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Yamareco

記録ID: 3623045
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

白峰南嶺 殺生尾根から行く笊ヶ岳 〜青薙崩れリベンジ成る〜

2021年10月09日(土) ~ 2021年10月10日(日)
情報量の目安: S
都道府県 山梨県 静岡県
 - 拍手
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
32:48
距離
37.1km
登り
3,914m
下り
3,917m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
10:08
休憩
0:38
合計
10:46
距離 17.7km 登り 2,650m 下り 873m
6:58
5
スタート地点
7:03
254
11:17
11:19
216
14:55
15:00
43
15:43
16:13
29
16:42
16:43
61
17:44
2日目
山行
9:54
休憩
0:50
合計
10:44
距離 19.5km 登り 1,255m 下り 3,042m
5:03
47
5:50
5:59
38
6:37
7:05
25
7:30
25
7:55
7:56
64
9:00
9:12
83
10:35
105
12:20
207
15:47
ゴール地点
天候 1日目:晴れのち曇り、2日目:雨
過去天気図(気象庁) 2021年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
県道60号を田代第3トンネルを抜け
赤石(あかいし)温泉 白樺(しらかば)荘へと向かう途中より
東河内林道へと入って行きます 目印はあまごの里
コース状況/
危険箇所等
○東河内林道〜小笹平
 渡渉はほぼ飛び石で可能です。尾根取付きから小笹平まで目立つ危険な箇所はな
 く、比較的緩やかに高度を上げていきます。途中から西から再び合流する水流の
 乏しい東河内川床を源頭まで詰めれば小笹平に達します。取水、眺望良しの良質
 な幕営適地です。
○青薙崩れ
 自分で言うのもなんですが、登りで通過する場合は本来は2名以上でビレイヤー
 の確保の上で挑戦すべき危険な区間です。
 単なる通過が目的の場合は下りで懸垂下降する方法が最も安全で確実です。
○ジャンクション→笊ヶ岳
・稲又山から所の沢区間は一部道形不明瞭。
・稲又山から所の沢越えまで標高差400mの下降、布引山まで150m↑〜50m↓
 の後、500mを一気に上げる振り幅の大きなアップダウンがあります。
○ジャンクション〜東河内温泉
・下り基調になるまでは長く、1911mまでは登下降の繰り返しが多く、十分な体
 力が必要です。
・下部は急で痩せた岩尾根となり、ザレザレで非常にスリップしやすく、踏み外せ
 ば一発アウトな地点が随所にあります。
・無岳山への尾根へ乗り換えるところ、乗り換えた先の尾根のルート取りはやや
 複雑で支尾根に引き込まれやすいので要注意です。
 
 
その他周辺情報 白樺荘
東河内温泉まるか荘の手前余地に駐車。
まずは1時間ほどの林道歩きで青笹山への取り付き。これをパスして更に奥へ足を進めます。
2021年10月09日 08:05撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
10/9 8:05
東河内温泉まるか荘の手前余地に駐車。
まずは1時間ほどの林道歩きで青笹山への取り付き。これをパスして更に奥へ足を進めます。
東河内川左岸の工事中の林道を暫く進みます。
2021年10月09日 08:21撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
10/9 8:21
東河内川左岸の工事中の林道を暫く進みます。
林道が右岸へ移り緩やかに高度を上げたところで北側尾根方向に伸びる林道から外れ東へ屈曲する東河内沢へ降り、しばらく渡渉を繰り返しながら遡行します。
2021年10月09日 08:34撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
10/9 8:34
林道が右岸へ移り緩やかに高度を上げたところで北側尾根方向に伸びる林道から外れ東へ屈曲する東河内沢へ降り、しばらく渡渉を繰り返しながら遡行します。
右手に延びる日影沢を越えて直ぐの尾根に取付きます。取付きは急斜面ですが獣道のような踏み跡があったのでこれを利用しました。以後は明瞭な踏み跡を拾って尾根筋をしばらく辿ります。
2021年10月09日 09:22撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
10/9 9:22
右手に延びる日影沢を越えて直ぐの尾根に取付きます。取付きは急斜面ですが獣道のような踏み跡があったのでこれを利用しました。以後は明瞭な踏み跡を拾って尾根筋をしばらく辿ります。
青薙山の崩壊地
2021年10月09日 10:02撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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10/9 10:02
青薙山の崩壊地
1653mから現れる左手の崩壊斜面沿いに薄い藪斜面を一登りし斜度が緩んだところから踝丈の笹原になります。
2021年10月09日 10:02撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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10/9 10:02
1653mから現れる左手の崩壊斜面沿いに薄い藪斜面を一登りし斜度が緩んだところから踝丈の笹原になります。
笹原の中の踏み跡を追って行くと山腹のトラバースへと導かれます。踏み跡は所々で不明瞭になりますが、基本的に西側の沢と並行する形で付いているので、沢沿いに進めば自然と小笹平に達します。
2021年10月09日 10:23撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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10/9 10:23
笹原の中の踏み跡を追って行くと山腹のトラバースへと導かれます。踏み跡は所々で不明瞭になりますが、基本的に西側の沢と並行する形で付いているので、沢沿いに進めば自然と小笹平に達します。
源頭に到着しました。この先に備えてここで水分補給をしておきます。
2021年10月09日 10:58撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
10/9 10:58
源頭に到着しました。この先に備えてここで水分補給をしておきます。
稜線まで笹原の楽園のなかを進みます。いつかここでテン泊したい。
2021年10月09日 11:06撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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10/9 11:06
稜線まで笹原の楽園のなかを進みます。いつかここでテン泊したい。
小笹平とイタドリ山
2021年10月09日 11:18撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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10/9 11:18
小笹平とイタドリ山
今回の主目的となる青薙崩れへ向かいます。
2021年10月09日 12:04撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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10/9 12:04
今回の主目的となる青薙崩れへ向かいます。
ここからが蟻の戸渡りの起点。この手前で一旦空身になり、核心部を偵察しました。崩壊部の攻略が絶望的に変貌していれば撤退するつもりでしたが、状況は左程変わっていなかったため、迷わず装備を整え再度核心部へ。
2021年10月09日 12:46撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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10/9 12:46
ここからが蟻の戸渡りの起点。この手前で一旦空身になり、核心部を偵察しました。崩壊部の攻略が絶望的に変貌していれば撤退するつもりでしたが、状況は左程変わっていなかったため、迷わず装備を整え再度核心部へ。
立ち木を乗り越えるとナイフリッジらしくなるw
前回と違い、日帰り装備(8圈砲氾俘偽餞泙狒漢(20圈砲慮加な重量差のせいで運足に一層気を遣います。これでホンマモンの剣の刃渡りに挑みます。
2021年10月09日 12:48撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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10/9 12:48
立ち木を乗り越えるとナイフリッジらしくなるw
前回と違い、日帰り装備(8圈砲氾俘偽餞泙狒漢(20圈砲慮加な重量差のせいで運足に一層気を遣います。これでホンマモンの剣の刃渡りに挑みます。
足元に目をやると、なぜかペグのような金具が刺さっています。
少しの負荷で簡単に抜ける状態です。前回訪問時は核心部直前に刺さっていました。
2021年10月09日 12:48撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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10/9 12:48
足元に目をやると、なぜかペグのような金具が刺さっています。
少しの負荷で簡単に抜ける状態です。前回訪問時は核心部直前に刺さっていました。
右手の立ち木にロープがフィックスされていました。ここで、持参したロープを使用せずともこれを利用できるかも♪と良からぬ邪念が一瞬生じましたが、この先で期待が見事に砕かれます。
2021年10月09日 12:49撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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10/9 12:49
右手の立ち木にロープがフィックスされていました。ここで、持参したロープを使用せずともこれを利用できるかも♪と良からぬ邪念が一瞬生じましたが、この先で期待が見事に砕かれます。
ガレガレの岩場を登った先に...
2021年10月09日 12:49撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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10/9 12:49
ガレガレの岩場を登った先に...
今回のターゲットのご登場♪
ここまでが蟻の塔渡りなら、ここから先は剣の刃渡りといったところでしょうか。
さて先程のロープはと言えば、先端は上部から垂れるトラロープと一緒に右手の谷間に落ちていました。
2021年10月09日 12:51撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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10/9 12:51
今回のターゲットのご登場♪
ここまでが蟻の塔渡りなら、ここから先は剣の刃渡りといったところでしょうか。
さて先程のロープはと言えば、先端は上部から垂れるトラロープと一緒に右手の谷間に落ちていました。
来し方を振り返る。
2021年10月09日 12:51撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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10/9 12:51
来し方を振り返る。
核心部拡大。足場が片足分なのは変わりませんが、前回より一層細くなったような気がします。片足分のスタンスしかないリッジは1mもありませんが、その先で斜度が急激に立ち上り、いかにも脆弱な地質も相まって、とても馬乗りになって進むことなどできません。
2021年10月09日 12:52撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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10/9 12:52
核心部拡大。足場が片足分なのは変わりませんが、前回より一層細くなったような気がします。片足分のスタンスしかないリッジは1mもありませんが、その先で斜度が急激に立ち上り、いかにも脆弱な地質も相まって、とても馬乗りになって進むことなどできません。
滑落のリスクを低減するためのチェーンスパイクを装着。更にミニバイルを把持。前回アンカーとした岩からは核心部上部の立ち木まで恐らくはロープスケールで40m以上必要だったので、今回も50mをセットするつもりでしたが、良く見るとこの核心部の直ぐ手前の先程のガレ岩場の抜け口の直径30cm位の岩がアンカーとして使えそうです。これならバックアップで持参した20mで足りるはず。
2021年10月09日 12:55撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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10/9 12:55
滑落のリスクを低減するためのチェーンスパイクを装着。更にミニバイルを把持。前回アンカーとした岩からは核心部上部の立ち木まで恐らくはロープスケールで40m以上必要だったので、今回も50mをセットするつもりでしたが、良く見るとこの核心部の直ぐ手前の先程のガレ岩場の抜け口の直径30cm位の岩がアンカーとして使えそうです。これならバックアップで持参した20mで足りるはず。
私は臆病なのでここを丸腰で突破しようなんてとてもできませんので、安全策を講じて挑みます。
まずはアンカーを作成、墜落時の衝撃吸収役のザックをセット。続いてソロデバイスにロープをセット。仮に滑落しても右側(北側)であれば一見自力で復帰できそうな印象。無理でもスリングでの登り返しで復帰の担保は確保。
では参ります。
2021年10月09日 12:52撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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10/9 12:52
私は臆病なのでここを丸腰で突破しようなんてとてもできませんので、安全策を講じて挑みます。
まずはアンカーを作成、墜落時の衝撃吸収役のザックをセット。続いてソロデバイスにロープをセット。仮に滑落しても右側(北側)であれば一見自力で復帰できそうな印象。無理でもスリングでの登り返しで復帰の担保は確保。
では参ります。
なにしろリッジが細すぎるので、一度踏み出してしまうと引き返すことはできません。バランスを崩せばアウトです。またその脆さ故、慎重かつ速やかに渡りきる必要があります。お約束ですが脆いので決して岩(石?)は引いてはいけません。歩数にして僅か4歩、核心部を越えた先の立ち木にセルフビレイを取ったところで下部を撮影。目算通り20mでOKでした。
2021年10月09日 13:09撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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10/9 13:09
なにしろリッジが細すぎるので、一度踏み出してしまうと引き返すことはできません。バランスを崩せばアウトです。またその脆さ故、慎重かつ速やかに渡りきる必要があります。お約束ですが脆いので決して岩(石?)は引いてはいけません。歩数にして僅か4歩、核心部を越えた先の立ち木にセルフビレイを取ったところで下部を撮影。目算通り20mでOKでした。
左手には無常にも谷間に垂れた赤いロープ。
2021年10月09日 13:09撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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10/9 13:09
左手には無常にも谷間に垂れた赤いロープ。
リベンジ成功し上を見上げます。もうあとは難しいところはないはず(と思う)。通過に成功したので笊ケ岳へ予定通り向かいます。その前にロープを回収します。
2021年10月09日 13:11撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
10/9 13:11
リベンジ成功し上を見上げます。もうあとは難しいところはないはず(と思う)。通過に成功したので笊ケ岳へ予定通り向かいます。その前にロープを回収します。
核心部を越えてふと見上げると、立ち木に袋とスリングが残置されており、スリングにトラロープがセットされてました。本来は回収しなければならないのでしょうが、このままにしていきます。折角なのでこの立ち木にロープをフィックスしてソロデバイスをラッペルモードにセットし、懸垂してアンカーを解き、タイブロックで登り返しました。トップロープ状態とはいえ20堋兇離競奪でムーブが途端にシビアになります。
2021年10月09日 13:13撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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10/9 13:13
核心部を越えてふと見上げると、立ち木に袋とスリングが残置されており、スリングにトラロープがセットされてました。本来は回収しなければならないのでしょうが、このままにしていきます。折角なのでこの立ち木にロープをフィックスしてソロデバイスをラッペルモードにセットし、懸垂してアンカーを解き、タイブロックで登り返しました。トップロープ状態とはいえ20堋兇離競奪でムーブが途端にシビアになります。
東河内側。なんとも恐ろしい場所です。本当にいつ完全崩壊してもおかしくない。その前に通過できて良かったです。
2021年10月09日 13:18撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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10/9 13:18
東河内側。なんとも恐ろしい場所です。本当にいつ完全崩壊してもおかしくない。その前に通過できて良かったです。
手早く回収したロープを肩に巻き付け、さっさとジャンクションに向かいます。
2021年10月09日 13:25撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
10/9 13:25
手早く回収したロープを肩に巻き付け、さっさとジャンクションに向かいます。
向かうジャンクションピーク。
2021年10月09日 13:22撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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10/9 13:22
向かうジャンクションピーク。
結構な急登です。核心部を越えて緊張が緩んだ状態で、更に重荷もあって身体に堪えました。
2021年10月09日 13:25撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
10/9 13:25
結構な急登です。核心部を越えて緊張が緩んだ状態で、更に重荷もあって身体に堪えました。
見下ろす。
2021年10月09日 13:41撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
10/9 13:41
見下ろす。
見上げる。
2021年10月09日 13:41撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
10/9 13:41
見上げる。
北側の谷間は紅葉狩りが楽しめます
2021年10月09日 13:57撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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10/9 13:57
北側の谷間は紅葉狩りが楽しめます
しっかりした道形
2021年10月09日 13:58撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
10/9 13:58
しっかりした道形
ジャンクションピークに到着。ここから笊ケ岳に向かう前にここに登攀具一式をデポしていきます。所の沢越で判明したのですが、実はここで痛恨のミスをやらかしました。
2021年10月09日 14:09撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
10/9 14:09
ジャンクションピークに到着。ここから笊ケ岳に向かう前にここに登攀具一式をデポしていきます。所の沢越で判明したのですが、実はここで痛恨のミスをやらかしました。
稲又山方向出だしは一見ツガの幼木が道を隠していますが、近づけば下草がないので迷いにくいと思います。
2021年10月09日 14:14撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
10/9 14:14
稲又山方向出だしは一見ツガの幼木が道を隠していますが、近づけば下草がないので迷いにくいと思います。
時折現れる南アルプスらしいシンプルな標識
2021年10月09日 14:22撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
10/9 14:22
時折現れる南アルプスらしいシンプルな標識
苔生した林床のなかに居ると清々しい気持ちになれます。
2021年10月09日 14:48撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
10/9 14:48
苔生した林床のなかに居ると清々しい気持ちになれます。
稲又山。特に眺望もありません。
2021年10月09日 14:55撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
10/9 14:55
稲又山。特に眺望もありません。
所の沢越え方面への出だしはシダ系の植物が繁茂し、踏み跡が不明瞭な部分がありますが、方向さえ合わせれば適当に歩いていても自然と踏み跡に合流します。
2021年10月09日 15:00撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
10/9 15:00
所の沢越え方面への出だしはシダ系の植物が繁茂し、踏み跡が不明瞭な部分がありますが、方向さえ合わせれば適当に歩いていても自然と踏み跡に合流します。
往時の林業を偲ばせる残置ワイヤー
2021年10月09日 15:30撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
10/9 15:30
往時の林業を偲ばせる残置ワイヤー
跡形もなく崩壊した作業小屋。
2021年10月09日 15:33撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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10/9 15:33
跡形もなく崩壊した作業小屋。
稲又山から400mも落として所の沢越えに到着。帰路の登り返しを想像し、恐怖を覚えました。さて、ここから沢水を取水するためにザックの中身のデポの準備をしていたらなんとザックの最下層から未使用の50mロープが! これをジャンクションでデポできていればいくらか快適になったのに。。。不注意を悔やみましたが時すでに遅し。今度こそここにデポしていきます。
2021年10月09日 15:44撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
10/9 15:44
稲又山から400mも落として所の沢越えに到着。帰路の登り返しを想像し、恐怖を覚えました。さて、ここから沢水を取水するためにザックの中身のデポの準備をしていたらなんとザックの最下層から未使用の50mロープが! これをジャンクションでデポできていればいくらか快適になったのに。。。不注意を悔やみましたが時すでに遅し。今度こそここにデポしていきます。
標柱から200mほど下降した沢から1.5ℓ取水。
2021年10月09日 16:02撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
10/9 16:02
標柱から200mほど下降した沢から1.5ℓ取水。
幾つかアップダウンを繰り返した先の布引山の大崩れ
2021年10月09日 17:04撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
10/9 17:04
幾つかアップダウンを繰り返した先の布引山の大崩れ
17時を回り、ヘッ電を灯火。当初目標は笊山頂での幕営でしたが、出発が遅かったこともあり、布引山山頂ビバークへ予定変更します。
2021年10月09日 17:36撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
10/9 17:36
17時を回り、ヘッ電を灯火。当初目標は笊山頂での幕営でしたが、出発が遅かったこともあり、布引山山頂ビバークへ予定変更します。
布引山山頂。周囲は真っ暗。
2021年10月09日 17:44撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
10/9 17:44
布引山山頂。周囲は真っ暗。
急ぎテントを設営。夕食を調理して早々に就寝しました。
2021年10月10日 05:01撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
10/10 5:01
急ぎテントを設営。夕食を調理して早々に就寝しました。
翌朝。晴天予報でしたがガスガスのなかスタート。笊ケ岳までの道中にテントあり。
2021年10月10日 05:44撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
10/10 5:44
翌朝。晴天予報でしたがガスガスのなかスタート。笊ケ岳までの道中にテントあり。
2度目の訪問となる笊ケ岳へ到着。5名の先着あり。皆さん老平からとのこと。予報を裏切って残念ながらの眺望ゼロ。
2021年10月10日 05:48撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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10/10 5:48
2度目の訪問となる笊ケ岳へ到着。5名の先着あり。皆さん老平からとのこと。予報を裏切って残念ながらの眺望ゼロ。
復路に笊を撮影
2021年10月10日 06:12撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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10/10 6:12
復路に笊を撮影
幕営地の布引山に戻ってきました。ここで休憩中のヤマレコユーザーさんとしばらく立ち話をしました。伝付峠から南下し、青薙崩れを下降し畑薙第二ダムへ抜ける予定とのこと。
2021年10月10日 06:36撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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10/10 6:36
幕営地の布引山に戻ってきました。ここで休憩中のヤマレコユーザーさんとしばらく立ち話をしました。伝付峠から南下し、青薙崩れを下降し畑薙第二ダムへ抜ける予定とのこと。
稲又山への400m、その後も続く連続の登り返しに苦しみながらジャンクションに到着。デポした登攀具を回収しました。
復路はピストンを嫌い、無岳山から尾根通しで東河内へ戻る周回とします。
ここで復路が分かれる先程のヤマレコユーザーさんとお別れしました。
2021年10月10日 09:58撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
10/10 9:58
稲又山への400m、その後も続く連続の登り返しに苦しみながらジャンクションに到着。デポした登攀具を回収しました。
復路はピストンを嫌い、無岳山から尾根通しで東河内へ戻る周回とします。
ここで復路が分かれる先程のヤマレコユーザーさんとお別れしました。
ジャンクションからほぼ高度を変えず呆気なく青薙山山頂標識が見えてきました。
2021年10月10日 10:32撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
10/10 10:32
ジャンクションからほぼ高度を変えず呆気なく青薙山山頂標識が見えてきました。
山頂付近は広くなだらかで、とても良い雰囲気でした。
2021年10月10日 10:32撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
10/10 10:32
山頂付近は広くなだらかで、とても良い雰囲気でした。
青薙山から無岳山へ向かいます。しばらくは池ノ平方面へのマーキングに沿って進みます。
2021年10月10日 10:48撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
10/10 10:48
青薙山から無岳山へ向かいます。しばらくは池ノ平方面へのマーキングに沿って進みます。
2100m付近から池ノ平方面への尾根を外れ南側の無岳山方面へ続く尾根方向を目指します。写真のように明瞭な踏み跡が付いています。
2021年10月10日 11:09撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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10/10 11:09
2100m付近から池ノ平方面への尾根を外れ南側の無岳山方面へ続く尾根方向を目指します。写真のように明瞭な踏み跡が付いています。
無岳山手前に小屋が出現。
2021年10月10日 12:12撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
10/10 12:12
無岳山手前に小屋が出現。
二棟が隣接し、手前の一棟にヤッタゼと書かれています。
避難小屋?ですかね。二棟とも施錠されていました。
2021年10月10日 12:14撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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10/10 12:14
二棟が隣接し、手前の一棟にヤッタゼと書かれています。
避難小屋?ですかね。二棟とも施錠されていました。
小屋から進むこと僅かで崩壊斜面の際に無岳山の三角点がありました。山名を示す標識は見当たりませんでした。
2021年10月10日 12:20撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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10/10 12:20
小屋から進むこと僅かで崩壊斜面の際に無岳山の三角点がありました。山名を示す標識は見当たりませんでした。
この尾根ではこのような白帯のマーキングが主体でした。
2021年10月10日 12:46撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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10/10 12:46
この尾根ではこのような白帯のマーキングが主体でした。
雨の中、全装での幾度となく続くアップダウンに苦しみながら、ようやく下り基調になってきました。程度の差はあれど下りならどんな急でも大歓迎です。ただしザレと濡れのコンボでまぁ滑りやすい^^;
2021年10月10日 15:24撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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10/10 15:24
雨の中、全装での幾度となく続くアップダウンに苦しみながら、ようやく下り基調になってきました。程度の差はあれど下りならどんな急でも大歓迎です。ただしザレと濡れのコンボでまぁ滑りやすい^^;
尾根の下部ほど峻険な岩場になってきました。スリップして踏み外せば一発アウトです。
2021年10月10日 15:28撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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10/10 15:28
尾根の下部ほど峻険な岩場になってきました。スリップして踏み外せば一発アウトです。
稜線通しに踏み跡が続いていましたが、トラバース道を発見。これを辿ると...
2021年10月10日 15:33撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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10/10 15:33
稜線通しに踏み跡が続いていましたが、トラバース道を発見。これを辿ると...
眼下に林道が。見覚えのある橋です。踏み跡は山腹にまだ続いていましたが、ロープなしで着地できそうだったのでここで降りることにしました。
2021年10月10日 15:36撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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眼下に林道が。見覚えのある橋です。踏み跡は山腹にまだ続いていましたが、ロープなしで着地できそうだったのでここで降りることにしました。
立ち木伝いにクライムダウン。
2021年10月10日 15:39撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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立ち木伝いにクライムダウン。
5分ほど歩いて駐車地点へ帰着。お疲れ様でした。
2021年10月10日 15:47撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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10/10 15:47
5分ほど歩いて駐車地点へ帰着。お疲れ様でした。

装備

個人装備
ロープ(50 20m) ソロデバイス チェストハーネス タイブロック 各種スリング 各種カラビナ ショートバイル チェーンスパイク 幕営装備一式。食糧および水込み計21kg

感想

1年前の青薙崩れ撤退。自分の中ではリベンジは登りで雪辱を果たさなければ溜飲が下がりません。今週末は気温も程よく、天気も良さそう。それなら行くしかないでしょう、と再訪のチャンスが到来しました。

ただし、一年も経過しているので崩壊が進みリスクが高そうなら撤退も視野に、準備万端で臨みます。

いざ現地に到着し、視察すると崩壊斜面のリッジはさらに削れ、もともとの片足分のスタンスは更に細く。。。
リッジは当然脆そうなのですが思いのほか硬く締まっていそうな印象で、チェーンスパイクも効きそうです。フリクションが効かず少しの荷重で表層ごと崩壊するイメージでしたが、これなら行けそう!

想定通り、リッジ直前の片足分のスタンスに一歩目の右足を置き、間髪入れずにリッジのややハイステップ気味の僅かなスタンスに2歩目の左足の爪先を掛け、ここで一呼吸つきました。
続く3歩目が個人的にはおそらく崩落リスクが最大となる最重要のムーブと思われます。事前の想定動作ではここでバイルが大いに役立ってくれるはずでしたが、想定以上に表層は固く締まり、刃先は跳ね返されてしまいました。もうギアに頼らず己の手足を用いて普通に登るしかなくなりました。

もはや進むも退くも地獄。であれば全集中で進むしか選択肢はないでしょう。
僅かな凹凸をホールドとし、バランスを保持しつつ、ホールドとスタンスの過度な荷重による崩落やすっぽ抜けのリスクを低減するために、、左足と両手を同時に押しながら荷重分散し一気に身体を持ち上げます。
ここで踏み出した右足が着地した地点は安全圏内。通過成功です。
わずか4動作ですが、アルパインで必要な技術、バランス、スピードを求められました。

最大目的が達成されたので、この後の行程はやや消化試合的なものになってしまったのは否めませんが、南アルプスらしい苔生した林床、過剰な整備のないありのままに近いルート等、これらは雨中においても大いなる自然の中に居ることを実感させてくれました。

次回この山域に立ち寄る機会があったなら、のんびりと小笹平にテントを張り、緊張のない贅沢な時間を過ごすのも良いな。


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コメント

JetUpperさん、こんばんは!
青薙崩北上での通過凄いですね。
テン泊装備のオマケ付き。
バックアップシステムを構築してさすが上級者です。
私は南下で満足です。
無岳山からも南尾根を南下、しかも雨の中。
あそこはドライでも下りは要注意ですよ。
私ならきっとエスケープして無岳尾根を下山して林道を歩いたと思います。
レベルが違いますがまた宜しくお願いします。

お疲れさまでした。
2021/10/12 22:22
おはようございます。
僕が上級者なんておこがましいです。
やっと初級を脱した位かなというところです。
山の経験値で言ったらKFさんとは比較にならない位少ないですよ。

やらなくてもいいことを、わざわざやってしまう。。。
単なる自己満足に過ぎないことですが、
こんな登山も好きですw
KFさんも同類ですよね

無岳山からのルート、単純に長い林道歩きが苦痛なので選んだのですが、
あれはあれで正直しんどかったですw
実はKFさんの体力が自分にもあればもう少し楽に歩けるかなー、
なんて考えながら歩いてましたw

こちらこそ今後ともよろしくお願いします
2021/10/13 10:15
もう時効?だから白状しておきます…
あの刃の戸渡にあった、アンカー…実は数年前にトラロープとアンカー、セットハンマーを担ぎ上げてガイドロープを張ろうとしておりました…行って無理だと分かり、翌年に再度トライしようと隠しておいたんですが、その後通過したパーティーが「危なげに使ってしまった」ようで…
そこの通過に費やせる可処分時間も無くなり、青薙ぎ崩れは諦めました…
やはりロープワークは必須ですねぇ…お疲れさまでした
2021/11/5 21:27
tori-atamaさん、こんばんは!
あー、あれ!tori-atamaさんが設置されたんですか😲
誰もが危険箇所をより安全に通過できるようになれば良いとは思いますが、あそこでもそれを実践されようとは・・・。
月並みですが本当に頭が下がる思いです。
ですが、あの崩壊のしかたでは早晩本当に不可能になりそうです。
今だってそれに近いのでしょう。
私も普通に諦めれば良かったんですが、
阿呆か変態なのかもしれませんw
2021/11/7 0:04
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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