雲海わく絶景の金峰山へ@富士見平テント泊
- GPS
- 23:00
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 1,135m
- 下り
- 1,135m
コースタイム
【day2】0515富士見平-0602大日小屋-0630大日岩分岐-0720砂払ノ頭0735-0825金峰山0910-1115富士見平1200-1230瑞牆山荘1255=1315増富の湯1447=1545韮崎1610=1622甲府1630=1840新宿
天候 | day1 曇り時々晴れ day2 晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
甲府〜韮崎 JR中央本線(片道230円) 韮崎〜みずがき山荘 峡北バス(片道2000円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
■道の状況 大変よく整備されて歩きやすく、台風の直後だというのにぬかるみもほとんどなかったです。花崗岩の岩場はフリクションがよく効きますが、下りの方が滑るかも。大日岩より上の方は霜が降りて氷も張ったようです。 ■温泉 ガンが治る?というラジウム鉱泉で全国的に有名な増富温泉の町営日帰り施設、増富の湯は峡北バスを利用すると100円割引券がもらえます。また、乗り継ぎできる「片道券」が分割して払うより100円お得になります。富士見平小屋でくれた割引券は50円引きでした。通常入浴料金700円で休憩室が利用できます。持ち込み可。 ■飲食店 増富の湯に併設の食堂は、なんと近所のばーさんが打った手打ちのそばが食べられるそうで、サイクリングのグループがわざわざ食事だけのために寄ってました。 韮崎駅には以前パン屋だったところがセルフのそば屋になってて、さぬき方式で天ぷらやおいなりさんをトレイに取ってから注文するスタイルで座って食べられます。それか駅前の観光案内所が入ってる新しいビルにパン屋があって、イートインできるカフェになってて時間調整に使えます。 |
写真
装備
個人装備 |
ストック
ナルゲンボトル
サーモス
ティッシュ
アルコールティッシュ
防水袋
フェイスタオル
帽子
GORETEXジャケット
防寒着
スパッツ
手袋
パジャマ
洗面道具
日焼け止め
ヘッドランプ
カメラ
携帯電話&iPod Touch
時計
ファーストエイドキット
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共同装備 |
テント
フットプリント
シュラフ
ウレタンマット
コンロ
ガスカートリッジ
レードル
コッヘル(鍋)
皿&カトラリー
ゴミ袋
キャンドル
ナイフ
プラティパス
セームタオル
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感想
この秋の山行、立山や那須でじゅうぶん紅葉は楽しんだけど、毎週必ず火水にやってくる台風のせいで、ガスが多くて展望がイマイチ。寒くなってきたしもうテント泊登山もそろそろ終わり、最後にどっか近場で見晴らしのいい山に行きたいな。ってことで、10年に一度の大型台風24号が去った翌日、晴天率の高い山梨へ向かう。しかし雲が多いな。南洋ではさっそく次の台風も生まれちゃったみたいだし、、、
韮崎に着いて瑞牆山荘行きのバスを待っている中に、京都から来たという5人組みのおばさまたちの登山者がいらした。関東の人間からすれば奥秩父は手近な日帰りの山だけど、さすが百名山2つが隣り合ってるだけあって、全国区なんだな〜。瑞牆山はルックスもかっこいいしね。
富士見平小屋は前回3年前に瑞牆山に登った時に中をのぞいたら、じめっとして廃屋っぽくて気持ち悪かった記憶があるのですが、最近はオーナーが変わって熱心に手入れをされているようでそれならとキャンプすることに。バス降りて1時間歩かないでテント張れるなんてラクだしトイレ水場も完備なら鍋山行やるにも申し分なし。ってことで、ほとんど食材しか入ってないデカザック背負って歩きました。
着いたらもう日が陰っていて、先客は2張り。選び放題のサイトにさっさとテントを張って鍋を仕込む。先週那須の避難小屋では1.8Lの鍋でやったら水分が多すぎて消費に困ったので、今回はフライパンを持って行ったのだけど、まあひとり鍋にはちょうどいいサイズではあるが若干ななめってるサイトなのでこぼれないか気が気でなく、なかなか難しいものがあるなー。しかしながら鍋キューブのキムチ味で作る豆乳キムチチゲはとても美味しく、冷凍の水餃子ももちもちしてて満足いく出来映え。寒い夜を乗り切ることができた。
早朝4時に起きて、まだ真っ暗な中支度をし、テント張りっぱなしで5時過ぎにヘッドランプをつけて出発。朝9時には山頂についてないと、ガスがわいてきて展望が台無しになりそうな気がしたので。日の出は5時45分ぐらいだったと思うが、樹林帯歩きなので6時過ぎてもまだ暗く、30分ぐらいはランプをつけて歩いた。1時間ほどすると突然明るいカンバの林になり、そこが大日小屋だった。大日岩がそそり立っているのがよく見える。白い幹の間にテントを張るのも雰囲気良さそうだけど、国師に縦走するんでもない限り使わないだろうな。そこからさらに30分ほどで大日岩の分岐に出てやっと少し展望が開け、富士山も見えた。うん、お天気は悪くないぞ。そしてまた樹林帯は続く。さすが奥秩父。。。
歩き始めて2時間、急登もトラバースも樹林帯はもういい加減うんざりしたあたりが砂払ノ頭で、突然視界がばーんと開けて冷たい風が吹き付ける。眼下には青い富士山、南アルプス、八ヶ岳。すぐ近くに瑞牆山のかっこいい岩峰たち。これこれ、これですよ、見たかったのは!ここで休憩を取ることにする。サーモスに入れて来た熱湯でレモンティーを作り、手製のジャムサンドとバナナとゆでた野菜やソーセージや卵の天空の朝ご飯。さてここから先は写真を撮りながら稜線漫歩だ。それにしても美しい稜線。去年の鳳凰三山のことを思い出す。同じ花崗岩の山だし、似てるのも当然か。
フリクションのよく効く岩場歩きをほどなくして、五丈岩、スルーして山頂へ。向こう側に大弛峠へと続く稜線、その先に国師と甲武信岳。ほぼ雲に隠れそうな位置に大菩薩嶺。富士山、日光連山、浅間山系、頸城山塊、真っ白く冠雪した北アルプスとくに後立山の稜線、御岳山、乗鞍岳、赤岳手前の八ヶ岳、そして鋸岳から甲斐駒、仙丈、白峰三山と南アルプスのイケメン達。こうして見ていると、今年1年の山行を振り返る年末棚卸し決算および来年度の山行計画を練りたくなりますな。
小一時間山頂周辺をプラプラして眺望を楽しんだ後、富士見平へと来た道を戻る。ピストンだけど、帰りもずっと展望が目を楽しませてくれるから嬉しい。とはいえ、10時頃にはどんどんガスがわいて来て、再び樹林帯に入る頃にはガスが充満してきました。早出しといてつくづく良かった。日帰りで瑞牆山荘方面から上がってくる人はちょうどこのぐらいの時間に山頂に着くので、平日ながらちょっとしたすれ違いラッシュアワーでした。
富士見平には思いのほか早く戻れたので、1本前のバスに乗って当初予定していなかった温泉に立ち寄ることに。個人的には鉱泉とかラジウム泉に思い入れがあるわけではないのですが、まあ温泉好きの間では有名な
増富温泉、話の種にはなるし、しばらくこの山域に来ないかもしれないから、と思って行きました。指示通り、25度から37度のぬるめの湯にかわるがわる1時間は浸かったのではないかな?途中寒くてサウナに入ったりもしたけど、やっぱり健康体のただの筋肉疲労にはフツーに硫黄泉のが効く感じが。。。しかしながら施設自体は食事処があったり無料の休憩室があってお茶が飲めたり横になれたりと、いかにも町営のアットホームな感じがリラックスできて好感度高し。時間がなくて食べてないけど、そばは手打ちらしいですし。
そんなわけで、大満足の山行となりましたが、この山は眺望がすべてなので、お天気次第でだいぶ印象も変わるんだろうなあ。
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