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Yamareco

記録ID: 3629
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

八ヶ岳・硫黄岳〜赤岳

2009年01月10日(土) ~ 2009年01月11日(日)
 - 拍手
GPS
06:30
距離
9.3km
登り
993m
下り
981m

コースタイム

5:45 赤岳鉱泉
7:15〜25 赤岩ノ頭 アイゼン装着
7:45 硫黄岳
8:00 硫黄岳山荘
8:35〜40 大同心稜下降点付近
9:05 横岳
9:45〜55 二十三夜峰
10:55〜11:05 赤岳
11:40〜12:00 行者小屋
12:15 赤岳鉱泉
天候 曇時々晴
強風
過去天気図(気象庁) 2009年01月の天気図
アクセス
ファイル
非公開 3629.xls
計画書
(更新時刻:2010/07/28 08:54)
三叉峰より杣添尾根
2009年01月11日 09:14撮影 by  u850SW,S850SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/11 9:14
三叉峰より杣添尾根
2009年01月10日 11:36撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
1/10 11:36
重さ25K?
2009年01月13日 12:03撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
1/13 12:03
重さ25K?
赤岩の頭辺りでアイゼン装着
2009年01月13日 12:03撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
1/13 12:03
赤岩の頭辺りでアイゼン装着
写真奥が硫黄岳
2009年01月13日 12:04撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
1/13 12:04
写真奥が硫黄岳
奥の院手前のトラバース
2009年01月13日 12:06撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
1/13 12:06
奥の院手前のトラバース
ここはロープを出すべきだった..
2009年01月13日 12:04撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
1/13 12:04
ここはロープを出すべきだった..
横岳山頂
2009年01月11日 08:58撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
1/11 8:58
横岳山頂
暴風の中、休憩も苦痛..
2009年01月13日 12:04撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
1/13 12:04
暴風の中、休憩も苦痛..
二十三夜峰辺り
2009年01月13日 12:07撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
1/13 12:07
二十三夜峰辺り
やっと赤岳山頂。後は下山のみ..
2009年01月11日 10:54撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
1/11 10:54
やっと赤岳山頂。後は下山のみ..

感想

1/11(日) 5:40赤岳鉱泉を出発。先行者のトレースはなく、森谷Lを先頭に、快調に樹林帯を登り高度を上げる。樹林帯を抜けると予想していた以上の猛烈な西風に見舞われる。赤岩ノ頭で、アイゼンを装着。手袋もザックにしまっていた三本指のオーバー手袋をはくが、すでに低温のためか指先が硬くなっていて冷たい。ゴーグルも装着し、アウターのフードもかぶって風に備える。ここからは、アイゼンをきかせて、硫黄岳を通過。森谷Lが記念写真を撮ろうとするが、強風のためその余裕はなく、足早に硫黄岳山荘を目指す。硫黄岳山荘からの幅広い稜線で、さらに西風が強くなり、気を抜くと時折体を横にもっていかれる感じで、気を抜けない。体の前にピッケルをつき、耐風姿勢の状態で、一歩一歩前進する。赤岳鉱泉に下山後に、メンバーで話した際、この時点でそれぞれ誰かが戻ろうといわないかと思っていたとのこと。強い風と寒さのため、目出帽の口元部分が吐く息で凍結し、はなはだ息苦しい。時折指でつまんで、大きく呼吸を整える。目出帽からでる息で、ゴーグルや眼鏡が曇りやすく、足下が見えにくいため、時折アイゼンを引っかけてしまう。アブナイ、アブナイ。目出帽で鼻を覆ってしまうと、ゴーグル内に息が入り、完全に曇ってしまって視界不良となるので、鼻の部分を出さざるを得ず、鼻の頭と頬の一部が軽い凍傷となる原因となってしまった。厳冬期で強風・低温時には、特に体にフィットした目出帽と曇りにくいゴーグルの組み合わせが必要と実感した。稜線歩きに続き奥の院手前の東面の鎖場では、一部は鎖が露出していたものの、トラバースする部分では、鎖が雪に埋没していて掘り出せず、足下が切れ落ちた雪壁にピッケルを差してフリーで慎重にトラバースした。比較的足下が安定していて、それほど不安は感じなかったが、万が一足下の雪面が崩れ落ちたら、3人とも谷底に一直線となる可能性もあったので、ここは、やはりロープで確保がして通過したほうが望ましかったかもしれない。横岳山頂まで来ると、やや余裕がでて、記念写真を一枚。若干ルートファインディングに迷った箇所もあったが、赤岳方向から来る登山者ともすれ違うようになり、風もやや弱くなり、赤岳までラストスパート。11時、晴れ間も見えた赤岳山頂に無事到着し、握手。後は、文三郎尾根を下山するのみである。ここからは、登山者の数も増え、まだまだ気は抜けないが、気分的には楽々。吉川さんは、一気に下山し。あっという間に距離が開く。行者小屋を経由し、12:30、無事赤岳鉱泉に到着。緊張したなかにも、充実した硫黄岳〜赤岳縦走が終了した。
 下山後、鼻の頭と、頬の一部が黒くなり、指先の一部が若干ジンジンとした感触が残ったが、本当に貴重な経験ができた山行だった。

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