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Yamareco

記録ID: 3623027
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ハイキング
剱・立山

剱岳(早月尾根-剣沢-池ノ平-北稜)

2021年10月10日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
14:07
距離
32.1km
登り
4,631m
下り
4,631m

コースタイム

14時間 31km D+4,200m CT0.43
02:00 馬場島
05:20 剱岳
06:50 剱澤小屋
07:40 真砂沢ロッジ
10:10 池ノ平山
11:10 小窓乗越
13:40 剱岳
16:00 馬場島
水3L, おにぎり1, 和菓子3
天候 快晴無風
過去天気図(気象庁) 2021年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
その他周辺情報 下山後は風呂無し。ホテルまで我慢。

今回泊まったドーミーイン富山は僕がこれまで泊まったビジネスホテルの中で屈指の素晴らしさだった。客室が広くて綺麗。お値段も高くはない(公式からの予約が一番安い)。そして大浴場はアルカリ天然温泉。さらに熱いサウナがある。水風呂はキンキンに冷たい。浴室内の飲み水も冷たい。無限シャワー。ひげそりフォームに石鹸もある。もう非の打ち所がない。完璧すぎる。富山のビジネスホテルに泊まる機会なんて滅多にない(週末に富山県にいて車中泊で山に登らないことがない)が、また機会があれば泊まりたい。マジで最高です。富山県民でも気分転換、リフレッシュに泊まりにいってもいいのでは。
予約できる山小屋
今回は出張で富山へ。北陸は遠くなったので経費で行けるのは嬉しい。
2021年10月09日 07:15撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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今回は出張で富山へ。北陸は遠くなったので経費で行けるのは嬉しい。
富山駅のこれ。リアルにこのサイズのお寿司食べてみたいよね。
2021年10月09日 09:32撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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富山駅のこれ。リアルにこのサイズのお寿司食べてみたいよね。
早月尾根や大日や立山。このエリアの山は振り返ると富山の夜景が見えるのが良い。
2021年10月10日 03:52撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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早月尾根や大日や立山。このエリアの山は振り返ると富山の夜景が見えるのが良い。
早月尾根村
2021年10月10日 04:07撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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早月尾根村
今日が最終営業日
2021年10月10日 04:08撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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今日が最終営業日
ケーン到着
2021年10月10日 05:39撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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ケーン到着
富山的行動食、鱒寿司。鮭との違いがわからないよ。
2021年10月10日 05:41撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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富山的行動食、鱒寿司。鮭との違いがわからないよ。
未踏の猫又の方
2021年10月10日 05:41撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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未踏の猫又の方
茜色に染まる富山平野
2021年10月10日 05:42撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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茜色に染まる富山平野
立山はまだ夢の中
2021年10月10日 05:47撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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立山はまだ夢の中
山泊まりの人たちが日の出待ちをしていた
2021年10月10日 05:47撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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10/10 5:47
山泊まりの人たちが日の出待ちをしていた
御来光確認。出発だ。
2021年10月10日 05:49撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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御来光確認。出発だ。
おはよう立山
2021年10月10日 05:59撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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おはよう立山
カニのシャケバイ?
2021年10月10日 05:58撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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カニのシャケバイ?
ここが渋滞の名所らしい
2021年10月10日 05:59撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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ここが渋滞の名所らしい
既に暑い
2021年10月10日 06:02撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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既に暑い
すごくギザギザです。人が立っているのが見えるかな。
劔-立山は初めて通るので楽しい。
2021年10月10日 06:03撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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すごくギザギザです。人が立っているのが見えるかな。
劔-立山は初めて通るので楽しい。
向かう人
2021年10月10日 06:14撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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向かう人
kwsk山
2021年10月10日 06:18撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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kwsk山
2日あれば立山まで繋ぎたかった
2021年10月10日 06:22撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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2日あれば立山まで繋ぎたかった
こんなところに小屋が
2021年10月10日 06:46撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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こんなところに小屋が
なんと立派な
2021年10月10日 06:52撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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なんと立派な
ついでなので剣沢小屋も見ていこう
2021年10月10日 06:53撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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ついでなので剣沢小屋も見ていこう
ここ、大窓周回の時に屋根だけ見える小屋だ。welcomeクマがめんこい。
2021年10月10日 07:04撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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10/10 7:04
ここ、大窓周回の時に屋根だけ見える小屋だ。welcomeクマがめんこい。
剣沢を下る
2021年10月10日 07:04撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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剣沢を下る
さっきまで居たピークがあんなに遠く
2021年10月10日 07:04撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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さっきまで居たピークがあんなに遠く
ここからはずーっと劔を眺めながらの楽しいハイキング
2021年10月10日 07:05撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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ここからはずーっと劔を眺めながらの楽しいハイキング
日陰は涼しくて天国
2021年10月10日 07:07撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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10/10 7:07
日陰は涼しくて天国
雪渓は緩んで歩きやすい
2021年10月10日 07:20撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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雪渓は緩んで歩きやすい
八ツ峰の迫力がすごい
2021年10月10日 07:22撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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八ツ峰の迫力がすごい
よく整備されている
2021年10月10日 07:29撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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よく整備されている
スケールが伝わらない
2021年10月10日 07:34撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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スケールが伝わらない
右手が長次郎沢
2021年10月10日 07:41撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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右手が長次郎沢
板が供養されていた
2021年10月10日 07:46撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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板が供養されていた
2,000m付近まで下りると雪は消える
2021年10月10日 07:49撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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10/10 7:49
2,000m付近まで下りると雪は消える
塩バターまんじゅう
2021年10月10日 08:00撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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10/10 8:00
塩バターまんじゅう
僕はこれ苦手なので素人
2021年10月10日 08:07撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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僕はこれ苦手なので素人
剣沢はひんやりしているが
2021年10月10日 08:22撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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剣沢はひんやりしているが
仙人新道に上がると地獄のように暑い
2021年10月10日 08:34撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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10/10 8:34
仙人新道に上がると地獄のように暑い
三の窓の雪渓はまだまだ残っている。氷河に認定されている。
2021年10月10日 08:51撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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10/10 8:51
三の窓の雪渓はまだまだ残っている。氷河に認定されている。
彩り豊かな仙人新道。写真は綺麗だが暑くて地獄である。
2021年10月10日 08:56撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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10/10 8:56
彩り豊かな仙人新道。写真は綺麗だが暑くて地獄である。
仙人池ヒュッテ。黒部別山を挟んで向こう側は五竜か。
2021年10月10日 09:20撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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仙人池ヒュッテ。黒部別山を挟んで向こう側は五竜か。
任天堂
2021年10月10日 09:22撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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任天堂
ここが池の平か。なんて素敵なところだろう。
2021年10月10日 09:34撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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10/10 9:34
ここが池の平か。なんて素敵なところだろう。
最高のロケーション
2021年10月10日 09:34撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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最高のロケーション
いつか泊まりに、必ず来よう。
2021年10月10日 09:38撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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いつか泊まりに、必ず来よう。
ここから2,999までまた登る。登らないと帰れない。
2021年10月10日 09:50撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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10/10 9:50
ここから2,999までまた登る。登らないと帰れない。
まずは池平山2,555mを目指す
2021年10月10日 09:51撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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まずは池平山2,555mを目指す
山頂からは海が見える
2021年10月10日 10:25撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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10/10 10:25
山頂からは海が見える
池平山から小窓への尾根はほぼ廃道。
2021年10月10日 10:30撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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10/10 10:30
池平山から小窓への尾根はほぼ廃道。
でもこれを下りなきゃ小窓に出れない
2021年10月10日 10:54撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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10/10 10:54
でもこれを下りなきゃ小窓に出れない
ルートを見失って懸垂していた先行PT
2021年10月10日 10:57撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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10/10 10:57
ルートを見失って懸垂していた先行PT
ここまで来ればもう安心。目と鼻の先なのに1時間もかかった。
2021年10月10日 11:23撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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10/10 11:23
ここまで来ればもう安心。目と鼻の先なのに1時間もかかった。
小窓から先は踏み跡明瞭。
みんな小窓雪渓を通るから池平山までのルートは誰も通らんのだなあ。
2021年10月10日 11:34撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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小窓から先は踏み跡明瞭。
みんな小窓雪渓を通るから池平山までのルートは誰も通らんのだなあ。
池ノ平山振り返り。見事な山だ。
2021年10月10日 12:03撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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10/10 12:03
池ノ平山振り返り。見事な山だ。
太陽ギンギンだが北方稜線は日陰が多くて涼しい
2021年10月10日 12:05撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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10/10 12:05
太陽ギンギンだが北方稜線は日陰が多くて涼しい
雪の無い池ノ谷ガリー。あのガレガレの左すみっこを登る。
2021年10月10日 12:32撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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10/10 12:32
雪の無い池ノ谷ガリー。あのガレガレの左すみっこを登る。
積雪期はチビりそうだった氷の壁の三の窓も雪が無ければタダの斜面だった。
2021年10月10日 12:32撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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10/10 12:32
積雪期はチビりそうだった氷の壁の三の窓も雪が無ければタダの斜面だった。
このトラバースもドライなら全く問題なかった。
2021年10月10日 12:36撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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10/10 12:36
このトラバースもドライなら全く問題なかった。
例の隙間
2021年10月10日 12:55撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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10/10 12:55
例の隙間
あれを登り上げればもう大丈夫
2021年10月10日 13:03撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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10/10 13:03
あれを登り上げればもう大丈夫
昼を過ぎても良い天気
2021年10月10日 13:05撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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10/10 13:05
昼を過ぎても良い天気
大猫山の方
2021年10月10日 13:05撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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大猫山の方
こんなところで泊まってみたいが水が取れないのは嫌だなあ
2021年10月10日 13:16撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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10/10 13:16
こんなところで泊まってみたいが水が取れないのは嫌だなあ
本日最後の登り
2021年10月10日 13:47撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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10/10 13:47
本日最後の登り
本日二度目の剱
2021年10月10日 13:52撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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10/10 13:52
本日二度目の剱
もう登らなくていいです
2021年10月10日 13:53撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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もう登らなくていいです
下りも楽ではない。羊羹を投入して士気を上げる
2021年10月10日 13:54撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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10/10 13:54
下りも楽ではない。羊羹を投入して士気を上げる
立山はガスで見えなくなった
2021年10月10日 14:06撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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10/10 14:06
立山はガスで見えなくなった
下りている登山者は居ないので下りはめちゃ早かった
2021年10月10日 14:10撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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10/10 14:10
下りている登山者は居ないので下りはめちゃ早かった
さらばだ。11月に白い劔を見に行くイベントがあれば、また会えるかな。
2021年10月10日 14:16撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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10/10 14:16
さらばだ。11月に白い劔を見に行くイベントがあれば、また会えるかな。
正真正銘最後の登り、2614
2021年10月10日 14:35撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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正真正銘最後の登り、2614
森はふかふか
2021年10月10日 15:05撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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森はふかふか
小屋は冬支度をしていた。本当に今日までなんだな。
2021年10月10日 15:07撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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小屋は冬支度をしていた。本当に今日までなんだな。
なのでテントは一張り。今朝の喧騒が嘘のよう
2021年10月10日 15:07撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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なのでテントは一張り。今朝の喧騒が嘘のよう
例の池
2021年10月10日 15:16撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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例の池
森の巨人
2021年10月10日 15:59撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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森の巨人
このエリアに来る時は大概試練だよ
2021年10月10日 16:16撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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このエリアに来る時は大概試練だよ
カラッカラに乾いた身体にKitokito Sushiを投入。昇天。
2021年10月10日 17:59撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/10 17:59
カラッカラに乾いた身体にKitokito Sushiを投入。昇天。

感想

東京に転勤になってから北陸は遠い山になった。今回出張で富山に行くことになったので休みの前日にレンタカーを借りておいた。行き先は剱岳の早月尾根。実は無雪期の剱岳に登ったことがない。天気は抜群に良いのでピストンだけでは勿体無い。剱岳から剣沢を下りて川原を歩き池ノ平山から北方稜線を通って早月尾根へ帰ってくるプランでいこう。以前、たくさんの山に登ったことがある先生に「秋の紅葉が最も素晴らしかった山は?」と聞いたことがある。「池ノ平の紅葉は素晴らしい。秋に泊まると楽しいよ」と言っていたのを覚えている。いつか秋の池ノ平へ行ってみたかった。

1時にホテルを出て小一時間クルマを走らせ馬場島へ。なぜか駐車場はパンパンだった。こんなにたくさんの人が早月尾根から剱岳に登ってんの? というわけではないらしい。クルマの台数に反して登山者はそんなにいなかった。キャンプだろうか。パパッと支度をしたら出発。ここで登山口へ向かって歩いているときにカタヤさんに目撃されたらしい。早月尾根は取り付きの斜度が一番急なんじゃないかって感じで序盤から殺しにかかってくる。それに加えてとんでもない暑さだ。一気に汗だくで不快MAX. 10月半ばとは思えん。先週より暑い。稜線は暑さとの戦いになるだろう。2度目の登りの前にたっぷり水を汲んでおこう。とにかく暑くてペースが上がらないが、あんまり早く山頂に着いても暗くてつらいのでゆっくりでよい。ぺたぺた登って山頂に着くとちょうど5時半頃で東の空が良い色に染まっていた。山頂で日の出待ちをしながら携帯を見ると岩さんカタヤさんから「猫又のライト見えるー?」と連絡が入っていた。このとき僕は登山口で目撃されたことを知らなかったので「え、なんで僕が早月尾根に居ること知ってるの。北陸出張とは呟いたけど富山とは一言も言ってないのに。こわい…」と思った。

御来光を迎えたら立山へ向かって落ちてゆく。ここから見る立山はすごい存在感だ。剱岳-立山は初めて通る。名物の鎖場は時間帯が悪いと渋滞するが、この時間は人が少なくてスピーディに通過できた。ガンガン高度を落として剣山荘と剱澤小屋を見学した。剱澤小屋は残雪期の大窓周回で雪に埋まった姿しか見たことがなかったので感動した。さっきまでカンカン照りで早朝なのに既に暑かったが剣沢の中は日陰で涼しくて快適だ。右岸の夏道はすべて出ているので真砂沢ロッジまで難なく下りてきた。ここもなかなか雰囲気が良くて素敵なテン場だ。河原を歩いて仙人新道の尾根に取り付くと日陰タイムは終わり。灼熱。風は無い。今日一番の地獄の登りだった。7月の平ノ小屋-五色の登りくらいキツかった。仙人峠に出ると北から涼しい風が吹いてきて気持ち良い。池ノ平の紅葉は聞いていたとおり見事なものだった。バックに剱岳が聳え立っているのがとても素敵だ。朝の低い日の光に照らされたらもっともっと美しいことだろう。来年ホントに秋に泊まりに行こうかな。欅平から入って池ノ平で一泊して、翌日は北方稜線から剱岳-立山室堂に下山すればクルマを使わなくてよい。

池ノ平は大窓周回の時に2度通っているが残雪期はタダの大雪原なので今回、池ノ平の姿を見ることができて感動した。僕は「積雪期の姿しか知らない」というエリアがたくさんある。尾瀬とか越後東北とか。小屋でたっぷり水を補給して池ノ平山に登ったらここから先は破線ルート。北方稜線は3年前の5月に歩いているとはいえ、当時は右も左もわからず先生についていったので歩いていないのと一緒だ。三の窓への下降がチビりそうなくらい怖かったことしか覚えてない。池ノ平南峰から小窓乗越へ下りる尾根は歩く人がほとんどいないようで踏み跡は不明瞭。ハイマツにライドしたり残置ロープに捕まって岩壁を下りたり、ほんの目と鼻の先なのに小窓乗越まで1時間ちかく格闘タイムだった。ここはもう二度と通りたくない。今回は池ノ平山を踏みたかったので尾根を通したが次からは小窓乗越から小窓雪渓に下りよう。みんなそうしている。小窓乗越から先はよく歩かれていて踏み跡明瞭。特に迷うこと無く登ったり下ったりしながら剱岳を目指す。あの氷の壁だった発射台も池ノ谷ガリーも雪が無けりゃどうってことなかった。

二度目の剱岳を踏んだら残りの行動食と水を全部胃袋に入れてしっかり休んで早月尾根ダウンヒル。時刻は14時。18時に富山で仕事のセンパイとメシを食いに行く約束をしているので結構飛ばさないと間に合わない。下りは見通しがよく登山者も少ないので快適だった。山頂からぴったり2時間で馬場島に下りてきた。試練と憧れで記念撮影したらパパッと片付けをしてガソリン満タンにしてレンタカー返却。ホテルで3分シャワーを浴びて着替えたらセンパイと合流してきときと寿司へ。ごっつぁんです。

このルートは剱岳の魅力をたっぷり満喫できる素敵なルートだ。池ノ平には登らず小窓雪渓を使えば1~2時間は短縮できるだろう。会心の山行だった。来年も行きたい。

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この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [2日]
剱岳/早月尾根ルート/馬場島起点早月小屋経由
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [日帰り]
馬場島〜三ノ窓〜剣岳〜早月尾根〜馬場島
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

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