳、針ノ木岳、蓮華岳方面。

10/2 9:58

展望台から唐沢岳を望む。右下の小さいピークが標高2508mの「餓鬼のコブ」と呼ばれる場所です。唐沢岳山頂は、眼下に高瀬ダムを見て、剱岳や立山の好展望地となっています。ここから餓鬼のコブに向けて一気に降りていきます。

10/2 10:16

餓鬼のコブから��

10/2 10:22

餓鬼のコブから��

10/2 10:22

餓鬼のコブから��

10/2 11:15

唐沢岳山頂直下へ

10/2 11:20

真直ぐ登路がついているかとおもいきや...偽ピークに落胆...

10/2 11:32

かなりの迂回をさせられ漸く本物の山頂へ。一見、荒船をイメージする形...

10/2 11:35

岩稜の突端に向かいます

10/2 11:36

白馬連峰、後立山連峰、立山連峰、裏銀座、槍、表銀座、常念山脈など北アルプスの名峰が勢揃いです。

10/2 11:37

眼下にエメラルドグリーンの高瀬ダム。2年前湯俣から辿った北鎌尾根が想起されます。

10/2 11:37

10/2 12:28

10/2 14:06

まずは餓鬼岳山頂を離れ、燕岳同様の花崗岩で出来ている剣ズリへ向かいます

10/2 14:13

10/2 14:30

中沢岳は岩峰を縫うように道が付けられている。

10/2 14:44

主に岩場の大きな昇降は梯子を利用するが、鎖等の設置は無いため、動作は慎重に。

10/2 14:50

自然が織り成す芸術作品と言えるこの稜線特有の花崗岩の奇岩群

10/2 14:51

10/2 14:53

10/2 15:05

大きく下るケンズリ

10/2 15:42

10/2 16:11

10/2 16:15

奇岩と紅葉のコラボが目を楽しませてくれて飽きません

10/2 16:23

北アルプス北部方面は雨雲に覆われ雷鳴が轟いてきました。風も強くなり、急激に気温も低下。当初予定では東沢乗越の先でのビバークを想定していましたが、予定を変更し眼前の東沢岳付近で適地を捜すことに。

10/2 16:25

好タイミングで山頂直課の鞍部に一張り分の適地が登場。今宵の宿地としました。

10/3 6:00

黎明の雲海

10/3 6:00

10/3 6:09

東沢岳より向かう東餓鬼岳〜有明山方面

10/3 6:20

遠目からは左程の丈とは思えませんでしたが、踏み込んでみれば密藪でした

10/3 6:30

無駄に体力を消耗しないよう効率の良いルーファイ必要

10/3 6:33

10/3 6:33

富士山と南アルプス

10/3 6:36

立山、劔

10/3 6:36

10/3 6:43

10/3 6:46

ハイマツ・シャクナゲの容赦ない藪区間

10/3 6:47

10/3 7:08

東餓鬼岳より、餓鬼岳からの縦走ルートを振り返る。

10/3 7:13

ビバーク適地

10/3 7:15

素晴らしい別天地です

10/3 7:17

砂礫地を外れればこの有様

10/3 7:29

素晴らしい別天地です

10/3 7:29

餓鬼〜ケンズリを遠望

10/3 7:49

背丈を超える密藪も...

10/3 7:49

時々腰丈になって途端に歩き易くなりますが...
笹とシャクナゲに植生が変わってきました。

10/3 7:51

と思いきや顔までの密藪は続きます。

10/3 7:51

下降してきたピークを振り返る

10/3 8:04

緩急激しい藪漕ぎからやや開放される

10/3 8:19

地形図に現れない二重稜線

10/3 8:40

清水岳周辺から笹薮へ

10/3 9:04

見通し悪く人工物は発見できず

10/3 9:15

平和です

10/3 9:37

踏み跡も濃くなり、やがて有明山への一般道へ合流。未踏なので寄っていきます。

10/3 11:24

10/3 11:31

有明山山頂。

10/3 12:52

かなりの急降下、危険なヘツリ等を経て漸く下山口に手が届く距離に到達。有明山下山路は一般道の中では難路の方ではないでしょうか。登りでは使いたくないと素直に思いました。

10/3 13:02

有明山登山口に下山。有明荘にて温泉で疲れを癒し、チャリにて白沢登山口へダウンヒル

撮影機器：

Canon PowerShot G7 X Mark II Canon

感想

JetUpper

孤高の唐沢岳、有明山、また餓鬼岳〜燕岳縦走路とも未踏で、いずれは訪問したいと予定はしていましたが、長らく、放置状態でした。
今回数多ある計画から消去法でたまたま機会が訪れ、どうせなら全て訪問してみようと地形図を眺めたところ、餓鬼岳〜燕岳縦走路から直接有明山へアクセスできるルートに着目しました。
記録を検索するといくつかヒット。それなりの藪ルートのようで時間が読めないので下降路としました。
結果として、核心の東沢岳〜有明山の藪の程度は想定内でしたが、
唐沢岳と東餓鬼岳からの眺望は期待を超える素晴らしいもので、もっと早く訪れるべきでした。

コメント

bumpkin

初めまして
懐かしくもあり、行けなかった東餓鬼岳、清水岳の激藪漕ぎを拝読してコメントを書いています。
孤高の涸沢岳、素敵ですよね。流石にもう行けませんが、懐かしい山の一つです。ケンズリのコースもいいです。
燕岳からの周回で東沢岳から東餓鬼岳へ下ろうかと踏み出しましたが藪が深そうなので止めたのを思い出します。
予想通り激藪のようですね。
最近、藪もよく行ってますが、数時間以上の藪は体力的に無理ですね。
毎回拝読してますが、更なるご活躍を楽しみにしております。

JetUpper

コメントありがとうございます。
そしていつもご鑑賞いただき恐縮です。

今回のコース、すぐ隣で激混み（であろう）の燕岳とは裏腹に、穏やかな白砂、岩稜のアスレチック、素晴らしい天然の造形物の数々を鑑賞できる稜線、南北アルプスの大展望であるにもにもかかわらず異世界とも言えるほど人が少なく、極めて対照的で、素晴らしい穴場ですね。
この時勢もあって静かに大自然に浸れました。

東餓鬼岳〜清水岳はオススメとは決して言えませんが、東餓鬼岳だけでも訪れる価値ありです。藪は深いものの、ところどころ露出した砂礫地があるので、それを繋げば藪こぎも短く、労力もそう要りません。
ぜひとも一度いらして下さい。